【食糧人類 】山引の正体は桐生の義理の息子?殺されかけた過去と人物像を考察

原案:水谷健吾、原作:蔵石ユウ、作画:イナベカズによるサスペンスホラー漫画「食糧人類」。単行本の売上が315万部を超える大ヒット作となっています。この記事で取り上げるのは、マッドサイエンティスト・桐生龍三の娘の婚約者であり、魅力的な容姿と異常な性的嗜好で話題となった天才研究員・山引です。これから、食糧人類の山引の人物像や正体を考察し、殺されかけた過去の謎や死亡が囁かれている最後についてネタバレ解説していきます。

【食糧人類 】山引の正体は桐生の義理の息子?殺されかけた過去と人物像を考察のイメージ

目次

  1. 食糧人類とは?
  2. 食糧人類の山引の正体は桐生の義理の息子?人物像は?
  3. 食糧人類の山引が殺されかけた過去と最後を考察
  4. 食糧人類の山引に関する感想や評価
  5. 食糧人類の山引まとめ

食糧人類とは?

食糧人類の概要

この記事では、漫画「食糧人類」のキーパーソンの1人である山引の正体に迫り、殺されかけた過去と人物像を徹底考察していきますが、まずは食糧人類の作品概要から紹介していきます。

食糧人類-Starving Anonymous-は、原案:水谷健吾、原作:蔵石ユウ、作画:イナベカズによるサスペンスホラー漫画です。当初は、原案:水谷健吾、漫画:Kamaroにより「食糧人類」というタイトルでWEBコミック雑誌「ヤングマガジン海賊版」にて連載されていたのですが、雑誌のリニューアル(雑誌名:eヤングマガジン)に合わせて2016年9月に漫画タイトルと原作・作画担当が変更されます。

食糧人類の連載は2018年11月に終了しますが、2021年4月には続編となる「食糧人類Re: -Starving Re:velation-」がウェブコミック配信サイト「コミックDAYS」に登場し、現在も連載が続けられています。また、単行本の発行部数は、2021年4月時点で累計で315万部を突破しています。

食糧人類のあらすじ

地球温暖化が一段と進行し、春なのに真夏並みの暑さが日本列島を襲うある日の事。高校生で画家を目指す伊江と親友のカズは、学校帰りに何者かにより誘拐されます。連れていかれたところで、2人は異様な光景を目にします。そこには丸々と太った人間の群れがおり、職員が大きな包丁を使って人間を解体しているのです。自分たちの置かれた状況を把握した伊江は、同じ境遇の山引とナツネと共に恐怖の施設からの脱出を計画します。

食糧人類 ーStarving Anonymousー

食糧人類の山引の正体は桐生の義理の息子?人物像は?

山引のプロフィールや人物像

ここからは、この記事のメインテーマである食糧人類に登場する山引(やまびき)の話題に移っていきます。まず、山引のプロフィールや人物像を紹介した上で彼の正体に迫っていきます。

食糧人類の山引は、どこか中性的な雰囲気を漂わせる長髪の男性で、主人公・伊江が施設で最初に出会った人物です。本作・食糧人類に欠かすことのできないキーパーソンの1人であり、いつも黒髪の青年ナツネと行動を共にしています。

知的好奇心旺盛で不思議なものに惹かれる山引は、施設にも強い関心を示します。一方で目的実現のためには他人の犠牲をいとわない残虐性を持つ山引。性別を問わず性的な興奮を覚えるバイセクシャルで、TOPを考えず性的欲求の赴くままに行動する変人でもあります。ただし、彼の異常性は他人を遠ざけることはなく、そのきれいな見た目や独特な雰囲気から逆に他人を味方に引き付けてしまう謎の能力を有しています。

過去にはマッドサイエンティストの桐生龍三が教授を務める大学の研究室に籍を置く研究生だった山引。普通の人が思いつかない発想で、ノーベル賞級の発見を成し遂げ注目を集めます。ところが、勢い余って遺伝子学におけるタブーを破ってしまいます。山引は人間の遺伝子を使って人造生物を作ろうとしたのです。詳しくは後述しますが、それを知った桐生は自身に責任が及ぶのを恐れ、山引抹殺を企てるに至ります。

山引は桐生の娘の婚約者

食糧人類の山引の正体ですが、彼は桐生の娘・有希の婚約者でした。桐生とはプロフィール欄でも登場した山引のかつての恩師で、施設・ゆりかごの警備部隊である夕凪の会の会長を務めている人物です。大学研究室での山引の大発見をあたかも自分が発見したかのように学会で発表し、評価と名声を手にしていました。

山引を手元に置いて甘い汁を吸い続けようとした桐生は、山引を自分の娘・有希の婚約者にすることを思いつきます。同じ研究生だった有希が山引に惹かれるように策を弄し、山引の婚約者にすることに成功します。天才的な研究生・山引を抱き込んだ桐生の研究室は輝かしい成果を上げ、教授の桐生は遺伝子研究の第一人者の地位を確かなものにしていきました。

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食糧人類の山引が殺されかけた過去と最後を考察

ネタバレ①山引は桐生に殺されそうになった?

ここからは、山引のプロフィール欄で触れた桐生による山引抹殺のネタバレ解説になります。山引は桐生によって殺されかけた過去を持っています。山引を自分の娘の婚約者にして身内に取り込んだ桐生は、その後山引の研究成果を盗むことで目覚ましい成果を挙げていきます。

すっかり山引を籠絡(ろうらく)していると思っていた桐生ですが、ある日そんな彼の目の前に驚愕の事実が突き付けられます。山引が、人間の遺伝子を使って同一個体中に異なる遺伝子の細胞が混在する「キメラ」を作り出していたのです。

これが世間に知れたら大変なことになる、学会を追われる羽目になるかもしれないと考えた桐生。実験をやめさせようとしますが、研究生たちは聞く耳を持ちません。桐生に軽蔑の目を向け、彼の功績はすべて山引が生みだしたものだと言う始末です。桐生は学生を説得するのを諦め、夜中に研究室に忍び込むとキメラを殺してしまいました。

翌日、研究室では大騒ぎになっていました。大切にしていたキメラが死んでいるのをやってきた学生たちが発見。泣き崩れる学生たちに対し、山引は「今度はもっと凄い奴を作ろう」と言って励まします。それを見ていた桐生は、山引の殺害を決めます。山引に正体がなくなるまで酒を飲ませると、事故に見せかけて致死量を超える量の放射線を浴びせました。

普通なら死んでしまう量の放射線を浴びた山引ですが、頭脳をフル回転させてこの危機を脱します。研究室に保存されている他の生物のDNAを取り込み、寸断された染色体をつなぎ合わせたのです。放射能にも打ち勝つ山引を見て、桐生は空恐ろしくなります。ほうほうの体で研究室から逃げ出していきました。

ネタバレ②山引の最後は死亡した?

続いてのネタバレは、食糧人類の山引の最後に関するものです。山引は死亡という結末を迎えたのでしょうか?ネタバレしますと、山引は死亡せず無事生きていました。プリオン病(狂牛病)を活用した作戦が功を奏し、ゆりかご施設内で絶対的な権力を振るう巨大生物の殲滅に成功したのです。

山引は、まずナツネのDNAを取り込み、彼のクローンを作り出します。ナツネのクローンは、強いストレス下で再生を繰り返すうちに異常なプリオンを発生させます。そして、ナツネのクローンを食べた巨大生物は同時に異常プリオンを摂取することとなり、数世代後にはプリオンの蓄積量が致死量を超え死亡してしまいます。

巨大生物には仲間の死体を食べる習性があるため、正常な個体であっても死亡した仲間を食らう時に異常プリオンに毒されて死んでいきます。やがて、辺りは巨大生物の死体で死屍累々となっていきます。山引の天才的な発想が人類に勝利をもたらした瞬間となりました。

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食糧人類の山引に関する感想や評価

ここまで漫画「食糧人類」に登場する山引を特集してお届けしてきましたが、最後に山引に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する感想・評価は、ホラー漫画はハッピーエンドが約束されているものしか読まないという方のツイートからです。ところが、その確約が得られていないのに、山引とナツネの描かれた表紙を見て食糧人類を完読してしまったと言います。それだけ2人が魅力的だったのでしょうか?

続いて紹介する感想・評価は、食糧人類の山引を一番のチートキャラだとするツイートからです。世間のタブーを意に介さずに行動に移すところがチートさを際立たせているのかも知れません。

最後に紹介するのは、食糧人類の山引を一言で評するツイートからです。好きだけど「敵に回したくない」というのは、抹殺しようとして逆に逃走を余儀なくされた桐生教授を念頭に置いているのでしょうか?

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食糧人類の山引まとめ

ここまで「食糧人類に登場する山引の正体は桐生の義理の息子?」と題して、山引のプロフィール・人物像から桐生の娘の婚約者となった経緯、そして殺されかけた過去や最後に死亡したのかどうかなどネタバレ解説してきました。いかがでしたでしょうか?

まとめのイメージ

異常な性的嗜好を持つ山引ですが、常識はずれな発想は遺伝子学における数々の発見に寄与します。それに目を付けた桐生は、研究室にいた自身の娘が山引に惹かれるよう画策し、山引を娘の婚約者に仕立て上げます。

既定路線の研究には飽き足らず遺伝子学のタブーに挑戦した山引は、桐生の逆鱗に触れ殺されかけます。しかし、DNAに関する知識を総動員してその危機を乗り越えます。そして、最後は巨大生物を全滅させることに成功。死亡することはなく、ナツネと共に生きる道を切り開きました。

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