メタモルフォーゼの縁側の登場人物一覧！うららや雪など魅力的なキャラを紹介

本記事のテーマに入る前に、まずはメタモルフォーゼの縁側の原作漫画の概要からお届けします。メタモルフォーゼの縁側は、日本の漫画家・鶴谷香央理によるコメディ漫画作品です。KADOKAWAのWebコミック配信サイト「コミックNewtype」にて2017年11月から2020年10月にかけて連載され、単行本は全5巻が刊行されました（全52話）。

コミックNewtypeでの連載が開始されるとSNSを中心に大きな話題となり、「このマンガがすごい!2019」のオンナ編にて第1位に輝きます。また漫画を原作として、監督：狩山俊輔、脚本：岡田惠和、主演：芦田愛菜にて実写映画が制作され、2022年6月17日に公開されました。

75歳になる老婦人・市野井雪。ある日立ち寄った書店で、表紙のデザインに惹かれた漫画本を手に取ります。雪がページをめくると2人の男子高校生のボーイズラブ（BL）の世界が描かれていました。作品にハマった雪は、書店のアルバイト高校生・うららと漫画談義に花を咲かせます。その後2人は一緒に同人誌の即売会に出かけたりするなど、58歳の年の差を超えて親交を深めていくのでした。

老婦人と女子高校生のBLコミックを介した交流にほのぼのとすると人気の漫画「メタモルフォーゼの縁側」。ここからは原作漫画「メタモルフォーゼの縁側」の登場人物やキャラを一覧で紹介していきます。最初に一覧で紹介するキャラは、老婦人・市野井雪（いちのい・ゆき）です。

市野井雪は、75歳になる女性です。2年前に夫を失くしてからは1人暮らしで、自宅で開いている書道教室が唯一とも言える社会とのつながりとなっています。あらすじ欄で解説したように、書店で手にしたBLコミックスに夢中になり、それが縁でアルバイト店員・佐山うららと仲良くなります。

一覧で紹介するメタモルフォーゼの縁側のキャラ2人目は、駅前にある「ブックスナカ」という書店でアルバイトをしている17歳の高校生・佐山うらら。両親が離婚したことから、現在は母親と2人暮らしです。今どきの活発でイケイケな女子高校生とは対極的に、大人しく控えめな性格をしています。

BL漫画が好きなのですが、引っ込み思案な性格から同じ趣味を持つ友人を作ることができずにいました。そんな時、書店を訪れた雪おばあさんと知り合い、話をするうちに意気投合していきます。

一覧で紹介するメタモルフォーゼの縁側のキャラの3人目は、佐山うららの幼馴染で、同じ高校に通う男子高校生の紡 (つむぐ)。明るくチャラい性格で、うららとは言葉を交わしたり漫画の貸し借りをするくらいの関係が続いています。

私生活では、橋本英莉という彼女と付き合っていますが、英莉の対応がクールなことから2人の関係に一抹の不安を抱いています。

原作漫画メタモルフォーゼの縁側のキャラ一覧紹介、4人目は紡の彼女である女子高校生の英莉（えり）。紡やうららと同じ高校に通っている、ショートヘアが似合うかわいらしい少女です。紡とは対照的にしっかり者で、海外留学を予定しています。試験前になってもやる気のない紡にややあきれ気味。また、紡と仲の良いうららには嫉妬を抱いているようです。

原作漫画のキャラ一覧紹介の5人目は、市野井雪の書道教室に通う少年・まさきくん（実写映画キャスト：大岡周太朗）です。難しい漢字を書いて周りの大人を驚かせます。印刷所を経営する沼田さんの孫で、2人で雪の自宅を訪れ家の手入れを手伝います。

市野井雪の娘で、国際結婚により今は外国に暮らす花江。飛行機で10時間以上かかる国にいるため、雪とはインターネットのソフトを使ったテレビ電話で連絡を取っています。1人暮らしをする年老いた母を気にかけており、自分のところに来ないかと誘っていますがいい返事はもらえないようです。

次に紹介するメタモルフォーゼの縁側のキャラは、漫画家のコメダ優です。市野井雪と佐山うららが知り合うきっかけとなったBL漫画「君のことだけ見ていたい」の作者です。高校時代にテニスを扱ったスポーツ漫画にハマり、漫画家を志すようになりました。

原作漫画メタモルフォーゼの縁側のキャラ一覧の最後は、ちまちゃん（実写映画キャスト：菊池和澄）です。漫画家・コメダ優のアシスタントをしている女性で、本名を遠藤といいます。愛称のちまちゃんはコメダが付けました。ちまちゃん自身も漫画を描いており、同人誌の制作に関わっています。

人気漫画メタモルフォーゼの縁側にはどのような魅力があるのでしょうか？ここからは原作漫画メタモルフォーゼの縁側の面白い魅力について考察していきます。

老婦人の市野井雪と女子高校生・佐山うららの年の差を超えた友情が人の心を打つと言われる漫画メタモルフォーゼの縁側。時間をかけてじっくりと育まれる2人の友情ですが、友情の芽生えていく瞬間に多くの人がわくわく感を抱いたようです。

幼馴染の紡以外に親しい友達のいないうらら。シャイな性格のため人に接するのが苦手なようですが、穏やかな市野井雪には心を開くことができました。2人の関係が進展していくにつれ、読者は暖かい気持ちになると言われています。作者・鶴谷香央理のインタビュー記事によると、作中での人間模様は作者自身の経験をもとに描いたそうです。そのため話に真実味があり、多くの読者の共感を得られるのかも知れません。

市野井雪は、75歳になった今でも好奇心旺盛で、純粋な心を持っています。楽しみにしている月刊漫画雑誌の発売日が近づくと少女のようにうきうきしたり、同人誌のイベントには孫ほどの年齢差があるうららと一緒になって参加します。そんな雪の日常生活の描写に読者は癒されるようです。

ただし、雪が年齢のことを全く考えていないわけではありません。「この作品のラストが見れないかも」と弱気になったり、腰を痛めて立ち上がれなくなったりと、寄る年波を感じさせる場面に読者はハッとさせられます。こうした市野井雪とうららの何気ない日常の描写が、読者にとってはメタモルフォーゼの縁側のかけがいのない面白い魅力となっているのではないでしょうか？

シャイで引っ込み思案の女子高校生のうらら。BL漫画が好きなのに人目を気にして好きと言えなかったり、「自分なんか」という後ろ向きな言葉が口癖になっています。

そんなうららが市野井雪と出会い、彼女との交流を通じて成長していきます。いつの間にか「自分なんか」という口癖は消え、人目を気にせず好きなBLの話に興じるようになります。このようにうららちゃんの成長していく姿が見れることも、漫画メタモルフォーゼの縁側の面白い魅力の1つとなっていると言えるでしょう。

漫画メタモルフォーゼの縁側では、物語に登場するBLコミックス「君のことだけ見ていたい」のストーリーもまた作品の面白い魅力の1つとなっています。

年齢や育った環境・社会状況も全く異なる2人が夢中になってしまう、禁断の恋が描かれている漫画です。読者も内容が気になってしまうことでしょう。雪とうららがそれぞれどんなところにハマったのか、注目しながら読み進めても面白いかも知れません。

ここからは、実写映画メタモルフォーゼの縁側の主なキャストを紹介していきます。最初は、内気な女子高校生・佐山うらら役の芦田愛菜（あしだ・まな）からになります。2004年6月23日生まれで兵庫県西宮市出身の芦田愛菜。3歳で芸能界デビューした芦田は、今や女優だけでなく歌手、声優、ナレーター、タレントとしても幅広く活躍しています。

2009年に朝日放送の「ABC 家族レッスン ショートムービー2“だいぼーけんまま”」で子役デビューしたのを皮切りに、翌2010年には日本テレビ系ドラマ「MOTHER」に道木怜南役で出演し、天才子役として話題となります。2011年には、6歳で日本テレビのドラマ「さよならぼくたちのようちえん」で主役の山崎カンナを演じ、日本のテレビドラマ史上最年少の主演女優となります。

その後もドラマ「マルモのおきて」ではゴールデンタイムの連続ドラマ史上最年少主演、7歳193日で出場した「第62回NHK紅白歌合戦」では最年少出場記録を更新するなど数々の記録を塗り替える活躍を見せています。また、2013年には映画「パシフィック・リム」でハリウッド映画デビューを飾り、活躍の場を世界へと広げています。

市野井雪おばあさんを演じたのは、女優でジャズ歌手としても活躍する宮本信子（みやもと・のぶこ）です。1945年3月27日北海道小樽市生まれで名古屋市で育った宮本。地元の高校を卒業後、上京し文学座附属演劇研究所に入所します。

その後、NHKドラマ「あしたの家族」で共演した俳優（後に映画監督）の伊丹十三と結婚。1984年には、夫・伊丹十三監督の映画「お葬式」に主演し大ブレイクを果たします。以降、「マルサの女」や「ミンボーの女」など伊丹十三作品すべてに出演し様々な役柄を演じ分け、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など多くの映画賞に輝いています。2014年には映画界における長年の功績が認められ紫綬褒章を受章しています。

うららの幼馴染・河村紡役は、2000年2月28日生まれで大阪府出身、そしてジャニーズ事務所所属の俳優・高橋恭平（たかはし・きょうへい）が務めています。

中学3年生の時、姉の強い勧めでジャニーズ事務所に入所した高橋恭平。2018年には関西ジャニーズJr.内ユニット・なにわ男子のメンバーとなり活動を開始します。翌2019年、日本テレビの24時間テレビドラマスペシャル「絆のペダル」でドラマに初出演します。また、2021年にはなにわ男子のメンバーとして「初心LOVE」にてCDデビューを果たしました。

市野井雪と佐山うららが夢中になるBL漫画の作者・コメダ優。彼女を演じるのは、神奈川県出身で1996年10月25日生まれの女優・古川琴音（ふるかわ・ことね）です。

2018年に短編映画「春」に主演し、TAMA NEW WAVEベスト女優賞を受賞。作品自体も高く評価され、「京都国際映画祭2018」クリエイターズ・ファクトリーのエンターテイメント映像部門で最優秀賞を受賞したほか、大森歩監督が文化庁メディア芸術祭2019新人賞に輝いています。

2021年には、ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞した映画「偶然と想像」に主演。翌2022年にはNHKの特集ドラマ「アイドル」で主役の明日待子役を演じています。

実写映画メタモルフォーゼの縁側のキャスト紹介の最後は、橋本英莉役の汐谷友希（しおや・ゆき）です。2004年9月14日生まれで静岡県出身の汐谷は、2019年の「マイナビ presents 東京ガールズコレクション 2019 SPRING/SUMMER」に出場し脚光を浴びます。

その後、テレビCMに起用されるようになり、2020年の「湖池屋プライドポテト」CM出演を皮切りに、女優の登竜門としても知られる大塚製薬「ポカリスエット」のCMにも起用され注目を集めます。テレビドラマでは、2021年5月テレビ東京で放送されたウソかホントかわからない やりすぎ都市伝説 ザ・ドラマ「座敷童子」で主役の座を射止めています。

ここまで漫画メタモルフォーゼの縁側の登場人物一覧を中心にお届けしてきましたが、最後にメタモルフォーゼの縁側に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する感想・評価は、メタモルフォーゼの縁側の登場人物がとにかく好きだと言う方のツイートからです。読み進めるうちに暖かな気持ちになって、感動のあまり泣いてしまうそうです。

続いて紹介するのは、劇場で映画メタモルフォーゼを観てきたという方のツイートです。さまざまな登場人物に過去の自分を重ねて観ているうちに暖かな気持ちになれたそうです。

こちらの感想も映画メタモルフォーゼの縁側を観に行ったという方のツイートになります。登場人物が全員魅力的で人生のお手本になるようなキャラだったそうです。映画に誘ってくれたお姉さんへの感謝の言葉でツイートを締めくくっていました。

ここまで「メタモルフォーゼの縁側の登場人物一覧！」と題して、実写版映画の原作となった漫画メタモルフォーゼの縁側に登場する魅力的なキャラの紹介を中心にお届けしてきました。いかがでしたでしょうか？

市野井雪と佐山うららの年齢を超えた友情に癒されるという声に代表されるように、一度読むと魅力的な登場人物の虜となってしまうという漫画メタモルフォーゼの縁側。この記事を読んで興味を持った方は、1度原作漫画を手に取ってみてはいかがでしょうか？