半妖の夜叉姫がつまらない・面白くないと言われる理由は？アニメの感想と評価を調査

• 監督：佐藤照雄（壱の章）、菱田正和（弐の章）
• 構成：隅沢克之
• キャラクターデザイン：高橋留美子（メイン）、菱沼義仁（アニメーション）
• 音楽：和田薫
• アニメーション制作：サンライズ
• 放送期間：2020年10月3日～2020年3月20日（壱の章）、2021年10月2日～2021年3月26日（弐の章）
• 話数：各全24話（壱の章・弐の章）
• OP主題歌：SixTONES「NEW ERA」、NEWS「BURN」ほか
• ED主題歌：Uru「Break」、緑黄色社会「結証」ほか

『半妖の夜叉姫』は2020年から放送が開始されたアニメーション作品で、2022年12月現在では第2期まで放送されています。高橋留美子先生のタイムスリップバトル漫画作品の『犬夜叉』を原作とした作品で、犬夜叉に登場したキャラクターの殺生丸の娘たちが主人公として活躍しています。アニメ放送前には「殺生丸には、娘がいる。」のキャッチコピーで話題となりました。

時空のトンネルに吸い込まれた幼い女の子・とわは、時空トンネルの先で日暮草太という人物に出会います。自分が生まれた時代の何百年も先の未来で育つこととなったとわは、いつしか14歳の少女に成長していました。そんなある日、とわは古い時代の服を着た2人の少女と出会います。その1人は自分の実の妹であるせつなでした。しかし、せつなはとわのことを覚えておらず、せつなは親しげに話しかけるとわに刃を向けます。

半妖の夜叉姫が「つまらない」「面白くない」と評価されている理由の1つは、「ストーリーのテンポが早い」ということです。半妖の夜叉姫は原作の漫画や小説が無い、テレビアニメがオリジナルの作品となっています。そのため、1クールの中での進行具合が決められています。1話の中でストーリーが完結していたり、ひと区切りまでの話数が短かったりと、テンポ良く話が進んでいく作品となっています。

そのため、アニメを数話見逃して物語の内容が分からなくなってしまい、「つまらない」「面白くない」という感想を持った視聴者も少なくないようです。また、戦闘シーンにおいても敵があっさりと倒されてしまう回が多く、バトルシーンに注目してアニメを見ている人は、そういった面でも物足りなさを感じると評価しています。

半妖の夜叉姫が「つまらない」「おもしろくない」と言われる理由に、「主人公が3人いて盛り上がりに欠ける」という意見があります。半妖の夜叉姫の主人公はとわ・せつな・もろはの3人の少女です。メインの主人公はとわですが、物語の中では他の2人の感情や過去にもスポットライトが当たっています。

しかし、3人同時に物語が進んでいくため、1人1人の背景を掘り下げるのが難しいという欠点があります。彼女たちの過去においても、表面的な部分にしか触れることができないため、個々のキャラクターの印象が薄くなってしまい、「つまらない」「面白くない」と評価される理由となっているようです。

半妖の夜叉姫の前作である犬夜叉は、5年近くも放送されていた人気アニメです。視聴者からの評価も高く、2000年代アニメの代表作としても名前が上がる名作です。そのような理由から、アニメが放送される前から前作のファンから期待が寄せられていました。

「親になった犬夜叉やかごめの姿を見たい」という前作ファンの感想も多くありましたが、半妖の夜叉姫のアニメでは、犬夜叉など前作のメインキャラクターは殆ど登場しません。また、物語においても、前作の登場人物の名前こそ登場するものの、そのキャラクターたちが活躍する場面は現在のところ無いため、前作のファンからは低評価を受けることが多くなっています。

アニメが原作ということや、前作の犬夜叉の登場人物があまり登場しないことから「つまらない」「面白くない」という評価に繋がってしまっている半妖の夜叉姫ですが、なかには「面白い」と評価する声や感想も多く見られています。

こちらの項目では、そのような高評価の意見・感想や評判を5つに分けて紹介します。半妖の夜叉姫がつまらないと感じた人は、こちらの項目の感想や評価を参考にして、半妖の夜叉姫の面白いポイントを探してみてください。

『半妖の夜叉姫がつまらない・面白くないといわれる理由』の項目では、主人公が3人いることが「つまらない」「面白くない」と言われてしまう原因になっていると紹介しました。しかし、「面白い」という感想を持つ人の中には、主人公が3人いるからこそ半妖の夜叉姫独自の雰囲気を作り上げていると感じている人もいるようです。

半妖の夜叉姫の主人公が3人いるために「つまらない」「面白くない」と感じている人の感想を見ると、主人公が複数人いることで、それぞれのキャラたちの背景が薄っぺらくなってしまっていることが、減点の理由となっています。

しかし、メインとなる人物3人に血縁関係があることや、それぞれが個性的なキャラという点においてはメリットとなっています。また、戦闘シーンではとわが先頭に立って敵を引きつけ、もろはが遠距離攻撃で援護し、せつなは冷静に状況を判断し敵を攻め落としていくという連携攻撃も見どころであると評価されています。

SNSでは、半妖の夜叉姫を見た人による物語の考察が行われています。半妖の夜叉姫の序章では、犬夜叉の物語のその後が描かれています。しかし、突然場面が一変することで、犬夜叉やかごめがなぜいなくなってしまったのかという謎が残ります。半妖の夜叉姫の物語が進むと、弥勒や珊瑚が出てこないことに気づく人もいるでしょう。

また、時空トンネルができた理由や、リンが封印されていることも、半妖の夜叉姫を見ている人たちを惹きつける魅力となっているのではないでしょうか？そのような謎を物語中にちりばめることで、半妖の夜叉姫のアニメを見た人の考察欲を掻き立たせ、面白いという感想に繋げているようです。

半妖の夜叉姫には"夜叉"という言葉が使用されていますが、このキーワードも半妖の夜叉姫の視聴者に考察の余地を与え、半妖の夜叉姫にのめり込ませる理由となっています。半妖の夜叉姫というタイトルには"半妖の"という言葉が使用されているため、一見するととわとせつなのことを指しているように聞こえます。

しかし、語尾には"姫"という言葉が付いているため、今後登場するとわとせつな以外の半妖キャラクターのことを指している言葉だと受け取ることもできます。このような曖昧なキーワードが、アニメを見ている視聴者に物語の行く末を想像させ、考えながら物語を見る楽しみを生み出しています。

アニメでは新しいシリーズが始動する際に、制作スタッフ陣を一新することがあります。その場合、登場キャラクターや世界観が同じでも、前作とは違う雰囲気の作品になることも珍しくありません。半妖の夜叉姫ではアニメーション制作会社をそのままに、監督も犬夜叉のアニメでスタッフとして活躍していた人物を採用しています。そのため、前作である犬夜叉のアニメの雰囲気を壊さず、半妖の夜叉姫を制作することができています。

半妖の夜叉姫には、登場シーンは少ないながらも、前作である犬夜叉の登場人物が度々登場しています。犬夜叉のメインキャラクターたちが前作と同じように活躍すると考えていた視聴者からは、「知っているキャラが少なくて面白くない」という感想を持たれていますが、新しいシリーズと割り切って見ている人には「前作のキャラも登場していて面白い」と評価されているようです。

今後の展開によっては、せつなたちが自分の親である殺生丸や犬夜叉たちと会話をする展開も考えられることから、「知っているキャラが少なくて面白くない」と感じている人も楽しめる展開になる可能性があるでしょう。

松本沙羅さんは『トロピカル〜ジュ!プリキュア』の小町なおみ役や、『BORUTO』の雀乃なみだ役なども演じられている声優で、現在は声優事務所のケンユウオフィスに所属されています。公開されているプロフィールでは、1992年5月25日生まれのO型で千葉県出身であることが分かっています。

せつなの声を演じた声優は『宝石の国』のシンシャ役や、『呪術廻戦』の禪院真希役などを演じた小松未可子さんです。小松未可子さんはヒラタオフィスに所属する三重県出身の声優で、第16回声優アワードでは助演女優賞を受賞する功績を残されています。生年月日は1988年11月11日だと発表されています。

半妖の夜叉姫で前作の主人公である犬夜叉とカゴメの子供・もろはを演じたのは、声優の田所あずささんです。生年月日は1993年11月10日で、出身地は茨城県であると公表されています。『転生したらスライムだった件』のクロエ・オベール役や『響け！ユーフォニアム』の佐々木梓役の声優を務めているほか、歌手活動にも力を入れられている声優です。

半妖の夜叉姫で珊瑚の弟の琥珀の声を担当したのは木村良平さんです。琥珀の声は、前作の犬夜叉では矢島晶子さんが演じられていましたが、半妖の夜叉姫では木村良平さんに変更されています。木村良平さんは他のアニメ作品では『黒子のバスケ』の黄瀬涼太役、『ハイキュー‼』の木兎光太郎役などで知られています。生年月日は1984年7月30日で、東京都出身です。

弥勒と珊瑚の息子の翡翠は浦尾岳大さんが演じられています。浦尾岳大さんの他の代表作には『アイドルマスターsideM』の兜大吾役、『BORUTO』のセキエイ役などがあります。誕生日は1990年2月3日で、出身地は神奈川県です。

竹千代役のファイルーズあいさんは、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』の空条徐倫役や『チェンソーマン』のパワー役を演じ、今後期待の声優として注目されている人物です。1993年7月6日生まれの東京都出身で、第14回声優アワードでは新人女優賞を受賞されています。

福山潤さんは半妖の夜叉姫の理玖役以外に、『暗殺教室』の殺せんせー役、『キングダム』の漂役などを演じられており、人気声優のとして知名度のある声優です。これまでに日本アニカン大賞の男性声優賞や、初代声優アワードの主演男優賞など栄えある賞を受賞されており、現在は声優ジュムショのBLACK SHIP代表取締役CEOとしても活躍されています。生年月日は1978年11月26日で、出身地は大阪府です。

麒麟丸の姉である是露の声を務めたのは、『黒執事』のシエル・ファントムハイヴ役や、『物語シリーズ』の忍野忍役なども演じている人気声優の坂本真綾さんです。アニソンやゲーム曲の歌手としても知名度の高い声優で、平成アニソン大賞声優ソング賞などを受賞されています。誕生日は1980年3月31日で、東京都出身です。

半妖の夜叉姫は、前作の犬夜叉が大ヒットした作品ということもあり、放映開始前から期待されていた作品でした。しかし、上記の感想のように「面白くない」という意見も度々見られています。前作は人気漫画家の高橋留美子先生が作られたストーリーということもあり高評価でしたが、半妖の夜叉姫は別の人が脚本を作っているため、「物語にまとまりが無い」と不評となっているようです。

こちらの方の感想では、犬夜叉で物語の中心人物だった殺生丸とリンの子供が登場していることに驚きの声があがっています。犬夜叉では親子のような関係だった殺生丸とリンですが、後続作品の半妖の夜叉姫では夫婦設定になっていたことに驚いたという人も少なくないようです。

こちらの記事では、半妖の夜叉姫の「つまらない」「面白くない」という感想を中心に紹介してきました。原作であるアニメ版は低評価のコメントが度々見られている半妖の夜叉姫ですが、こちらの方のように「コミカライズ版は面白い」という感想を持つ人もいます。アニメを途中で見るのを止めてしまった人は、コミカライズ版でリベンジしてみてはいかがでしょうか？

以上、半妖の夜叉姫のアニメを見た人の「つまらない」「面白くない」という評価や感想を紹介してきました。半妖の夜叉姫は前作である犬夜叉の世界観を共有しているものの、犬夜叉の登場人物の出番が少なかったり、物語のテンポが早いことが低評価に繋がっているようです。

半妖の夜叉姫のアニメを見た人の中には「コミカライズ版は面白かった」と感想をあげている人もいるため、「原作のアニメを見てみたけれど合わなかった」という人は、コミカライズ版も手に取ってみてはいかがでしょうか？