【チェンソーマン】アメリカ三兄弟の目的は？各キャラの強さ・契約悪魔と最後は？

チェンソーマンは、藤本タツキによる日本のホラーアクション漫画です。集英社の週刊少年ジャンプにて2019年1号から2021年2号まで第1部・公安編が連載された後、2022年同社のWebコミック配信サイト・少年ジャンプ+に掲載媒体を移し現在も連載が続いています。

チェンソーマンの単行本は11巻まで刊行され、2022年7月時点での発行部数は累計で1300万部を超えるまでに至っています。2020年12月には「このマンガがすごい!2021オトコ編」にて1位を獲得したほか、第66回小学館漫画賞少年向け部門賞やハーベイ賞BestManga部門賞受賞に輝いています。

また、メディアミックス展開としては、菱川さかくによる小説「チェンソーマン バディ・ストーリーズ」が2021年4月に発売されたほか、テレビアニメの制作・放送も決定しています。テレビアニメについては2020年12月に制作発表が行われ、2022年10月よりテレビ東京系列ほかにて放送予定となっています。

物語の舞台は悪魔の脅威が日常的に発生する世界。悪魔退治のプロ・悪魔ハンターが脚光を浴びる中、父の残した借金返済に迫られた少年デンジは、相棒ポチタと共に悪魔ハンターデビューを飾ります。ところがある日、ヤクザに騙されポチタもろともゾンビの悪魔に殺害されてしまいます。しかしデンジの血を飲み生き返ったポチタの活躍で復活。チェンソーの悪魔に変身する力を得たデンジは、ゾンビ集団壊滅に向け動き出すのでした。

ここからは、メインテーマであるチェンソーマンのアメリカ三兄弟の話題に入っていきます。アメリカ三兄弟とは、アメリカ合衆国出身の刺客でチェンソーマンの単行本7巻第53話に登場します。

デビルハンターとしてアメリカでも高く評価されている三兄弟は、連邦政府から直々に仕事をもらっています。彼らに支払われる報酬は200万ドル（1ドル130円換算で2.6億円）と破格の金額。その額の大きさが仕事の難易度を表していると言ってもよいでしょう。

三兄弟は、「皮の悪魔」と呼ばれる悪魔と契約を交わすことで、触れた死体の姿を奪うことができる能力を手に入れました。この能力を得たからと言って戦闘能力がアップするわけではありませんが、他人に成りすますことができるので敵の組織に潜入する際に使います。使用者が死亡すると変装は解除され元の姿に戻ります。

次に、チェンソーマンのアメリカ三兄弟の目的について考察してみます。デビルハンターの傍ら、連邦政府の裏の仕事、殺し屋をしている三兄弟。「今回はデビルハンターの仕事じゃねえ」と言っていたことから、東京へやってきた目的は裏家業の方であることがわかります。

今回の三兄弟の目的は、チェンソーマンの主人公デンジの暗殺もしくは連行だったのです。「自分たちの存在が明るみに出てはアウト」と三兄弟の長男が言っているように、秘密裏に進めなければなりませんでした。

前述のように皮の悪魔と契約している三兄弟は、死体に触れるだけでその死体に成り代わる能力を持っています。デンジ殺害のため東京にやってきた三兄弟は、公安の刑事になりすましデンジに接触を試みます。

公安職員に変装した経緯は以下の通りです。まず、東京に向かっていた京都公安1課のデビルハンターたちが乗った車に狙いを定めます。車のタイヤをパンクさせると、はずみで木に激突した車に集中砲火を浴びせ全員を射殺。死亡した黒瀬ユウタロウの姿を手に入れたのです。

ここで、チェンソーマンの三兄弟のキャラの名前や強さ、そして契約悪魔を解説しておきます。最初に紹介するキャラは長男です。まず長男の名前ですが、作中では弟たちから「兄貴」と呼ばれるシーンはあるものの彼の名前は不明です。他の兄弟との違いは左利きであるということ。そして、理解不能な独特の理論で自分たちの強さをアピールします。

それによると、銃の悪魔に家を破壊されたとき、両親や祖母は即死したのですが、三兄弟だけは無事だったとのこと。他にも食中毒にあった時や家が火事になった時、そして悪魔に丸飲みにされた時も生き延びたことを挙げ、自分たちは不死身だと主張しています。また、京都訛りの強い黒瀬の口調を完全に再現できていることから変装の技術は高いレベルにあると言えますが、これには三男アルドのアドバイスの効果も大きいようです。

京都公安の車を襲撃し長男が黒瀬ユウタロウの姿に変装した後、三兄弟は木に激突しボロボロになった車を駆って東山コベニや暴力の悪魔のもとへ急ぎます。コベニのところに到着すると、黒瀬ユウタロウ以外の人間は全員死亡したと告げ、公安本部に報告させます。その後、黒瀬に変装した長男は、目的のデンジたちとの合流を果たします。黒瀬と面識のないデンジは疑いを差し挟む余地もありませんでした。

ところが、2人が握手を交わした次の瞬間、車が追突してきます。興味本位でコベニの車を運転してみたパワーの所為によるものでした。車はガードレールを突破し、歩道を歩いていたデンジと三兄弟の長男扮する黒瀬ユウタロウを直撃。この事故で長男の変装が解け元の姿に戻ってしまいました。

デンジたちは、黒瀬ユウタロウだと思っていた男が三兄弟の長男であることや、彼らが皮の悪魔と契約していること、そして他の2人の兄弟たちも近くに身を潜めていることを知ります。パワーのいたずらという偶然が引き起こしたこととはいえ、三兄弟の長男の大失態となりました。

チェンソーマンに登場する三兄弟の名前や強さ紹介、続いて紹介するキャラは次男のジョーイです。こちらも皮の悪魔と契約を交わしています。根っからの女好きな上に三兄弟の中で最も野蛮なキャラで、人を殺しても虫を殺すぐらいの感覚しかないサイコパスのようです。

黒瀬ユウタロウに変装した長男がデンジに接触している間、ジョーイは三男アルドと共に民間人に変装し近くで様子をうかがっていました。変装しているということは、罪のない民間人をどこかで殺害したことになります。

その後、パワーの運転する車に追突され長男の正体がばれると、ジョーイは慌てふためきます。気を静めようと努力はしたようですが、感情を抑えきれずパワーを殺害しに向かいました。

チェンソーマンに登場する三兄弟の名前や強さ解説の最後を飾るキャラは、三男・アルドになります。三男・アルドもまた他の兄弟同様に皮の悪魔と契約を交わしています。末っ子のアルドは、デビルハンターとしての経験も乏しく、京都公安1課のデビルハンター銃撃が最初の殺人の仕事だったようです。血まみれの死体を見て気分が悪くなり吐いていました。

殺し屋という裏家業を持つ三兄弟にあって、これまで一度も殺人を犯したことのない純情なキャラの三男・アルド。よく適材適所と言いますが、黒瀬ユウタロウの京都訛りの口調をアドバイスするなど、三男・アルドは情報収集など殺人以外の役割を分担していたキャラと考えられます。

また、デンジ暗殺の仕事を受ける際も、危険すぎるから断るべきと主張していました。三男・アルドのキャラを知っていた兄2人が、殺人実行にあたってアルドを外していたのかも知れません。そのためこれまで殺人現場に遭遇することがなかったのではないでしょうか？

長男がデンジと接触する場面では、次男・ジョーイとともに一般人に変装し身を隠していました。ところが、長男が身元を暴かれるとすぐさま路地裏に逃げ込みます。その後、車に轢かれた兄を見て吐いてしまいますが、後から駆けつけてきたヒロフミを変装の能力を駆使してかわします。老人に化けたアルドは、人身事故を目撃したので気持ち悪くなったとヒロフミに説明していました。

チェンソーマンのアメリカ三兄弟の中でたった1人生き残った三男・アルド。公安の手配によりホテルは警察官がしっかりと見張っており、アルドにとっては泊まる場所すらままなりません。仕方なく、アルドは黒瀬ユウタロウに変装し、黒瀬の友人・友野のところに泊めてもらうことにします。

友野の家には幼いころの黒瀬の写真が飾られていました。アルドは黒瀬の写真に向かって殺害したことを謝ります。ところが、その後「俺たち兄弟は不死身だ」という長男の言葉を思い出し、一転してデンジ殺害の任務続行を誓います。最後は銃を構えてデンジに狙いを定めるのですが、目的を達することなく中国人刺客の女性クァンシに投げ飛ばされてしまいました。

ここからは、チェンソーマンの三兄弟の最後を考察していきますが、最初は長男の最後の死亡シーンからになります。

公安の黒瀬ユウタロウに扮した長男は、目的であるデンジに接触を試みます。ところが、デンジのバディであるパワーが運転する車に追突され、ガードレールに頭部をぶつけて死亡します。

長男とデンジの接触を少し離れたところで見守っていた次男・ジョーイ。長男の突然の死に狼狽した彼は、路地裏に逃げ込みます。時間をおいて冷静さを取り戻したジョーイは、パワー殺害のため元居た場所に戻ります。

ところが、そこに現れた吉田ヒロフミにより次男・ジョーイは瞬殺されて死亡します。三兄弟の中では、他の2人に比べて特徴がなく影の薄いキャラと言われています。

三男・アルドは、中国人刺客クァンシに放り投げられた後、コベニの車の上に落下します。コベニの車をへこませたことで、結果として轢き殺された長男の仇を取ることになりました。しかし、チェンソーマンにおいて、その後アルドの動静を伝える描写はピタッとなくなります。アメリカ三兄弟はチェンソーマン作中から消えてしまったかのように誰しも思ったことでしょう。

ところが、再び三男・アルドがチェンソーマンの紙面に現れたのです。チェンソーマン第62話「デンジ護衛作戦」のラスト、人形の悪魔との戦いのシーンでのことになります。クァンシの従者コスモは、死ぬまでハロウィンのことしか考えられなくする攻撃により見事、人形の悪魔を倒します。ところが、コスモのこの攻撃は周囲の人間を巻き込んでしまいます。

ハロウィンのことしか考えられなくなった人間たちの出現は、衝撃的なニュースとしてお茶の間を駆け巡りました。そのニュース映像に、何とアルドが映っていたのです。虚ろな目をしたアルドは、無表情で「ハロウィン」と連呼しながら街を徘徊します。三男・アルドは死亡していないのですが、ハロウィンの事しか考えられずもはや死亡しているのも同然と言えるかも知れません。

ここまでチェンソーマンの三兄弟特集をお届けしてきましたが、最後に三兄弟に関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するチェンソーマンのアメリカ三兄弟に関する感想・評価は、チェンソーマンの死が軽いと言っている読者を戒めるツイートからです。そのような読者は、チェンソーマンのアメリカ三兄弟編を100回読むべきだといいます。「チェンソーマンの死が軽い」と言っている読者も返す言葉がなくなるほど、アメリカ三兄弟が軽く扱われているということなのでしょうか？

続いて紹介するチェンソーマンのアメリカ三兄弟に関する感想・評価は、週刊漫画雑誌の効果を論じるツイートからです。チェンソーマンの三兄弟のオチは、翌週まで引っ張る「タメ」があったので引き立てられたと言います。そのため単行本で一気読みすると、タメがないのでオチが唐突に感じられるそうです。

最後に紹介するチェンソーマンのアメリカ三兄弟に関する感想・評価は、三男・アルドについてのツイートからです。殺した人間の人生を知って涙するアルドですが、決して後悔はしないと言います。後悔すれば殺した人間に失礼であり、人の死を軽く扱ってしまうことになるのだそうです。

ここまでチェンソーマンに登場するアメリカ三兄弟に焦点を当て、彼らの名前や日本にやってきた目的、そして各キャラの強さ・最後について解説してきました。いかがでしたでしょうか？

チェンソーマンの三兄弟とは、デビルハンターとしてアメリカで高く評価されている3人の兄弟たち。長男の名前は明かされていませんが、次男はジョーイ、そして三男はアルドといいます。連邦政府から裏の稼業である「暗殺」の依頼を直々に受けるほどの凄腕ぞろいです。また、「皮の悪魔」と契約を交わしており、触れた死体の姿を奪うことができる能力を持っています。

三兄弟が日本にやってきた目的はデンジの暗殺もしくは連行でした。公安の黒瀬を殺害してその姿を獲得した長男は、さっそくデンジに接触を試みます。ところが、パワーが運転する車に後ろから追突され敢え無く死亡。次男のジョーイも長男の突然の死に平常心を失いヒロフミに瞬殺されます。三兄弟の中で唯一生き残った三男・アルドでしたが、コスモの攻撃を受けて精神は崩壊し、生きた屍のようになってしまいました。