【ワールドトリガー】雨取千佳のメテオラの威力が桁外れ！チカオラの使用シーンは？

ワールドトリガーにおいて主人公の1人になっているのが雨取千佳です。この記事ではそんな雨取千佳についてまとめて紹介していきます。

雨取千佳が主人公の1人を務めるワールドトリガー（通称ワートリ）は2013年から葦原大介先生が集英社が発売する漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」にて連載を開始した遅効性SFアクション漫画です。2011年に掲載した読切「実力者エリート迅」をひな形として作られ、個性豊かなキャラクターや練り込まれた世界観などで高い人気を集める作品になっています。

2016年から2018年にかけて葦原大介先生の体調不良により長期休載する事になりますが、復帰後は身体への負担が少ない月刊誌のジャンプスクエアに移籍、長期休載から移籍という人気が落ちても不思議ではない状態でした。その後も人気を高め続けている作品になっています。メディアミックス展開も積極的に行われアニメは断続的に3rdシーズンまで製作されています。

突然異世界からのゲートが開いて行われた大規模侵攻。ボーダーの活躍により、この侵攻後も三門市では基本的に変わらぬ生活が営まれていました。三門市の中学に通う三雲修のクラスに謎の少年空閑遊真が転校してくる事で物語は始まります。実はこの空閑遊真はゲートの向こう側からやってきた人型ネイバーでした。少しずつながらも空閑遊真を信用した三雲修は昔からネイバーに襲われる子がいるとして雨取千佳を紹介する事になります。

雨取千佳は中学生ながらも身長が140cmしかなく、周囲からも小さくてかわいいと言われる小柄な体型とアホ毛が特徴的な見た目をしている女の子です。ワールドトリガー（ワートリ）連載開始時は周囲に頼る事にトラウマがあった事から自己犠牲精神が強くボーダーにも所属していませんでしたが、空閑遊真と共にボーダーに入隊、遠征を目指して三雲修を加えた三雲隊を結成する事になります。

基本的には真面目な性格ながらも芯では強い思いを抱えており、三雲隊が目指す遠征も元々は雨取千佳の「行方不明になった兄と友人を助けに行きたい」という思いから来ています。主人公としては目的を与えるのが役割になっています。

ボーダーに入隊した雨取千佳はすぐに注目を集める存在になります。その理由は雨取千佳の圧倒的なトリオン量にあります。ワートリ作中では元々そのトリオン量の多さから大規模侵攻前から狙われていた過去を持っており、ボーダーに入隊した直後にもスナイパー訓練用の部屋にてボーダー本部基地の防壁に大穴を開けてしまう鮮烈デビューを飾った為です。

実際にワートリの幕間なので明らかになっている各種パラメータでもそのトリオン量の数値は38と圧倒的で、この数値はブラックトリガー持ちで、トリガー角の影響によりトリオン量が多いアフトクラトル勢の中にも食い込む程高い物になっており、ボーダーでこれに対抗できるのはブラックトリガー所有時の迅のみになっています。通常の隊員であれば最高位は二宮の14が最高で雨取千佳が2倍以上ものトリオン量を誇っている事になっています。

そんなトリオンモンスターである雨取千佳は、トリオン量に左右される武器であるトリガーを使用するとその威力は他のボーダー隊員が使ったものとは別格のものになります。スナイパーで撃った狙撃が大砲並の威力があったりするのです。その中でも一際ヤバいといわれるのが雨取千佳が使ったメテオラです。メテオラは着弾すると爆発するタイプのトリガーで普通に使っても建物や橋を壊すのに十分な威力がある為です。

そんな元々威力の高いトリガーであるメテオラを雨取千佳が使った様子はまるで爆撃であり、ぶつかった大型デパートが半壊してしまう程の威力になっています。その威力の高さからファンの間ではこれはもう雨取千佳専用のトリガー「チカオラ」であると言われるまでになっているのです。

雨取千佳はボーダー入隊時からメテオラを使用していたわけではありませんでした。ワートリ作中でも当初は雨取千佳のトリガーセットにメテオラはセットされていなかったのです。そんな雨取千佳が初めてメテオラを使用したのは20巻の173話、B級ランク戦ラウンド7の事でした。この試合はあまり使われない市街地Dがマップとして選択され、実質的に中央の大型ショッピングモールでの室内戦が想定されたステージでした。

このマップに対して三雲修の作戦によりスナイパーの雨取千佳は建物に入るのではなく、外で待ち構える指示を受けます。この試合は鈴鳴第一の作戦により影浦隊、これに対応した玉狛第二と東隊の活躍により鈴鳴第一が退場となり残るは玉狛第二と東隊でした。残りが2部隊になった事で膠着しかけた所で「閉じた空間を広げる」という意味で三雲修からの指示で雨取千佳がメテオラを使ったのです。

この雨取千佳のメテオラ、チカオラは初登場だった事とその爆発範囲も相まってなんと大型ショッピングモールの半分近くに及び、大型ショッピングモール内にいた奥寺がこの爆風を受けてベイルアウト、小荒井も足を負傷するという戦果を挙げています。ただこれはあくまでも不慮の事故であり、雨取千佳が狙って上げた得点ではありませんでした。

元々この時点では雨取千佳は「人が撃てない」という状態で、実際に奥寺をベイルアウトさせ小荒井を負傷させた事で顔を青ざめる一面も見せています。直後に三雲修と空閑遊真がフォローした事で持ち直しました。結果的に雨取千佳のメテオラ、チカオラの衝撃的な初使用シーンになりました。

次に雨取千佳がメテオラを使用したのは21巻収録の187話です。ここではチカオラの意外な弱点が明らかになります。舞台はB級ランク戦最終ラウンドとなるラウンド8、この試合玉狛第二はヒュースのみが孤立して転送される事になってしまい、ラウンド7で鮮烈デビューしたヒュースが他部隊から集中攻撃を受ける状態でした。ヒュースのダメージも重なり脱出は困難であった事からチカオラの出番が出ます。

雨取千佳は三雲修の指示によりメテオラをヒュースを含む周囲を巻き込んで爆殺させようとしたのでした。ただこの行動は弓場隊のスナイパー、外岡がマークしており、雨取千佳がメテオラをキューブ状にして掲げたタイミングでトリオンキューブを狙撃、これによりメテオラがその場で誘爆する事になってしまうのです。

雨取千佳のメテオラはシューターと同じくトリオンをキューブ状にして発動しますが、トリオン量が多い事でその大きさは他のボーダー隊員が使うよりも大きくなっているのです。これを外岡は上手く狙って誘爆させており、雨取千佳のメテオラが状況によっては使いづらくなる諸刃の剣である事を示すシーンになるのでした。

余談ですが、メテオラの爆風は当然雨取千佳自身にも及びますが、この時雨取千佳は固定シールドを張る事でなのとか負傷せずに済んでおり、引き続きラウンド8に参加、その後も再びチカオラによる攻撃を行っています。

その後B級ランク戦ラウンド8の試合が進んでいき、雨取千佳以外のスナイパーがベイルアウトして雨取千佳がフリーになります。これでメテオラを狙撃で誘爆される心配が無くなった事で雨取千佳がメテオラを連発する事になるのが22巻収録の192話です。状況的には弓場隊で唯一残っていた弓場を二宮隊が追い詰めている状況でした。少しでも点が欲しい三雲隊はこれに介入、雨取千佳のメテオラによる爆撃を行うのです。

最初のメテオラの爆撃は雨取千佳がメテオラを使える条件に既に気づいていた二宮が合成弾ホーネットを使用して迎撃、マンション上空で大爆発を起こしてマンションの上層階を破壊しています。雨取千佳をフリーにはしておけない二宮隊は犬飼と辻がこれに対応しに向かう事になるのでした。2発目のメテオラは犬飼が迎撃し、これまた空中で爆発、3回目のメテオラでは迎撃の隙を付いて三雲修が犬飼に攻撃しますがこれも防がれてしまいます。

結局このラウンド8で雨取千佳のメテオラが炸裂する事はありませんでしたが、初めて明確に意志を持って自らの狙撃で辻をベイルアウトに追い込んでおり自ら得点を上げる事に成功しています。

アニメワールドトリガー（ワートリ）において雨取千佳役の声優を担当したのが田村奈央さんです。2011年に声優デビューを果たすと、すぐに主要なキャラクターを演じる機会を多く獲得していった声優になっています。独特のペースで喋り突拍子な発言も多い事、自他共に認めるテンパりやすい性格かとしても知られています。

田村奈央さんがこれまでに演じたキャラクターとしては「あいうら」の上原歩子役、「ログ・ホライズン」のミノリ役、「デジモンユニバースアプリモンスターズ」のミュージモン役、「HUGっと！プリキュア」の愛崎えみる/キュアマシェリ役、「ヘボット」のネジル・ネジール役、「浦和の調ちゃん」の三室美園役、「18if」の初恋の魔女役などを演じています。

ここからは既にワールドトリガー（ワートリ）を読んだ人の雨取千佳のメテオラ、チカオラに関しての感想をネタバレありで紹介していきます。普通のボーダー隊員が使っても高威力なメテオラを雨取千佳が使うだけでこれ程の規模になる事で、トリガーにおいてトリオン量がどれだけ重要なのかよく分かるシーンとして扱われる事が多くなっています。

特にチカオラは使用するシーンでは必ず周囲の建物に甚大な被害を与えており、ランク戦での使用だからまだ良いものの、実践で使えるのかどうか、仮に使えたとして雨取千佳が決心できるのか気になる程と言われる結果になっています。

また雨取千佳がメテオラを使用したシーンは決して多くはありませんが、そのシーンの描写は的確にチカオラの現状を現しているとする感想も見られる結果になっています。1度目のシーンでその高威力を描きながらも決して無敵ではない事を次の試合でしっかり描く事で雨取千佳が化け物じみた存在にならなくて済んでいるのではないかとする声も見られる程です。

弱点もあるとはいえ雨取千佳のメテオラは存在が既に脅威であり、実際存在が明らかになっていたラウンド8では結果的に全チームが警戒する対象にしていた事からも雨取千佳がより実戦経験を積んだらブラックトリガーを持たずにS級認定なんて事もあるのではないかとも考察される結果になっています。

メテオラに限らず雨取千佳が使用するとどんなノーマルトリガーも必殺の威力にしてしまう事からそのトリオン量を用いてA級特権である専用トリガー開発が楽しみと言われる結果にもなっています。仮にこれでトリオンキューブが小さくなったら雨取千佳のメテオラは誰にも止められないのではないかと考察する声もある程で、雨取千佳が何らかの形でA級隊員になる、或いは特別に専用トリガーを開発される展開を期待する声も見られます。

ワールドトリガー（ワートリ）で描かれる雨取千佳のメテオラはボーダーで開発されたノーマルトリガーで他のボーダー隊員も使用しているにも関わらず雨取千佳のトリオン量から規格外の攻撃力を誇り、千佳の大砲狙撃と合わせて雨取千佳の代名詞となってファンに愛されている攻撃です。その威力は使用すれば周囲の建物を確実に破壊してしまう程であり、ランク戦でも最重要警戒されるほどのものになっています。

2022年11月現在はまだ雨取千佳及び三雲隊自体の経験値不足も相まって成功したのは隠し玉で知られていなかった初使用のシーンだけですが、今後も雨取千佳がメテオラを使用する可能性は十分にあるので今後ワールドトリガーを読む際は雨取千佳のメテオラ発動にも注目しながら読んでみてはいかがでしょうか？