風立ちぬの効果音が不気味で気持ち悪い?人の声や口で表現した理由・意図とは?

映画「風立ちぬ」の効果音が、不気味で気持ち悪いといわれています。今回は、風立ちぬの気持ち悪い効果音について、人の声が使用されている理由や意図についてを紹介します。なぜ人の声を使っているのか、どんな人が作っているのかといった情報もまとめています。さらに、実際に映画を鑑賞した人のネット上での感想なども紹介しています。なぜ気持ち悪いと感じるのか、その理由が理解できるはずです。

風立ちぬの効果音が不気味で気持ち悪い?人の声や口で表現した理由・意図とは?のイメージ

目次

  1. 風立ちぬとは?
  2. 風立ちぬの効果音が不気味で気持ち悪い?人の声の理由はなぜ?
  3. 風立ちぬの効果音を担当した笠松広司とは?
  4. 風立ちぬの効果音に関する感想や評価
  5. 風立ちぬの効果音が気持ち悪いと言われる理由まとめ

風立ちぬとは?

ジブリ映画の「風立ちぬ」ですが、使用されている効果音が気持ち悪いといわれています。なぜ気持ち悪いという意見が出ているのか、その理由が気になる人も多いのではないでしょうか?今回は、風立ちぬの効果音が気持ち悪い・不気味だといわれる理由についてを紹介します。まだ風立ちぬを鑑賞したことがないという人も、その理由を知った上で映画を観ると納得できるかもしれません。

風立ちぬの概要

風立ちぬは、宮崎駿監督の長編アニメーション映画引退作品です。本作は宮崎駿監督の連載漫画、「風立ちぬ」を原作として制作されています。その内容は、航空技術者である堀越二郎さんの半生を描くと共に、作家の堀辰雄さんの自伝小説を題材としています。両名に敬意を込めて制作された、風立ちぬのキャッチコピーは「生きねば」です。

風立ちぬでの引退を覚悟した宮崎駿監督は、5年もの歳月をかけて本作を制作しました。本作はこれまでのジブリ作品とは異なり、ノンフィクションの文芸作品に近い映画になっています。主人公の名前は堀越二郎ですが、風立ちぬの物語における堀越二郎はあくまでも架空の人物です。

風立ちぬのあらすじ

堀越二郎という少年は、飛行機に憧れを抱いていました。夢の中に現れた設計家のカプローニ伯爵に励まされたことをきっかけに、飛行機の設計家を目指します。東京帝国大学で設計学を学んだ二郎は、里見菜穂子とその女中・絹と出会います。飛行機開発会社の三菱に就職した二郎は、英才と評価されながら仕事に打ち込みました。その結果、入社5年目にして大日本帝国海軍の戦闘機開発プロジェクトの先任チーフに抜擢されます。

しかし、飛行機の空中分解により初の挫折を経験した二郎は、休養先で菜穂子に再会します。結核を患っていることを打ち明けた彼女と結婚をした二郎ですが、病状は悪化する一方です。試験飛行の日、二郎を見送った菜穂子は内緒で療養所へと戻りました。完成した飛行機のことを夢の中でカプローニ伯爵が褒めますが、二郎は一機も飛行機が戻らなかったことに落ち込みます。けれど、夢の中の菜穂子に生きてほしいと語りかけられるのでした。

映画『風立ちぬ』公式サイト - スタジオジブリ

風立ちぬの効果音が不気味で気持ち悪い?人の声の理由はなぜ?

宮崎駿監督の引退作品でもある風立ちぬは、大作映画として世に送り出されました。しかし、その中で使用されている効果音が不気味で気持ち悪いという声が上がっているようです。なぜ効果音を不気味だと感じる人がいるのか、続いてはその理由についても紹介します。

風立ちぬの効果音が気持ち悪いのは人の声だから

風立ちぬの効果音が気持ち悪いとされる理由は、人の声によって作り出されたものだという点が挙げられます。映画の中では、関東大震災の地響きや飛行機のプロペラの音などを耳にするシーンがあります。これらの効果音は、人の声で制作されているそうです。これを聞いた人からは、良い意味で気持ち悪い、地震のシーンをより不気味に感じたという感想が出ています。

風立ちぬの効果音を人の声や口で表現した理由や意図

恐ろしいシーンを不気味に感じさせるためには、人の声を使った効果音の表現は成功だったといえそうです。しかし、なぜわざわざ人の声で効果音を表現したのでしょうか?続いては、なぜ人の声で効果音を表現したのか、その理由についても順番に紹介します。

理由①リアルな音を追求するのに意味はない

宮崎駿監督は、リアリティーに対するこだわりといったものはあまり無いようです。通常は、リアルな音に近づけるために、実際のプロペラの音を使用したり近しい効果音を使用するはずです。けれど、風立ちぬでは必ずしもリアルな音を追求する必要はないと判断したようです。そのため、人の声を効果音として使用するという発想に至ったのかもしれません。

理由②新たな挑戦

複雑な効果音を伝えることの難しさについて、宮崎駿監督は試行錯誤をしていたようです。風の谷のナウシカを制作していた時には、玉蟲の幼虫が動くシーンの効果音について、説明が思うように伝わりませんでした。そうするうちに、自身でも効果音がわからなくなってしまったそうです。そのため、いっそ人の声で効果音を作ったらどうなるのだろうかという考えに辿り着きました。

理由③大事なのはそれらしく聞こえること

宮崎駿監督は、本物の音を使用するよりも「それらしく聞こえる」ということを大切にしたようです。この意見に、鈴木プロデューサーも賛同していました。該当するシーンで伝えたいことを伝えるために、人の声を使用する方が適していると判断したようです。

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風立ちぬの効果音を担当した笠松広司とは?

風立ちぬでなぜ人の声を効果音に使用したのか、その理由については理解できたはずです。それでは、そんな不気味で気持ち悪いとされた効果音を担当したのは、一体どんな人物なのでしょうか?続いては、風立ちぬで効果音を担当した笠松広司さんについても紹介します。笠松さんは、一体どのように不気味で気持ち悪い効果音を作り出していたのでしょうか?

笠松広司のプロフィール

笠松広司(かさまつ こうじ)さんは、有限会社デジタルサーカスの代表を務めている人物です。「Pro Tools」というPC用の音楽編集ソフトを早い段階で導入し、音響効果業界に広めていきました。「アーヤと魔女」「映画 えんとつ町のプペル」「思い出のマーニー」「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」といった作品でも音響演出を担当しています。

笠松広司は体のいろんな部分を使って効果音を出していた?

元々は、宮崎駿監督と鈴木プロデューサーだけで人の声を使った効果音を作ろうとしていたそうです。しかし、最終的には「音の魔術師」と呼ばれる笠松さんにお願いする形となりました。依頼を受けた時、笠松さんは人の声だけで効果音を成立させることができるのか、と考えていました。試しに短いデモ版を作ってみると、これまでにない試みにかなり苦戦したそうです。

作っていく過程で、笠松さんは口だけではなく自身の体から出せる音であればセーフだというマイルールを決めていました。そのため、声だけではなく爪や骨、歯といった部位を鳴らしています。また、体を叩いたりもして低い音が出たりする場所を探すこともあったそうです。

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風立ちぬの効果音に関する感想や評価

風立ちぬの映画でなぜ人の声を効果音に使用したのか、その理由については理解できたはずです。不気味で気持ち悪いとされる効果音について、実際に鑑賞した人の感想も気になるのではないでしょうか?続いては、風立ちぬを鑑賞した人のTwitter上での感想や評価についても少しだけ紹介します。

風立ちぬの効果音が不気味だという感想が多くありました。明るく楽しい映画ではないので、気持ち悪い空気を感じられる演出は丁度良いのかもしれません。けれど、そうした雰囲気を理解していてもやはり苦手だと感じる人もいるようです。

どのように効果音を作ったのか、その工程が気になるという感想もありました。人の声を元にして作った効果音というのは、日常的にあまり耳にするものではないはずです。だからこそ、気持ち悪いと思うよりも好奇心の方が勝ってしまう場合もあるようです。

気持ち悪いという感想が多い効果音ですが、一方でもっと人の声だと聞き分けられるようにしてほしいといった意見もありました。映画を鑑賞している最中には、人間の声だとは気がつかなかった人も多いはずです。だからこそ、それを知った上で鑑賞するとまた違った印象を抱く場合もあるかもしれません。

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風立ちぬの効果音が気持ち悪いと言われる理由まとめ

不気味で気持ち悪いとされている風立ちぬの効果音について、なぜ人の声を使っているのかといった理由についてを紹介しました。これまで何となく気持ち悪いと感じていた人も、その理由を知ることができて納得することができたのではないでしょうか?

なぜ気持ち悪いのか理由がわからないまま鑑賞していた人も、改めて風立ちぬを鑑賞してみると発見があるかもしれません。人の声で作られているものなのだと意識して聞いてみると、初見とは違った視点から作品を楽しむことができるはずです。

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