【コクリコ坂から】原作漫画のあらすじと映画との違いは?裏設定もネタバレ考察

宮崎吾朗さんが監督を務めたジブリ映画『コクリコ坂から』の原作漫画のあらすじと映画との違いをネタバレしつつ紹介します!今回は『コクリコ坂から』の裏設定もネタバレ考察していきます。『コクリコ坂から』のあらすじはどんなストーリーになっているのでしょうか?本記事では『コクリコ坂から』の原作漫画と映画の結末をあらすじネタバレで比較しつつ、読者や視聴者からの感想も紹介していきます。

【コクリコ坂から】原作漫画のあらすじと映画との違いは?裏設定もネタバレ考察のイメージ

目次

  1. コクリコ坂からの原作漫画とは?
  2. コクリコ坂からの原作漫画と映画の違い
  3. コクリコ坂からの裏設定・時代背景や伝えたいことを考察
  4. コクリコ坂からの原作漫画と映画の結末をネタバレ
  5. コクリコ坂からに関する感想や評価
  6. コクリコ坂からの原作まとめ

コクリコ坂からの原作漫画とは?

『コクリコ坂から』の原作漫画とは佐山哲郎さんの原作、高橋千鶴さん作画の漫画作品です。『コクリコ坂から』の漫画を原作として、宮崎吾朗さんが監督を務め、ジブリ映画『コクリコ坂から』がスタジオジブリで製作されました。本記事では『コクリコ坂から』の原作漫画と映画の違いについて結末をあらすじネタバレで紹介します。『コクリコ坂から』について気になるといった方は是非本記事を最後までお楽しみください。

コクリコ坂からの概要

『コクリコ坂から』は佐山哲郎さん原作で高橋千鶴さんが作画を担当した漫画作品です。漫画は1980年から「なかよし」で、全8話が連載されました。2011年には、漫画を原作としてスタジオジブリ制作のアニメ映画『コクリコ坂から』が公開されました。映画『コクリコ坂から』は宮崎駿さんの息子である宮崎吾朗さんが、監督を務めた長編アニメーション作品です。1963年の横浜を舞台に、親子2世代にわたる青春が描かれています。

コクリコ坂からの原作漫画のあらすじ

あらすじと書かれた用紙

女子高生の小松崎海は、父親が海で遭難し行方不明で、母親はカメラマンの仕事でアメリカに行っているため、祖母と弟妹、3人の下宿人と古い洋館で暮らしています。海は同じ学園に通う新聞部の風間俊に対してあまり良い印象を持っていませんでしたが、制服廃止運動の責任を一身に受けた風間を擁護するようになります。風間も海に惹かれ、やがて2人は付き合いますが、2人が兄妹であることを知った水沼史郎から忠告を受けるのです。

コクリコ坂から - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

コクリコ坂からの原作漫画と映画の違い

原作と映画の違い①海のキャラ

『コクリコ坂から』の原作漫画と映画の違いの1つ目は、海のキャラについてです。原作漫画での海は、家事ができず食卓にメザシばかりを出し、祖母に嫌味を言われたりしています。しかし、映画の海は家を留守にしている母親に代わり、責任をもって弟と妹の面倒を見ており、さらに祖母や下宿人の朝食を用意し、洗い物や洗濯を済ませてから学校へ行くのです。

また、原作漫画での海は男子を怒鳴りつけるなど、とても強気で活発な女性ですが、映画の海はとても真面目でまっすぐであり、純粋な性格をしています。そして、原作漫画と映画では海の名字が違っており、原作漫画は小松崎ですが、映画では松崎となっています。

原作と映画の違い②北斗のキャラ

『コクリコ坂から』の原作漫画と映画の違いの2つ目は、北斗のキャラについてです。映画でコクリコ荘の下宿人の医者の卵である女性・北斗美樹は、原作漫画では北見北斗という名前の男性でした。原作漫画での北斗は、獣医学生の男性下宿人です。

原作漫画において、海は北斗に思いを寄せていましたが、北斗が北海道の牧場に就職するために引っ越したことで、片想いのまま終わったのです。映画では「海」が「メル」というあだ名で呼ばれている理由について説明されていませんでしたが、原作漫画で「海」に「メル」というあだ名をつけたのは、北斗でした。映画においては、北斗が女性であったため、海の人生の先輩のような存在でした。

原作と映画の違い③カルチェラタン

『コクリコ坂から』の原作漫画と映画の違いの3つ目は、カルチェラタンについてです。映画ではと新聞部部長の風間と生徒会長の水沼がリーダーとして、文化部の部室であるカルチェラタンの取り壊しに反対し、カルチェラタン存続を訴えるために学生運動を行いました。しかし、原作漫画ではカルチェラタン自体が出てこないのです。原作漫画において、学生運動が起こった理由は制服廃止のためでした。

原作と映画の違い④賭けマージャン

お金とマージャン

『コクリコ坂から』の原作漫画と映画の違いの4つ目は、賭けマージャンについてです。原作漫画では、高校生でありながら、風間は賭けマージャンをしているのです。原作漫画において、学生運動が起こった理由は制服廃止のためでした。しかし、風間と水沼は賭けマージャンで負けた借金を返済するために生徒会費を使い込んでおり、学生運動の本当の目的はそのお金を取り戻すためでした。

制服廃止の学生運動は、全校生徒を巻き込んでの騒ぎとなりました。風間と水沼は、わざと騒ぎを起こすことで、学校新聞の売上を上げて、使い込んだ生徒会費を補うためにお金を稼ごうと目論んだのです。映画では賭けマージャンの設定はなく、風間の性格は真面目で正義感にあふれた男性です。

原作と映画の違い⑤海は別の男性と付き合う

ハートと手

『コクリコ坂から』の原作漫画と映画の違いの5つ目は、海が別の男性と付き合うことについてです。原作漫画では、2人が血のつながった兄妹かもしれないという関係を知った海が、風間のことを好きなのに別れなくてはいけないという辛い状況から、広瀬真という上級生と付き合い始めます。広瀬はイケメンですが、チャラチャラしており、女好きでした。そして広瀬が海と付き合おうとした理由は、風間への当てつけだったのです。

広瀬は、新聞部が掲載した「校内ダメ男ベストテン」に自分が入っていたことから、新聞部部長である風間のことをよく思っていなかったのです。広瀬は付き合っている彼女がいるにもかかわらず、海に近づき付き合おうとしました。映画では広瀬が登場することはなく、海が別の男性と付き合うことはありません。2人はすれ違うものの、海は風間のことを一途に思い続ける女性でした。

原作と映画の違い⑥海のお母さん

『コクリコ坂から』の原作漫画と映画の違いの6つ目は、海のお母さんについてです。海のお母さんは、原作漫画では「小松崎虹江」という名前でしたが、映画では「松崎良子」という名前に変更されています。原作漫画の海のお母さんの職業はカメラマンであり、浪費家でした。しかし、映画の海のお母さんの職業は大学の助教授であり、研究のためにアメリカに留学しています。

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コクリコ坂からの裏設定・時代背景や伝えたいことを考察

考察①コクリコ坂からの時代背景

『コクリコ坂から』の原作漫画は、描かれていた当時の1980年頃の設定になっていましたが、映画では東京オリンピックの時代で、高度成長期の1963年に設定が変更されていました。映画では、終戦からまだ18年という戦争の影響が多く残っている時代が描かれていたのです。原作にはない映画の裏設定のネタバレとして、朝鮮戦争が関係していました。

海は毎朝、亡き父をしのんで旗を揚げるのが日課でした。海の父親は、朝鮮戦争中に物資を輸送する船の船長をしていましたが、機雷と接触したことで船が爆発して沈没し、亡くなっています。原作漫画にはなかった裏設定が作られた理由は、朝鮮戦争中に日本が物資を輸送していたことや、それによって亡くなった人がいることについて、大規模に報じられることがなかったため、物語にして伝えようとしたのではないかと考えられています。

考察②海と俊が惹かれ合う理由

『コクリコ坂から』の映画において、海は高校の新聞部に所属する先輩の風間と出会い、カルチェラタン存続の学生運動や、カルチェラタンの大掃除で関わっていくうちに惹かれていきます。海が風間に惹かれていく様子は、作中で分かりやすく描かれていますが、風間が海のことを好きになっていく様子は描かれていません。

その理由として、海が風間と知り合いになる前から、風間は海のことが好きだったのではないかという考があります。池に飛び込んで抗議した風間を海1人が助けに行きましたが、池に飛び込むより前に、毎朝、旗をあげる海のことが学校新聞の中で詩として掲載されていたのです。そのため、風間は海にずっと片思いをしていたのではないかと考えられています。

考察③原作から大幅に変えた理由

理由と書かれた吹き出し

原作から時代背景を大幅に変えた理由として、映画を観る人々に当時の若者の力強い姿や、数十年で大きく変化した日本を見せようとしたのではないかと考えられています。大きくに報じられることのなかった朝鮮戦争に日本が参加していたことを作中に盛り込むなど、強いメッセージ性が感じられます。『コクリコ坂から』は現代でも共感できる表現で描かれ、過去の日本を知ることもできる作品です。

考察④映画「コクリコ坂から」で伝えたいこと

紙と花や貝殻

映画『コクリコ坂から』は、その時代を生きている人たちが強く未来へ進んでいく様子を描こうとしたのではないかと考えられています。カルチェラタンの取り壊しでは、伝統を守りたい者と、新しいことを取り入れようとする者が対立しました。高度経済成長期で東京オリンピックの時代であり、新しい物をどんどん取り入れ、古い物を取り壊す考えが強かったものの、風間はほこりの1つまでもが伝統であると主張しました。

また、海と風間は血のつながった兄妹かもしれないと悩んでいましたが、それでも自分たちで答えを見つけようとしていました。映画『コクリコ坂から』は、自分自身の心に従うことの大切さや、未来へ進んでいくために強く生きるということを伝えたかったのではないかと考えられます。

Thumb【コクリコ坂から】海(メル)が揚げていた旗の意味を解説!俊が応えていた理由は? | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

コクリコ坂からの原作漫画と映画の結末をネタバレ

ここまで『コクリコ坂から』の裏設定・時代背景や伝えたいことを考察しました。ここからは『コクリコ坂から』の原作漫画と映画の結末をあらすじネタバレで紹介をしていきます。

コクリコ坂からの映画の結末

『コクリコ坂から』の映画の結末をあらすじネタバレします。海と風間は父親が同じであり、血のつながった兄妹だと思い悩んでいましたが、海の母親である良子から真実を知ることになります。海の父・澤村雄一郎は、事故で亡くなった親友・立花洋の赤ちゃんを引き取っていたのです。その赤ちゃんの母親が出産時に亡くなったため、孤児院へ行くことになっていましたが、澤村が引き取り、役所に自分の子として届けを出したのです。

そして、その赤ちゃんが風間でした。海の母親は受け入れようとしましたが、その時お腹に海がいて、澤村が船乗りで家にいないことが多かったため、育てる余裕がありませんでした。そこで赤ちゃんを亡くし、気落ちしていた船乗り仲間の風間夫婦の元へ赤ちゃんであった風間俊を養子に出すことにしたのです。風間と海は兄妹でないことが分かり、2人はお互いを特別な存在として意識し、日常の生活に戻るという結末でした。

コクリコ坂からの原作の結末は映画と同じ?

『コクリコ坂から』の原作の結末は映画と同じであったのかをあらすじネタバレで紹介します。海は風間と兄妹である決定的な証拠を戸籍によって知ったことで絶望します。そして校内において、風間と海が兄妹であるという噂が立っていました。風間への気持ちを忘れようと無理をして忙しい日々を送っていたことと、校内で2人が兄妹であるという噂が立ったことによって、海は倒れてしまいます。

その後、海は北斗のいる北海道へ行こうと準備を始めますが、そこで海と風間は血がつながっておらず、兄妹でないことが海の母親によって明かされるのです。海は嬉し涙を流しながら家を飛び出し、風間の元へ向かいます。風間と海が兄妹でないことが分かってから1年後、風間は商船大学に入学します。海は風間のそばにいることで幸せだという結末でした。原作と映画は、どちらも最後に2人が兄妹でないことが分かるという結末でした。

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コクリコ坂からに関する感想や評価

『コクリコ坂から』に関する感想や評価で、『コクリコ坂から』の原作を見てみようと思ったら、絵の違いに戸惑ったという感想が寄せられています。『コクリコ坂から』の原作漫画と映画の絵があまりに違いすぎるため驚いた人が多くいるようです。

『コクリコ坂から』に関する感想や評価で、『コクリコ坂から』の原作にはカルチェラタンとかが出てこず、あらすじを読む限り全く別物にしか思えないという感想が寄せられています。映画ではカルチェラタンの取り壊しに反対して、存続を訴えるために学生運動を行いましたが、原作漫画ではカルチェラタン自体が出てきませんでした。また、原作漫画と映画では、キャラクター設定が大きく違いました。

『コクリコ坂から』に関する感想や評価で、海(メル)と風間俊はこれからどうなるのか結末が明確にされてないから色々なことが考察できて楽しいというコメントが寄せられています。『コクリコ坂から』は原作漫画と映画のどちらにおいても、海と風間のその後については描かれていなかったため、2人のその後が気になっている方が多く、2人の幸せを願うコメントも寄せられていました。

コクリコ坂からの原作まとめ

まとめと書かれた積み木

いかがでしたか?『コクリコ坂から』の原作漫画と映画の違いを比較して、結末をあらすじネタバレで紹介しました。『コクリコ坂から』の原作漫画と映画はどちらも、海と風間が血のつながった兄妹でなかったことが明らかになるという結末でした。映画と結末は同じであるものの、登場人物のキャラや時代背景が異なる原作漫画『コクリコ坂から』を一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?

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