【機動戦士ガンダムNT】ゾルタン・アッカネンはかわいそう？正体・過去や最後は？

『機動戦士ガンダムNT』では、ジオン共和国軍大尉のゾルタン・アッカネンが登場しています。ネット上ではゾルタンが「かわいそう」という声があがっているため、その声があがるようになった原因となっている正体・過去や最後の死亡シーンを見ていきましょう。それではまず『機動戦士ガンダムNT』の作品情報からご覧ください。

『機動戦士ガンダムNT』はサンライズ制作によるアニメーション映画です。2018年11月30日に全国90劇場で公開されました。監督は吉沢俊一氏です。『機動戦士ガンダムF91』以来27年ぶりのガンダム作品の完全新作劇場映画となっており、アニメ版『機動戦士ガンダムUC』以降の物語を描いたシリーズ「UC NexT 0100」の第1弾として製作されています。

ここでは『機動戦士ガンダムNT』のあらすじを簡単にまとめていきます。時は宇宙世紀0079年。主人公はヨナ・バシュタ、ミシェル・ルオ、リタ・ベルナルの3人です。彼らは「奇蹟の子供たち」と呼ばれており、多くの人々をジオン公国軍のコロニー落としの危機から救い出していました。しかし、彼らは身寄りをなくしてしまいます。そこで、その能力に着目した地球連邦軍によって特殊な施設で過酷な実験に晒されることとなり…

『機動戦士ガンダムNT』に登場するゾルタン・アッカネンは、ジオン共和国軍大尉です。年齢は27歳。かつては「シャアの再来」の候補者として開発された強化人間のひとりでしたが、のちに実験の失敗で失明した右目を、赤い義眼にしたことで「赤い彗星の失敗作」と呼ばれるようになってしまいます。ゾルタン自身、そのように呼ばれていることに気付いており、自分を失敗作扱いした人々を見返すことに執着していました。

ここからは劇場版『機動戦士ガンダムNT』に登場するゾルタン・アッカネンがかわいそうだということで、その理由を過去・正体や最後の死亡シーンを考察していくことで明らかにしていきます。ゾルタンは「赤い彗星の失敗」と呼ばれている時点で既にかわいそうですが、彼はガンダム作品には珍しい悪役として描かれています。それでは早速、ゾルタンの過去・正体や最後の死亡シーンを見ていきましょう。

1つ目に紹介するゾルタン・アッカネンがかわいそうといわれる理由は、壮絶な最後と死亡シーンです。まず、ゾルタンの最後はヨネの搭乗機体「フェネクス」によるパンチでコックピットごと貫かれて死亡しています。では、ここからゾルタンが最後に死亡するまでの経緯を見ていきましょう。

物語終盤、エリクの秘密通信によって、モナハンが証拠を隠蔽するべく部隊ごと抹殺しようとしているのを知ったゾルタンは、Ⅱネオジオングのサイコフレームの力でヘリウム3備蓄基地のガスタンクを臨界させて爆発させました。そこで、フェネクスはヨナとミシェルに助けを求めます。そして駆け付けたヨナがフェネクスのコックピットに辿り着いたため、ゾルタンはシナンジェスタインをバージさせて突撃しようとします。

ところが、ゾルタンはフェネクスとヨナがミシェルとリタに守られていたために怯んでしまいました。こうして、ヨナが搭乗したフェネクスのパンチがゾルタンの搭乗機体を貫きます。ちなみに、死亡したゾルタンは霊体になっており、最後に「死ねば溶けあえるんだろ？人間のエゴと業がこのマシーンと俺たちを生んだ…」と残しました。

2つ目に紹介するゾルタン・アッカネンがかわいそうといわれる理由は、目が赤い理由や過去・正体です。まずゾルタンの目が赤い理由には彼の過去・正体が関係しています。というのも、彼の過去・正体はフル・フロンタルと共に「シャアの再来」の候補として開発された強化人間です。

そして彼の右目が赤い理由はジオンの研究施設にて、強化人間であるゾルタンに対しておこなわれた人体実験が失敗し、右目を失明したため、サイコミュを内蔵した赤い義眼を装着することになったからです。彼の右目が義眼なのか？それは最後の出撃の際に涙を流していたのが、左目のみだったという事実から窺い知ることができます。

27歳という若さで戦死したゾルタン・アッカネンですが、果たして彼は劇中でどのような名言・名セリフを放っているのでしょうか？ここでは『機動戦士ガンダムNT』にてゾルタンが放った名言・名セリフを紹介していくので要チェックです。

「おいおい、よけるなよ…」に続く言葉は、劇場版『機動戦士ガンダムNT』のサイド6のスペースコロニー「メーティス」内にて、シナンジェ・スタインとナラティブガンダムの戦闘シーンでゾルタン・アッカネンが放った名言・名セリフです。ゾルタンはこの名言を放ちながらもビームライフルを討ち続けました。さらに袖付きのエリク中尉が制止してもそれを聞かずに暴れ回り続けます。

「お前まで俺を…」に続く言葉は、劇場版『機動戦士ガンダムNT』にて、ヨナの強い共鳴反応によってナラティブガンダムとネオジオングがドッキングしそうになるのを見てゾルタン・アッカネンが放った名言・名セリフです。ゾルタンの「お前まで」という言葉が深い絶望を感じさせ、またヨナと共鳴を起こした事実は彼に失敗作であるという現実を突き付けているように感じます。

「人は変わらない…」に続く言葉は、劇場版『機動戦士ガンダムNT』にてフェネクスを援護すべくサイコフレーム資材をばら撒いて結界を張った、ミシェルとの感応波による会話でゾルタン・アッカネンが放った名言・名セリフです。この名言を放つ前、ゾルタンはミシェルに「こんなものがなんになる！誰がこれを理解する！」と激昂しており、他人の都合で虐げられてきた境遇を持つゾルタンの心境が窺えます。

「撃っちゃうんだなぁ…」に続く言葉は、劇場版『機動戦士ガンダムNT』のサイド6の学園都市メーティスにてヨナと鉢合わせたと同時にビーム兵器を使用したゾルタン・アッカネンが放った名言・名セリフです。本来ならコロニー内での戦闘は回避するのが当たり前だとされています。一切の躊躇なくビーム兵器を使用したゾルタンの凶暴さが窺えるセリフとなりました。

「失敗作だって見捨てられりゃ…」に続く言葉は、劇場版『機動戦士ガンダムNT』のジオン共和国側の黒幕であるモナハン大臣とコロニーで戦うことによって、関与が露呈するのを恐れたため、秘密通信で帰還するように命じられたエリクに対してゾルタン・アッカネンが放った名言・名セリフです。エリクはゾルタンにこの名言を放たれた後、彼に眉間を拳銃で撃ち抜かれて死亡してしまいます。

作中ではゾルタンが鼻歌を歌っているのですが、その歌の名前は「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」といいます。この曲はモーツファルトが作曲しているのですが、彼が作曲したのは父が死亡してからすぐのことでした。そのため、ゾルタンは「生きながらに死んでいる自分の魂への鎮魂歌」として、この鼻歌を歌っていたのではないかと考えられます。

では、次に『機動戦士ガンダムNT』にてゾルタン・アッカネンが搭乗していた機体を紹介していきます。ここから紹介する機体は全部で2つ。それでは早速見ていきましょう。

1つ目のゾルタン・アッカネンが搭乗していた機体は、「UC計画」の一環として生み出されたサイコフレームの実験機「NZ-999 IIネオ・ジオング・スタイン」です。ユニコーンガンダムの前身にあたります。フル・フロンタルが奪取した2機のうちの1機であるため、フルが操っていたMSと同じです。

2つ目のゾルタン・アッカネンが搭乗していた機体は、ネオ・ジオングの予備パーツから製造されたMS「NZ-999 IIネオ・ジオング」です。ガスを臨界させて爆発させることができるため、リタに「この世界にあってはならないもの」と言われるほどの危険性がありました。

ここまででゾルタン・アッカネンが『機動戦士ガンダムNT』にて放っていた名言・名セリフを紹介してきました。では、ゾルタンの声を演じたアニメ声優は一体誰なのか？ここからはゾルタンの声を担当したアニメ声優のプロフィールをはじめ、主な出演作品や演じたキャラを紹介していくのでぜひご覧ください。

• 名前：梅原裕一郎(うめはらゆういちろう)
• 愛称：梅ちゃん、うめ、うめめ
• 生年月日：1991年3月8日(31歳)
• 出生地：静岡県
• 職業：声優
• ジャンル：アニメ、ゲーム
• 活動期間：2013年～
• 所属事務所：アーツビジョン

劇場版『機動戦士ガンダムNT』にてゾルタン・アッカネンの声を演じたのは、声優事務所「アーツビジョン」所属の声優・梅原裕一郎(うめはらゆういちろう)さんです。2022年8月現在、声優として活動している梅原裕一郎さんは、2010年11月7日から2013年11月10日にかけて放送されたディズニー・チャンネルのテレビドラマ『シェキラ！』のモンロー役を演じ声優デビューを果たしています。

• 2014年～：オレん家のフロ事情(若狭 役)
• 2015年～：赤髪の白雪姫(ミツヒデ・ルーエン 役)
• 2015年～：アクエリオンロゴス(空篠翼人 役)
• 2015年～：ガッチャマン クラウズ インサイト(鈴木理詰夢 役)
• 2015年～：機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(ユージン・セブンスターク 役)
• 2015年～：美男高校地球防衛部LOVE!(由布院煙 役)
• 2015年～：ヤングブラック・ジャック(間黒男 役)
• 2016年～：あまんちゅ!(二宮誠 役)

• 2016年～：ガーリッシュ ナンバー(烏丸悟净 役)
• 2016年～：タイガーマスクW(藤井タクマ / タイガー・ザ・ダーク 役)
• 2016年～：TRICKSTER -江戸川乱歩「少年探偵団」より-(井上了 役)
• 2016年～：バッテリー(海音寺一希 役)
• 2017年～：神撃のバハムート VIRGIN SOUL(シャリオス17世 役)
• 2017年～：アイドルマスター SideM(鷹城恭二 役)
• 2017年～：キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series(シズ 役)
• 2018年～：銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅(ジークフリード・キルヒアイス 役)

『機動戦士ガンダムNT』に登場するゾルタン・アッカネンの正体と搭乗機体に関する声があがっています。どうやら、この方はゾルタンの正体が気になっていたようです。またMSがかっこいいと言われているのですが、MSN-06S-2 シナンジュ・スタインとNZ-999 IIネオ・ジオングのどちらの搭乗機体のことを言っているのかが気になります。興味のある方はゾルタンの搭乗機体までチェックしてみてはいかがでしょうか？

『機動戦士ガンダムNT』に登場するゾルタン・アッカネンの死亡フラグに関する声があがっています。どうやら、ゾルタンには死亡フラグがあるようです。気になる方は何がゾルタンの死亡フラグなのか？彼の登場シーンをチェックし考察してみると良いかもしれません。

『機動戦士ガンダムNT』に登場するゾルタン・アッカネンの印象に関する声があがっています。どうやら、この方はゾルタンに対してかわいそうな人というイメージを持っているようです。感想では「悪い奴だけど憎めない」と言われているのですが、やはり憎めない理由にはかわいそうなキャラ設定が関係しているのでしょうか？

今回は『機動戦士ガンダムNT』に登場するゾルタン・アッカネンが、なぜ「かわいそう」と言われるのか？その理由を正体・過去や最後をネタバレを交えて解説してきました。やはりネット上ではゾルタンがについて、「かわいそう」「死亡フラグを余計に建設してどうする」といった声があがっています。これを機に悪役であるものの、かわいそうなイメージがあるために憎めないようなゾルタンに注目してみてはいかがでしょうか？