スパイファミリーの元ネタとモデルは?登場人物・キャラクターや組織を調査

『少年ジャンプ+』で連載されている漫画作品『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』。この作品には様々な登場人物・キャラクターや組織が登場しますが、それらには元ネタ・モデルが存在するようです。ここでは『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の登場人物・キャラクター、組織、国などの元ネタ・モデルをまとめて紹介していきます。元ネタ・モデルのどんな部分が作品に落とし込まれているのか、詳しくチェックしていきましょう。

スパイファミリーの元ネタとモデルは?登場人物・キャラクターや組織を調査のイメージ

目次

  1. スパイファミリーとは?
  2. スパイファミリーの登場人物・キャラクターの元ネタやモデル一覧
  3. スパイファミリーの組織の元ネタやモデル一覧
  4. スパイファミリーのストーリー設定の元ネタやモデル一覧
  5. スパイファミリーのその他の元ネタやモデル一覧
  6. スパイファミリーの作者を紹介
  7. スパイファミリーに関する感想や評価
  8. スパイファミリーの元ネタまとめ

スパイファミリーとは?

『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』は、日本で注目されている漫画作品。隠された裏の顔を持つ擬似家族が日常を通して絆を深めていくというストーリーが人気を博し、テレビアニメ化もされています。

ここでは、そんな『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の登場人物・キャラクター、組織、国などの元ネタ・モデルをまとめて紹介していきます。『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の登場人物・キャラクター、組織、国などの元ネタ・モデルを見ていく前に、まずは『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の基本情報を押さえておきましょう。

スパイファミリー(SPY×FAMILY)の漫画の概要

『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』は、2019年3月25日から漫画配信アプリ『少年ジャンプ+』で連載されている漫画作品。作者は遠藤達哉で、2022年4月時点でコミックスが9巻まで発売されています。スパイ、殺し屋、超能力者という普通とはかけ離れた3人が「仮初の家族」となり、日常を送りながら数々のトラブルに巻き込まれていく、ホームコメディ・アクション漫画。

日本国内ではもちろん、海外でも注目されるようになり、『少年ジャンプ+』史上初の大ヒット漫画となりました。その人気から、2022年4月にテレビアニメ化。6月25日までに、第1クール全12話が放送されました。2022年10月からは第2クールの放送が予定されています。また、2023年にはミュージカルの上演が予定されており、今後も様々なメディアミックスが展開されると考えられています。

スパイファミリー(SPY×FAMILY)のあらすじ

物語の舞台となるのは、冷戦状態にある東国(オスタニア)と西国(ウェスタリス)。西国が誇る凄腕スパイ・黄昏は、東西の平和を維持するため、諜報活動に勤しんでいました。そんな彼に、新たな任務が言い渡されます。

その任務は、東国の政治家ドノバン・デズモンドに接触するため、彼の息子が通う学校の懇親会に出席せよというもの。任務達成のため、黄昏はロイド・フォージャーという精神科医になりすまし、偽りの娘と妻を調達して、仮初の家族生活を送り始めます。

SPY×FAMILY テレビ東京アニメ公式

スパイファミリーの登場人物・キャラクターの元ネタやモデル一覧

漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の登場人物・キャラクターには、元ネタ・モデルが存在するようです。元ネタ・モデルのどんな部分が登場人物・キャラクターに落とし込まれているのか、詳しく見ていきましょう。

ロイド・フォージャーの元ネタやモデル

漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の登場人物・キャラクターの元ネタやモデル一覧その1、ロイド・フォージャーの元ネタやモデル。ロイド・フォージャーは『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の主人公。彼は西国(ウェスタリス)の諜報機関「WISE(ワイズ)」に所属する凄腕のスパイで、「黄昏」というコードネームを持っています。ロイドは任務のために名乗っている偽名で、本名は明らかになっていません。

彼は東国(オスタニア)の要人ドノバン・デズモンドと接触するため、ある任務に就くことになりました。それが、偽装家族を用意してデズモンドの息子が通う名門校に子供を入学させる「オペレーション〈梟〉(ストリクス)」です。ロイドはアーニャという少女を養子にし、さらにヨルという女性を偽りの妻として迎え、精神科医を装って毎日を過ごしながら、デズモンドと接触する機会を探っています。

そんなロイド・フォージャーの元ネタ・モデルは、『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の作者・遠藤達哉の読み切り作品『I SPY』に登場するキャラクター・A4です。A4は『I SPY』の主人公。防衛省情報局員です。機密保護のゆるい日本はスパイ天国。そのため、国内には情報を求める他国の諜報員たちがひしめいていました。A4は、他国のスパイたちを騙す対スパイ用スパイ。

紳士的な敏腕スパイであり、クールを装っていますが実は感情豊かでツッコミ役であるという点がロイドに引き継がれています。スパイということで数々の偽名を使い仕事をしている点や、かっちりとスリーピーススーツを着こなしている点も、A4とロイドの共通点となっています。以上、漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の登場人物・キャラクターの元ネタやモデル一覧その1、ロイド・フォージャーの元ネタやモデルでした。

ヨル・フォージャーの元ネタやモデル

漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の登場人物・キャラクターの元ネタやモデル一覧その2、ヨル・フォージャーの元ネタやモデル。ヨル・フォージャーは、バーリント市役所に務める27歳の女性。美人でスタイルも良いのに独身であることから素性を怪しまれる可能性があるため、それを回避するために妻役を探していたロイドと偽装結婚することになりました。旧姓はブライアで、7歳下の弟がいます。

彼女の正体は、東国の秘密組織「ガーデン」に所属する殺し屋。コードネームは「いばら姫」です。貧しかった彼女は幼い弟を養うため殺し屋になり、東国の敵となる人間を幾人も殺害してきました。人並み外れた戦闘能力を持つ彼女ですが、性格は穏やかで天然。普段はとても殺し屋とは思えない女性です。ヨルが殺し屋であることをロイドは知らず、またヨルもロイドがスパイであることを知りません。

そんなヨルの元ネタ・モデルは、『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の作者・遠藤達哉の読み切り作品『I SPY』に登場するキャラクター・甲斐まみると、同じく遠藤達哉の読み切り作品である『煉獄のアーシェ』に登場するキャラクター・アーシェ。甲斐まみるは『I SPY』のヒロインで、主人公のスパイ・A4に恋をした女子高生というキャラクター。人間離れした身体能力と料理が下手であるという点が、ヨルに引き継がれています。

『煉獄のアーシェ』のヒロインであるアーシェとヨルの共通点は、ピアスが同じというところ。それ以外に共通点はありませんので、どちらかといえば甲斐まみるが正式な元ネタ・モデルと言えるでしょう。以上、漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の登場人物・キャラクターの元ネタやモデル一覧その2、ヨル・フォージャーの元ネタやモデルでした。

アーニャ・フォージャーの元ネタやモデル

漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の登場人物・キャラクターの元ネタやモデル一覧その3、アーニャ・フォージャーの元ネタやモデル。アーニャ・フォージャーは、ロイドが任務達成のために引き取った孤児の少女。年齢は4、5歳だと思われますが、6歳を自称しています。性格は無邪気で好奇心旺盛。不器用で勉強嫌いですが、家族になったロイドやヨルのために最近では努力を覚え始めたようです。

実は、ある組織の実験によって生み出された超能力者で、「被検体007」として収容されていました。組織から逃げ出した彼女は「アーニャ」と名乗り、自身の超能力を隠しながら施設や里親を転々としていたようです。彼女が使う超能力はテレパシー。人が頭の中で考えたことを読み取ることができます。テレパシー能力で他者から気味悪がられた経験があるため、超能力者であることは秘密。

ロイドとヨルも、アーニャが超能力者であることに気づいていません。そんなアーニャの元ネタ・モデルは、『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の作者・遠藤達哉の読み切り作品『I SPY』に登場するキャラクター・甲斐まみると、同じく遠藤達哉の読み切り作品である『煉獄のアーシェ』に登場するキャラクター・アーシェ。そして、遠藤達哉の読み切り作品である『石に薄紅、鉄に星』に登場するキャラクター・ミ゛ーシャ。

甲斐まみるから引き継がれたのは、性格の一部と身に纏う制服です。『煉獄のアーシェ』のアーシェから引き継がれたのは、容姿と超能力者であるという設定。アーシェはアーニャをそのまま大人にしたような見た目をしており、アーニャのベースは彼女であることがわかります。また、アーニャという名前の半分はアーシェを元にしたものです。名前のもう半分は、『石に薄紅、鉄に星』のミ゛ーシャから取られたもの。

2人の保護者の庇護下にあるという設定も、『石に薄紅、鉄に星』のミ゛ーシャと同じです。ちなみに「被検体007」は、ジェームズ・ボンドでお馴染みの『007』シリーズから取られていると考えられています。以上、漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の登場人物・キャラクターの元ネタやモデル一覧その3、アーニャ・フォージャーの元ネタやモデルでした。

ドノバン・デズモンドの元ネタやモデル

漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の登場人物・キャラクターの元ネタやモデル一覧その4、ドノバン・デズモンドの元ネタやモデル。ドノバン・デズモンドは、東国の政治家。国家統一党の総裁で、東西両国の仮初の平和を脅かす可能性があるとして、西国から危険視されています。彼は警戒心が強く他人どころか家族にも心を開かない人物。引きこもりで滅多に表舞台に顔を出さないため、接触の機会は限られています。

デズモンドが出てくる数少ない機会の1つが、息子が通う学校・イーデン校で開かれる懇親会。ロイドの目的はその懇親会に潜り込んでデズモンドと接触することです。そのため、娘となったアーニャをイーデン校に入学させ、デズモンドの息子であるダミアン・デズモンドと交流を持たせようとしています。デズモンドは表情をコロコロ変えて本心を隠す、掴みどころのない人間です。

そんなデズモンドの元ネタ・モデルは、アドルフ・ヒトラーではないかと言われています。デズモンドに関しては作者が口にしたのではなく、あくまでファンの予想。狂気を感じさせる雰囲気と、戦争を目論む権力者の可能性があるという点から、ヒトラーを想像した人は少なくなかったようです。しかし、デズモンドとヒトラーの共通点は、現状ほとんどありません。

むしろ、正反対の部分が目立ちます。ヒトラーは貧しい庶民の家に生まれましたが、デズモンドは名家の出身。また、ヒトラーは人種主義を掲げる独裁者でしたが、現状デズモンドにそのような様子は見られません。以上、漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の登場人物・キャラクターの元ネタやモデル一覧その4、ドノバン・デズモンドの元ネタやモデルでした。

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スパイファミリーの組織の元ネタやモデル一覧

漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』には、様々な架空の国や組織が登場します。それらは実際に存在した国や組織をモデルに描かれているようなのですが、ではどんな国や組織が元ネタ・モデルになったのでしょうか?ここからは、漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』に登場する国や組織の元ネタ・モデルについての考察を紹介していきます。

東国・西国の元ネタやモデル

漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)の組織の元ネタやモデル一覧その1、東国・西国の元ネタやモデル。漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の主な舞台となるのは、冷戦状態にある東国(オスタニア)と西国(ウェスタリス)です。この2つの国はもちろん架空の国ですが、その地形や情勢はかつての東ドイツと西ドイツを元ネタ・モデルにしていると考えられています。

冷戦下、ドイツは東ドイツと西ドイツで分裂していました。この状況は、『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の東国・西国の状況と似ています。また、作品世界で使用されている通貨は「ダルク」と「ペント」なのですが、かつてドイツでは「マルク」と「ペヒニ」という法定通貨が使われていました。

他にも、作中に登場する車がドイツ車であったり、そもそも東国と西国の地図が東ドイツと西ドイツの地図と良く似ているなどするため、東国と西国のベースがドイツであることはファンの間でほぼ確定となっています。ただし、街並みはイギリス風となっており、かつてのドイツだけをモデルにしたわけではないようです。

WISE(ワイズ)の元ネタやモデル

漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)の組織の元ネタやモデル一覧その2、「WISE(ワイズ)」の元ネタやモデル。「WISE」はロイドが所属する西国の諜報機関で、東国に関する対策を主な任務としています。「WISE」のモデルになっていると考察されているのは、イギリスの秘密情報部「MI6」。世界的に有名な作品『007』シリーズの主人公ジェームズ・ボンドが所属していることで有名な、実在する組織です。

「WISE」の本部が「MI6」本部によく似ているため、多くのファンが「WISE」のモデルは「MI6」なのだと認識しました。「WISE」は東国の動きを監視し、情報を得て東西の平和を維持することが主な任務です。一方、「MI6」の活動範囲は国外全て。様々な国にスパイを送り込み情報を得て自国へと送り、自国が世界的に有利な立場であり続けられるよう立ち回っています。

「MI6」はジェームズ・ボンドのこともあり、世界でもトップクラスの知名度を誇る諜報機関です。スパイと聞くとイギリスを想像する人は多く、そのため「WISE」のモデルに「MI6」が使われ、街並みがイギリス風になっているのではないかと考察されています。

ガーデンの元ネタやモデル

漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)の組織の元ネタやモデル一覧その3、「ガーデン」の元ネタやモデル。ガーデンは殺し屋「いばら姫」として活動しているヨルが所属している東国の組織。暗殺依頼や護衛依頼などを請け負っているようです。裏社会ではかなり有名な組織であるようで、ヨル以外にも殺し屋が所属しています。そんな「ガーデン」のモデルとなっているのは「マーダー・インク」ではないかと考察されています。

「マーダー・インク」は、殺人株式会社とも呼ばれる犯罪組織。1930年代から40年代にかけて暗躍しました。ニューヨークで活動していたマフィア、ラッキー・ルチアーノらを中心に立ち上げられた組織で、250人以上の殺し屋が所属し、800人以上を殺害したそうです。マフィアたちが殺しに関わらないことで逮捕されるリスクを抑え、また勝手な殺し合いを防ぐことが目的でした。

「ガーデン」は「マーダー・インク」と違い、売国奴や国賊を排除することを目的としています。西国のスパイや、西国のスパイに東国の不利益となる情報を流す者を始末するのです。「ガーデン」と「マーダー・インク」の似ているところは、殺人依頼の窓口が電話であるという点。ヨルが殺し屋としての依頼を受ける際、彼女のもとに組織から電話がかかってきます。「マーダー・インク」も仕事のやり取りには電話が使われていました。

イーデン校の元ネタやモデル

漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)の組織の元ネタやモデル一覧その4、イーデン校の元ネタやモデル。イーデン校は、東国バーリントにある名門校。全校生徒は2500人で、6歳から19歳までの少年少女が在籍している13学年制です。デズモンドの子供はイーデン校に在籍しており、イーデン校の懇親会にのみデズモンドが顔を出すため、ロイドはアーニャをイーデン校に入学させました。

イーデン校の特徴は、学業やスポーツ、社会奉仕活動で高い評価を受けると「星(ステラ)」と呼ばれる褒賞がもらえる点です。星を8つ獲得すると「皇帝の学徒(インペリアル・スカラー)」という特待生になり、親と一緒に懇親会に出席できる権利が与えられます。ロイドの目標は、アーニャに星8つを獲得させ、デズモンドに接触できる懇親会に参加することです。

しかし、逆に学力や素行に問題があると「雷(トニト)」と呼ばれる罰点が課せられ、雷が8つになると即刻退学させられます。そんなイーデン校のモデルは、イギリスに実在するパブリックスクール、イートン校(イートン・カレッジ)だと考えられています。イートン校は、全寮制の男子校。首相など様々な著名人を輩出している、英国一の名門校です。写真を見ると、イーデン校とイートン校の外観がとても似ていることがわかります。

特に「イーデン校のモデルはイートン校で間違いない」と言われる点は、特待生制度です。イーデン校の特待生は「皇帝の学徒(インペリアル・スカラー)」と呼ばれますが、イートン校の特待生は「王の学徒(キング・スカラー)」と呼ばれます。

また「皇帝の学徒」は黒いマントを羽織ることが許されるのですが、「王の学徒」は黒いガウンを羽織ることが許されています。とはいえ、特待生になる条件や在籍する学生たちの年齢、男女共学であるか男子校であるかなど、異なる点も多くあります。

国家保安局の元ネタやモデル

漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)の組織の元ネタやモデル一覧その5、「国家保安局」の元ネタやモデル。「国家保安局(STATE SECURITY SERVICE)」、通称「SSS」は東国の防諜機関。秘密警察です。主な任務は、スパイ狩りや市民の監視。この組織には、ヨルの弟であるユーリが所属しています。国内の治安維持のためスパイにとても厳しく、西国のスパイである黄昏の行方を追っています。

そんな「国家保安局」のモデルだと考えられているのは、東ドイツに存在した秘密警察「国家保安省(シュタージ)」です。「国家保安省」は西ドイツはもちろん、西側諸国に多くのスパイを送り込んだことで知られています。「国家保安省」は国家の反逆者たちを監獄や処刑台に送り、市民に対しても抑圧的な取り締まりを行ったことで、多くの人から恐れられました。

任務内容や監視体制の厳しさ、軍服のような制服など、「国家保安局」と「国家保安省」にはいくつもの共通点があります。また、短い期間でしたが、東ドイツの「国家保安省」は「国家保安局」を名乗っていたときがありました。

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スパイファミリーのストーリー設定の元ネタやモデル一覧

元ネタやモデル①「I SPY」

漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』のストーリー設定の元ネタやモデル一覧その1、『I SPY』。『I SPY』は、遠藤達哉が2018年に発表した読み切り作品。日本を影から守る防衛省情報局員・A4を主人公としたラブコメディ漫画です。主人公のA4は、様々な偽名を使って活動している対スパイ用スパイ。平凡な商社マンとして生活しながら任務をこなしていた彼はある日、自分が何者かに尾行されていることに気づきます。

A4の後をつけていたのは、女子高生の甲斐まみるでした。まみるは電車でA4に親切にされたことをきっかけに、彼に恋心を抱いてしまったのです。まみるはマタギの祖父と山奥で暮らしていたため身を隠す能力に長けており、その尾行術はスパイ顔負けでした。

そのせいでA4は、まみるを敵であると勘違いしてしまい、2人はコミカルなすれ違いを繰り広げることになります。漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』には、『I SPY』のスパイが活躍するという要素と、相手の正体を知らないがゆえのすれ違いという要素が取り入れられています。

元ネタやモデル②「石に薄紅、鉄に星」

漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』のストーリー設定の元ネタやモデル一覧その2、『石に薄紅、鉄に星』。『石に薄紅、鉄に星』は遠藤達哉が2017年に発表した読み切り作品。主要登場人物は、鉄血の軍人ガスと、「ミ゛」としか喋れないメデューサの少女ミ゛ーシャ。そして娼婦のレジーナです。ある日、ガスは森の中でミ゛ーシャと出会い、彼女に気に入られます。

気に入られた理由は、メデューサであるミ゛ーシャの石化が、ガスには効かなかったため。ミ゛ーシャが捨てられたことを知ったガスは、彼女を拾うことになりました。ミ゛ーシャの目を会わせた者を石に変えてしまう力を抑えるため、ガスは知り合いの娼婦レジーナと共に奮闘します。

戦い続ける男と訳あり女性が、特殊能力を持った幼女の面倒を見る、という設定は『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』と同じです。また、この作品のミ゛ーシャはアーニャの原型となっており、雰囲気が非常によく似ています。

元ネタやモデル③「煉獄のアーシェ」

漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』のストーリー設定の元ネタやモデル一覧その3、『煉獄のアーシェ』。『煉獄のアーシェ』は遠藤達哉が2014年に発表した読み切り作品。物語の舞台となるのは、中世ヨーロッパ。魔女狩りをモチーフにした作品で、修道士のベルと病院の里子アーシェが主要登場人物となっています。

ある日、ベルはアーシェという少女と出会いますが、アーシェは魔女として処刑されてしまいました。アーシェの処刑を止められず、ベルはショックを受けます。しかし後日、死んだはずのアーシェが姿を現しました。実は、アーシェの血には「死の舞踏」という虫たちが寄生しており、この虫たちが発動する防衛機能「幻覚」によって、アーシェは難を逃れていたのです。

ベルはアーシェの病気である「死の舞踏」の治療を見つけることを決意します。『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』のアーニャは、アーシェのキャラクターデザインを流用して生まれました。あまりにアーニャとアーシェがそっくりであったため、アーシェはアーニャの未来の姿なのではないか、と思った読者は少なくなかったようです。

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スパイファミリーのその他の元ネタやモデル一覧

元ネタやモデル①スパイ映画「007」

漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』のその他の元ネタやモデル一覧その1、スパイ映画『007』。『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』には、世界で最も有名なスパイが活躍する作品『007』のオマージュであると思われる描写がいくつも見られます。

まず、『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の主要登場人物であるアーニャの被検体番号は「007」です。さらに、アーニャがハマっているスパイアニメ『SPYWARS』の主人公の名前は「ボンドマン」。これは明らかに『007』の主人公であるジェームズ・ボンドから取られています。また、後にフォージャー家で暮らすことになった犬の名前はボンドとなっています。

元ネタやモデル②アイドルグループ「日向坂46」

漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』のその他の元ネタやモデル一覧その2、アイドルグループ「日向坂46」。『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の作者である遠藤達哉が日向坂46のファンであるらしいということは、読者や日向坂46のファンの間では有名です。

遠藤達哉が日向坂46のファンなのではないか、と言われるようになった理由は、日向坂46を彷彿とさせるシーンが作中に度々登場し、またSNSで日向坂46のメンバーに向けたものと思われる絵を投稿していたからです。例えば、作品の登場人物であるモニカ・マクブライドは、日向坂46のメンバーである金村美玖を思わせる容姿をしていました。

また、作中に登場する絵画「日向の貴婦人」は日向坂46の佐々木久美にそっくりだったそうです。絵画のタイトルに「日向」が入っていたため、この推測の信憑性は上がりました。その他にもいくつか日向坂46を彷彿とさせる描写があり、今後もそういう描写が登場するのではないかと言われています。

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スパイファミリーの作者を紹介

遠藤達哉のプロフィール

『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の作者である遠藤達哉は、1980年7月23日生まれ。茨城県出身で、2000年から活動している漫画家です。2000年に『西部遊戯』という作品で第5回ストーリーキング漫画部門準キングを受賞。その作品が『赤マルジャンプ』に掲載され、漫画家デビューを果たしました。

2022年7月時点で発表している作品は『月華美刃』『WITCH CRAZE』『PMG-0』『屋上探偵-オクタン-』『TISTA』『月華美刃』『流浪刑のクロニコ』『煉獄のアーシェ』『石に薄紅、鉄に星』『I SPY』です。

遠藤達哉のアシスタント時代

『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の作者である遠藤達哉は、自分の作品を生み出しながら、様々な漫画家のアシスタントをしていました。『青の祓魔師』を代表作に持つ加藤和恵や、『ムヒョとロージーの魔法律相談事務所』を代表作に持つ西義之。『この音とまれ』を代表作に持つアミューや、『ブルーロック』を代表作に持つノ村優介など、錚々たるメンバーに師事をして腕を磨いたようです。

遠藤達哉の画力

漫画家であれば最低限の絵のスキルがあることは当然ですが、遠藤達哉は漫画家の中でも特に画力が高いことで知られています。スパイものということで情報量が多く、しかもアクションシーンがあるにも関わらず、ごちゃごちゃしていなくて見やすい漫画になっているのは、作者の画力と構成力の高さゆえ。

テンポ良くサクサクとストーリーが進むのですが、読者は絵を見て整理された情報を無理なく仕入れることができるため、置いてけぼりをくらうことがありません。作者の圧倒的な画力とセンスに驚いた読者は多いです。

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スパイファミリーに関する感想や評価

仮初の家族が日常を通して絆を深めていく作品である『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』は、様々な年代の人に支持されているようです。家族皆で作品にハマっているという家も少なくありません。

『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の面白さは、主要登場人物である3人がそれぞれ秘密を抱えており、それぞれがそれを知らないという点です。アーニャは父母がスパイと殺し屋であることを知っていますが、アーニャが超能力者であるという事実は知られていません。3人の裏の顔を完全に把握しているのは、読者・視聴者のみ。だからこそ、読者・視聴者は3人のすれ違いを楽しむことができます。

『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』の魅力の1つは、アーニャの存在です。ようやくできた家族との生活を守るため、不器用ながらも頑張るアーニャの姿は、多くの読者・視聴者の心を掴んでいます。

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スパイファミリーの元ネタまとめ

漫画『スパイファミリー(SPY×FAMILY)』に登場する登場人物・キャラクター、国や組織の元ネタ・モデルに関する考察を一挙に紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?元ネタ・モデルがわかれば、作品の世界観をより深く楽しむことができます。

元ネタ・モデルを認識した上で作品を見ると、新たな発見があるかもしれません。興味を持った人はぜひ元ネタ・モデルについて深く掘り下げて、その上で改めて作品を楽しんでみてください。

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