【幽遊白書】黒の章とは何?仙水忍との関係やビデオテープの内容・元ネタを考察

『幽遊白書』に登場する黒の章とは何?仙水忍との関係やビデオテープの内容・元ネタを考察!『幽遊白書』の『魔界の扉編』に登場し、仙水忍をはじめとする敵の一味が見たという黒の章は、人間の非道な部分が録画されているとても恐ろしい内容のビデオテープです。作中では詳しい内容については語られていませんが、気になるところとなっています。また、どうやら飛影も黒の章に興味を持っていたようです。

【幽遊白書】黒の章とは何?仙水忍との関係やビデオテープの内容・元ネタを考察のイメージ

目次

  1. 黒の章とは何?
  2. 黒の章のビデオテープの内容を考察!仙水忍との関係は?
  3. 黒の章を飛影が欲しがっていた理由は?元ネタはある?
  4. 黒の章に関する感想や評価
  5. 黒の章まとめ

黒の章とは何?

黒の章の内容や元ネタを考察していく前に、そもそも黒の章とは何なのかを紹介していきます。魔界と人間界を繋ごうとしていた仙水忍と、どうやら深い関りがあるようです。また、ここでは『幽遊白書』の概要やあらすじもまとめていきますので、ぜひご覧になってみて下さい!

幽遊白書の作品情報

幽遊白書の概要

『幽遊白書』は、冨樫義博が『週刊少年ジャンプ』で連載していた漫画作品です。1990年から1994年まで連載され、単行本は全19巻という巻数ながら2020年時点で累計発行部数は5000万部を突破しているという人気作品となっています。霊力や妖力という力を使ったド派手なバトルと、キャラ同士の深い関係性を描いているところが作品の魅力で、人間はもちろん妖怪にも多くのバックストーリーが存在しています。

幽遊白書のあらすじ

子供を庇って死んでしまった浦飯幽助でしたが、彼の死は霊界にとってイレギュラーだった事から、生き返る試練を受ける事になります。幽助の事を思う人々の協力もあって無事に生き返った幽助でしたが、霊界探偵として働く事となり、本当の試練はここから始まるのでした。そして、師匠である幻海との修行、暗黒武術会での戦いを経て力をつけていった幽助でしたが、彼の前に元霊界探偵の先輩・仙水忍が立ちはだかります。

黒の章の概要

黒の章とは霊界の巨大資料館に収められていた極秘ビデオテープで、人間が行ってきた非道な罪を何万時間という量で記録されています。現在であればDVDやBlu-rayが主流ですが、ビデオテープというところが1990年代に連載されていた『幽遊白書』の時代も感じさせます。10年前に仙水忍の手によって持ちさられてからは行方が分からなくなっていました。あまりに過激な内容なため霊界でも限られた者しか見る事が出来ません。

本来、ビデオテープというものは3倍モードで録画をしても最大で9時間ほどの録画時間となっているので、黒の章は霊力、または妖力などの何かしらの力が及んだ特殊なビデオテープである事が分かります。

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黒の章のビデオテープの内容を考察!仙水忍との関係は?

人間の最も非道な罪を記録しているというビデオテープ・黒の章ですが、ここからは内容を考察していきます。蔵馬によると、あまりの内容の過激さに5分と持たずに人間の見方が変わるという事を述べており、幽助も驚いていました。仙水忍はこの黒の章を霊界から持ち去って鑑賞し、さらに自分の仲間達にも見せる事で人間への価値観を変えたようです。仙水忍、他の人物のセリフから黒の章の内容を考えていきます。

考察①御手洗が語った内容

御手洗清志(みたらいきよし)は14歳の少年で、仙水一味の1人です。元々は穏やかな性格である事がうかがえますが、黒の章を見た事で人間不信に陥り、自分も含めた全人類の死を望んでいました。御手洗をそこまで変える黒の章ですが、彼によると『見れば人間に対する価値観が変わる』という事です。どちらかというと大人しい口調である御手洗が黒の章を語る時には声を荒げており、内容の過激さがうかがえます。

原作では御手洗が仙水の仲間になった経緯は描かれていませんでしたが、アニメ版では学校でいじめに遭っているシーンがあり、そこから仙水に誘われていました。いじめにより元々人間に対して不信感を抱いていた御手洗が、黒の章を見た事で一気に人間嫌いになったというわけです。また、御手洗は黒の章の内容が普段から突然フラッシュバックされる事があり、トラウマとなって悩んでいた事も話していました。

考察②刃霧要の妹のセリフ

仙水一味の1人である刃霧要ですが、『魔界の扉編』のラスト付近で女性と会話しているシーンがあります。この女性は原作では誰なのか明かされていませんでしたが、後にゲーム作品などで刃霧の妹である事が分かりました。刃霧の妹はサイコメトリー能力を持っており、ボウガンで撃たれた猫の亡骸から犯人を特定し、刃霧にその犯人の顔を見せていました。

刃霧の妹はその時に『人なんて臆病で集団になるほど残酷になれる』と発言していますが、黒の章の内容を極端に話していると考えられます。刃霧要はもちろん黒の章を見ていますが、妹も人間の残酷さを目の当たりにした時に何かを悟ったようで悲しそうな表情を浮かべている事から、黒の章を見たのではないかと考えられます。

考察③仙水忍はトラウマを抱え人生が変わった?

仙水は元々霊界探偵として妖怪と戦う存在でした。妖怪は人間に害を与える悪で、それと戦う自分は正義だと信じていたからです。しかし、樹との出会いで妖怪にも人間らしさを持った者がいるという事に天地がひっくり返るほどの衝撃を受け、ここから少しずつ妖怪に対する考え方に変化が現れます。そして、現代から10年前、左京の屋敷にて大勢の人間が妖怪を虐待している場面を目撃してしまいます。

このシーンは原作にて少し描かれていますが、人間達はなかなか死ぬ事が出来ない妖怪を何度も串刺しにして楽しみ、血の海で作った風呂に入り、妖怪達は涙を流しながら脅えていました。黒の章はこの仙水が目撃した場面のような内容が録画されていた事が分かります。仙水はその場にいた人間を全員殺し、それから黒の章に興味を持つようになるのです。

黒の章を霊界から持ち出した仙水はそこから10年間行方をくらまし、幽助たちの前に現れた時には魔界と人間界を繋げようとしていました。人間とは正義ではなく悪であると極端に考え方が変わった仙水ですが、自身のトラウマと黒の章のあまりに壮絶な内容によるものとなっています。

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黒の章を飛影が欲しがっていた理由は?元ネタはある?

考察①黒の章を飛影が欲しがっていた理由

御手洗によって幽助は黒の章の存在を知り、その時に黒の章の事を知っていた蔵馬によってどんなビデオテープなのかが語られますが、その際に蔵馬は飛影が黒の章を欲しがっていた事を述べていました。しかし、飛影がなぜ黒の章を欲しがっていたのかという事は作中で語られておらず、謎となっています。作中の序盤では残酷な性格である事が強調されていた飛影ですが、幽助との出会いで少しずつ柔らかい性格に変わっていきました。

そのため、飛影が人間嫌いであるという事はあまり考えられませんが、飛影の性格からすると単純に見てみたかったからという理由と、手に入れて霊界に高く売るといった事が考えられます。また、飛影がどの段階で黒の章を欲しがっていたのかは語られていない為、妹である雪菜を監禁していた垂金を見つける手掛かりにする為だったのかもしれません。妖怪で金もうけを考える腐った考えの垂金は黒の章に出演している可能性大です。

考察②黒の章の元ネタはある?

人間の考え方が180度変わってしまうほどの内容である事が分かってきた黒の章ですが、特に元ネタとなる書物やビデオテープなどは無いようです。元ネタはありませんが、人間には少なからず残酷な部分が存在しており、過去には幾度となく戦争が繰り返されてきた事から、もしそれを霊界のような特殊な組織が記録していたという事であれば、『幽遊白書』の黒の章に近い内容のビデオテープが出来上がっていたかもしれません。

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黒の章に関する感想や評価

人間の嫌な部分を見た事で、『幽遊白書』の黒の章を思い浮かべる方もいるようです。御手洗などの仙水一味もそうですが、元々人間不信に対して不満を持っていたところに黒の章を見た事で一気に人間不信に陥りました。もしこの世に黒の章が存在していたら世界は大変な事になっていたかもしれません。

怖い夢を見た方が起きてから黒の章を思い浮かべたという感想があります。『幽遊白書』の作中ではあまりに壮絶な内容という事もあって黒の章の内容はセリフでしか語られていませんが、読者はそれぞれ黒の章の様々な場面を想像しました。

時には、ツイッターなどのSNSで嫌なニュースが流れてくることもあるため、黒の章を見ているような気分になるという方がいます。『幽遊白書』ファンにとって黒の章は印象的なものであった事から、多くの方が気分を害するような事を目の当たりにした時に黒の章に置き換えているようです。

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黒の章まとめ

『幽遊白書』に登場する黒の章の内容や元ネタなどを考察してきましたが、5分とかからず人間の考え方を変えるほどの壮絶な内容である事が分かりました。作中では特に黒の章の内容というのはコマでは描かれてはいませんが、『幽遊白書』の第126話『黒の章』で初めて存在が明らかになりましたので、この記事を読んだ後に見てみるというのはいかがでしょうか?

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