【となりのトトロ】ネコバスの行先一覧!「墓道」という場所や都市伝説を考察

当記事では『となりのトトロ』に登場するネコバスの行先についてまとめていきます。バスに化けている猫・ネコバスはボンネットバスのような身体が特徴的で、サツキとメイを乗せてお母さんが入院している病院へ連れて行ってくれました。その間、ネコバスの頭部にさまざまな行先が表示されているのですが、果たしてどんな行先が表示されていたのでしょうか?そこで、今回はネコバスの行先を一覧形式で紹介。また死を連想させる行先「墓道」に関する都市伝説を考察していきます。

【となりのトトロ】ネコバスの行先一覧!「墓道」という場所や都市伝説を考察のイメージ

目次

  1. ネコバスとは?
  2. ネコバスの行先・表示一覧!意味を考察
  3. ネコバスの行先「墓道」という場所とは?都市伝説を考察
  4. ネコバスの正体を考察
  5. ネコバスの行先に関する感想や評価
  6. ネコバスの行先まとめ

ネコバスとは?

『となりのトトロ』ではボンネットバスのような身体が特徴的な猫「ネコバス」が登場しています。ここからは、ネコバスが表示した行先を一覧形式で紹介しつつ、行先「墓道」に関する都市伝説について考察していくのでぜひご覧ください。それではまず、ネコバスが登場する『となりのトトロ』の作品情報から見ていきましょう。

となりのトトロの作品情報

となりのトトロの概要

  • 監督:宮崎駿
  • 脚本:宮崎駿
  • 原作:宮崎駿
  • 製作:原徹
  • 出演者:日髙のり子、北林谷栄、高木均、糸井重里、坂本千夏、島本須美
  • 音楽:久石譲
  • 主題歌:井上あずみ「となりのトトロ」

『となりのトトロ』とは、日本の自然豊かな田舎を舞台にした宮崎駿監督作品です。時代設定は昭和30年前半と公表されていますが、宮崎駿監督によれば「昭和28年(1953年)ごろを想定していた」とのことでした。興行成績は公開当時から高い評価と人気を獲得した『風の谷のナウシカ』と比べると低いですが、各所からの評価は公開当時から高いです。

となりのトトロのあらすじ

ここでは『となりのトトロ』のあらすじを簡単にまとめていきます。空気のきれいな田舎に引っ越してきた小学生のサツキと妹のメイ、父で構成された草壁一家。サツキとメイは引っ越し先でススワタリというピンポン球ほどの真っ黒なかたまりを発見します。隣のおばあちゃんによれば、子供にしか見えず、害もないとのことでした。それ以降、サツキとメイは次々と不思議な生き物と遭遇していき…

ネコバスの基本情報

『となりのトトロ』に登場するネコバスとは、巨大な化けネコです。トトロと同様に子供にしか見せません。ボンネットバスのような身体が特徴的で、頭がボンネットにあたる部分、胴体が柔らかな毛皮に覆われた座席にあたる部分となっています。眼の色は昼間から夜間へと移行すると同時に変化しており、夜になると黄色い眼が全体的にヘッドライトになって光ります。

となりのトトロ - スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

ネコバスの行先・表示一覧!意味を考察

ネコバスの行先・表示と順番一覧

『となりのトトロ』の劇中ではネコバスが移動中に行先を表示するシーンがいくつか出てきます。その行先の表示数は合計9つ。表示された一つ一つの行先を思い出すのは大変だと考えられるため、以下にてネコバスが表示した行先を一覧化しています。

  • 塚森
  • 長沢
  • 三ツ塚
  • 墓道
  • 大社
  • 牛沼
  • めい
  • 七国山病院

ネコバスの最後の行き先

サツキとメイをお母さんのいる病院に送り届けたことで役目を終えたネコバスは、屋根の上に乗った状態で「す」と表示しています。この「す」というのはネコバスの「巣」を意味しており、サツキとメイの喜んだ姿を見ながら最後は巣へと戻っていくネコバスの姿がありました。ちなみに、トトロは塚森に住んでいるのですが、ネコバスが帰り際に塚森と表示しなかったことからトトロとネコバスの住処は違うと考えられます。

ネコバスの行先にめいの名前があった理由

ネコバスはトトロとメイが出会った大きなくすの木がある「塚森」を表示した後、次の行先として「めい」を表示しています。サツキはメイが迷子になってしまったため、メイがどこにいるのか分からず途方に暮れていました。そのタイミングでトトロがネコバスを呼び出しています。呼び出されたネコバスは既にメイが迷子になったことを知っていたのか、あるいはサツキの心を読んだのか、行先を「めい」と表示しました。

この経緯を踏まえ、ネコバスが行先を「めい」と表示した理由はメイのところに連れて行ってあげようとしているからだということが分かります。おそらく、宮崎駿監督が「めい」と表示させる演出をした理由は、無事かどうかわからないメイの状況を心配している視聴者に、「これからメイのところに行く」と想像させることで、その後の展開を安心して見ていられるようにしたのだと考えられます。

ネコバスの行先「七国山病院」の文字が逆さだった理由

行先が「めい」と表示された後、サツキとメイは無事再会を果たしました。その後、ネコバスが表示した行先は「七国山病院」。この表示された行先はサツキとメイのお母さんが入院療養中の病院です。またメイがお母さんのいる病院へトウモロコシを届けようとしていたという目的も関係しています。ただ、一つ気になるのが、表示された文字「七国山病院」の「院」が反対になっているという点です。

これは何を意味しているのでしょうか?実はこの疑問点はトトロの都市伝説の一つとして知られています。都市伝説化されている理由には日本古来からある「逆さ事」と呼ばれる風習が関係していました。逆さ事とは、誰かの死に対処するため「死者の衣装を左前にする」、「枕もとの屏風を反対にする」、「お湯に水を注いでぬるくする」といった3つの儀式をおこない、生者の領域から死者を隔離することを示しています。

そして、サツキとメイに親切にしているといえ、ネコバスはあくまでも人間の物まねをしている化け猫です。これらのことを踏まえ、都市伝説風に言うと「逆さ事」をまねしたネコバスが、死に対処するべく生者の領域から死者を隔離しようとしていたのだと捉えることができます。そして、死に対処するために生者の領域から隔離しなくてはならない人間、それはサツキかメイ、あるいはその両方だったのかもしれません。

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ネコバスの行先「墓道」という場所とは?都市伝説を考察

ネコバスは人間に乗るバスに擬態していることから、バスの行先が表示される場所と同じようにネコバスも行先を表示するなど精密に真似しているのが分かります。しかし、バスは当然機械であり、行先を表示する際にカチャカチャと文字を切り替えます。

そのため、ネコバスもなるべく同じようにカチャカチャと切り替えていました。そして、ネコバスが行先を変えていく途中で「墓道」が表示されています。行先「墓道」が表示されたのは、行先が「めい」に切り替わる前でした。では、なぜ行先「墓道」が表示されていたのか?そこで、ここからは行先「墓道」にまつわるトトロの都市伝説を考察していきます。

考察①ネコバスの行先「墓道」の意味

まず、ネコバスが表示した行先の一覧では「塚森、長沢、三ツ塚、墓道、大社、牛沼、めい、七国山病院、す」となっていましたが、実際に行先が切り替わる順番は「塚森→長沢→三ツ塚→墓道→大社→牛沼」です。

最後に「めい」で止まっているのですが、その前に行先「墓道」が表示されていました。では次に墓道の意味、それは読んで字のごとくお墓へと続く道です。そして、この意味とトトロの都市伝説の一つとなっている「トトロの死神説」が関係しています。

もしトトロが死神だとすれば、トトロを見たメイが死亡する可能性が浮上します。では、実際にメイが池に落ちて死亡していたのだとすれば?メイが既に死んで墓にいたために行先「墓道」と表示していたネコバスに対して、サツキがメイのもとへ向かうように伝えたのであれば、それはサツキが命を投げうってメイを追いかけたということを意味しているのだと捉えることができます。

考察②サツキがネコバスに乗った黄昏時

トトロの都市伝説としてより一層の怖さをもたらしたネコバスの行先「墓道」ですが、メイが迷子になった場所もその怖さを増す要素の一つとなっています。メイが迷子になった場所は村の外れのお地蔵様のところです。そして、このお地蔵様の意味が恐怖を感じさせる要素となっています。というのも、お地蔵様は俗世界と神聖な世界を隔てる結界の意味があります。

つまり、神聖な世界に人間や妖魔が迷い込まないようにする役目があるということです。だからこそ、お地蔵様は妖魔が現世に這い出てくる日暮れ時に不気味な雰囲気を纏っているのでしょう。そして夕暮れ時は昔の言葉で「黄昏」といいますが、その語源となっているのは「誰が彼」です。

誰が彼とは、夕暮れの魔詰めの時間は人ならず者の姿を見やすい時間であり、「今の彼は誰」ということを示しています。メイはそんな時間にお地蔵様がある場所で迷子になっていたのです。ネコバスに乗った時間が黄昏時だったからこそ、サツキもトトロに会ってしまったのかもしれません。

考察③ネコバスの正体は死神?冥界の番人?

ここまでネコバスの行先とトトロの都市伝説の関連性に触れてきましたが、結局ネコバスの正体とは何なのでしょうか?ネコバスに関する内容からは、死神か冥界の番人かのどちらかだと考えている方もきっといらっしゃることでしょう。実はネコバスの正体については宮崎駿監督が明言しています。では、次の章にて宮崎駿監督が明言した内容を見ていきましょう。

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ネコバスの正体を考察

ネコバスはジロッと見られたメイが少し後ずさりしてしまうなど決してかわいらしい生き物とは言えませんが、ネコ特有のフワフワとした感触を連想させる毛並みが愛くるしいと感じる方もきっといらっしゃることでしょう。では、そんなネコバスの正体とは一体何なのか?ここからはネコバスの正体を考察していきます。

考察①ネコバスのモデルは化け猫?

宮崎駿監督はネコバスの正体を「化け猫」だと明言しています。ジブリ映画『となりのトトロ』の作品構成段階ではネコバスを籠に化けている姿にしていたものの、その途中でバスに化けさせてみると案外かわいかったという理由でネコバスになったようです。

考察②トトロとネコバスの関係

ネコバスはトトロがくすの木のてっぺんで呼ぶと現れるのですが、その他にもトトロがバス停で待っている時にも現れています。サツキとメイしかネコバスに乗車していないことから、普段はトトロ専用の移動手段なのかもしれません。そしてトトロは昼間に寝て、夜に空を飛んだりオカリナを吹いたりするなど昼夜問わず好きなことをしています。

一方、ネコバスは人間の乗り物であるバスが面白いと思ってバスを真似しています。おそらく、楽しいと思う行動を取っているトトロにとってネコバスに乗車するのも楽しみの一つであり、トトロを乗せるネコバスもバスの役割を果たすことで楽しさを味わえることから、トトロとネコバスは楽しいと思えることが一致している者同士だと考えられます。

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ネコバスの行先に関する感想や評価

ここまで『となりのトトロ』に登場するネコバスの行先・表示を一覧化し、行先のうちの一つである「墓道」という場所の都市伝説やネコバスの正体を考察してきました。では、ここからネコバスの行先に関する感想や評価を見ていきましょう。どうやら、ネット上ではネコバスの行先である「墓道」や「めい」、「七国山病院」、「す」について興味を持っている方が多いようです。

ネコバスの行先一覧にて紹介した表示「めい」に関する声があがっています。どうやら、この方はネコバスの行先が「めい」と表示された時に安心感を感じたようです。これはネコバスに対する高い信頼感があったからなのでしょうか?

ネコバスの行先一覧にて紹介した表示の「七国山病院」「す」に関する声があがっています。どうやら、この方はネコバスの行先「七国山病院」の文字が逆さまに表示されていたということで不気味な印象を抱いているようです。やはり、逆さ事が不気味な印象に繋がっているのでしょうか?

また、ネコバスの行先「す」についても疑問視されると同時に「新たな発見があるもんだな」と言われていることから、『となりのトトロ』の謎を考察することに楽しさを見出されているのが窺えます。

ネコバスの行先一覧にて紹介した表示の「墓道」に関する声があがっています。どうやら、この方はトトロの都市伝説の一つとして取り上げられる、ネコバスの行先「墓道」が表示されたことに疑問を抱いているようです。やはり、墓という言葉は死をイメージさせるため恐怖心をあおりやすいのでしょう。ネコバスが墓道と表示しただけで都市伝説の信ぴょう性が高くなりそうです。

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ネコバスの行先まとめ

『となりのトトロ』に登場するネコバスの行先を一覧化し、「墓道」という行先が表示された場所や都市伝説を考察してきましたがいかがでしたか?

一覧にて紹介した行先は全部で9つ、「塚森、長沢、三ツ塚、墓道、大社、牛沼、めい、七国山病院、す」です。やはり、ネット上ではネコバスの行先はトトロの都市伝説として注目される要素の一つとなっているようなので、興味のある方はネコバスの行先について自分なりに考察してみると良いかもしれません。

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