怪病医ラムネは一度打ち切りになっていた？終了の理由や連載再開のきっかけを調査

• 作者：阿呆トロ
• 出版社：講談社
• 掲載誌：月刊シリウス、マガジンポケット
• レーベル：シリウスKC
• 発刊期間：2017年9月26日～2021年3月
• 巻数：全5巻
• アニメ放送期間：2021年1月10日～2021年3月28
• アニメ話数：全12話
• アニメ主題歌：内田雄馬「SHAKE！SHAKE！SHAKE！」（OP）、saji「アルカシア」（ED）

『怪病医ラムネ』は漫画家・阿呆トロ先生が講談社が発行する漫画雑誌・月刊シリウスおよび、同社が運営するウェブ配信サイト・マガジンポケットにて連載している妖怪系ファンタジー漫画。2017年に月刊シリウスにて連載が開始され、2018年からはマガジンポケットに移籍しています。

2021年1月からはTOKYO MXをはじめとするテレビ局にてアニメが放送され、同年の3月までに全12話で公開されています。『怪病医ラムネ』の物語の中には目からマヨネーズが出たり、耳がギョウザになるといった奇妙な病気が登場し、怪異などのホラー要素と共にコメディ要素も含まれている作品となっています。

人々の心の隙間に入り込む存在"怪"。悩みを持つ人間の中には怪を呼び寄せ、人智を超えた奇怪な病気"怪病"に罹ってしまう者もいます。怪病は目からマヨネーズが出てしまう病や、耳がギョウザになってしまうといったものまで様々な症状が見られています。そんな普通の医者では処置ができない症状を専門に見るのが"怪病医"。そんな怪病医を生業とする人物・ラムネの元には一風変わった病気を持つ患者たちが集まってきます。

『怪病医ラムネは一度打ち切りになっていた？連載再開は？』についての1つ目は、「怪病医ラムネが一度打ち切りになっていた理由」について。アニメ化もされたマガジンポケットの人気漫画作品『怪病医ラムネ』。2021年3月に原作漫画が完結した『怪病医ラムネ』ですが、その前にも打ち切り作品として連載が終了していたことはご存じでしょうか？

当時、『怪病医ラムネ』の作品情報にて2019年6月28日が最終回だと公式から発表がありました。その後再開された『怪病医ラムネ』ですが、なぜ1度打ち切りになったのか、その打ち切り理由については明言されていません。しかし、『怪病医ラムネ』の最終回が更新され打ち切りとなった後に、作者・阿呆トロ先生のTwitterに「実力不足で続きを描くことが叶わなかった」というコメントが投稿されています。

そのことから、『怪病医ラムネ』が打ち切りになった理由は作品が不人気のためコミックスの売れ行きが悪かったのが理由だったのではないかと考えられます。『怪病医ラムネ』が打ち切りになった理由がコミックスの売上げ不振だったと考えられる理由としては、Amazonのレビューが少ないこと。『怪病医ラムネ』は2020年にアニメ化もされている人気作品ですが、他のアニメ化作品に比べてレビュー数が少ない傾向にあります。

アニメ化作品は多くのファンがいるためコミックスの売れ行きもよく、原作漫画のレビュー数が3桁～4桁という作品も珍しくありません。しかし当時の『怪病医ラムネ』の原作漫画のレビュー数は10件前後という巻もあり、売上げ数が少なかったことが分かります。そういった背景から、『怪病医ラムネ』が一時期打ち切りとなった理由はコミックスの売上げ不振だった可能性が高いと考えられます。

『怪病医ラムネは一度打ち切りになっていた？連載再開は？』についての2つ目は、「怪病医ラムネの連載再開のきっかけ」について。2019年に1度打ち切りとなっていた『怪病医ラムネ』の原作漫画ですが、その後ある理由がきっかけとなり連載が再開することになりました。その打ち切りから連載再開をしたきっかけとなったのは、作者・阿呆トロ先生のTwitterの投稿です。

阿呆トロ先生は打ち切り最終回となる2019年6月28日より少し前の5月4日に、自分のTwitterアカウントで『怪病医ラムネ』の漫画の一部を公開されました。この時既に打ち切りが決定していたものの、阿呆トロ先生が投稿されたツイートには多くのユーザーからの反応がありました。その数はリツイートが4万、ファボに関しては12万もの反応が見られています。

そのバズツイートがきっかけで『怪病医ラムネ』は一気に知名度があがり、2020年9月にはアニメ化と連載再開が決定されました。その後、アニメでさらにファンを獲得したことにより人気が上がった『怪病医ラムネ』。2019年には打ち切りとなった『怪病医ラムネ』ですが、その後人気が復活し2021年3月まで連載が続く人気作となりました。

1度は原作漫画が打ち切りとなったものの、その後人気となりアニメ化も果たした『怪病医ラムネ』。そんな『怪病医ラムネ』ですが、アニメの第2期が制作される可能性はあるのでしょうか？アニメの2期が制作されるための条件の1つに円盤の売り上げ状況が良いことがあげられますが、『怪病医ラムネ』のアニメの円盤売上げ枚数が発表された際には111枚という結果となりました。

アニメの2期が制作される円盤売上げ枚数の基準は3000枚～4000枚以上と言われているため、『怪病医ラムネ』のこの数値は2期制作のラインには程遠いものとなっています。そのため、円盤売上げから見た『怪病医ラムネ』のアニメ2期の制作の可能性は絶望的と言えるでしょう。

アニメ2期が制作されるためには、原作のストックも必要となります。『怪病医ラムネ』ではアニメ1期が原作漫画の1巻から5巻の途中までの内容を収録しています。アニメでは原作漫画の最終回の内容は放送していませんが、原作漫画は5巻で完結しています。そのためアニメを制作するためのストックが足りておらず、再び原作漫画が再開することがなければ2期の可能性は低いでしょう。

アニメを制作する上で、円盤売上げと同じように必要経費の軍資金となるグッズやゲームの収益。Amazonで調べてみると、グッズはキャラの缶バッジやアクリルスタンドの他に、物語に登場したアイテムを模したミラーなども販売されています。しかし、グッズを購入した人のレビュー数が少ないところを見ると、売れ行きはイマイチなのではないかと予想されます。

また、アニメ化作品はゲーム化されることも多いですが、『怪病医ラムネ』のゲームは登場していません。そのため、アニメ2期の制作に必要となる制作費の面においても『怪病医ラムネ』の制作は難しいのではないかと予想されます。以上の「円盤売上げ」「原作ストック」「グッズ・ゲーム売上げ」を踏まえると、『怪病医ラムネ』のアニメ2期は制作される可能性は限りなく低いと言えるのではないでしょうか？

一時期は打ち切りとなった漫画作品『怪病医ラムネ』。原作漫画やアニメの円盤の売上げは芳しくなかったものの、作者の阿呆トロ先生がTwitterに投稿された漫画の第1話は大反響となりました。こちらの方の感想でも『怪病医ラムネ』を素敵な作品として紹介されています。

また、こちらの方はアニメが放送されていた当時に書店に行ったけれど『怪病医ラムネ』のコミックスが売っていなかったというコメントをされています。作者・阿呆トロ先生のTwitter投稿で注目を浴びるようになった『怪病医ラムネ』。Twitterで『怪病医ラムネ』を知った人がコミックスを購入しようと思っても手に入らなかったことが、『怪病医ラムネ』が不人気だと言われる理由の1つと言えるかもしれません。

1度打ち切りになったものの、注目を浴びたことで再開が決定した『怪病医ラムネ』。2022年現在では完結しマガジンポケットでの連載も終了しています。現在作品の更新はされていませんが、マガジンポケットの作品ページで読むことができるので、気になっている人はチェックしてみてはいかがでしょうか？

以上、怪異系漫画作品『怪病医ラムネ』の打ち切り疑惑についてご紹介してきました。『怪病医ラムネ』は2019年に最終回が発表され打ち切りとなりましたが、その後作者の阿呆トロ先生がTwitterに投稿した『怪病医ラムネ』の第1話が反響を呼び、再びマガジンポケットでの連載が再開されました。現在は最終回を迎え、全5巻完結の作品となっています。