東京リベンジャーズはツッコミどころ満載？感想やつまらないと言われる理由を調査

東京リベンジャーズは、週刊少年マガジンにて2017年より連載中の和久井健によるSFサスペンス漫画です。単行本は29巻まで刊行され、2022年7月時点での発行部数は累計で6500万部を超えています。

また、メディアミックス展開も積極的に行われ、2021年のテレビアニメや実写版映画化の制作、そして舞台作品の上演が行われています。このうちテレビアニメについては、2023年1月より第2期放送が予定されています。

花垣武道は、バイト先で中学時代の彼女・橘日向が暴力団の抗争に巻き込まれ死亡したとのニュースに接します。バイトを終え帰路に着く武道は放心状態のまま駅のホームへ。突然何者かに押されてホームから転落する武道。そこに電車が入って来て万事休すかと思った次の瞬間、彼は12年前の世界にタイムリープしていました。すべてを理解した武道は、この能力を使って日向の命を奪った暴力団の抗争を阻止しようと誓うのでした。

人気漫画である一方、ツッコミどころ満載でつまらない、中にはひどいとの声まである東京リベンジャーズ。ここからは、東京リベンジャーズがつまらない・ひどいと言われる理由について考察していきます。

まず最初に挙げるツッコミどころは、思わせぶりなキャラが多いということ。例えば、血のハロウィンで登場したガリ男と阪泉。強面なキャラかと思いきや、天竺編では黒川にひれ伏して情けない姿を晒しています。その他にも希崎の手下や「８・３抗争」でのバイク男など、重要人物かと思わせて実はつまらない雑魚だったというキャラが多すぎるのです。

東京リベンジャーズに登場する主要キャラの多くは、暴走族「東京卍會」の構成員たちです。そして暴走族といえば誰もがイメージするのが特攻服。東京リベンジャーズのキャラはみなこの特攻服を着ているのです。

東京卍會弐番隊隊長・三ツ谷のように自ら縫製して作るのであれば別ですが、普通に名前入りの特攻服を特注すれば、かなり高価になるでしょう。それほど富裕層のご子息でなければ、そのお金はどこで工面するのでしょうか？ネーム入りの高価な特攻服を皆が来ているのはツッコミどころ満載で、ひどいと言わざるを得ないかも知れません。

ツッコミどころの3つ目は、中学生や高校生の強力過ぎる不良グループに対し、裏社会の大人たちがあまりにも弱いこと。三天戦争など大人の利権が絡む抗争でも主役となるのは高校生ばかりで、大人たちの出る幕がありません。

中学生や高校生に縄張りを好き勝手に荒らされても、何もできない裏社会の大人たち。警察もあっけにとられるほどひどい・おかしい状況のようです。

前項で裏社会の大人たちが弱すぎると指摘しましたが、裏を返せば中・高校生たちが強すぎるのです。殴られて人が吹っ飛ぶシーンが頻繁に登場しますが、中・高校生の腕力を考えるともはやおかしいレベルと言ってよいでしょう。

東京リベンジャーズでは、1人で100人を相手にできるほど強力なキャラが何人も登場します。例えば、すぐに思いつくだけでも佐野万次郎、黒川イザナ、龍宮寺堅、瓦城千咒、南野サウスなどなど。他にもたくさんいるかも知れませんが、現実社会でこれだけの猛者が一堂に会したら大変なことになるでしょう。強すぎる中・高校生たちの存在は、東京リベンジャーズのひどい、そしておかしいツッコミどころの1つと言えそうです。

不良グループを取り締まる警察の無能さもまた、東京リベンジャーズのツッコミどころの1つとなっているようです。警察が無能すぎて、ほとんど役に立っていない・ひどいと言ってもよいでしょう。

例えば、東京卍會の内部抗争である「8・3抗争」。祭りに喧嘩は付きものなのに警察は見回りをしていなかったのでしょうか？その他にも、暴走族が暴走行為を繰り返しているのに検挙すらせず仕事をしているとは思えません。また、いつも抗争が終了し落ち着いた段階で警察が現れたり、警察と裏取引できる組織があるなどツッコミどころ満載です。

「8・3抗争」をはじめ、人目に付く場所で喧嘩が始まっているのに、一般人が警察に通報することはほとんどありません。天竺編では、特攻服を身にまとった暴走族たちが大勢で道を塞いだり、電車に乗り込んできたりとやり放題です。

普通の社会であれば、携帯で通報する人が1人や2人はいそうです。それだけ東京リベンジャーズの世界の警察はひどいということで、市民に信用されていないのかも知れません。

東京リベンジャーズでは、少年犯罪があまりにも多すぎるようです。現実世界では、少年犯罪を含め犯罪件数は年々減少傾向にあると言われています。しかし、東京リベンジャーズの世界では中学生が刀や銃を所持していたり、高校生によるレイプ事件や中には犯罪の代行サービスまで登場します。すべて中高生の犯罪であることを考えると、おかしい・異常と言ってもよいのではないでしょうか？

タケミチがタイムリープしたのは2005年です。この頃は、まだスマホは登場していませんし、インターネットも今ほど普及していませんでした。ところが、東京リベンジャーズの2005年では中学生が普通に拳銃を持ち歩いています。ネットの裏情報が今ほどない時代にどのようにして入手したのか疑問が残ります。

ここまで、つまらないとかひどいといった東京リベンジャーズのネガな側面を考察してきましたが、ここからは東京リベンジャーズの面白い魅力について解説していきます。

東京リベンジャーズの主人公の花垣武道は、おんぼろアパートに住みフリーターをして食いつないでいる冴えない26歳の若者です。バイト先のビデオショップでの勤務評価は低く、年下の悪ガキにも馬鹿にされています。

ところが、そんな非リア充キャラの主人公が、タイムリープを繰り返して様々な経験を積み、少しずつ強く逞しく成長していきます。何度失敗しても諦めず、愛する日向のために七転び八起きで奮起するタケミチ。つまらないどころかまさに王道のストーリー展開であり、東京リベンジャーズの人気の秘密の1つではないでしょうか？

東京リベンジャーズの登場人物は、大多数をヤンキーが占めています。ヤンキーと言っても浮ついたところは皆無で、どんなヤンキーを目指すのか理想像や信念もしっかり持っています。

そんな硬派なところがある一方で、おちゃめで可愛い部分もあり、そのギャップに心奪われる人が後を絶たないようです。例えば、誰よりも腕っぷしの強いマイキー。強面の彼ですが、幼いころから愛用しているタオルケットがないと眠れないと聞いたらキュンとしてしまう人も多いのではないでしょうか？

そんなマイキーの髪を結っていたのがドラケンこと龍宮寺堅と判明。このように個性豊かなキャラが揃っているのも、東京リベンジャーズの面白い魅力と言えるでしょう。

東京リベンジャーズの面白い魅力として、作者・和久井健の描くイラストは外せません。各話の先頭に登場する扉絵が楽しみという読者も多いとのこと。また、キャラクターの着ている衣装もオシャレで、グッズ化を望む声も多数寄せられているそうです。

東京リベンジャーズでは、荒くれ者のキャラたちが吐く名言や名セリフにも定評があります。名言が飛び出すたびにハッとさせられる読者も多いようです。ここでは、東京リベンジャーズの代表的な名言・名セリフを紹介します。

いわれのない暴言を吐かれて激怒するマイキーを制止したドラケンが発した名言です。自ら頭を下げてみせるドラケンに感銘を受けた方も多かったことでしょう。

同じような辛い環境で育った芝八戒に対して、三ツ谷隆が放った名言です。人生は自分の気持ち次第で切り開けるものと言って、八戒の背中を押しています。また、三ツ谷は｢きっと貧乏じゃなかったらきっと今の俺は居なかったんだろうな｣とも語っていました。

2m近い巨漢の総長・柴大寿に完膚なきまでに叩きのめされたタケミチ。ボロボロになりながらも、笑いながら八戒に語りかけます。「頑張る事は 辛くねぇよ」と。その後に飛び出したのがこの名言です。心に残る一言ではないでしょうか？

王道ストーリーや個性的なキャラが魅力の東京リベンジャーズですが、ツッコミどころが多いことでも有名のようです。そこで、次に東京リベンジャーズのタイムリープの矛盾点やおかしい点について考察してみます。

東京リベンジャーズのおかしい点、矛盾点として真っ先に浮かぶのが、タケミチが最初のタイムリープをなぜ発動できたのかという点です。タケミチがタイムリープを発動するトリガーとなっているのは、橘直人との握手です。しかし、最初のタイムリープは駅のホームから線路に落ち、電車に轢かれそうになった時ですからトリガーである直人との握手はありません。

このことからタケミチがトリガーなしにタイムリープできるという推論も浮上しますが、もしそうなら握手を求めてわざわざ直人のもとへ行く必要はないでしょう。あるいは、電車に轢かれるなど生命の危機に直面した時には「トリガーなしでタイムリープできる」とおいうことも考えられますが、作中で明らかにはなっていません。タケミチの最初のタイムリープ問題は、東京リベンジャーズの最大の矛盾点、おかしい点と言われています。

タケミチが過去にタイムリープすると、現在のタケミチは仮死状態となり体は空洞になります。タケミチの精神は、過去のタケミチの体に宿るのです。そんなタケミチに、日向たちは「急に大人になった」と言って驚くのです。

ここで多くの人がおかしい、矛盾していると感じるのは、過去のタケミチの精神・人格がどこに行ったかということです。タイムリープするとタケミチの体は空っぽになるのですから、未来のタケミチの中に入り込んでいる可能性は低いでしょう。タケミチが未来に帰ると戻ると元の人格が戻ってくるのですが、一体どこから戻ってくるのでしょうか？

東京リベンジャーズの2巻第8話で、アッくん（千堂敦）がタケミチを線路に突き落としたのは自分だと告白します。その際、アッくんは、タケミチが過去に戻れることや、過去の直人に助けを求めたのではないかとの考えを披露しています。アッくんは、直人がタケミチを助けたという事実だけでなぜタケミチのタイムリープに気付くことができたのでしょうか？

わずかな事実からそこまで推察できるアッくんの洞察力が凄すぎると話題になりました。物語の黒幕はアッくんでは？という声も多かったと言います。しかし、逆に不自然に感じる読者も多かったようで、東京リベンジャーズのおかしい点、矛盾点の1つになっています。

ここまで東京リベンジャーズがつまらないと言われる理由を中心にお届けしてきましたが、最後に東京リベンジャーズに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する感想・評価は、東京リベンジャーズに対する評価が途中で変わったというツイートからです。もし5話で見るのを止めてしまったら、東京リベンジャーズはつまらない漫画で終わってしまったのかも知れません。

続いて紹介する感想・評価は、東京リベンジャーズが刺さらなかったという感想を持った方のツイートからです。決してつまらない漫画ではないとあえて断りを入れています。暴走族モノが苦手な方には受け入れられないのかも知れません。

最後に紹介する感想・評価は、東京リベンジャーズが面白かったという感想を持った方のツイートからです。作品の矛盾点についてはこの記事でも詳しく解説しましたが、タイムリープものには矛盾が付きものだと割り切れば楽しめるとのことです。

ここまで「東京リベンジャーズはツッコミどころ満載？」と題して、東京リベンジャーズがひどい・おかしいという感想や矛盾しているところ、そしてつまらないと言われる理由について考察してきました。いかがでしたでしょうか？

ひどい・おかしいと言われる理由としては、中・高生が強すぎる反面、裏社会の大人が弱すぎることなどがあります。また、矛盾する点については、タケミチの最初のタイムリープはトリガー発動なしでどのように行ったのかなど数多くの矛盾点が指摘されています。

もちろん、これだけ人気のある作品ですからネガティブな感想・評価だけではありません。うだつの上がらない主人公が愛する女性のために奮起して栄光を手にする王道のストーリー展開や個性あふれるキャラクターなど、作品の魅力も多数挙げることができます。この記事で紹介した感想・評価は1つの参考意見として、東京リベンジャーズの原作漫画やアニメ作品をご覧になりご自身で評価してみてはいかがでしょうか？