【逆襲のシャア】アストナージは優秀なメカニックマン！ケーラとの関係や最後は？

この記事では、ガンダムシリーズに登場する優秀なメカニックマンであるアストナージ・メドッソに焦点を当て、ケーラとの関係や最後について解説していきますが、まずはその前にアストナージが登場する「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」の作品情報からお届けしましょう。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャアは、機動戦士ガンダムシリーズの第4作にあたるサンライズ制作のアニメ映画です。今から34年前の1988年3月に松竹系の劇場で公開されました。観客動員数は103万人、配給収入6億2000万円、興行収入11億3000万円となっています。

シリーズ第1作・機動戦士ガンダムから13年後の宇宙世紀0093年を舞台に、第1作から続く主人公アムロ・レイとシャア・アズナブルの戦闘に決着をつける完結編となっています。また、ガンダム史上初めて3DCGが導入された作品として知られていますが、全面3DCGではなくスペースコロニーが回転するシーンなど手書きのアニメーションではリアルな再現が難しい場面に限定して使われています。

グリプス戦役終結から5年後の宇宙世紀0093年。相変わらず地球からの宇宙移民を拒み、スペースノイドに対し圧政を続ける地球連邦政府を打倒しようとする機運が高まりつつありました。ジオン共和国創始者の息子でジオン公国軍のエースパイロットだったシャア・アズナブルは、ネオ・ジオンを率いる総帥として再登場。地球連邦政府に宣戦布告するとすぐさま5thルナを占領し、油断していた地球連邦を混乱の渦に陥れます。

ここからは、本記事の主役であるアストナージ・メドッソの話題に移っていきます。最初はプロフィールからになります。

アストナージ・メドッソは、地球人の男性で、身長168㎝、逆襲のシャアでは地球連邦軍の第13独立艦隊ロンド・ベル隊に所属しています。旗艦ラー・カイラムでメカニックチーフを務め、軍での階級は曹長になります。

エゥーゴにいた頃から上司と部下の関係だったブライト・ノア大佐やアムロ・レイ大尉と懇意にしているほか、MS（モビルスーツ）隊のケーラ中尉とは恋人関係にあります。死没年は宇宙世紀0093年となっていますが、ケーラ中尉との関係を含めて詳しくは後述します。

ガンダムシリーズの常連であるアストナージ・メドッソ。優秀なメカニックマンと言われていますが、ここからはその理由について解説していきます。

アストナージの才能が見出されたのは、宇宙世紀0079年に勃発した一年戦争でのこと。実践を通じてモビルスーツの整備技術や銃の解析技術のスキルアップをはかっていたアストナージは、戦争終結後クワトロ・バジーナにメカニックマンとしての才能を認められます。

ガンダムシリーズ2作目の機動戦士Zガンダムでは、エゥーゴに所属しΖガンダムの開発にも関わっていくアストナージ。ガンダムシリーズ第3作目ではパイロットとしてΖΖガンダムに搭乗し出撃しています。メカニックとしては、ZZガンダムに耐ビームコーティング塗装など改良を加えていました。

そして、本作・逆襲のシャアでは、プロフィール欄で解説した通り地球連邦軍のロンド・ベル隊にて旗艦ラーカイラムのチーフメカニックとして活躍します。アストナージが優秀なメカニックマンといわれる理由は、モビルスーツの整備だけではなく、ニュータイプ専用に開発されたΖΖガンダムを実際に操縦してしまうなど従来のメカニックマンの枠を超えた能力を持っている点が挙げられます。

ガンダムを代表する優れたメカニックマンであるアストナージ・メドッソの最後はどうなったのでしょうか？はたして死亡してしまうのでしょうか？機動戦士Zガンダムに初めて姿を現したアストナージですが、ガンダムシリーズ第4作の本作・逆襲のシャアで最後を迎えます。

それは、恋人ケーラが死亡しまだ悲しみも癒えない中、懸命に職務を遂行している最中の出来事でした。モビルスーツが足りないから届けてほしいという現場からの要請を受けて、チェーン・アギがモビルスーツの構造部材・サイコフレームを搬送しようと大破したリ・ガズに無理やり乗り込んだ時のことです。

死亡する危険のあるアギを引き止めるため、機動戦艦の甲板に出たアストナージの近くにビーム弾が着弾します。偶然に起きた一瞬の惨劇による死亡でした。アストナージはビーム弾の爆発による爆風で命を落とし死亡したのです。彼の衝撃の死亡は、宇宙世紀0093年のことでした。

ここからは、アストナージ・メドッソと地球連邦軍ロンド・ベル隊に所属するMSパイロットの女性ケーラ・スゥとの関係を見ていきます。機動戦士ガンダム逆襲のシャアで初登場したケーラですが、軍での階級は中尉になります。

MS（モビルスーツ）を整備するメカニックマンとMSを操縦するパイロットという関係の2人。意気軒高なケーラの身の安全を心配するアストナージですが、次第にケーラに恋心を抱くようになります。曹長と中尉という関係を超えて、いつしか2人は恋人同士になっていきました。

シャア・アズナブルによるアクシズ落としを阻止するため、MSリ・ガズィに乗り込むケーラ。ケーラを心配そうに見送るアストナージ・メドッソは、帰ってきたらサラダを作ってあげると約束します。一方、ケーラはアストナージに「愛してるよ」という言葉を残して出撃していきました。

しかし、ケーラの乗るリ・ガズィは、ギュネイが操縦するヤクト・ドーガに捉えられてしまいます。ギュネイはケーラを人質に取り、アムロ・レイに武装を解除しνガンダムを引き渡すよう要求します。

要求通りに武器を置くアムロでしたが、ギュネイの敵意にνガンダムのフィンファンネルが反応、ギュネイに攻撃を加えてしまいます。激怒したギュネイは、ヤクトドーガでケーラを捕まえ握り潰し、ケーラは死亡します。ケーラの死亡により、アストナージが彼女にサラダを食べさせてあげることは叶いませんでした。

ここからは、ガンダムシリーズでアストナージ・メドッソが残した名言や名セリフの数々を紹介していきます。最初はガンダムシリーズ第2作・機動戦士Zガンダムの第6話からの名言・名セリフになります。

このセリフでアストナージはニュータイプを称賛しているのではなく、アイロニーを込めて使っています。ところが、その後アストナージは、皮肉にもモビルスーツをニュータイプ専用に調整することでメカニックとしての腕を認められていきました。

こちらは、機動戦士ZZガンダム第45話の名言・名セリフになります。小惑星アクシズでの戦闘も最終局面を迎えていました。ところが、ニュータイプのジュドー・アーシタは相変わらず仲間と共にドタバタ劇を繰り返しています。そんなジュドーにアストナージは訓示を与えます。戦場へ向かう少年たちを気遣った一言とも言われています。

こちらは、機動戦士ガンダム 逆襲のシャアでのアストナージの名言・名セリフになります。メカニックマンとして、MSに乗って出撃する恋人ケーラに向かって発したセリフです。前項で解説しましたが、ケーラが彼の作ったサラダを食べることはできませんでした。

こちらも機動戦士ガンダム 逆襲のシャアからの名言・名セリフとなります。「自分ひとりでシャアを叩き潰せる」と血気盛んなケーラに対して彼女の身を案じるアストナージの優しさが表れたセリフとなっています。ケーラが照れくさそうに「アストナージ、言ってくれちゃって！」と返していたのが印象的だと言われています。

最後に紹介するアストナージの名言・名セリフは、機動戦士ガンダム 逆襲のシャアからのセリフになります。「とっておきのサラダを作っておいてあげる」と言って見送ったケーラがヤクト・ドーガに潰され変わり果てた姿になってしまいます。恋人の死を悼むアストナージの心情を思うとやりきれないという感想が多く聞かれました。

本記事で扱っているアストナージ・メドッソは、複数のガンダムシリーズ作品に登場しています。次に、アストナージが登場する作品を一覧で紹介します。

ガンダムシリーズ第2作「機動戦士Zガンダム」でアストナージは、反地球連邦組織エゥーゴに所属し、新たに建造された巡洋艦アーガマのメカニックとして登場します。また、Zガンダムの開発チームの一員にも抜擢されました。

機動戦士Zガンダムの続編となるシリーズ3作目・機動戦士ZZガンダムにもアストナージは登場します。

第一次ネオ・ジオン抗争が勃発すると、エゥーゴ所属のメカニックマンとして戦争に参加したアストナージ。パイロット不足という状況の中、メカニックマンにもかかわらずパイロットとしてΖガンダムに乗り込み出撃します。物語終盤では、メカニックマンとしてZZガンダムに耐ビームコーティングを施工するなど、まさに八面六臂の活躍を見せるアストナージでした。

最後に紹介するアストナージの登場作品は、第二次ネオ・ジオン抗争を描いた「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」になります。

スペースコロニー独立運動の指導者ジオン・ズム・ダイクンの遺伝子を受け継いだ息子として、キャスバル・レム・ダイクン（シャア・アズナブル）はネオ・ジオン軍を率いて地球連邦政府に宣戦布告します。

この戦いに、アストナージはロンド・ベル隊のチーフメカニックとして参戦しますが、最後はビーム弾の流れ弾により非業の死を遂げました。

ここまで、ガンダムシリーズに登場する優秀なメカニックマンのアストナージ特集をお届けしてきましたが、最後にアストナージに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するガンダムのアストナージ・メドッソに関する感想・評価は、アストナージに憐みの同情を寄せるツイートからです。整備の難しいZガンダムやZZガンダムの整備を任されていたことや、とりわけ非業の死を遂げた最期については”救われない”と嘆いていました。

続いて紹介する感想・評価は、アストナージを漢の鑑と評価するツイートからです。大破したモビルスーツのリ・ガズに乗り込むチェーンを必死になって止めたのは、仲間が恋人ケーラの二の舞になるのを何とかして阻止したいという一念からだったと言います。辛い恋人の死を乗り越えて、仲間の身を案じるアストナージの姿に感動したのかも知れません。

最後に紹介するのは、ゲーム・PS3「機動戦士ガンダム サイドストーリーズ」の「ミッシングリンク」の一シーンが好きだという方のツイートからです。そのシーンとは、アストナージとケーラがサラダを食べているシーンとのこと。アニメ作品「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」では遂に叶わなかった2人のシーンだからでしょうか？

ここまで「逆襲のシャアのアストナージ・メドッソは優秀なメカニックマン！」と題して、彼が有能なメカニックマンと言われる理由や最後の死亡シーン、そしてMSパイロットのケーラとの関係やアストナージが発した名セリフ紹介まで、気になる情報をまとめてお届けしてきました。いかがでしたでしょうか？

モビルスーツの整備を主な業務とするアストナージは、あくまで裏方のキャラクターであり、決して華やかな表舞台で脚光を浴びる存在ではありません。しかし、実戦で磨いたスキルを活かし、単なるメカニックマンの枠を超えて開発チームの一員に名を連ねたり、ニュータイプ専用に開発されたΖΖガンダムを実際に操縦したりと八面六臂の活躍を見せます。そこが優秀なメカニックと言われる所以になっています。

また、恋人関係にあったMSパイロットのケーナとはつらい別れを経験、そのすぐ後に自らも不運としか言いようのない非業の死を遂げます。アムロやシャアなどメインキャラの陰に隠れてしまいがちなアストナージですが、実はカンダムシリーズでは第2作から第4作まで各作品に登場し影の実力者としての活躍を見せてくれます。本記事を契機に、このアストナージに注目して作品を鑑賞し直してみてはいかがでしょうか？