【タコピーの原罪】キャラクター・登場人物一覧！クラスメイトの親もまとめて紹介

鬱漫画と評されながら、ハッピーエンドな結末が涙を誘う漫画「タコピーの原罪」は、壮絶ないじめを受けるヒロインをハッピーにするべく、ハッピー星からやってきたタコ型異星人・タコピーの奮闘を描いたヒューマンドラマです。以下では、漫画「タコピーの原罪」から、登場人物・キャラクターの名前一覧のまとめや、ヒロインのクラスメイトや親の名前やキャラクター同士の関係などを、まとめて紹介します。

作者・タイザン5先生の初連載となった漫画「タコピーの原罪」は、2021年10月～2022年3月にかけて、ウェブコミック配信サイト「少年ジャンプ＋」で連載されていたヒューマンドラマです。小学生のしずかと謎の地球外生命体・タコピーとの交流を主軸に、しずかの学校でのいじめ問題や、それらの原因となった複雑な家庭事情を織り交ぜた作風が話題を呼びました。

学校でのいじめや家庭環境の劣悪に悩む小学生・しずかちゃんの元へ、タコ型宇宙人・タコピーがやってきます。ハッピー星から来たと言うタコピーは、ハッピー道具でしずかちゃんをハッピーな気持ちに刺せようと奮闘するも、タコピーの思いはしずかちゃんには通じませんでした。タコピーはタイムリープできる道具を使って、しずかちゃんが死んだ理由や、自分が地球にやってきた目的を模索し始めます。

小学生の女の子と異星人の交流を描いた「タコピーの原罪」は、小学生ドラマとは思えない過激な作風や登場キャラクターが目を引き、思わず目を反らしたくなる描写もあるものの、続きが気になってしまう不思議な魅力を秘めています。以下では、漫画「タコピーの原罪」から、主なキャラクター・登場人物の名前一覧を、あらすじネタバレを交えながら、まとめて紹介します。

「タコピーの原罪」の主人公で、宇宙にハッピーを広めるべく、ハッピー星からやってきたタコ型宇宙人です。本名は「「んうえいぬkf」であるも、地球語では認識できない発音と名前のため、タコに似た外見から「タコピー」と命名され、語尾には「ピ」が付きます。公園で困っていたところをしずかちゃんに助けられ、ハッピー道具を使ってしずかちゃんを笑わせてハッピーな気持ちになってもらおうと奮闘します。

「いじめ」や「自殺」などの概念がハッピー星には存在しないために、しずかちゃんがクラスメイトからいじめを受けている状況を理解できず、ハッピー道具の1つであるリボンをしずかちゃんに渡したことで、彼女の死を早める結果を招いてしまいます。しかし、ハッピーカメラのタイムリープ機能に気が付いたタコピーは、写真を撮った瞬間に戻り、しずかちゃんを救う方法を模索します。

しずかちゃんがハッピーになれるように、タイムリープを繰り返しながらしずかちゃんとの日々をやり直そうと試みるも、地球人の心理を理解できないことが災いし、しずかちゃんへのいじめをエスカレートさせてしまいます。しまいには、いじめっ子の逆鱗に触れ、しずかちゃんの飼い犬を保健所送りにするきっかけを作るなど、しずかちゃんを追い込むような行動に出てしまいます。

タコピーが地球に降り立った目的は、2016年の地球で生きるしずかちゃんの救済と推測されるも、実は2022年の地球に降り立ったことがあり、その時はまりなちゃんと出会いました。2022年では高校生のまりなちゃんは、東君と付き合っていたものの、しずかちゃんとの再会をきかっけに別れを切り出され、その時のしずかちゃんへの恨みが、タコピーを2016年の地球へ向かわせる原因となりました。

ハッピー星の掟を破ったことでタコピーは、まりなちゃんとの記憶を消去されて2016年の地球に送られるも、しずかちゃんとの日々を通じて過去を思い出し、自分の命を引き換えに最後のタイムリープを起こし、しずかちゃん・まりなちゃんの運命をハッピーに導きました。

「タコピーの原罪」のヒロインで小学4年生、公園で倒れ込むタコピーに、給食のパンをあげたことで懐かれます。双方の両親の問題から、まりなちゃんやその取り巻きからいじめを受けており、いつもボロボロの服を着ています。私生活では、夜のお店で働く母親と2人暮らしで、飼い犬・チャッピーを心の拠り所にし、つらい日々を耐えていました。

タコピーのハッピー道具に関しても、興味を示すことなく、チャッピーがいれば何も要らないと発言しています。ある日、チャッピーがまりなちゃんに噛み付き、保健所へ連れて行かれる事態に陥り、自ら死ぬことを考えるも、タコピーのタイムリープにより死を免れることができ、最終回では高校生に成長しました。

「タコピーの原罪」の登場人物で、しずかちゃんの同級生です。ある理由をきっかけにしずかちゃんを執拗にいじめるようになり、悪口から時には暴力も厭わない過激な行動に出ることもあります。いじめという概念がないタコピーからは、まりなちゃんと喧嘩していると解釈され、何とか仲直りさせようと奮闘するも、どれも空回りに終わった挙句、まりなちゃんをさらに刺激し、しずかちゃんへのいじめをエスカレートさせます。

まりなちゃんがいじめをする理由は、彼女の父親としずかちゃんの母親が不倫関係になったことで、まりなちゃんの両親は喧嘩が絶えず、母親からも虐待と思われるような言動を取られています。そのため、耐え難い家庭環境や、その原因となったしずかちゃんの母親への怒りを、いじめとしてしずかちゃんにぶつけている節があります。

「タコピーの原罪」の登場人物・キャラクターで、しずかちゃんを気にかけるクラスメイトです。医者の家庭から成績優秀で、クラスの学級委員を務めるも、家庭では教育熱心な母親からの束縛や、優秀な兄に対する劣等感に悩んでおり、デキの悪い自分は家族に期待されていないという思い込みから、誰かに頼りにされることを生き甲斐にしています。

そのため、いじめを受けるしずかちゃんの力になりたいと、ひそかに彼女を見守っており、タコピーとも交流を持つことになりました。2022年の地球では、まりあちゃんと付き合うも、しずかちゃんとの再会を受けて、まりなちゃんに別れを切り出し、タコピーが2016年の地球へ送られるきっかけを作りました。

「タコピーの原罪」の登場キャラクターで、白と黒の毛並みが特徴の大型犬です。チャッピーは、父親が家を出ていく前から飼っており、しずかちゃんの心の拠り所でしたが、その事実をまりなちゃんに目を付けられ、夜の散歩中にわざとまりなちゃんを噛ませ、保健所へ連れて行かれます。一方、しずかちゃんには、チャッピーは東京の父親の家に引き取られたと教え込まれ、その先で衝撃の事実を知ることになります。

チャッピーとの別れは、しずかちゃんの自殺の引き金となってしまい、タコピーは最悪の事態を回避するべく、ハッピーカメラを使ってチャッピーの死を免れようとします。しかし、101回タイムリープしてもチャッピーの死は避けることが出来ませんでした。

単行本・上下2巻で構成された「タコピーの原罪」は、全16話と短いエピソードであるものの、ストーリーの短さを感じさせない濃い内容な作り込まれたキャラクター設定が、「タコピーの原罪」を更に面白くしています。以下では、漫画「タコピーの原罪」から、主要キャラクターの親たちを含めた、その他のキャラクター・登場人物一覧を、あらすじネタバレを交えながらまとめて紹介します。

「タコピーの原罪」の登場人物・キャラクターで、主要キャラ以外で唯一、名前まで判明しているキャラです。頭脳明晰で要領も良く、ゲームにのめり込みながらも学業では常に100点を取り、全国1位になったこともある秀才です。ある日を境に髪を染め、アルバイトを始めるとなど、グレた様子を見せはじめ、母親を心配されるも、学業は変わらず優秀で、クラスの人気者になり、彼女もできました。

潤也の要領の良さや秀才ぶりは弟・直樹のコンプレックスになっており、また、どんなに努力しても結果が伴わずに悩む直樹のストレスの原因にもなっていました。しかし、潤也は、そんな弟の心境を理解し、彼が限界に達しそうになった時に、自分を頼るようにと手助けします。

「タコピーの原罪」の登場人物で名前は不明、潤也・直樹の母親、あずまクリニックの医者です。要領が良く、成績優秀な兄と比較して、努力が空回りする弟の心理を理解できず、直樹の悩みの種を生む原因となっています。また、兄と同じく子育てをしたのに、兄弟で大きな差がついていることを気にし、直樹の成績不振は自分の気を引かせるためだと解釈し、直樹に見切りをつけてしまいます。

「タコピーの原罪」の登場人物・名前は不明、水商売で生計を立てる一方、お店の客人であったまりなちゃんの父親と不倫関係になってしまい、夫は家を出ていき、まりなちゃんの家庭を崩壊させる原因を作りました。仕事柄、朝帰りが多く、家も散らかり放題で、娘に対しても母親らしいことを出来ていない様子です。

しかし、チャッピーが保健所で殺処分された時には、その事実を娘に知らせることができず、しずかちゃんにショックを与えないために、東京に暮らす父親の元へ行ったと話します。

「タコピーの原罪」の登場人物・名前は不明、しずかちゃんの父親、現在は、妻と別れて東京で暮らしており、さつき・えりちゃんという子供に恵まれました。東京での生活は順調である一方、さつき達にはしずかちゃんの事を離しておらず、しずかちゃんとの関係を聞かされた際には返答に困り、最後にはしずかちゃんとの関係を否定しました。

「タコピーの原罪」の登場人物・名前は不明、夫の不倫発覚により家庭が崩壊し、それ以降、夫との喧嘩が絶えない日々を送っています。また、しずかちゃんの母親と同様、家の中は荒れており、被害者意識の強さから、娘には自分の味方であることを強要するような、脅迫とも捉えられる態度をみせ、時には手を出すこともあります。

タコピーの過失によりまりなちゃんが死亡し、タコピーがまりなちゃんの身代わりとなった際、娘が別人だと気が付いており、娘を返してほしいとタコピーに懇願します。この時のまりなちゃんの母親の様子が、タコピーへ、まりなちゃん殺害に対する罪悪感を芽生えさせました。

「タコピーの原罪」の登場人物・名前は不明、しずかちゃんの母親との不倫が原因で、妻とは顔を合わせるたびに喧嘩が絶えません。まりなちゃんが小学校に上がるまでは夫婦関係は良好であったものの、不倫が発覚してからは家に帰らない日もあり、まりなちゃんの母親を精神的に追い詰めています。また、娘への関心が薄く、まりなちゃんがチャッピーに噛まれ、大騒ぎする妻をよそに、大したことはないと捉えています。

「タコピーの原罪」は、単行本・上下巻の発売を記念したPVや、ボイスコミックが制作され、担当声優の豪華さが話題を呼んだ一方で、「タコピーの原罪」のアニメ化を望む声がSNS上で相次いでいます。以下では、「タコピーの原罪」のキャラクターの声優の名前やプロフィール等をまとめて紹介します。

タコピーの担当声優・間宮くるみさんは、1976年生まれ、滋賀県出身の声優で、1997年に声優活動を開始、舌足らずのような特徴ある声質から幼児キャラや動物キャラを数多く演じてきました。声優・間宮くるみさんの主な出演作品は、アニメ「とっとこハム太郎」ハム太郎役、「B-伝説! バトルビーダマン」ブル・ボーグナイン役、NHKの幼児向け番組「いないいないばあっ!」うーたん役等です。

久世しずかの担当声優・上田麗奈さんは、1994年生まれ、富山県出身の声優・歌手で、第5回81オーディション・準グランプリ受賞を経て、2012年から活動しています。声優・上田麗奈さんの主な出演作品は、アニメ「SSSS.GRIDMAN」新条アカネ役、「鬼滅の刃」栗花落カナヲ役、「アオアシ」海堂杏里役、「トモダチゲーム」水瀬マリア役等です。

雲母坂まりなの担当声優・黒木ほの香さんは、1995年生まれ、大阪府出身の声優で、2016年から声優活動を行っています。声優・黒木ほの香さんの主な出演作品は、アニメ「セイレン」三条るいせ役、「ひとりぼっちの○○生活」栗枝衣抄役、「てっぺんっ!!!」秋鹿いろは役、「異世界迷宮でハーレムを」ミリア役等です。

ストーリー自体は短いものの、タコピーの謎を巡る伏線の多さなど、考察しがいのある作品としても注目された「タコピーの原罪」は、鬱漫画とは思えない細部にわたって作り込まれた作風が人気を集めています。以下では、漫画「タコピーの原罪」から、漫画タイトルに記された「原罪」の意味や、最終回でのチャッピーの生存の理由などを、あらすじネタバレを交えながらまとめて紹介します。

タコピーの原罪の「原罪」とは、キリスト教での最初の罪を意味し、最初の人類であるアダム・イブが、神の掟を破って禁断の果実を食べてしまい、物事の善悪などの知恵が身についてしまったことを指します。「タコピーの原罪」というタイトルは、タコピーが最初に犯した罪と解釈でき、劇中でもタコピーは、ハッピー星での掟を破ってしまい、タコピーママによって記憶を消され、再スタートさせられています。

タコピーが破ったハッピー星の掟は、ハッピー道具を異星人に渡してはいけない、ハッピー星に戻る時には、誰かを連れて来るの2つがあります。前者はしずかちゃんにハッピーリボンを渡したことで破られ、後者は、真里菜ちゃんの依頼で2016年の地球に向かう際、1人でハッピー星に戻ってしまい、ここでも掟を破っています。

もし、タコピーの原罪がハッピー星の掟を破ることだと仮定した場合、彼が住んでいたハッピー星は「楽園」で、人間にハッピー道具を持たせたことで多くの事件が起きることは、禁断の果実を食べた行為に相当する「原罪」に当てはまるでしょう。タコピーの原罪とは、本来、異星人に渡してはいけないハッピー道具を、人類の手に委ねてしまい、タコピー自身が「悪」という負の知恵を獲得したことを意味するでしょう。

「タコピーの原罪」の最終回は、高校生になったしずかちゃんをチャッピーが起こす場面から始まります。しずかちゃんの心の拠り所であったチャッピーは、タコピーが何度タイムリープを繰り返しても、死を免れることが出来なかった飼い犬でしたが、タコピーの決死の行動が功を奏し、しずかちゃんに寄り添い続けています。

また、最終回でのチャッピーには、セリフに「ッピ」というタコピーの口癖を彷彿させる表現があり、この描写から最終回のチャッピーは、タコピーの転生後の姿ではと考察されます。タコピーの転生には、前の世界で犯した罪もそのまま背負っていると推測され、そのまま転生を遂げたことがタコピーの原罪ではとも考えられています。

タコピーの最後のタイムリープ後も、まりなちゃんのしずかちゃんに対するいじめは続くものの、偶然、しずかちゃんのノートに書かれたタコピーの落書きをきかっけに、2人は和解します。その後、高校生になった2人はショッピングを楽しむなど良好な関係を築いており、あるボールペンが目に留まります。

それは、タコピーのハッピー道具・土星うさぎのボールペンにそっくりであり、2人の記憶の片隅に、タコピーとの思い出が残されているでしょう。

以下では、鬱漫画だけど、ハッピーエンドの最終回で涙が止まらなくなったとの声も寄せられた、漫画「タコピーの原罪」に関する感想や評価をまとめて紹介します。

登場キャラまとめのように、「タコピーの原罪」は、小学生ドラマとは思えない過激なストーリーから鬱漫画とも呼ばれ、読者の中には、内容がつらすぎて途中で読むことを止めたとの感想も見られます。一方、「タコピーの原罪」の漫画を称賛する感想も多く寄せられており、鬱漫画などと厳しい意見がありつつも、「タコピーの原罪」の面白さを肯定する感想も見られます。

「タコピーの原罪」と言えば、登場キャラまとめで紹介した、いじめられっ子のしずかちゃんの壮絶な状況が挙げられ、どんなにひどいいじめを受けても、チャッピーを心の拠り所にして必死に耐える姿が注目されました。一方で、しずかちゃんよりもタコピーの方が一番可哀想との意見も見られ、しずかちゃんのために行ったことが全て空回りに終わるなど、しずかちゃんより過酷な状況に追いやられているとも解釈できるでしょう。

上下巻で構成された「タコピーの原罪」は、サクッと読みたい方におすすめな漫画であるものの、小学生のいじめなど、いわゆる鬱要素が色濃く描かれており、読み手によっては重いと感じる方もいるでしょう。ストーリーを追うごとにヒロインへのいじめがエスカレートし、複雑な気持ちになったとも評されるも、ハッピーエンドの結末がこれまでの鬱っぽさを吹き飛ばし、おすすめ漫画として取り上げられています。

漫画「タコピーの原罪」の主要キャラクター・登場人物の名前やプロフィールまとめや、その他のキャラ・登場人物のまとめ、作品の考察や謎などを、あらすじネタバレを交えながらまとめて紹介しました。主要キャラ達の壮絶な境遇から、「タコピーの原罪」は鬱漫画と評される一方、そんな彼らをハッピーな気持ちにさせようと奮闘するタコピーの姿は見どころであり、この作品の最大の魅力でしょう。