【ドラゴンボール】排球拳は天津飯の黒歴史？ゴテンクスも魔人ブウ戦で使用した？

オネエ言葉の排球拳についてまとめていく前に、天津飯のプロフィールを紹介していきます。天津飯とはどんな人物なのか分かる内容となっておりますが、排球拳でオネエ言葉を使う事がとても信じられないはずです。また、『ドラゴンボール』の作品概要やあらすじも紹介していきますので、ぜひご覧になってみて下さい！

『ドラゴンボール』は鳥山明が『週刊少年ジャンプ』で連載していた漫画作品です。単行本は全42巻、完全版が全34巻で、全世界累計発行部数は2022年4月現在2億6000万部を突破しているほどの日本が誇る大人気作品となっています。アニメやゲーム、フィギュアなど様々なジャンルにメディアミックスされており、原作が終了してからも多くの新作が制作され続けてきました。

尻尾の生えている少年・孫悟空は、ドラゴンボールを探している少女・ブルマと出会って一緒に旅をした事をきっかけに多くの仲間達と出会い、強敵と戦う事で成長していきました。そして悟空はやがて、レッドリボン軍やピッコロ大魔王との戦いを経て、地球を守る存在となっていきます。そして、兄であるラディッツが地球にやってきた事で、悟空は自分が戦闘民族サイヤ人である事を知るのでした。

天津飯は地球人の戦士で、『ドラゴンボール』の其之百十三『第22回天下一武道会』にて初登場を果たしました。身長187センチ、体重75キロ、好きな食べ物はギョーザとシュウマイです。初登場時は亀仙人のライバルである鶴仙人に師事する鶴仙流の門下生で、同門である餃子(チャオズ)とは家族同然の信頼関係で結ばれています。地球人でありながら高い戦闘力を持ち、第22回天下一武道会では悟空に勝利して優勝していました。

鶴仙人の弟子であった頃は鶴仙人の教育の悪さもあり人を見下した態度をとる事もありましたが、鶴仙流が悪の道であると気付き、改心します。基本的には真面目で自分に厳しい性格をしており、どんな厳しい修行にも屈しません。天津飯の最大の特徴として額にある目がありますが、これは天津飯が地球に遥か昔に移住してきた宇宙人の子孫である三つ目族の末裔だからであり、先祖返りした結果となっています。

ここからは、天津飯の必殺技・排球拳について解説していきます。オネエ言葉のセリフを言いながら使用する排球拳ですが、真面目で口数が多いというわけでは無い天津飯には似つかわしくない必殺技となっており、彼にとっては黒歴史ともいうべきものです。また、悟天とトランクスがフュージョンしたゴテンクスも排球拳を使ったという事で、使った場面を紹介していきます。

天津飯は第22回天下一武道会の決勝戦で、悟空に対して排球拳を使用しました。試合の序盤、天津飯は悟空に猛攻撃を仕掛け、トドメとして排球拳を使用しました。観戦していた鶴仙人は悟空が死んだと考えましたが、悟空は本気を出しておらず、すぐに立ち上がっていました。

排球拳は趣味である餃子とのバレーボールをヒントにして編み出した必殺技です。相手をボールに見立ててレシーブ・トス・アタックの順番で相手に打撃を与えますが、ギャグ要素の強かった初期の『ドラゴンボール』らしい必殺技だと言え、ネタ的な部分が多いと言えます。特徴的なのは天津飯がオネエ口調になるところで、余計にネタ技としての意味合いが強いと言えるでしょう。天津飯曰く『てれずにやれよ！』との事です。

また、排球拳が弱いのかという事についてですが、強烈なアタックで悟空を地面に叩きつけている事から、ネタ技とはいっても完全に弱いとは言い切れません。排球拳を受けても立ち上がった悟空ですが、相手によっては大ダメージを受けていたと考えられます。

排球拳の特徴は何といっても甲高い声から発せられるオネエ言葉ですが、『いくわよー！』というセリフなどは果たして必要なのかを考えていきます。排球拳はまず相手を高く頬り投げてから背を向けますが、この時に天津飯は精神統一をしてオネエになり切っています。おそらく、この精神統一時にオネエになり切ってセリフも女口調のものにしなければ威力が半減すると考えられるため、必要であると結論付けます。

ゴテンクスは精神と時の部屋にて、魔人ブウ相手に排球拳を使用していますが、名前が異なり『激突ウルトラブウブウバレーボール』となっています。天津飯の排球拳と違うところはピッコロとのタッグで放ったところで、ゴテンクスによればオネエ口調でなければならないらしく、ピッコロは照れながらも協力していました。ゴテンクスがスーパーサイヤ人3になっていた事もあり、地面にクレーターが出来るほどの威力となっています。

気功砲は両手で標準を合わせ、全身のエネルギーを一気に放出させるという鶴仙流の必殺技で、命を削る危険性がある事から禁断の技とされており、亀仙人は気功砲を天津飯に教えた鶴仙人に憤りを感じているシーンがありました。天津飯は基本的に舞空術で空中から相手に放ちますが、両手の指を重ねて放つため、それに合わせた四角の被弾跡が残ります。天津飯は後にパワーアップさせた新気功砲も編み出します。

どどん波は鶴仙流の暗殺奥義で、天津飯だけでなく餃子や桃白白も使用します。かめはめ波と比べると少し細めのビーム状の気功波となっていますが、亀仙人によるとにわか仕込みのかめはめ波では及ばないほどの威力だという事です。天津飯は第22回天下一武道会で悟空に対して放ちますが、作中で放ったのはその1発だけで、のちは前述の気功砲をメインとするようになります。

太陽拳は両手に手をかざして気を強烈に発光させる事で相手の視界を奪うという技で、鶴仙流ではなく天津飯が独自に開発した技です。初期の『ドラゴンボール』では、天津飯の額の目から発光していると解説されていた事もありましたが、後に修正されます。簡単な技らしく、後に悟空やクリリン、セルも使用していました。

四妖拳は天津飯の肩甲骨を腕の形に変化させ、合計4本の腕で戦うという技です。天津飯が三つ目族の末裔だから可能となっている技で、天津飯のみ使用可能となっています。通常の倍以上の強さを発揮することが出来ますが、悟空にそれ以上のスピードで対抗してきたため、解除していました。

四身の拳は4人に分身する技で、残像拳などとは違いすべて天津飯の実体となっています。すべての分身は本体も含めて意識を共有しており、計12の目を使って相手の動きをとらえます。ただし、戦闘力が4分の1となってしまうという弱い部分もある事が難点です。ちなみに、アニメ版では完全体のセルも四身の拳を使っていましたが、戦闘力が落ちる事は無く、天津飯は『俺以上に使いこなしている』というセリフを述べていました。

光線眼は両手の人差し指と中指を額に合わせ、第三の目から光線を放つという技です。天津飯は第23回天下一武道会で悟空に対して放ちましたが、この時は四身の拳で4人に分身していたため、通常よりも弱い威力となっていました。

天津飯が排球拳でキャラ崩壊する事が好きというファンの感想があります。オネエ口調のセリフを言いながら繰り出す排球拳ですが、『ドラゴンボール』の中でも大人気の技で、排球拳によって天津飯ファンになったという方も少なくありません。普段は真面目でかっこいい格闘家の天津飯ですが、排球拳の時のギャップによってさらに魅力的に映ります。

かっこいい天津飯にとって、排球拳が黒歴史だというファンの感想があります。天津飯の趣味であるバレーボールを元に作り上げた技である排球拳ですが、天津飯は作中で一度しか使用していません。その為、自分でも黒歴史と感じているのか、単純に他の技よりも弱いから使っていないという考えが浮かびます。

天津飯がどんなテンションで排球拳を考えたのかと疑問に思うファンの方がいます。鶴仙人の弟子であった頃は残酷な面も目立つ天津飯でしたが、基本的に真面目な性格である為、真面目に排球拳を考えているところを想像すると思わず笑ってしまうような場面です。

天津飯の排球拳についてまとめてきましたが、オネエ口調のセリフでネタ技としての要素が強くありながら、弱いというわけでもなく天津飯ファンに人気となっている事が分かりました。かっこいい戦士である天津飯の黒歴史・排球拳はこれからもファンに愛され続けていくでしょう。