リコリス・リコイルのタイトルの意味とは？英語のサブタイトルの和訳を解説

「リコリス・リコイル」は2022年7月から放送されたアニメ作品で、原作がないオリジナルアニメとして制作されました。アニメ「リコリス・リコイル」の監督は足立慎吾さん。足立慎吾さんはアニメ「ソードアート・オンライン」などのキャラクターデザインや総作画監督をされていた方で、アニメ「リコリス・リコイル」がはじめての監督作品となりました。

日本は世界でもっとも治安のいい国として世界的に有名ですが、その治安の良さにはさまざまな理由があります。その大きな理由の1つが、犯罪者を極秘裏に処理する治安維持組織「DA」の存在があります。治安維持組織「DA」には孤児を養成して暗殺者にした「リコリス」が数多くいます。そのうちの1人である錦木千束は表向きは「喫茶リコリコ」の看板娘として働いていました。

アニメ「リコリス・リコイル」のタイトルの意味を解説します。まずは「リコリス」の意味からです。「リコリス」には彼岸花という意味がありますが、これは英語から来ているわけではありません。彼岸花は英語で「cluster amaryllis」と言います。それではどうして「リコリス」は彼岸花という意味があるのでしょうか？それは、彼岸花の学名から来ています。

彼岸花の学名は「Lycoris radiata」で、ここからリコリスという言葉がとられました。ちなみに、日本では彼岸花は別名の「曼珠沙華」、もしくは学名から「リコリス・ラジアータ」と呼ばれることがあります。それではどうして「DA」所属の暗殺者がリコリスと呼ばれるようになったのかを解説します。「DA」には前身の組織があり、その名を「治安維持組織-八咫烏-」といいます。

「治安維持組織-八咫烏-」の傘下に女性暗殺者部隊があり、その部隊は「彼岸花」という名前でした。この「彼岸花」という舞台の名前をそのまま引き継ぐのではなく、「リコリス」という彼岸花の学名にあやかった名前として引き継いだとされています。

続いては「リコイル」の意味を解説します。リコイルは英語で、スペルは「Recoil」になります。「Recoil」は直訳すると「後ずさる・後退する・はね返る」などがあります。アニメ「リコリス・リコイル」の場合は、反動するという意味でつかわれているようです。このときの反動は、物理的に反動するというよりも、心理的に反動・反発するという意味でつかわれています。

それを踏まえて「リコリス・リコイル」のタイトルの意味を解説します。このリコリスとは彼岸花の意味を持つ「DA」所属の暗殺者の少女たちのことです。そんなリコリスたちが反動・反発するという意味になるのではないかとされています。この反動・反発については、作中でハッキリと描かれているわけではありませんが、組織への反発などが考えられるようです。

ここからはアニメ「リコリス・リコイル」のサブタイトルの英語の意味や和訳について解説します。最初に解説するのは1話の英語サブタイトル「Easy does it！」です。この英語を直訳すると「簡単にできる！」になります。また、「楽勝だ」「落ち着いて」といった意味になるようです。アニメ「リコリス・リコイル」1話では、DAのリコリスとして活動する千束とたきなに焦点が当てられています。

アニメ「リコリス・リコイル」の主人公の1人である井ノ上たきなは、正確な射撃でリコリスの中でもトップクラスの実力がある一方で、融通が利かない性格が問題となっていました。その融通が利かない性格のため、以前の作戦で合理的な行動ばかり意識しすぎて命令違反をして左遷されます。左遷された喫茶リコリコにはもう1人の主人公の錦木千束がいました。

任務を成功させてまた組織の上に行きたいと自分の中の正義を信じて突き進むたきな、そして天真爛漫ながらつかみどころがない性格の千束。歴代最高のファーストリコリスといわれた千束と行動することで、たきなの意識は変わるのでしょうか？という物語が描かれます。サブタイトルは「気楽に行こう」という千束の考えが反映されたものだとされています。

続いて紹介するのはアニメ「リコリス・リコイル」2話の英語サブタイトル「The more the merrier！」の意味の解説です。「The more the merrier！」を直訳すると「多ければ多いほどいい」で、本作では「人数が多いほど楽しい」といった意味になります。2話では千束とたきなは天才と言われるトップハッカーのウォールナットから海外逃亡を手伝ってほしいと依頼があります。

ウォールナットという天才ハッカーの正体は、金髪な小柄な少女のクルミでした。彼女はDAとアラン機関という2つの組織に命を狙われています。この物語で千束とたきなはクルミの死を偽装して、彼女を喫茶リコリコでかくまうことになりました。人数が多いほど楽しいという英語サブタイトルの意味は、新しくクルミという仲間が増えたことを意味しているようです。

続いて紹介するのはアニメ「リコリス・リコイル」3話の英語サブタイトル「More haste, less speed！」の意味の解説です。直訳すると「もっと急いで、だけどスピードを落として」になります。これは日本語で言う「急がば回れ」ということわざと同じような意味になります。これは、能力は高いけど焦りと融通の利かない性格で左遷されたたきなへのメッセージとされています。

アニメ「リコリス・リコイル」3話では健康診断と体力測定のために千束がしぶしぶDA本部へ行くことに。たきなはDA本部へ復帰を直談判するためについていきます。結果的に復帰はできませんでしたが、この物語でたきなはただ上を目指すだけではないという精神的な成長を見せてくれます。

続いて紹介するのはアニメ「リコリス・リコイル」4話の英語サブタイトル「Nothing seek, nothing find！」の意味の解説です。「Nothing seek, nothing find！」を直訳すると「探す物がなければ、なにも見つからない」になります。本作での意味は「なにも探さないのであれば、なにも見つからない」。つまり、諦めてはいけないといった意味になるようです。

アニメ「リコリス・リコイル」4話では、たきなの成長物語のスタートが描かれます。千束はたきなが男性ものだったことに気づき驚きます。どうしてそんなものをはいているのかというと、こだわりがないから以前のパートナーのミカの好みを聞いたと答えるたきな。まずは男性ものの下着から脱却するところからスタート。さらに4話では真島という宿敵が登場しました。

続いて紹介するのはアニメ「リコリス・リコイル」5話の英語サブタイトル「So far, so good！」の意味の解説です。「So far, so good！」の意味は「いまのところまあまあいいです」といったものです。この5話では体を機械で繋がれた松下という男が依頼をしてきます。彼は自分はあまり長生きすることができないと思っていて、生きている間に故郷の日本を観光するためにおとずれました。

千束たちはそんな彼を護衛します。そしてこの物語で千束の新しい秘密が明かされます。それは、千束はアラン機関によって人工心臓を埋め込まれて生きながらえているということでした。大きく物語が動き出す第5話、このあとの変動の前のとりあえず順調といった意味のタイトルではないかと考察されています。

続いて紹介するのはアニメ「リコリス・リコイル」6話の英語サブタイトル「Opposites attract！」の意味の解説です。「Opposites attract！」を直訳すると「相反するものをひきよせる」というものです。英語でこの言葉は「正反対の者同士は惹かれ合う」という意味のことわざになります。敵対者の真島は2人を狙います。そのため2人は身を守るため同棲をはじめました。

このタイトルは、天真爛漫な千束と融通が利かないまじめなたきなが引き寄せられるという意味があるとされています。また、2人と天敵の真島という正反対な関係性の相手が、引き寄せられて関係が深くなっていくという意味もあるといわれています。

続いて紹介するのはアニメ「リコリス・リコイル」7話の英語サブタイトル「Time will tell！」の意味の解説です。「Time will tell！」を直訳すると時間が解決してくれるというものになります。第7話では、千束の秘密を握るアラン機関が本格的に動き出します。千束が探していたのが、アラン機関の吉松氏だと判明しました。

吉松氏は喫茶リコリコの常連として昔から面識があり、裏ではウォールナットにDAへのハッキングを依頼したり、ウォールナットの殺害を依頼したりと動いています。主人公2人やそれを取り巻く相手たちの正体がわかってきた7話。サブタイトルはまだすべてが判明しておらず、時間がこれから解決することを示唆しているのではないかとされています。

続いて紹介するのはアニメ「リコリス・リコイル」8話の英語サブタイトル「Another day, another dollar！」の意味の解説です。「Another day, another dollar！」は直訳すると、1日働いて1ドル稼ぐというもの。意味的には「今日も相変わらず」というネガティブなものです。この話で、喫茶リコリコが赤字経営ということが判明します。

そこで立ち上がったのは根が真面目なたきなでした。8話はストーリーが動くというよりも、コメディタッチで経営が苦しい喫茶リコリコを中心に日常を描いたものです。

続いて紹介するのはアニメ「リコリス・リコイル」9話の英語サブタイトル「What’s done is done！」の意味の解説です。「What’s done is done！」を直訳すると済んだことは仕方がないというものです。日本語のことわざだと、覆水盆に返らずと同じような意味になります。千束に心臓移植をしたアラン機関、やはりアラン機関は千束にとって最悪の相手でした。

千束の人工心臓に細工されて、彼女の余命は2か月になってしまいました。それにもかかわらず、「自分でどうにもならないことで悩んでもしょうがない」と千束は明るく振舞います。サブタイトルはそんな千束のことをだとされています。

続いて紹介するのはアニメ「リコリス・リコイル」10話の英語サブタイトル「Repay evil with evil！」の意味の解説です。「Repay evil with evil！」の意味は悪には悪で報いるというものです。テロリストの真島の計画が本格的に動き出します。そしてリコリスたちはそれを止めるために動き出します。DAとリコリスは悪人が犯行に及ぶ前に処理をするという組織。それは悪をもって悪を征するという関係です。

そんな関係性がこの話のサブタイトルになっているのではないかとされています。また、喫茶リコリコが閉店の危機を迎えました。

続いて紹介するのはアニメ「リコリス・リコイル」11話の英語サブタイトル「Diamond cut diamond」の意味の解説です。直訳すると、ダイヤモンドでダイヤモンドをカットするとなります。意訳では鎬を削る互角の戦いを意味します。真島と千束たちの戦いは佳境を迎えます。千束は吉松を救うために電波塔に向かいますが、真島が立ちふさがりました。

千束は防戦一方になりますが、そこへ救世主が現れます。それはDAの作戦を抜け出してきたたきなでした。

続いて紹介するのはアニメ「リコリス・リコイル」12話の英語サブタイトル「Nature versus nurture」の意味の解説です。「Nature versus nurture」を直訳すると自然VS育成となります。真島を止めるためにタッグで戦う千束とたきな。そして千束は生きながらえるためには、吉松の人工心臓が必要です。しかし、千束は「命を粗末にするやつは嫌いだ」と、吉松を殺さない選択をします。

自然VS育成という意味のサブタイトルは、生まれもった才能よりも、吉松からもらった時間で得た経験や出会いで育成された千束のことをいっているのではないかとされています。

続いて紹介するのはアニメ「リコリス・リコイル」13話の英語サブタイトル「Recoil of Lycoris」の意味の解説です。これはアニメタイトルの項で紹介した通り、「リコリスの反動」という意味です。いよいよクライマックスですが、すべての謎が解決したわけではありません。2期があるのではないか？と言われる理由にもなっています。

タイトルに彼岸花をあらわす「リコリス」が入っている本作。登場キャラクターにも花の名前が由来になっているケースがあります。主人公の錦木千束は、「錦木」が花の名前由来です。錦木はニシキギ科ニシキギ属の落葉低木で、「深い愛情」「あなたの運命」といった花言葉があります。

井上たきなは「たきな」が花の名前です。「たきな」はギボウシの別名で「静かな人」「沈黙」といった花言葉があります。

中原ミズキは「ミズキ」が花の名前です。「成熟した精神」「耐久」といった花言葉があります。

クルミはそのまま「クルミ」が花の名前です。「知性」という花言葉があります。また、ハッカーのときに名乗っている「ウォールナット」は英語でくるみという意味です。

春川フキは「フキ」が花の名前です。「私を正しく認めてください」という花言葉があります。

ここからはアニメ「リコリス・リコイル」の2期の可能性について考察していきます。アニメ「リコリス・リコイル」は2022年夏アニメのなかでもトップクラスの話題作となりました。それでは2期アニメは制作されるのでしょうか？まずは、円盤の売り上げからアニメ「リコリス・リコイル」の2期について考察します。近年は動画配信などが定着して、円盤売り上げ自体が下がっているといわれています。

ですが、アニメ「リコリス・リコイル」の円盤売り上げは記録を達成しました。それは、初週の売り上げが21,000枚を突破して2022年10月3日に発表されたオリコン週間Blu-rayDiscランキングで3位。これは、テレビアニメジャンルのBlu-rayDisc売り上げで2022年度トップの成績です。一般的にアニメ2期制作のためには、3,000枚以上の売り上げが必要だとされています。

そのため、アニメ「リコリス・リコイル」は円盤売り上げという面だけで考えれば間違いなく2期が制作される作品だとされています。

近年では、日本のアニメは日本国内だけではなく海外でも人気があります。そのため、海外人気が高ければ高いほど、2期制作の可能性が上がります。それではアニメ「リコリス・リコイル」の海外の反応はどうだったのでしょうか？英語圏のアニメランキングサイト「Anime Trendeling」では、アニメ「リコリス・リコイル」がウィークリーランキングで1位を達成しています。

また、海外のインターネット掲示板などではアニメ「リコリス・リコイル」について、「クオリティーが高い」「2022年夏アニメでもっとも面白い」といった好意的な反応があったようです。そのため、海外の反応から見ても、アニメ「リコリス・リコイル」の2期制作の可能性は高いといえます。

近年では円盤売り上げだけではなく、配信の人気も重要です。アニメ「リコリス・リコイル」の動画配信サイトでの人気は、各配信サイトでランキング上位の常連作品でした。そのため、動画配信の人気的にも、2期制作の可能性は高いといえます。また、2期制作のためには、原作のストックなどが重要です。しかし、「リコリス・リコイル」はオリジナルアニメです。

そのため原作のストックがないため2期が制作できないというケースはありません。つまり、さまざまな要素から考えると、人気作品の「リコリス・リコイル」は2期制作の可能性が高いです。

アニメ「リコリス・リコイル」のストーリーが面白いだけではなくキャラクターがかわいいという感想がたくさんありました。

アニメ「リコリス・リコイル」を視聴し終わった方が、2期「リコリス・リコイル」を制作してほしいという感想をつぶやいています。

アニメ「リコリス・リコイル」のストーリーやキャラクターが好きという感想だけではなく、世界観が好きという感想がありました。

アニメ「リコリス・リコイル」のタイトルやサブタイトルの意味を紹介しました。英語で韻を踏んだようなサブタイトルが印象的な「リコリス・リコイル」、その意味にはさまざまなものがありました。国内だけではなく海外でも人気がある「リコリス・リコイル」、タイトルの意味を考えながら視聴してみてはいかがでしょうか？