【火ノ丸相撲】国宝キャラクター一覧！国宝名と強さをまとめて紹介

相撲を題材にした漫画「火ノ丸相撲」では、国宝と呼ばれる高校生力士による白熱した取組が魅力である一方、彼らの異名である国宝とは何か、分からない方も多いでしょう。以下では、漫画「火ノ丸相撲」から、国宝とは何か、国宝名を持つキャラや強さのランキング一覧のまとめ、準国宝級とは何かなどを、あらすじネタバレを交えながら一覧にて紹介します。

川田先生の漫画「火ノ丸相撲」は、読み切り掲載を経て、2014年～2019年にかけて「週刊少年ジャンプ」にて連載された高校相撲部を舞台にした作品で、単行本・全28巻で構成されています。

少年漫画では数少ない相撲を題材にした「火ノ丸相撲」は、連載当初から大きな反響を呼び、若い世代を中心に大相撲への注目が高まり、角界からも高く評価されています。また、2014年の大相撲・11月場所では、「少年ジャンプ」で初めてとなる懸賞が出され、主人公・潮火ノ丸の懸賞幕が土俵を回りました。

かつて「鬼丸」と呼ばれた潮火ノ丸は、力士としては小柄のため、中学時代は無名であったものの、相撲への情熱は衰えることなく、大太刀高校の弱小相撲部の再建と、自身の角界入りをかけて、高校相撲の頂点を目指します。体格の面で他の高校生力士に劣ったり、大横綱の息子への敗北など、時には挫折を味わいながらも、紆余曲折を経て角界入りを果たした火ノ丸は、力士の頂点・横綱を目指してライバルたちとしのぎを削り合います。

「火ノ丸相撲」で言われる国宝とは、全国大会優勝を狙える高校生力士の異名・二つ名であり、実在の名刀にちなんだ名前が特徴です。劇中では、全国大会クラスの国宝級と呼ばれる力士もいるものの、実際に国宝名を持つ力士は、火ノ丸をはじめとする7名であり、彼らは第二部で幕内に昇進し、プロ力士として壮絶な取り組みを見せています。

一方、国宝名を持つ力士7名の由来となった刀剣の中には、現実世界にて国宝指定されていないものも含まれ、火ノ丸の異名で天下五剣の一振りである「鬼丸」は御物、久世草介の「草薙剣」は三種の神器、野地数興の「数珠丸」は重要文化財です。

以下では、「火ノ丸相撲」の国宝キャラクターの強さ一覧ランキングTOP8～4や、各力士の国宝名と共にネタバレ紹介します。

火ノ丸相撲の国宝キャラクターの強さランキング第8位は、青森の国宝と称され、天下五剣「数珠丸恒次」の国宝名を持つ野地数興です。三ノ矢実業高校相撲部の出身で、身長・体重は192cm/220kgと日本人力士で最重量を誇る、力士として理想の体型の持ち主です。高校相撲では、久世・火ノ丸が台頭するまで、野地を土俵の外に出せたのは天王寺だけと言われました。

重量で勝負する力士であるものの、重すぎる体重ゆえに対戦力士に怪我を負わせてしまう危険から、土俵上でも存分に取り組みを行うことができず、そのために番付の変動も激しく、国宝の中では久世や火ノ丸に劣っています。

火ノ丸相撲の国宝キャラクターの強さランキング第7位は、大関・大景勝の弟であり、天下五剣の一振り・国宝「大典太光世」の異名を持つ、日景典馬です。出身校・金沢北高校相撲部は、全国大会の優勝経験を持つ名門校で知られ、日景自身も202cm/119kgと力士として恵まれた体格を持ち、角界入りに期待がかかった注目選手でした。大相撲編では、名古屋場所の時点で西前頭2枚目で、兄との確執も解け、精神的に成長しました。

火ノ丸相撲の国宝キャラクターの強さランキング第6位は、「白楼のもう一振りの国宝」と評される、「大包平」こと加納彰平です。身長及び体重は、189cm/114kg、鳥取白楼相撲部の出身で、父親は母校の監督を務めています。高校では天王寺獅童に次ぐ実力の持ち主で、久世・火ノ丸が出場するまでは、高校相撲のナンバー2でもありました。大学2年時に角界入りし、番付は九月場所時点で東前頭2枚目です。

火ノ丸相撲の国宝キャラクターの強さランキング第5位は、レスリングの国体・個人戦の優勝経験者で、総合格闘技の選手を目指す高校生力士・國崎千比路です。身長・体重は、180cm/97kg、火ノ丸と同じく大太刀高校所属で、当初は競技としての相撲を軽く見ていたものの、火ノ丸との相撲対決で敗れたことで相撲の奥深さを知り、格闘家になるためのトレーニングとして相撲部に入部します。

持ち前の格闘センスを武器とし、相撲初心者でありながら次々と戦績をあげていき、国宝級の力士たちを圧倒する姿は「国宝喰い」とも評されています。國崎は、国宝の異名を持つ力士ではないものの、実力は他の国宝級の力士と対等に渡り合えるほどであり、元横綱・駿海からも大相撲を目指さないことを惜しまれています。

火ノ丸相撲の国宝キャラクターの強さランキング第4位は、国宝「三日月宗近」の異名を持つ、強豪・石神高校相撲部のエース、沙汰美月です。県内屈指のヤンキー校の生徒らしく、沙汰自身もキャラい言動が目立ち、基礎練習や稽古をさぼろうとするなど、不真面目な要素が多いものの、相撲に関しては全国トップクラスであり、中学時代からまわしをほとんど取られることがなかったという実力者です。

身長・体重は、182cm/91kg、相撲は中学時代に始めたにも関わらず、ほぼ負け知らずで中学横綱に上り詰めるも、高校相撲にて横綱・天王寺や火ノ丸・久世への敗北をきっかけに自身の実力を思い知らされます。また、高校3年生時には、相撲部の主将を務めながら高校横綱となり、角界入りを果たしました。番付は、九月場所時点で西前頭2枚目、三役の力士を次々と破るなど、優勝を狙える期待の力士へと成長しました。

以下では、「火ノ丸相撲」で激戦を繰り広げた、国宝キャラクターの強さ一覧ランキングTOP3と、力士たちの国宝名をネタバレ紹介します。

火ノ丸相撲の国宝キャラクターの強さランキング第3位は、国宝キャラクターでもっとも小柄な力士で、「鬼丸国綱」の異名を持つ大太刀高校・潮火ノ丸です。身長は152cm（背伸びして160cm）～157cmに伸びたものの、新弟子検査での基準となる167cmに満たないことから、身長基準が不問となる幕下付出の権利を得て、角界入りを目指そうと試みます。

力士としては、非常に小柄であるものの、中学時代に鍛えた強靭な肉体と精神力を武器に力強い取組をみせ、大柄の力士が相手でも奇策には走らず、互角の戦いを見せつけました。全日本選手権後に「三段目付出」の権利を得たことで角界入りし、九月場所時点で西前頭3枚目まで番付を上げ、同場所で初優勝を決めました。優勝から半年後には小結に昇進し、長年の夢であった横綱昇進に着実に歩みを進めています

火ノ丸相撲の国宝キャラクターの強さランキング第2位は、横綱・刃皇を輩出した鳥取白楼高校相撲部の主将で、大学生や社会人を含めた全てのアマチュア力士の頂点に君臨し、国宝「童子切安綱」の異名を持つ天王寺獅童です。身長・体重は、188cm/139kg、小学横綱・中学横綱・高校横綱の座に就き、高校入学以降は、公式戦で無敗を記録するなど、その実力は刃皇からも恐れられています。

大柄な力士ならではの「圧」や、小柄力士の強みである「技」の両方を兼ね備えた最強力士として名を馳せ、高校相撲でも個人戦・団体戦で活躍を見せます。火ノ丸との取組では、体格差では天王寺の方が勝るものの、最後まで抗い続ける火ノ丸の強靭な精神力に圧倒され、最後まで激戦を繰り広げました。高校卒業後に角界入りし、番付は名古山場所時点で西の大関に昇進、エピローグにて初場所優勝が語られました。

火ノ丸相撲の国宝キャラクターの強さランキング第1位は、劇中最強と言えば誰もが思い浮かべるであろう、横綱の正統後継者、眠れる国宝「草薙剣」の異名を持つ、栄華大附属高校・久世草介です。身長・体重は、195cm/142kg、長髪を後ろで束ねた姿と茫洋とした雰囲気が特徴であるも、その正体は最後の日本人横綱・大和国の息子であり、とある理由から公式戦出場を見送っていました。

しかし、火ノ丸と狩谷の取組をきっかけに公式戦出場に意欲を燃やし、瞬く間に高校相撲の頂点に立ち、角界入りしました。史上最年少の19歳で大関昇進を果たすも、自身の相撲に思い悩み、九月場所では大関となって初の負け越しとなるも、火ノ丸との取組を機に吹っ切れて、いつか父の四股名を受け継ぎ、横綱になることを誓いました。

準国宝級とは、国宝に次ぐ実力を持つ力士を指し、いずれは国宝になれる可能性を秘めています。以下では、火ノ丸相撲の準国宝級や国宝になる可能性のあるキャラを紹介します。

大太刀高校一年生で、火ノ丸とは小学生時代に同じ相撲クラブだった無二の親友です。対久世戦に敗れて落ち込む火ノ丸の前に現れ、相撲部の監督に就任しました。先天的な肺機能障害により、20秒以上戦えないハンディを持つも、力士としての実力は火ノ丸と互角であり、国宝喰いと呼ばれる國崎との取組でも、その日最初の一番で勝っています。

健康な身体であれば小学生横綱にもなれた実力者であり、国宝名「鬼切安綱」の異名を持ち、火ノ丸の「剛の鬼丸」に対して「柔の鬼切」とも呼ばれました。大相撲編では、9月場所に新入幕・東前頭17枚目となり、取組時間20秒を条件に土俵に上がります。また、実在の大相撲でも、病気を理由に土俵に上がれる時間が制限されている力士もいます。

石神高校相撲部の主将で、「金剛力」の異名を持つ準国宝級の力士です。身長・体重は189cm/138kgで、沙汰を片腕で投げるほどの剛腕と強面が特徴で、高校生力士として全国に名が知られています。インターハイでは全国大会個人決勝トーナメントに進出するも、日景に敗退しました。高校卒業後は教職を目指すも、相撲関係者から誘いを受け、自身の進路に思い悩みます。

栄華大附属高校相撲部1年生で久世の幼馴染、164cm/71kgと小柄な体格を生かしたスピード・テクニックを駆使した技を得意とし、国宝「小龍景光」の異名が期待された力士です。小学生時代に久世が怪我を負わせた力士であり、自分のせいで久世が公式戦に出られなくなったことを受け、久世に相応しいライバル力士になるべく研鑚を積む一方、似たような点の多い火ノ丸を敵視しています。

大太刀高校1年生で元音楽部員、気弱な自分をコンプレックスに思うも、小柄でありながら大柄の力士に果敢に挑む火ノ丸の姿に感化され、相撲部へ入りました。身長・体重は、162cm/50kgと火ノ丸よりやや大きい一方、運動部は未経験のため取組は連敗続きであるも、体格差のある力士に対して奇策を繰り出すなど、大胆な技で相手力士を翻弄します。

劇中では頼りない姿が目立った蛍でしたが、火ノ丸が角界入り後は蛍の相撲も大きく成長し、公式戦でもそれなりに戦える力士となったことや、大学でも相撲を続けて「蛍丸」「平成の牛若丸」と呼ばれています。大学相撲に関しては、定かではないとも言われつつも、蛍の成長ぶりからは準国宝級に次ぐ強さとも呼べるでしょう。

以下では、息をつかせぬ白熱した取組がファンを魅了した、「火ノ丸相撲」の国宝に関する感想や評価を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

「火ノ丸相撲」の特徴とも言える国宝の異名は、それらを持つ力士たちの強さだけでなく、各キャラの個性もイメージしており、名前の一部に名刀が入っている点も特徴です。力士の異名として登場した国宝名は、刀剣を由来とするかっこよさや、呼び名の響きが良いとも言われ、「火ノ丸相撲」の人気に拍車をかけています。

「火ノ丸相撲」の代名詞とも呼べる国宝名は、学生相撲で名を馳せた、将来有望なアマチュア力士に付けられた称号であり、刀剣に詳しくない方からもかっこいい呼び名だと評されています。また、「火ノ丸相撲」と言えば、国宝名の称号だけでなく、それらをイメージした力士たちの取組も見所であり、鬼丸の異名の如く、全国クラスの力士を相手に戦う火ノ丸の強さを強調しているでしょう。

火ノ丸相撲の第二部・大相撲編では、角界入りした国宝たちの奮闘を描き、国宝と呼ばれる若手力士と横綱・刃皇との取組が注目されました。当初は、高校相撲から高い実力をみせてきた国宝級の力士たちが、刃皇に黒星を与えると予想されるも、国宝以外の力士も刃皇に対して白星を上げる可能性も見え始め、先の読めない展開が読者を夢中にさせています。

漫画「火ノ丸相撲」の国宝とは何か、国宝名を持つキャラの強さランキング一覧のまとめや、準国宝級とは何か、国宝になる可能性のあるキャラなどを、あらすじネタバレを交えながら一覧にまとめて紹介しました。数少ない相撲漫画で知られる「火ノ丸相撲」と言えば、実在の刀剣を由来とする異名も魅力の1つであり、日本の国技に青春をかける高校生力士のカッコよさを引き立てています。