【不滅のあなたへ】ハンナはパロナの転生者？子孫？羽の髪飾りなど共通点を考察

『不滅のあなたへ』の現世編で登場するハンナは、パロナの生まれ変わりなのかを検証していきます。パロナはニナンナの女性で、ハヤセに捕まったマーチの救出に成功したものの、最終的には殺されてしまいました。

現世編でハンナは、ハヤセの転生者といわれているハズキと出会い、お互いに好意を持っています。パロナの生まれ変わりと考察できるセリフやシーンを元に、ネタバレで解説していくため、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

ハンナが登場する『不滅のあなたへ』は、大今良時先生が描いた長編大河ファンタージーの物語です。大今良時先生は、「マルドゥック・スクランブル」のコミカライズや、「聲の形」の大ヒットなどで知名度を上げた女性漫画家になります。

2016年50号より「週刊少年マガジン」にて連載中で、2021年4月からはテレビアニメ版がNHKで放送されました。2022年2月の時点で、累計発行部数は300万部を突破している人気作品となっています。また、「第43回講談社漫画賞」では、少年部門で受賞をしました。

ハンナが登場する『不滅のあなたへ』は、ある観察者によって地上に「球」が投げ込まれたことで、物語が始まります。その球は刺激を受けると、あらゆる姿かたちに変化できる特性を持っていました。最初は石、次に苔、オオカミと変化していき、その球はしだいに「意識」も獲得するのでした。そんなある日、オオカミの姿をした球は、人間の少年と出会います。少年に姿を変えた球は、いつしか「フシ」と呼ばれるようになります。

『不滅のあなたへ』に登場するハンナは、眼鏡をかけた女の子です。作中で眼鏡をはずしたハンナの描写はほぼありませんが、おそらく可愛いのでしょう。ハンナの居住地はヤノメで、ミズハと同級生です。2人とも他に親友と呼べる人もおらず、お互い唯一の信頼できる存在となっています。ちなみに、ユーキはハンナとミズハを呼ぶときに、「先輩」と言っているため、1～2つほど年下だと考察できます。

『不滅のあなたへ』のハンナは、現世編で登場します。黒髪に太い眉毛で眼鏡をかけており、少し地味なイメージです。また、学校ではオカルト研究部部長を務めています。ハンナは地味で目立たない自分と仲良くしてくれるミズハに、好意を持っています。

ミズハは何でも器用にこなし運動神経も抜群で、男性にもモテていました。しかし、同性には嫌われている様子です。また、ハズキは教育熱心な親の束縛が強すぎて疑問に思い、「死にたい」と言うようになります。ミズハの失踪事件の際は、ハンナとオカルト研究部員が協力して捜索をしました。

『不滅のあなたへ』の現世編に登場するハンナは、非常に正義感の強い少女です。根拠のないデマなどにも決して耳を貸さず、人に流されることがありません。ミズハのことを好きでない女子生徒が、ハンナに良くない噂を知らせました。ハンナからミズハを遠ざけようとしたデマにも、「バカじゃない」と言ってあしらいます。

見た目は気が弱そうなハンナですが、しっかりした性格で自分の意志を貫けるタイプだ分かります。そのようなハンナをミズハは信頼するようになり、互いに絆を深めていきました。

『不滅のあなたへ』の現世編で登場するハンナは、パロナの生まれ変わりではないかと話題になっています。ここでは、羽の髪飾りなどハンナとパロナの共通点や、なぜ生まれ変わりだと思うのかを考察していきます。

『不滅のあなたへ』の現世編で、ハンナとミズハは羽の髪飾りをお揃いでつけていました。羽の髪飾りは、ミズハがハンナのために作ったものです。ミズハが学校中で変わり者として浮いていたときに、友達想いのハンナはあえて羽の髪飾りをつけてきました。そのためにハンナまで周囲の人たちから注目されましたが、一向に気にしていない様子です。

そして、実は過去にパロナも、羽の髪飾りをつけていたことが判明しています。パロナが羽の髪飾りをつけているシーンは少ないですが、驚くべき事実です。羽の髪飾りの形状もそっくりに描写されています。

『不滅のあなたへ』のハヤセの6代目継承者は、カハクになります。カハクはパロナ（フシ）に一目ぼれをしていました。一方、現代編で18代目の継承者であるミズハは、ハンナに好意を寄せています。このことから、ハヤセの一族はフシの他にも、パロナ一族に惚れる傾向があると考察できます。つまり、カハクの転生体のミズハは、パロナの転生体であるハンナのことを好きになるのは、自然なことだと捉えることもできるでしょう。

『不滅のあなたへ』の現世編で、マーチがハンナにすぐに懐いているシーンがありました。ハンナも非常にノリが良く、マーチにもらった泥団子を美味しそうに食べる振りをしてあげます。そのマーチとハンナの様子が、昔どこかで会ったことがあるような関係に見えました。また、そのときのハンナの姿が、パロナとそっくりだったという声も多く上がっています。

『不滅のあなたへ』の現世編に登場するハンナは、パロナの転生者ではなく子孫ではないかと考察する人もいます。ここでは、ハンナがパロナの子孫と思われる理由について検証していきます。

『不滅のあなたへ』の作中で、ハヤセはパロナを殺した日のことについて語っています。その際に、「お腹がかわいそう」というセリフを残していました。お腹がかわいそうとは、どういう意味だったのでしょうか？

おそらく、パロナはお腹の中に赤ちゃんを身ごもっていたことが考察できます。また、ハヤセがいつパロナを殺したのか、時系列を明確にしていないため可能性は高いです。子孫であれば、ハヤセ一族と似たような性格や外見であることも納得がいきます。

『不滅のあなたへ』のマーチは、現世編で3度目の人生を送ることになります。過去のマーチは、フシの純粋さを見て母性本能が芽生え、母親のように優しく接していました。そんな中、姉妹のように接していたパロナの導きにより、マーチはヤノメへ向かいます。ヤノメに到着したマーチたちは、ハヤセに盛られた睡眠薬で昏睡してしまい、目が覚めると投獄されていました。

その後脱獄を図りますが、逃走中にパロナを庇って自身が矢に放たれます。意識が朦朧となったマーチは、パロナに「マーチのかわりにママになってね」という言葉を残して死亡しました。このような経緯があるため、パロナがお母さんになろうと思ったとしても、自然なことだといえるでしょう。

『不滅のあなたへ』の現世編で、ハンナはパロナと同じ羽の髪飾りをつけていたり、ハズキに好意を寄せていました。そのような点から、ハンナがパロナの転生者あるいは子孫ではないかと考察しています。しかし、一方でハンナがパロナの転生者とは考えにくい点も、いくつかあります。

体育祭のシーンで、ハンナは人よりも非常にくたびれている様子でした。また、ミズハは足が速いようで、リレー選手に選抜されています。しかし、ハンナはどのスポーツ分野にも選抜されていません。おそらく、ハンナは運動神経があまり良くないのだと考察します。パロナは、生前非常に運動神経が良かったため、ハンナが転生者であると考えにくいです。また、過去にパロナ（フシ）はカハクに対して、拒絶反応を見せていました。

しかし、ハンナにそのような様子は一切ない様子です。ただ、拒絶反応を見せていたのは中身であるフシだったため、根拠としては弱いかもしれません。このように、子孫である理由も、そうでない理由もあります。ハンナはパロナの子孫かどうかは、明らかにはされていません。しかし、類似点のほうが多いため、ハンナはパロナの転生者または子孫である可能性が高いでしょう。

『不滅のあなたへ』の現世編で、ハンナは眼鏡をかけています。ハンナが眼鏡をかけているのに、何か意味があるのでしょうか？ここでは、パロナの生まれ変わりで子孫でもあることを前提に、ハンナの使命や目が悪い理由を考察していきます。

パロナの運動神経は抜群でしたが、弓だけは苦手でした。パロナの性格からすると、上達するまで練習したに違いありません。しかし、いつまで経っても弓は下手なままでした。ハヤセも言っていたように、パロナは瞬発力があり身体能力は高いのです。では、なぜ弓だけは練習しても、上達しなかったのでしょうか？おそらく、運動神経以外の理由があったと考察できます。

『不滅のあなたへ』のジャナンダ島編では、パロナの弓が上達している様子でした。しかし、このときはフシがパロナの身体を使っており、自身が上達しているわけでは、なかったのでしょう。フシには身体を再生して病気も治せる能力があったため、視力が回復していたのかもしれません。視力の悪さは遺伝する可能性が高いといわれています。したがって、パロナの視力が悪ければ、子孫であるハンナも遺伝することが充分考えられます。

パロナは幼い頃から家族がいないため、1人で暮らしていました。マーチのことを非常に可愛がり、家族のような存在となっていました。ハヤセに捕らえられたときも、パロナは命がけでマーチとフシを守ろうとします。しかし、逆にマーチがパロナを庇うことになり、矢に撃たれて死んでしまいました。

その後、パロナは自害しようとしますが、フシに止められます。過去にもこのような関係があったことから考察すると、転生者のハンナもハヤセ一族からフシを守ってくれるはずです。パロナがフシやマーチを命がけで守ったように、ハンナにもその血が継がれていれば、自然な流れといえるでしょう。

『不滅のあなたへ』の現世編に登場するハンナについて、どのような感想や評価があったのでしょうか？ここでは、特に多く見られた内容の感想や評価をピックアップして、紹介していくため、チェックしてみてください。

『不滅のあなたへ』の現世編では、ハンナがパロナの生まれ変わりだと明言するようなシーンはありません。しかし、生まれ変わりなのかもと思わせるシーンは、多くありました。パロナのつけていた羽の髪飾りと、現世編でハンナのつけていた羽の髪飾りが同じだったことから、ハンナはパロナの転生者だという声が上がりました。また、眼鏡をかけていて目が見えないのも、何か意味があるのではないかという感想もあります。

『不滅のあなたへ』の現世編で、ハンナとマーチが対面しているシーンに感動したという感想が上がっていました。これは、ハンナがパロナの生まれ変わりと想定しての感想となります。

過去のパロナとマーチは家族のような関係で、非常に深い絆で結ばれていたため、現世で再会できたことに胸を打たれたと考察できます。泣けるシーンだったという声もありました。また、視聴者が考察していることの答えを、さらっと描写するところが良いという評価もあります。

『不滅のあなたへ』の現世編で、ミズハがハンナに好意を寄せている設定が深すぎるという感想がありました。過去にハヤセはパロナを殺しています。そのハヤセの転生者とされるミズハが、パロナの転生者とされるハンナを慕うのがすごすぎるという声もありました。

『不滅のあなたへ』の現世編で登場するハンナは、黒髪で眼鏡をかけており正義感の強い少女です。パロナと同じ羽の髪飾りをつけていたり、マーチにすぐに懐かれたりしていました。このことから、ハンナはパロナの転生者か子孫である可能性が高いといえます。

作中では明らかにされていませんが、転生者と思わせる匂わせシーンが多く登場しています。『不滅のあなたへ』を視聴するときは、ハンナがパロナの転生者であるかにも注目すると、さらに物語を堪能できるでしょう。