2022年04月18日公開
2022年04月18日更新
【血の轍】作者の押見修造はどんな人物?作者の母親も毒親だった?過去の作品も紹介
血の轍とは漫画惡の華の作者で知られる押見修造の漫画作品です。押見修造が作者を務める漫画血の轍は毒親の母親に育てられた主人公・静一の人生を描いた作品であり、2022年4月現在「ビッグコミックスペリオール」で連載されています。実は作者の押見修造は静一のように毒親の母親に育てられた過去を持っており、その過去を描いたのが漫画血の轍となっています。本記事ではそんな漫画血の轍の作者・押見修造について経歴や静一との共通点、過去の作品などをご紹介していきます。
血の轍とは?
朝から血の轍読んだから精神がキてる。。。でもかなり面白いな pic.twitter.com/jyrqudHcMh
— xxxYuKiHiRo♪xxx (@YuKiHiRo_140719) November 9, 2018
2022年4月現在、「ビッグコミックスペリオール」で連載されている漫画血の轍。漫画血の轍は押見修造が作者を務めているサイコサスペンス漫画であり、160万部を超える累計発行部数を記録するほど非常に高い人気を博しています。ではそんな漫画血の轍の作者・押見修造とはどのような漫画家なのでしょうか?本記事では漫画血の轍の作者・押見修造について経歴や静一との共通点、過去の作品などをまとめてご紹介していきます。
血の轍の概要
血の轍めっちゃ面白い
— 🇨🇳李王(Lee Wong)🇨🇳 (@samael1228) April 14, 2021
見てほしい pic.twitter.com/mAi63zO4Je
では押見修造の経歴や静一との共通点、過去の漫画作品などをご紹介する前に、押見修造が作者を務める漫画血の轍の作品情報とストーリーのあらすじについて簡単にご紹介していきます。押見修造が作者を務める血の轍とは2017年に「ビッグコミックスペリオール」で連載がスタートした漫画作品です。2017年に連載がスタートした漫画血の轍は2022年4月現在も同誌で連載が続いており、これまで合計12巻の単行本が刊行されています。
漫画血の轍は毒親の母親をテーマにしたサイコサスペンス作品であり、毒親の母親に育てられた不安定な主人公・静一の一生が描かれています。そんな漫画血の轍は人間の深層心理を独特な世界観で描いており、押見修造らしさが存分に詰め込まれています。この押見修造らしい表現が高く評価され、漫画血の轍の累計発行部数は160万部を突破しています。その人気から漫画血の轍は「このマンガがすごい!」などの賞に多数選ばれています。
血の轍のあらすじ
血の轍って漫画がすごく面白い
— かず (@index0730) August 10, 2018
行き過ぎた過保護の母親が怖すぎて気持ち悪いけど、続きが気になるぐらいとても面白い pic.twitter.com/v4JFOZZfns
漫画血の轍の主人公である中学2年生の長部静一は母親・静子の愛情を受けながら平穏な日々を過ごしていました。しかし静一は夏休みに親戚と山登りへ行った際、母親の静子が従兄弟のしげるを崖から突き落とす光景を見てしまいます。この事件で静一は母親を庇い、強い罪悪感から吃音を患ってしまいます。そして静一は毒親の本性を露わにした母親・静子の歪んだ愛情が一気に加速し、人生が最悪の方向に進むことになるのでした。
血の轍の作者の押見修造はどんな人物?作者の母親も毒親?
押見修造のプロフィール
血の轍(11) (押見修造 著)
— 黒蜜@読書etc📚☕💭💕 (@ICEcream0616_c) July 3, 2021
はぁ~。鬱ですわ。私はこんなお母さんになれないんだけど、実際怖いくらい自分の子供中心な人っているんだよね。この物語の発端となった事件を、静一の夢の中でママから見た視点が描かれる。父親の存在が希薄すぎて、戸惑う11巻でした。 pic.twitter.com/uRLe5WgnSW
ではここからは漫画血の轍の作者・押見修造の経歴や静一との共通点について詳しくご紹介していきます。上述でご紹介した通り、漫画血の轍の作者は押見修造という漫画家です。押見修造とは1981年の3月19日に群馬県で生まれた男性漫画家であり、2002年から漫画家として活動を続けています。元々漫画家の押見修造は早稲田大学を中退し、2002年に夢の花園という漫画を「週刊ヤングマガジン」の「ちばてつや賞」に投稿しました。
この時押見修造は「ちばてつや賞」のヤング部門優秀新人賞を受賞し、真夜中のパラノイアスターという漫画で漫画家デビューを飾りました。その後漫画家デビューした押見修造はアバンギャルド夢子やスイートプールサイドなどの漫画作品を「週刊ヤングマガジン」で連載しました。そして押見修造は2008年と2009年に発表した漫画漂流ネットカフェと漫画惡の華が爆発的なヒットを記録し、漫画家としてブレイクすることになりました。
押見修造は中2の頃に周囲と違うことに気づいた?
血の轍6巻読み!静一ママの毒母ぶりがハンパない!狂いぶりが怖いよ!てか押見先生の表現力の豊かさもハンパなさすぎる!なんというか、昔の日本文学のコミカライズを読んでるような…そんな濃さや深さや文学的な香りを感じるのは私だけなんだろうか。(私は日本文学好き!)#血の轍 pic.twitter.com/HcsoXyAto9
— ゆーきゃん (@yukyan_1101) August 30, 2019
漫画血の轍の作者・押見修造は中学生の頃、父親の影響で荻原朔太郎の詩やルドンの絵画、音楽に夢中になりました。しかし押見修造は中2の頃、自分と同級生が違うことに気付きます。これは押見修造の夢中になったものが中2らしくなかったからでした。その結果押見修造は寂しさから自分の世界に閉じこもるようになりました。そんな押見修造は今も思春期を引きずってると語っており、自身の漫画にその思いをぶつけているそうです。
押見修造と血の轍の主人公・静一の共通点
共通点①生い立ち
押見修造先生の「血の轍」
— 映画と音楽とアートを愛でる会 (@c1456057) November 8, 2020
静子の描写は静一の目線であって、静子が若く可愛い時は静一が静子についてプラスのイメージがある時、そうでない時はマイナスのイメージがある時らしい。
なるほど、確かに。
うん、人ってそういう生き物よね。#惡の華も面白いよ pic.twitter.com/y8bnLx6yfp
漫画血の轍の主人公である長部静一と作者の押見修造は共通点が2つあります。まず1つ目の共通点は生い立ちです。漫画血の轍の作者である押見修造は1981年の3月19日に群馬県の桐生市で生まれました。一方漫画血の轍の主人公である静一は1981年の3月19日に生まれた男の子であり、作者の押見修造と全く同じとなっています。また漫画血の轍の舞台が群馬県桐生市であるため、静一は押見修造がモデルになっていると考えられます。
共通点②母親が毒親だった
血の轍 5巻読んだ。
— 句とう (@comic_0032v) March 17, 2019
おおーいいなー。画集見てるみたいだ。話も面白いけど絵が好きだな。ここまでセリフの少ない漫画も初めて読む。なんかもう誰が正しいのかわからないな。とりあえず母親を更生させる方向の展開がみたい pic.twitter.com/efcMlLicBB
2つ目にご紹介する静一と押見修造の共通点は母親が毒親だったことです。漫画血の轍の作者・押見修造は母親が毒親であり、中学生の頃に付き合っていた彼女と別れさせられたとコメントしています。一方漫画血の轍の主人公・静一は吹石由衣子という同級生に好意を寄せられるものの、毒親の母親・静子が原因で気持ちに答えることが出来ませんでした。おそらくこれは押見修造が自身の毒親に受けた過去をモデルにしたからでしょう。
毒親という存在はその子供にしかおかしさや恐ろしさが分かりません。そのため本当に毒親の母親から教育を受けた押見修造の漫画血の轍は毒親の異常行動や恐ろしさが非常に生々しく描かれています。この毒親の母親のリアルさは漫画血の轍の一番の魅力となっており、数多くの読者から非常に高く評価されています。
血の轍の作者の過去の漫画作品
過去の漫画作品①デビルエクスタシー
朝からデビルエクスタシー読んでおりまする‥‥😈
— きもやん/福岡の美容師 (@km01160116) July 19, 2018
惡の華とか血の轍の作者の過去作品だけど、絵がまだ全然ちがいますなあ〜 pic.twitter.com/Wf0iAElj8a
ではここからは漫画血の轍の作者・押見修造の過去作品についてご紹介していきます。まずご紹介するのは漫画デビルエクスタシーです。漫画デビルエクスタシーとは2005年から2006年まで「週刊ヤングマガジン」と「別冊ヤングマガジン」で連載された作品であり、風俗店「デビルエクスタシー」で働くサキュバスの女の子と童貞青年の恋愛が描かれています。そんな本作は内容が過激であるため、連載出来たことを押見修造自身が驚いてます。
過去の漫画作品②漂流ネットカフェ
漂流ネットカフェ
— まつことマンガ (@kjmanga) January 23, 2016
押見修造
メッチャ男に嫌悪感しかわかない
けど、面白いー
この人の漫画は面白いー pic.twitter.com/EnjJosjhDF
2つ目にご紹介する押見修造の過去作品は漫画漂流ネットカフェです。漂流ネットカフェとは異次元に漂流したネットカフェを舞台に、個性豊かな20人の人々が元の世界に戻る方法を探す姿を描いた作品であり、2008年から2011年にかけて「漫画アクション」で連載されていました。そんな漫画漂流ネットカフェは内容の面白さから連載当初より高い人気を獲得し、2009年に毎日放送の「金曜ナイト劇場」でテレビドラマ化されました。
過去の漫画作品③惡の華
惡の華面白い(﹡ˆ﹀ˆ﹡)♡
— ぱいなぽん🍍🍮🌻 (@marco_onepiece) September 11, 2021
1巻の表紙のインパクト通りの内容(﹡ˆ﹀ˆ﹡)♡同じ作者で、いま話題の 血の轍も読んでみようかな pic.twitter.com/edgfmw2Nst
3つ目にご紹介する押見修造の過去作品は漫画惡の華です。漫画惡の華とは2009年から2014年にかけて「別冊少年マガジン」で連載された作品であり、シャルル・ボードレールの「惡の華」と絶望をテーマに思春期の男女の欲望や葛藤などが描かれています。そんな漫画惡の華は2013年にアニメ化され、累計発行部数が300万部を超えるほど高い人気を博しています。この漫画惡の華の人気から押見修造は漫画家として大ブレイクしました。
過去の漫画作品④ぼくは麻理のなか
最近良く漫画アプリで漫画読むんだけど、押見修造先生の作品はどれも面白い。絵が好き。ストーリーも面白い。王道という感じではない。それが逆に飽きないんだよなー
— 春巻き (@harumakioishi) April 12, 2019
悪の華、漂流ネットカフェ、僕は麻理の中、ハピネス等
麻理かわいいw pic.twitter.com/vv0RJAIj5r
4つ目にご紹介する押見修造の過去作品は漫画ぼくは麻理のなかです。漫画ぼくは麻理のなかとは2012年に「漫画アクション」で連載がスタートした作品であり、2016年に最終回を迎えて合計9巻の単行本で完結しました。そんな漫画ぼくは麻理のなかは憧れの女子高生と中身が入れ替わった引きこもり男性を描いた作品であり、2017年に実写ドラマ化されるほど非常に高い人気を博しています。
血の轍に関する感想や評価
「血の轍」9まで読んだけどこれめちゃくちゃ面白いな...
— ✝️死は救済ゾ✝️ (@suizo_sab) November 24, 2020
漫画血の轍に関する感想では漫画血の轍が面白いといった感想が多く寄せられていました。押見修造が作者を務める漫画血の轍は毒親の母親をテーマにした他にない作品であり、毒親の恐ろしさや異常行動が非常にリアルに描かれています。また登場人物達の心理も非常に細かく描いており、1つの文学作品のような漫画となっています。このことから漫画血の轍は2022年4月現在、人気を伸ばし続けています。
血の轍、青少年に読ませたくない漫画ランキングあったら3位ぐらいに入りそう。
— CAG / Dogura(どぐら) (@maneater_dgr) August 12, 2021
描写が生々しくてきつい、漫画としては面白いけど怖い。
漫画血の轍に関する感想では漫画血の轍が怖いといった感想も多く寄せられていました。確かに漫画血の轍は面白いと高く評価されている作品です。しかし漫画血の轍は毒親の母親に支配される少年の姿が非常に生々しく、まるで目の前で本当に起こっているかのような印象を読者に与えています。そのため漫画血の轍は多数の読者に怖いといわれています。
最近特に思うのが
— 鮭イチ (@shake3g) July 10, 2021
大谷翔平、山口一郎、押見修造
この3人は天才だなということ
漫画血の轍に関する感想では作者の押見修造が天才だといった感想も多く寄せられていました。漫画血の轍の作者である押見修造は表現力が漫画家の中でずば抜けており、誰にも表現出来ないような人間の心理を見事に描いています。押見修造はその才能を活かして漫画血の轍や漫画惡の華、漫画ぼくは麻理のなかなどの名作を世に輩出しており、数多くのファンに天才漫画家だと評価されています。
血の轍の作者まとめ
血の轍 10巻読んだ。
— 句とう (@comic_0032v) January 31, 2021
面白かった。ここ1枚の画力がとんでもない事になってるな。今までおかしな言動で9冊作って、10から内面を描いて、本質を暴いてから決断する感じか。このままテンポ良くまとまれば傑作間違いなしだがどうかなあ。依存を断ち切っても更生して再スタートしても面白い pic.twitter.com/aCSKrCKl1E
本記事では漫画血の轍の作者・押見修造について経歴や静一との共通点、過去作品などをご紹介しました。確かに押見修造が描く漫画血の轍は毒親の描写がリアルすぎるため、見る人によっては強い恐怖を抱く作品となっています。しかし漫画血の轍は他の作品にない人間の細かい心理を楽しむことが出来、一度見て損がありません。なのでもしご興味ある方は是非一度、押見修造が作者を務める漫画血の轍をチェックしてみて下さい。