【キングダム】竜川（りゅうせん）は飛信隊一の力自慢！田有との関係や声優は？

キングダムにおいて飛信隊の初期メンバーとして長らく活躍をし続けているのが竜川（りゅうせん）です。今回はそんな竜川（りゅうせん）についてまとめて紹介していきます。

竜川（りゅうせん）が活躍するキングダムは2006年から週刊ヤングジャンプにて原泰久先生が連載している中華時代劇漫画です。古代中国の春秋戦国時代の末期を舞台に、史上始めて中華を統一した後の始皇帝である嬴政と、その覇業を武人として支えた李信を主人公にした物語で、当初こそ時代背景の知名度の低さも相まって人気は低迷したものの徐々に人気を獲得し週刊ヤングジャンプを代表する作品の1つになっていきました。

2022年6月時点で累計発行部数は9000万部を越えている他、第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞するなど出版業界でも高い評価を集める作品になっています。メディアミックス展開も積極的に行われ2011年から行われたアニメ化は断続的ながらも2022年現在第5シーズンが放送するなどしている他、作風を生かした実写映画化、ゲーム化など多岐のメディアで展開される程の作品になっています。

元は戦争孤児だった信は王弟・成蟜に反乱を起こされ追われる身となっていた秦王嬴政を助けた事で土地と言えを貰い戦場に出る事になります。その後初陣にて武功を上げて百人将になると馬陽の戦いの直前、馬陽の戦いの総大将を務めた王騎により特殊百人隊として「飛信隊」が結成され、その結成メンバーの1人として登場したのが今回紹介する竜川（りゅうせん）になっています。

竜川（りゅうせん）は飛信隊結成時からの古参メンバーで、飛信隊が大きくなる度に確実に出世してきたキャラクターです。飛信隊内でも随一の体格を誇り、その力は次点で体格に優れる田有の3倍はあると自称する程にパワー自慢になっています。また飛信隊の中で数少ない妻子がいる事が明らかになっているキャラクターでもあり、物語が進む中で子供も増えており、2022年現在5人の子供がいる事も明らかになっています。

共によく描かれる飛信隊の他のメンバーなど周囲と比べて特別体格に優れる竜川（りゅうせん）ですがその性格は非常に心優しい性格をしています。その心優しい性格故に飛信隊参加当時は戦場でその自慢のパワーを振るう事を恐れていた程でしたが、信から受けた「負ければ、お前の子もそうなる」という喝を受けて以降は腹が据わって迷いなく戦うようになりました。

竜川（りゅうせん）はその体格故に特に単純な力が必要な場面において重宝される傾向にあります。特に相手がしっかりと守りを固めた局所戦においてはその力強さを遺憾なく発揮しており、突破口を開く役割を担う事が多いです。反面その体格故にスピード面では他のメンバーに劣り、ある意味で役割がはっきりしたキャラクターです。また他のメンバーと比較しても打たれ強い一面も持ち合わせています。

そんな竜川（りゅうせん）ですが、飛信隊では珍しく打撃武器である棍棒を主な武器として使用しています。名前がしっかりと描かれており、武器が明らかになっているキャラクターの中では棍棒を武器としている飛信隊メンバーは竜川だけです。竜川（りゅうせん）の元々の力強さもあって相手を切り伏せるというよりも吹き飛ばしてしまう戦い方が多いです。

実際にキングダム作中では一振りで何人もの人が吹き飛んでいるシーンも描かれる程のパワーを発揮しています。ただしその体格故か継戦能力は決して高くはなく、スタミナ切れを起こしてしまう場面もちらほらあります。これらが活躍し出世しつつも目立ちにくい要因になっているのではないかともされています。

そんな竜川（りゅうせん）ですが史実に実在したという記録はなくキングダムオリジナルのキャラクターになっています。これは飛信隊の他のメンバーにも言える事であり、飛信隊に名を連ねる中で実在が確定しているのは信と羌瘣だけの2人で残りは全て実在が確認できないキャラクターになっています。

元々キングダムの時代背景である春秋戦国時代に関しては記録がかなり少なく、武官で名前が記録に残っているのは将軍としてどこかを攻めた経験がある者以上ばかりになっています。その為、キングダムで活躍する竜川（りゅうせん）はあくまでもキングダムオリジナルのキャラクターという事になるのです。

ちなみに余談ですが実在した李信の軍である李信隊が史実の記録で初めて実在が確認できるのは紀元前229年～紀元前228年となっています。2022年9月現在キングダム最新刊の62巻時点で紀元前234年であり、史実ではまだ少なくとも信もまだ登場していないのです。キングダムで描いている飛信隊のストーリーはいわばこの実在した李信隊が登場するまでの軌跡を描いたストーリーとも言えるのです。

また実在した李信隊の記録では李信隊が本軍になるよりも本軍を率いる別の将軍がいる中、別働隊として動いた記録が多くなっています。この実在した李信隊の記録を原型としたのがキングダムで描かれている特別遊撃隊である飛信隊ではないかと考察されています。

出会った時点から上司と部下という関係で出会っている信と竜川ですが、信の仲間意識が強い事、飛信隊創設から苦楽を共にしてきた関係性である事もあってその結束力はかなり高いです。竜川自身も「信を大将軍にしたい」と考えており、同時に信なら大将軍になれると信じています。両者はある意味で同じ夢を持って戦える戦友でもあるのです。

そんな竜川ですが、竜川が飛信隊に入るきっかけを作ったのが同じく飛信隊の創設メンバーである田有です。田有は信の事を信の初陣であり武功によって百人将に任じられた蛇甘平原の戦いの時から見ており「騎兵殿」と呼んでその実力を認めて戦いが終わった後も地元でその武勇を語る程に気に入っていました。そんな信の隊が結成されるという事で、自身も飛信隊に加わり紹介する形で竜川が飛信隊に加わったのです。

ただしキングダム作中では田有と竜川の関係性について、元々はどういった知り合いなのかは描かれておらず不明になっています。地元が一緒なのか、或いは飛信隊でも最初から伍長になっている事からお互い力自慢として戦場を共にしており知っていたのかではないかと考察されています。

アニメキングダムにて竜川の声優を担当したのが高橋英則さんです。2000年代から活躍する声優で成人男性を演じる機会が多い声優として活躍しています。声優としての活躍はアニメだけに留まらずドラマCDや吹き替え声優としても活躍しています。

ちなみに高橋英則さんはキングダムでは竜川の声優の他、山の民の将軍の1人であるタジフ役や、蛇甘平原編で登場した魏の将軍朱鬼役、竜川と同じ飛信隊のメンバーである崇原役の声優も担当しています。

高橋英則さんが声優としてこれまでに演じたキャラクターとしては「テラフォーマーズ」のジェット役、「うたの☆プリンスさまっ♪」の桐生院ヴァン役、「NARUTO」のトルネ役、「トリコ」のジェリーボーイ役、「べるぜバブ」のグッドナイト下川役、「ファイアーエムブレム覚醒」のウード役、「刀剣乱舞」の石切丸役、「妖怪ウォッチ」のインディ・J役などの声優を担当しています。

飛信隊の初期メンバーであり力自慢というアイデンティティのある竜川の活躍シーンは多岐に渡りますが、その中でも特に有名なシーンが蕞攻防戦での登場シーンです。蕞攻防戦において持ち前のスピードを生かして城壁に上がった傅抵、そのスピードで翻弄され竜川は彼に斬られてしまいます。傅抵は信でも苦戦するほどの実力者でありこの時竜川以外にもパワー自慢である田有も共に倒しています。

しかし竜川はそのまま倒れ続ける事なく起き上がると持ち前のパワーで傅抵を吹き飛ばし城壁の下に落としてしまうのです。蕞攻防戦における名言の1つとも言われる「傅抵が落ちるぞー」というシーンはどうしても傅抵に注目が集まりますがそれを実行したのが他ならぬ竜川でした。

上記のシーンでもそうだったように竜川は飛信隊の中でも常に最前線に出て戦うタイプのキャラクターだけに怪我は非常に多く、大きな戦いでは必ず重傷を負ってしまうキャラクターになっています。ただ持ち前のタフネスを生かしてその戦いの中で戦線復帰する事も多く、2022年9月現在も飛信隊1の力自慢として活躍しています。

どうしても飛信隊が大きくなるにつれて活躍の頻度は減少しており、一時は死亡説すら唱えられていましたが、力でのゴリ押しが必要なシーンではやはり活躍しており、飛信隊のメンバーとして活動を続けている事が確認されています。

ここからは既にキングダムを視聴した人の竜川についての感想を紹介していきます。飛信隊初期メンバーとして登場回数こそ少なくはない竜川ですが、飛信隊の規模が大きくなるに連れて影が薄くなっているとする声が見られるようになっています。五百人将にこそなっていますが、それよりも上の者が飛信隊にも増える事で結果的に目立つ機会が減っているとする声も見られる結果になっています。

元々飛信隊でも「飛信隊1の力自慢」「武器が唯一打撃武器」「体格も1番大きい」点などアイデンティティを確立しているキャラクターであり、これらのアイデンティティは物語が進んでも変わっていないだけにもっと活躍させても良かったのではないかとする声も見られる結果になっています。

キングダムはどうしても長い戦いを描く事が多い事もあって活躍が描かれているキャラクターが少なくなっており、それが結果的に竜川や田有のような飛信隊初期メンバーの活躍を限定する結果になっているのではないかとする声も見られる結果になっています。もう少し飛信隊のメンバーにスポットが当たる作戦があってもいいのではないかという声も見られる結果になっています。

どうしても飛信隊は遊撃隊とはいえどこかの軍に組み込まれての戦いが多かった為、飛信隊以外の活躍も描く必要があった事が飛信隊メンバーの活躍が描かれにくい理由になっていると考察するファンもおり、信が59巻で将軍になった事で軍の規模も大きくなり、或いは飛信隊中心の戦いが描かれれば竜川を含む飛信隊古株メンバーの活躍が描かれる可能性もあるのではないかと考察されています。

そんな竜川ですが、田有と共に常に死亡説が唱えられるキャラクターでもあります、戦いの度に重傷を負っており、信の信頼もあるとはいえ、作戦で前線に送り込まれる時は大抵が死地に赴く結果になっている為です。特に2022年9月現在キングダム最新の戦いである宜安城の戦いでも竜川、田有共に大きなダメージを負っているシーンがあり、倒れるシーンもある事から死亡が心配される結果になっています。

キングダムの竜川は飛信隊の創設メンバーとして、特にその自慢の体格とパワーを生かして戦線を打開するのに使われる事が多いキャラクターです。飛信隊もキャラクターが増えて相対的に活躍が描かれる機会こそ減っているものの、どれだけ飛信隊が大きくなっても力が必要になる場面では真っ先に呼ばれるなどそのアイデンティティは変わらずに、飛信隊をそして信を支える頼れる存在となっています。

特に信が将軍に任じられた事で今後飛信隊を中心にした作戦が描かれる可能性もあり、さらに竜川の活躍が描かれる事もあるのではないかとも考察されています。飛信隊のメンバーは個性的なメンバーが多く、それぞれにしっかりと活躍が描かれているのでまだキングダムを視聴していない人は竜川を始めとした飛信隊メンバーの活躍にも注目しながら視聴してみてはいかがでしょうか？