【はじめの一歩】猫田銀八は鴨川会長のライバル！過去の戦績・強さや恋愛は？

「はじめの一歩」の序盤から登場する鴨川会長ですが、若い頃からのライバルがいます。それが猫田銀八で、若い頃、そして現在もなおいいライバルとして付き合いがあります。今回は、そんな猫田銀八と鴨川会長の過去や、猫田銀八がパンチドランカーになったことなどについて紹介します。

「はじめの一歩」は日本を代表するボクシング漫画の1つで、1989年から現在まで「週刊少年マガジン」で連載されています。2022年4月現在で134巻まで刊行されていて、累計発行部数は9600万部を突破しています。また、「はじめの一歩」は複数回アニメ化されているだけではなく、ゲーム化やコラボレーション企画といったさまざまなジャンルで人気があります。

母子家庭で育った幕之内一歩は、高校の同級生である梅沢正彦らにいじめられていました。そんないじめの現場をロードワーク中に通りかかった鷹村守が助けたことをきっかけに、一歩はボクシングの道へと進みます。母親が経営する釣り船幕之内での経験から強い体幹を持つ一歩は、鴨川会長から教わったテクニックと強靭なパンチ力を武器に活躍します。

「はじめの一歩」に登場する猫田銀八は、生まれ年は不明ですがボクシングが拳闘と呼ばれていた時代から活躍していたキャラクターです。鴨川ジムの会長である鴨川源二とはその時代からの付き合いで、今でも付き合いがあります。現在の猫田銀八は小柄なお爺ちゃんという風貌ですが、日々の巻き割りで鍛えられていて70歳を超えているとは思えない身体能力をしています。

「はじめの一歩」に登場する猫田銀八は、鴨川会長と若い頃からライバルでした。現役時代の2人の戦績は2勝2敗1分けと互角でしたが、おたがいに自分こそが3勝2敗で勝ち越していると言い張っています。そのため、この話になると今でも殴り合いのけんかに発展してしまうことが少なくありません。また、ボクシングのライバルとしてだけではなく恋のライバルでもありました。

猫田銀八と鴨川会長の恋については、「はじめの一歩の猫田の恋愛は？鴨川・ユキとの関係をネタバレ」の項で詳しく紹介します。現在では、鴨川ジムの幕之内一歩などを合宿の時に面倒を見ています。

「はじめの一歩」の猫田銀八は、鴨川会長とは2勝2敗1分でした。そんな猫田銀八のほかの戦績は不明です。本来であれば世界にも通用する力があったとされる猫田銀八でしたが、生きている時代がよくありませんでした。全盛期のころに第二次世界大戦があり徴兵され、ボクサーとして復帰したのは20代後半です。そのため、輝かしい戦績であったとはいえないようです。

ここからは「はじめの一歩」の猫田の恋愛や、鴨川会長やユキ、そしてアンダーソンとの関係などを紹介します。2人の恋愛を語るときに大きな存在なのはユキという女性です。ユキと2人が出会ったのは、2人のライバルの1人である浜団吉がアンダーソンに敗れた後です。試合の後チョコや飴を撒く米兵たちに鴨川たちが拾うなと言いますが、当時は貴重なお菓子のためみんな拾います。

しかし、1人だけ拾わない少女がいました。それが「日本人の誇りは捨てない」というユキです。その後、ユキはアンダーソンに付きまとわれているところに、鴨川会長と猫田銀八が助けに入りますがアンダーソンに返り討ちにされます。そして、行き場所がないユキに家に来るようにと誘いました。そんなユキには秘密がありました。

ユキの出身地は広島で、原爆に巻き込まれていました。原爆病を患っているユキ、それでも明るく振舞う姿に猫田銀八や鴨川会長は惹かれていきます。

「はじめの一歩」の猫田銀八は攻撃的なスタイルが特徴です。そのためか、相手のパンチを受けることが多くパンチドランカーを発症してしまいます。パンチドランカーを発症したあとも、試合を続ける猫田銀八ですが後述するアンダーソンとの試合で致命的なダメージを負ってしまいます。そんな猫田銀八ですが、老人となった現在では日常生活に支障がない程度に回復しました。

ちなみに、攻撃的なスタイル・パンチドランカー経験者という点から、猫田銀八のモデルは戦前・戦後の日本ボクシング界でカリスマ的存在となるピストン堀口選手がモデルとされています。ちなみに、鴨川会長は当時としては最先端の科学的なボクシングを追及し日本初の世界チャンピオンになる白井義男選手がモデルのようです。

「はじめの一歩」の猫田銀八が引退をしたのはアンダーソンとの試合のあとです。アンダーソンとの試合で猫田銀八は圧倒的なスピードと天才的な勘で圧倒しますが、試合中にパンチドランカーの症状は発症してしまいます。さらに、アンダーソンの反則技により形勢逆転、その結果敗北してしまいました。猫田銀八はアンダーソンの反則技で致命的なダメージを受け、それをきっかけに引退します。

「はじめの一歩」の猫田銀八、そして鴨川会長はユキに惹かれていきます。そしてユキの気持ちは鴨川会長に向いていました。しかし、鴨川会長は猫田銀八がユキのことが好きだということに気づいていたため、あえて突き放しました。

「はじめの一歩」の猫田銀八はパンチドランカーが原因でボクシングを引退します。田舎へ帰る猫田に、ユキがついていくことになりました。そして、ユキは亡くなるまで猫田とともに過ごします。

「はじめの一歩」の猫田銀八は、現在上越地方の山奥でペンション経営をしています。犬のハチとともに生活している猫田銀八、そこのペンションに鴨川ジムのメンバーが合宿に訪れることがあります。

「はじめの一歩」の猫田銀八は、若い頃はイケメンとして描写されていますが現在はほんわかとした癒し系のキャラクターデザインで描かれています。作者の森川ジョージさんは、最初は猫田銀八を登場させるか悩んだそうです。しかし、癒されるキャラデザ、そしてボクシングに対して真摯な姿勢が「はじめの一歩」にマッチして、人気キャラの1人となりました。

田舎でペンション経営をしている猫田銀八ですが、鴨川ジムのメンバーの試合があるときは現地まで応援に来ることが少なくありません。また、鴨川ジムに赴いて若手にボクシングの指導をすることがあります。そのため、コミックス「はじめの一歩」の巻末の鴨川ジムの練習生募集広告に、アドバイザーとして猫田銀八の写真が描かれています。

アニメ「はじめの一歩」の1期から3期の途中まで猫田銀八役を演じたのは永井一郎さんです。永井一郎さんは1961年から声優活動を開始、日本アニメの黎明期から活躍を続けてきました。そんな永井一郎さんは「サザエさん」の磯野波平をはじめさまざまな人気キャラクターを演じています。永井一郎さんの主な出演作品は以下の通りです。

• ゲゲゲの鬼太郎：子泣き爺
• サザエさん：磯野波平
• 宇宙戦艦ヤマト：佐渡酒造、徳川彦左衛門
• うる星やつら：錯乱坊
• YAWARA!：猪熊滋悟郎

アニメ「はじめの一歩」で、永井一郎さんのあとに猫田銀八役を演じたのは山寺宏一さんです。1986年から声優活動を開始した山寺宏一さんは、「七色の声を持つ男」と呼ばれるほどの実力者でさまざまなキャラクターを演じる人気声優。また、声優以外でもタレント・ナレーターをはじめ幅広く活躍されています。そんな山寺宏一さんの代表作は以下の通りです。

• それいけ!アンパンマン：めいけんチーズ
• らんま1/2：響良牙
• 新世紀エヴァンゲリオン：加持リョウジ
• カウボーイビバップ：スパイク・スピーゲル
• ルパン三世：銭形警部

現在は癒し系なキャラクターデザインの猫田銀八ですが、若い頃はイケメンでした。そんな猫田銀八が「はじめの一歩」では最もイケメンではないかという感想があります。

猫田銀八や鴨川会長が活躍する過去のシーンでは、終戦直後の雰囲気がよくわかるとして人気があります。

鴨川会長・猫田銀八・アンダーソン・ユキといったメンバーが登場する過去回想編が、「はじめの一歩」の作中でも最も面白いという感想が少なくありません。

「はじめの一歩」の猫田銀八の戦績や鴨川会長、ユキといったキャラクターとの関係などを紹介しました。猫田銀八が若い頃のエピソードは「はじめの一歩」の作中でも人気があります。まだチェックしていない方は、このエピソードをチェックしてみてください。