【名探偵コナン】佐藤正義は佐藤刑事の父親！声優や名言・最期のシーンも紹介

「名探偵コナン」は青山剛昌によって週刊少年サンデーで連載中の漫画で、コミック最新刊・101巻が2022年4月に発売されました。1996年に読売・日本テレビ系列で始まったテレビアニメ放送はアニメオリジナルストーリーと共に25年を超える長寿番組となっています。また、劇場版映画は1997年に第1作「時計じかけの摩天楼」が公開され、2022年4月に第25作目となる「ハロウィンの花嫁」が公開されました。

「名探偵コナン」は全世界で2億5000万部を超えるコミック発行部数を記録するなど、世界各地で販売され、40ヵ国でアニメ放送されています。また「名探偵コナン」は原作漫画の他にも主人公が安室透の「ゼロの日常」、そして「警察学校編」や「犯人の犯沢さん」などのスピンオフ作品も充実しています。さらに、小栗旬（第1、2作）、溝端淳平（第3、4作）主演による実写ドラマが放送されています。

高校生探偵として名を馳せる工藤新一は、ガールフレンドの毛利蘭と行った遊園地で、黒ずくめの男による不審な取引を目撃します。背後に忍び寄るもう一人の黒ずくめの男に気づかず取引に注目していた新一は、その男に殴られ、気を失います。男に飲まされた毒薬によって体が小学1年生に戻ってしまった新一は、毛利蘭の家で暮らしながら、謎の男たちの組織「黒の組織」を追うことになりました。

「名探偵コナン」の佐藤正義（さとうまさよし、画像の左下）は、警視庁・捜査一課所属の佐藤美和子刑事（階級は警部補）の父です。佐藤正義は元刑事で、娘の佐藤刑事が小学生のときに38歳で殉職します。階級は警視正（殉職による特進）。佐藤正義が殉職した事件は「愁思郎事件」と呼ばれています。学生時代、野球部でキャプテンとして活躍。卒業後も当時の仲間たちと親交を続けていました。

佐藤正義の初登場は、アニメでは第205話「本庁の刑事恋物語3（前・後編）」、原作コミックでは第27巻です。ここでは、「愁思郎事件」で殉職した佐藤正義の最期のシーンや彼が遺したとされる名言、さらに娘の佐藤美和子刑事の名シーンを紹介します。

ここでは「名探偵コナン」のアニメ版で佐藤正義の声を担当している声優の紹介を行います。佐藤正義の声は声優の大川透が担当しています。声優・大川透のプロフィールと主な出演作品・キャラを紹介します。

「名探偵コナン」で佐藤正義を演じた声優・大川透は1960年2月28日生まれ、鹿児島県出身、所属は「マウスプロモーション」です。日本大学藝術学部・演劇学科に在学中に舞台俳優として活動開始、その後声優としての活動を開始します。アニメ以外にも映画の吹き替えなどでも活躍し、幅広い役柄を演じています。

声優・大川透の主な出演作・キャラは、「鋼の錬金術師」ロイ・マスタング、「ひぐらしのなく頃に」富竹ジロウ、「BLOOD+」ジェイムズ・アイアンサイド、「ソードアート・オンライン」ヒースクリフ、「アルドノア・ゼロ」ザーツバルム、「ノラガミ」天神、「ONE PIECE」センゴク、「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」ラスタル・エリオン、「キリングバイツ」岡島壱之助、「ゴールデンカムイ」鯉登少将。

ここまでアニメ「名探偵コナン」で、佐藤正義の声を担当している声優・大川透について紹介しました。ここからは、「愁思郎事件」で殉職した佐藤正義の最期のシーンや、佐藤正義が遺した名言をネタバレで紹介します。さらに、娘の佐藤美和子刑事との名シーンもネタバレで紹介します。

「名探偵コナン」の佐藤正義は原作コミック27巻、アニメでは205話～206話「本庁の刑事恋物語3（前・後編）」で、娘の佐藤美和子（佐藤刑事）が父の思い出を回想するシーンに登場します。その回想シーンをネタバレで見ていくと、佐藤刑事は父・佐藤正義の命日だと言って、路上に花を手向けています。そこに事件の一報が入り、その場に一緒にいた高木刑事は現場に向かう際、手錠を忘れてきたことに気づきます。

今日は良い日になると占いに出ていたと言う高木刑事の言葉に佐藤刑事は父・佐藤正義を思い出します。父が仕事に出かける際、幼い佐藤刑事に、今日は占いで良い結果が出たと言って出かけました。その夜、父は「愁思郎事件」によって殉職します。その日、父は手錠を家に忘れてしまっており、佐藤刑事は父の形見である手錠を今でも大切にしています。この手錠を高木刑事にお守りとして持たせたのでした。

その頃、都内では放火事件が多発しており、高木刑事はその捜査中、「愁思郎事件」の犯人に気づきますが、その犯人に拉致されてしまいます。廃ビルの窓に手錠でつながれた高木刑事。運悪く、連続放火犯によって廃ビルは火を点けられてしまい、高木刑事は絶体絶命となります。手錠を外すために拳銃を取り出す高木刑事ですが、佐藤刑事の大切な手錠を壊すことができません。

廃ビルはたちまち炎に包まれていきます。駆けつけた佐藤刑事は涙を流しながら高木刑事の名を呼ぶと、背後から高木刑事の声がします。高木刑事は手錠が繋がれている窓枠ごと外して脱出したのでした。何故、拳銃を使わなかったと問う佐藤刑事に、大切な手錠に傷をつけることはできないと答える高木刑事でした。

佐藤正義が殉職した18年前の「愁思郎事件」の犯人が判明しました。犯人と対峙した佐藤刑事は、父が言っていた犯人を取り調べるときの極意を語ります。そして、犯人の自白を引き出すことができた佐藤刑事。こうして「愁思郎事件」は18年ぶりに解決しました。父親譲りの厳しい取り調べを行った佐藤刑事は、父が何故死ぬことになったのかについて知ることができました。

佐藤刑事の父・佐藤正義が殉職した原因は、「愁思郎事件」の犯人が自殺をしようとして車の前に飛び出した際、阻止するために代わりに自身が車に轢かれたのでした。救急車で運ばれる父の側で、「お父さんは正義の味方なのに…」と言って号泣する娘に掛けたのが次の名言と言われている言葉です。

これが、佐藤正義が娘に掛けた最期の名言なのですが、この後の言葉は明らかではありません。しかし、コミック21巻・146話「本庁の刑事恋物語（前編）」で、佐藤美和子刑事は少年探偵団に次のように語っています。

救急車内で佐藤正義が娘に語るシーンでは最初の部分しか言っておらず、その後の言葉は描かれていません。そのため、娘の佐藤刑事が父・佐藤正義から教わったかどうかについては不明です。しかし、佐藤刑事はこの言葉をとても大切にしていると思われ、父が遺してくれた最期の言葉としていつまでも心に刻み込んでいるのだと考えられています。

「名探偵コナン」の佐藤正義は最期のときに娘の佐藤刑事に「正義」について語って聴かせたとされています。佐藤刑事が少年探偵団に語った「正義」についての言葉は、父から教わったことだと言われています。こちらの方もこのセリフを何度も思い出すということで、最も好きな言葉だという感想です。

「名探偵コナン」の佐藤正義が殉職した「愁思郎事件」が何度読んでも泣いてしまうという感想です。「愁思郎事件」は、娘の佐藤刑事の父への想いや、高木刑事の想いなどが詰まっており、泣いてしまうということです。

「名探偵コナン」の佐藤刑事と高木刑事がメインとなる「本庁刑事恋物語」シリーズがあります。このシリーズは事件や犯人の動機など、深い内容で面白いものばかりだという感想です。特に「本当刑事恋物語3」で描かれた「愁思郎事件」が好きだという感想です。

このように、佐藤刑事の父・佐藤正義が殉職した「愁思郎事件」が好きだという感想が寄せられています。佐藤刑事は父の形見である手錠を大切にしており、高木刑事は危険が迫る中、その手錠を傷つけたくないと考えます。そして、父が遺したと思われる名言を佐藤刑事が大切にしているなど、様々な想いが詰まった内容となっています。

いかがでしたか？「名探偵コナン」の佐藤正義について紹介してきました。佐藤美和子刑事の父である佐藤正義は「愁思郎事件」で形見として手錠を遺し、「正義」について娘に語って死亡しました。娘の佐藤刑事は「愁思郎事件」を18年ぶりに解決し、父の死の真相を知ることになりました。佐藤正義が最期に遺した「正義とは…」という言葉は名言と言われ、佐藤刑事に受け継がれたと考えられています。

「本庁刑事恋物語3」で描かれたストーリーは、佐藤正義の想い、娘の佐藤刑事の想い、そして、佐藤刑事の大切な手錠を命の危険も顧みず守った高木刑事の想いが描かれています。とても深く、好きなストーリーだという感想が寄せられていました。父・佐藤正義の想いを受け継いだ佐藤刑事の、これからの活躍に注目して「名探偵コナン」をお楽しみください。