エンジェルボイスは泣けるサッカー漫画?号泣必至の35卷の伏線回収シーンとは?

サッカー漫画の隠れた名作「エンジェルボイス(ANGEL VOICE)」は、スポーツ漫画ならではの熱い展開はもちろん、35巻で描かれた壮大な伏線回収シーンが話題を呼び、涙無しでは読めない、泣けるサッカー漫画です。本文では、「エンジェルボイス(ANGEL VOICE)」から、泣けるサッカー漫画の魅力や、号泣必至の35巻の伏線回収シーン、作品に関する感想や評価を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

エンジェルボイスは泣けるサッカー漫画?号泣必至の35卷の伏線回収シーンとは?のイメージ

目次

  1. エンジェルボイス(ANGEL VOICE)とは?
  2. エンジェルボイスは泣けるサッカー漫画?魅力を紹介
  3. エンジェルボイスの泣ける35巻の伏線回収シーンとは?
  4. エンジェルボイスの登場人物一覧
  5. エンジェルボイスに関する感想や評価
  6. エンジェルボイスは泣けるサッカー漫画だった

エンジェルボイス(ANGEL VOICE)とは?

漫画「エンジェルボイス」の紹介・イメージ画像

近年は、様々なサッカー漫画が発表され、サッカーへの興味・関心が高まる中、廃部寸前のサッカー部の再建に挑むヤンキーたちの奮闘を描いた「エンジェルボイス」は、熱い展開と泣けるシーンを織り交ぜた独特の作風が注目を集めています。以下では、サッカー漫画「エンジェルボイス(ANGEL VOICE)」の魅力や、壮大な伏線回収が話題を呼んだ泣けるシーン、作品の感想や評価をあらすじネタバレ紹介します。

エンジェルボイス(ANGEL VOICE)の概要

泣けるサッカー漫画と話題を呼んだ「エンジェルボイス」は、2007年~2014年にかけて「週刊少年チャンピオン」で連載された古谷野孝雄先生の人気作で、単行本・全40巻で構成されています。ヤンキーとスポーツを題材にした作風から、サッカー版ルーキーズとも評される一方で、スポーツ漫画とは思えないストーリー展開や結末は読者の涙を誘い、名作漫画にも数えられています。

エンジェルボイス(ANGEL VOICE)のあらすじ

千葉県内にある市立蘭山高校(通称:市蘭)のサッカー部の顧問に就任した黒木鉄雄は、ケンカ部へと荒廃したサッカー部の存続をかけて、中学時代に最強と名を馳せた4人の不良・シンゴ・ヒサシ・キヨハル・テルヒサを入部させます。そして、サッカー部存続の条件である県内4位内を目指し、奮闘するシンゴ達は、公式戦での強豪校打倒を目指し、日々練習に励みます。

エンジェルボイスは泣けるサッカー漫画?魅力を紹介

「エンジェルボイス」の魅力を紹介・イメージ画像

リアルな作風と熱い展開が面白い「エンジェルボイス」は、人との絆や命の大切さについても触れた、ヒューマンドラマであり、ファンの間では泣けるサッカー漫画とも評されています。以下では、「エンジェルボイス(ANGEL VOICE)」から、熱くて泣ける展開が面白い、エンジェルボイスの魅力をあらすじネタバレを交えながら紹介します。

面白い魅力①熱い展開

サッカーに限らず、スポーツ漫画と言えばライバルとの白熱した試合が見どころであり、「エンジェルボイス」でも数々の熱い展開が繰り広げられました。市蘭サッカー部の存続の条件である県内4位以内に入ることは、千葉県の強豪校を突破することが必須でした。特に、高校サッカーの王者・船和学院との県大会決勝戦は、これまでにない熱い試合となり、まるで本物の試合を観戦しているような臨場感もあります。

面白い魅力②理論的なスポーツ漫画

スポーツ漫画の中には、現実離れしたような大技の登場や、ご都合主義と思われるような展開も多く、ファンタジー要素を取り入れたような作品もみられますが、「エンジェルボイス」は、読者も納得のいく展開が描かれたリアルなサッカー漫画と評されています。また、「エンジェルボイス」では、高校サッカーの厳しさについても言及され、主人公サイドが苦境に立たされるシーンも度々描かれています。

しかし、絶対にあきらめない、奇跡を信じて前に進む部員たちの奮闘が奇跡を生み出したりと、思わずハラハラしてしまう試合展開が読者を虜にしています。

面白い魅力③泣けるストーリー

エンジェルボイス=泣けるサッカー漫画と言われるように、要所ごとに泣けるポイントがあることも、面白い魅力となっています。「エンジェルボイス」では、主人公側である市蘭だけでなく、対戦校のエピソードも描かれており、人の絆や命とは何かを考えさせられるメッセージ性の強い作風や、ヒューマンドラマを読んでいるような心温まる展開も、人気に拍車をかけています。

面白い魅力④良い意味で主人公がいない

創作物にて主人公は必要不可欠ですが、漫画「エンジェルボイス」では、あえて主人公を設けていません。これは、主人公がいないという意味ではなく、市蘭サッカー部そのものが主人公であり、作中ではどのキャラに対してもまんべんなく見どころがあり、時には主役級の活躍を見せています。このように、良い意味で主人公がいない点も、「エンジェルボイス」の魅力となっています。

エンジェルボイスの泣ける35巻の伏線回収シーンとは?

「エンジェルボイス」の35巻の伏線回収シーンを紹介・イメージ画像

漫画「エンジェルボイス」が泣ける理由は、単行本35巻のある衝撃的な展開にあり、壮大な伏線回収シーンもまた、大きな話題を呼びました。以下では、「エンジェルボイス(ANGEL VOICE)」から、泣けるエピソードが収録された35巻の伏線回収シーンをあらすじネタバレを交えながら紹介します。

ネタバレ①高畑マネージャーの最期

サッカー部の再建を目指し、シンゴ達最強の不良を含めた新入生が次々とサッカー部に入部し、公式戦での県内4位入りを目指すも、不良の巣窟と化していたサッカー部は、結束力に欠けていました。そんな状況を変えるきっかけとなったのが、元バスケ部の高畑麻衣であり、マネージャーに就任した彼女の歌声は「エンジェルボイス」と呼ばれ、部員たちの気を静める不思議な効果がありました。

やがて、高畑マネの歌声も功を奏し、市蘭サッカー部は公式戦で勝利を重ねるようになった一方で、高畑マネの身体に異変が生じ、検査の結果、脳腫瘍と診断されます。まもなく、高畑マネージャーは闘病生活に入るも、部員たちはマネージャーの回復を信じ、一緒に全国大会へ行くことを約束します。

しかし、県大会を勝ち抜く市蘭サッカー部が、強豪校・船和学院との試合に挑むと同時に、高畑マネの容態が急変し始めます。そして、母親から市蘭の勝利を聞くと笑みを浮かべて静かに息を引き取りました。一方、試合会場では、船学が先制点を取得し、市蘭高校が苦戦を強いられていました。

ネタバレ②部員たちが奮起するシーン

高畑マネージャーの訃報はまもなく市蘭サッカー部にも届けられ、彼女と共に全国大会に行くことを約束した部員たちは悲しみにくれます。しかし、高畑マネの母親の言葉を嘘にしないためにも、部員たちは天国へ旅立った高畑マネとの約束を果たすべく、後半戦へ向けて奮起します。市蘭・船学の試合は延長戦へもつれこみ、PK戦によって市蘭が勝利を掴みます。

試合終了後、部員たちは高畑マネの病院に向かい、高畑マネに県大会優勝の報告をし、彼女の告別式ではかつて部員に向けて歌っていた歌を、今度は部員から高畑マネへおくられました。かけがえのない人の死を乗り越えた市蘭は、高畑マネとの約束であった全国大会へ出場し、優勝を飾りました。数年後、市蘭高校はサッカー部の強豪校へ成長し、黒木鉄雄の指導の元、サッカーの練習に明け暮れていました。

ネタバレ③1巻の表紙は伏線だった

「エンジェルボイス」が泣けると言われる最大の理由は、高畑マネージャーの最期であり、最終回で高畑マネが回復し、部員全員で全国制覇を喜ぶ展開が予想されていただけに、この展開は多くの読者に衝撃を与えました。また、高畑マネの最期は、単行本1巻の表紙に伏線が張られており、横長に描かれたシンジ達の顔に着目すると、彼らは悔し涙を浮かべているような表情に描かれています。

そして、単行本1巻の表紙は、35巻の高畑マネの訃報が知られされた後のシーンで、同じ構図とポーズのシンジ達が描かれました。高畑マネの伏線回収には約6年半かかりましたが、高畑マネの死は、最初から決めていた展開とも推測され、タイトルのエンジェルボイス=ANGEL VOICEは、彼女の歌声を指しているでしょう。

エンジェルボイスの登場人物一覧

エンジェルボイスの登場人物一覧・イメージ画像

不良高校生がサッカーの頂点を目指す「エンジェルボイス(ANGEL VOICE)」は、特定の主人公を設けないことで、キャラごとに見せ場のある作風も人気に拍車をかけ、個性豊かなキャラたちの成長も見どころです。以下では、「エンジェルボイス(ANGEL VOICE)」の登場人物一覧を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

登場人物①黒木鉄雄

九州の高校での実績を買われ、市蘭サッカー部の監督・顧問に就任し、事実上ケンカ部だったサッカー部の存続と、シンゴの退学処分の取り消しを認めさせるべく、県内4位内入りを目指します。大学時代はJリーグからも注目される選手であったものの、怪我により指導者へ転身します。指導者になりたての頃は勝つことを重点に置いていたものの、現在ではサッカーを好きになってもらうことを重視しています。

登場人物②成田信吾

中学時代に喧嘩で最強と呼ばれた1人で、通称:シンゴ、ポジションはFW、背番号は11番で、三浦知良選手を意識した出で立ちが特徴です。正義感が強いゆえに喧嘩っ早く、高校の入学式早々に騒ぎを起こし、退学処分を言い渡されるも、サッカー部存続の条件をクリアできれば、退学処分も取り消しになることを受け、サッカー部へ入部します。足の速さやキック力を武器とし、また、強運の持ち主でもあります。

登場人物③所沢均

GKとして出場する所沢均・イメージ画像

中学時代の最強の1人で、通称:ヒサシ、ポジションはGK、背番号は1番、サッカーは未経験であるものの、基本能力が高く、柔軟性もあり、基礎練習に励むことでサッカーの向上を目指しています。また、GKとしての素質に恵まれ、ユースチームから誘いを受けたことがあるものの、市蘭サッカー部に留まることを決意し、ユースの誘いを断っています。

登場人物④乾清春

乾清春のイメージ画像

中学時代の最強の1人で、通称:キヨハル、ポジションはMFのトップ下、背番号は10番で、ナショナルトレセンにも選出された実力ある選手です。チーム内での揉め事をきっかけに一度はサッカーから離れたものの、黒木の誘いを受けて再開します。チームメイトのシンゴにアドバイスを送ったり、広能文太の自主トレに付き合うなど、ぶっきらぼうながら面倒見の良い性格です。

登場人物⑤尾上輝久

尾上輝久のイメージ画像

中学時代の最強の1人で、通称:テルヒサ、ポジションはMFの右サイドハーフ、背番号は9番です。高校では最強4人のトップを宣言するも、シンゴへの敗北をきっかけにサッカー部へ入部しました。シンゴとは折り合いが悪く、よく揉め事を起こす一方、サッカーに関しては基本に忠実であり、精度の高いミドルシュートを武器とする寡黙な選手です。

Thumb【エンジェルボイス】名言・名セリフまとめ!感動の名シーンを振り返る | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

エンジェルボイスに関する感想や評価

エンジェルボイスに関する感想や評価・イメージ画像

「エンジェルボイス」と言えば、不良学生とスポーツという組み合わせから、「ルーキーズ」「スラムダンク」のサッカー版とも称される一方で、読者の予想を上回る感動シーンの多さや、部員・マネージャーとの絆が涙を誘い、名作漫画にも数えられています。以下では、壮大な伏線回収や、熱くて泣ける展開が見どころの、漫画「エンジェルボイス」に関する感想や評価を紹介します。

感想や評価1:心にくる漫画だった

「エンジェルボイス」は、物語の初期こそ不良要素が強かったものの、高畑マネ―ジャーの病気が発覚してからは物語の雰囲気もガラッと変わり、サッカー漫画を読んでいるとは思えない作品だったとの感想や評価が多く見られます。また、物語後半からは、闘病生活に入った高畑マネとの約束を果たすため、悲しみを乗り越えて奮起する選手たちの活躍が描かれ、心にグッとくる漫画とも評されています。

感想や評価2:漫画で唯一泣いた作品

普段、漫画やドラマで泣くこともない方の涙も誘う「エンジェルボイス」は、物語後半から泣ける要素が多く取り入れられ、サッカー漫画でありながら、涙が止まらないヒューマンドラマとも評されています。また、「エンジェルボイス」の感想や評価の中には、漫画で唯一泣いた作品という声も見られ、他のサッカー漫画にはない感動を味わうことが出来るでしょう。

感想や評価3:神漫画と呼べる作品

「エンジェルボイス」は、選手とマネージャーの絆だけでなく、1巻~35巻にかけての壮大な伏線回収も見どころであり、「神漫画」や「名作」とも評されています。また、「エンジェルボイス」の作者・古谷野先生は、野球を題材にした「Go and Go」も人気があり、綿密な情報収集やスポーツ漫画でありながら、ヒューマンドラマ要素を取り入れた作風が支持されています。

感想や評価4:サッカー好きにはたまらない作品

様々なサッカー漫画が発表されたことで、漫画界では空前のサッカー漫画ブームが到来した中、2010年代に連載終了した「エンジェルボイス」は、泣けるストーリーが話題を呼び、感動できるサッカー漫画として注目を集めています。サッカーの試合以外の場面でも熱い展開や感動のシーンが取り入れられ、サッカー好きにはたまらない、おすすめの作品と評されています。

感想や評価5:選手とマネージャーの絆に泣いた

高校サッカーと言えば、魅力あふれるマネージャーの登場も見どころの1つであり、「エンジェルボイス」では、天使の歌声を持つ高畑麻衣が市蘭のマネージャーとして登場しました。荒れくれ者の部員を鎮める彼女の歌声は「エンジェルボイス」と呼ばれ、部員たちの支えとなっていました。部員とマネージャーの絆を深く描いた作品は他にはなく、両者の絆の深さにも泣いたとの感想が見られます。

エンジェルボイスは泣けるサッカー漫画だった

漫画「エンジェルボイス」の魅力まとめ・イメージ画像

「エンジェルボイス(ANGEL VOICE)」の泣ける魅力や面白い理由、壮大な伏線回収シーン、作品に関する感想や評価を、あらすじネタバレ紹介しました。市蘭サッカー部と高畑マネージャーの絆は、「エンジェルボイス」が泣ける漫画と評されたきっかけであり、選手とマネージャーの絆は、命の大切や自身の生き方について考えさせられるでしょう。

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ