【刃牙】野見宿禰は最強キャラ？勇次郎やオリバなど他キャラとの強さを比較考察

ここではまず野見宿禰(のみのすくね)のプロフィールをご紹介です。刃牙シリーズの最新作『バキ道』に新キャラとして登場し、いきなり最強と呼ばれるまでになった宿禰とはいったいどんな人物なのでしょうか？どうやら彼のルーツは遥か過去にまで遡るようなのでそちらもここでネタバレです。また、刃牙シリーズのあらすじもネタバレしていきますので、ぜひチェックしてみてください！

刃牙とは『週刊少年チャンピオン』で連載されている漫画シリーズで、主人公の名前でもあります。第1作目である『グラップラー刃牙』が1991年から連載開始され、その後に『バキ』『範馬刃牙』『刃牙道』『バキ道』とタイトルを変えて物語が続いていきました。17歳の少年でありながら東京ドームの地下にある闘技場のチャンピオンとして君臨する範馬刃牙を中心として、様々な格闘家による戦いを描いています。

17歳の少年・範馬刃牙は地下闘技場のチャンピオンとして君臨していました。世界各国の格闘家達による最大トーナメントも、決勝戦で異母兄弟であるジャック・ハンマーを下して改めてチャンピオンとなった刃牙は、その後も凶悪な脱獄囚やアンチェインと呼ばれる囚人などの強敵と戦っていきます。そして最強の剣豪である宮本武蔵のクローンとの戦いを経て、刃牙は野見宿禰との戦いに身を投じていくのでした。

野見宿禰は古代相撲を流派とする力士で、『バキ道』のメインキャラです。『バキ道』は相撲をテーマとしており、主人公である刃牙や宿禰の目線で物語が進みます。宿禰は常に涼やかな表情を浮かべる若者で、身長は2メートルを超える巨漢です。現役の横綱を遥かに凌駕する強さを持ち、巨漢でありながら様々なスポーツでチャンピオンになる実力を秘めています。初登場時はボルダリングにてチャンピオンに勝利していました。

戦闘だけではなく神事としての相撲にも精通しており、四股によって大地の邪気を払う事も可能です。宿禰の行っているトレーニングは彼独自のもので、中腰の姿勢から自身が作り上げた架空の力士と立ち合いを行い、全身の筋肉を絶え間なく激しく使うという修行僧の小池曰く『最新にして最古の筋トレ』となっています。刃牙シリーズの作者である板垣恵介は、千代の富士の活躍に感銘を受けて宿禰を作り上げたと語っていました。

力士として他に類を見ない強さを誇る宿禰の座右の銘は『我ひたぶるに力比べせん』です。この言葉は古代の力士である当麻蹴速(たいまのけはや)が残した名言で、強い者との戦いをひたすらに求めるという意味となっています。宿禰は自らの圧倒的な強さから、本気を出せる相手を探し続けているのです。

『バキ道』に登場する現代の野見宿禰は2代目で、初代は約2000年前に存在した出雲国の力士です。約2000年前に無敗を誇っていた力士・当麻蹴速は自身のあまりの強さによってまともに戦える相手がおらず、嘆いていました。そこで天皇は蹴速の対戦相手として初代野見宿禰を呼びます。当時の相撲は蹴り技も使う事が出来た為、初代宿禰は四股によって蹴速の腰骨を粉砕して殺害し、勝利を収めました。

そんな初代宿禰はある時、石炭を強力な握力で握りしめてダイヤモンドへと変えます。しかし、そんな神業が出来る者など現れるはずもなく、長年にわたって2代目は空席となっていました。そして現代、初代宿禰が握って一部がダイヤモンドとなった石炭をさらに握りしめ、完全なダイヤモンドへと変えた事で、2代目野見宿禰が誕生しました。そんな2代目野見宿禰は初代の遠い子孫で、初代以上のポテンシャルを秘めています。

石炭をダイヤモンドへと変えるという有り得ない握力を持っている宿禰ですが、力だけでなく技も持っており、作中では最強とも言うべき戦闘力を発揮しています。そんな宿禰の強さを分かりやすく検証する為に、刃牙シリーズの他の格闘家と比較してネタバレを含みながら分かりやすく解説していきます。宿禰は主人公である刃牙だけでなく、地上最強の生物である範馬勇次郎とも戦ったようなので、結果をネタバレです。

全米最強とも呼ばれているミスター・アンチェインのビスケット・オリバも宿禰と戦っています。オリバは体脂肪率5パーセント未満を維持している筋肉の塊で、身長は180センチ、体重は150キロを超えていますが、宿禰はそんなオリバに対して『痩せっぽち』と言い放ちました。オリバは宿禰に向かって先制のパンチを繰り出しますが、宿禰はそれを頭で受けてオリバの拳を破壊します。

その後、宿禰は皮膚の上からオリバの肋骨を掴むという荒業を見せ、オリバはそれを筋肉の膨張で阻止しようとしますが結局は肋骨を粉砕されて敗北しました。宿禰は終始涼しい顔を崩さずに戦っており、まるで大人と子供の喧嘩のような展開となりました。

地上最強の生物と称される範馬勇次郎の立ち合いを希望した宿禰でしたが、勇次郎は『仕切り直せ』と言い放ち、宿禰を地面に叩きつけます。宿禰はその後に勇次郎に蹴りを食らわせようとしますが、勇次郎はそれをかわして着地し、のめり込むほどの強烈なパンチを宿禰にお見舞いしました。最強とも感じられる宿禰でしたが、やはり刃牙シリーズの最強キャラ・勇次郎には及ばなかったようです。

地下闘技場にて、刃牙と宿禰は古代相撲のルールで戦います。本気を出そうとしない刃牙に苛立つ宿禰は、『心が小さい』と刃牙の事を挑発します。それによって刃牙はトリケラトプス拳を繰り出して宿禰に突撃し、宿禰を投げ飛ばしました。しかし、宿禰は見事に着地します。その後に刃牙と宿禰はお互いの実力を認め合った事で、試合は幕引きとなりました。

ピクルと言えば『範馬刃牙』の『野人戦争編』のメインキャラで、ティラノサウルスと一緒に閉じ込められていた原人です。現代の人間とは身体の作りが異なっており、過去には恐竜を倒して捕食するほどの強さを持っています。作中では結局刃牙とも決着がつかなかったピクルですが、宿禰と戦ったらどうなるのでしょうか？2000年前の最強の力士である野見宿禰よりも強いとされる2代目宿禰なので、互角以上の勝負をすると考えられます。

金竜山は『グラップラー刃牙』にて最大トーナメントに出場していた横綱ですが、『バキ道』の時点では現役を引退しています。全盛期で身長191.5センチ、体重160キロで、相撲の強さを見せるために最大トーナメントに出場していました。試合では本部と戦い、小指一本で本部を投げ飛ばした後に全ての打撃を捌くなど、力と技を見せつけます。その後、四股で本部を踏みつけた事で勝利を収めていました。

その後は猪狩との戦いとなり、最終的には敗北となりました。試合後は髷を自分で引きちぎったうえで、力士としての再出発を誓います。最大トーナメントに勇次郎が乱入した際には9人がかりで立ち向かいますが返り討ちにされ、脊髄損傷という大ダメージを負っていました。

宿禰は金竜山の事を『親方』と称していた事から、金竜山の一門であった事がうかがえます。金竜山は『真なる国技の発揚』を宣言し、相撲の威厳を取り戻す為に行動を起こします。その切り札が宿禰です。宿禰は相撲協会と対立するチームの切り札として金竜山に選抜されました。

オリバが勇次郎に負ける事は納得出来ても、宿禰に負ける事には納得がいかないというファンの感想があります。オリバは刃牙シリーズの中でも圧倒的な力を見せつけてきた強キャラで、ぽっと出の宿禰に負ける事には中々納得できないようです。

宿禰が勇次郎の嚙ませ犬になりそうで怖いというファンの感想があります。格闘家達が作中でかなりの強さを見せて読者を驚愕させても、結局は勇次郎には敵わずに噛ませ犬になるパターンは少なくありません。

宿禰が強すぎて『バキ道』が面白くないというファンの感想があります。前述でネタバレしましたが、宿禰はオリバに圧倒的な差を見せつけて勝利しています。しかし、宿禰がなぜそこまで強いのかが作中では描かれていないため、不満に感じるファンもいるようです。

『バキ道』に登場する野見宿禰についてネタバレしながら強さを解説してきましたが、勇次郎には敵わなかったもののオリバに勝利するなど、類を見ない強さを持っている事が分かりました。2022年8月現在『バキ道』はまだまだ連載中なので、これからの野見宿禰の活躍にも期待です。