血の轍の漫画をネタバレ!押見修造が描く毒親の恐怖と高い評価の理由を考察

漫画「血の轍」(ちのわだち)とは、押見修造による不安定な親子関係を描いた漫画です。漫画「血の轍」では、サイコパス・毒親と呼ばれる主人公の母親が登場し、その主人公の母親の恐ろしさ・異様さをしっかりと作中に描いています。この記事では、漫画「血の轍」のあらすじをネタバレしていきます。漫画「血の轍」が評価される理由についても、ネタバレしながら詳しく考察していきます。

血の轍の漫画をネタバレ!押見修造が描く毒親の恐怖と高い評価の理由を考察のイメージ

目次

  1. 血の轍の漫画のあらすじや高評価の理由をネタバレ考察!
  2. 血の轍とは?
  3. 血の轍の1巻のあらすじをネタバレ
  4. 血の轍の2巻のあらすじをネタバレ
  5. 血の轍の3巻のあらすじをネタバレ
  6. 血の轍が高評価な理由を考察
  7. 血の轍の毒母の描かれ方が恐ろしすぎる!あらすじや考察まとめ

血の轍の漫画のあらすじや高評価の理由をネタバレ考察!

漫画「血の轍」(ちのわだち)のあらすじ、魅力を徹底ネタバレ!

この記事では、漫画「血の轍」(ちのわだち)のあらすじを詳しくネタバレしながら考察していきます。また、漫画「血の轍」(ちのわだち)が高く評価されている理由についてもネタバレしながら考察していきますので、ぜひチェックしてください。

血の轍とは?

漫画「血の轍」(ちのわだち)とは、押見修造によって連載されている漫画です。ビッグコミックスペリオールにて2017年6号から2018年10月現在においても連載されており、コミックスは4巻まで発売されております。漫画「血の轍」(ちのわだち)のあらすじを、詳しくネタバレしながら考察していきます。こちらの漫画「血の轍」(ちのわだち)は、毒親と呼ばれる母親との関係をテーマに扱っておりますので、苦手な方はご注意ください。

血の轍の1巻のあらすじをネタバレ

漫画「血の轍」(ちのわだち)のネタバレあらすじ紹介!幼少期の夢

漫画「血の轍」(ちのわだち)の物語は主人公が子供の頃を回想する夢から始まります。主人公である長部静一と、母親の静子は手をつないで歩いていました。眼の前には白い猫が地面に横たわっています。猫はピクリともしないものの、静一は好奇心から、母親の静子に触れてもいいか訪ねます。猫の体は冷たく、すでに亡くなっていることを示していました。

静一が母親の静子に、どうして死んでいるのかと訪ねます。すると母親の静子は、ただ静かに微笑みかけるのでした。そんな回想の夢からさめた静一へ、ドアの向こうから母親は声をかけます。一般的な子供を起こすかのように、母親はからかいながらも静一を起こします。いつものように朝食を済ませ、静一は学校へと向かうのでした。

漫画「血の轍」(ちのわだち)のネタバレあらすじ紹介!ごく一般的な中学生活

中学生らしく、友達とはしゃぎながら登校する静一。そんな静一も、思春期らしく、クラスには気になっている女の子がいました。彼女の名前は吹石といい、ショートカットで一見ボーイッシュにみえます。授業中にも彼女のことをついつい目では追いかけながらも、なかなか素直になれず、からかってばかりいました。仲のいいクラスメイトと、甘酸っぱくも素直になれない恋。静一の中学生活はとても順調で微笑ましいものに見えます。

帰宅すると、母親の静子は静一に声をかけます。明日は週末で、「おばちゃん」と「しげちゃん」が来るということを。静一は明日、友人と会う約束をしていましたが、それを断るので問題ないと伝えます。どこか母親からの強制を感じるようなシーンではありますが、静一にはそれを気にする素振りを見せませんでした。夕飯の時間になると、静一は昨夜みた夢の話をします。

漫画「血の轍」(ちのわだち)のネタバレあらすじ紹介!夢は実際にあった出来事

「昔ママと一緒に歩いていて、道端で猫が寝ていて…触ったら冷たくて、死んじゃっていて…たしか、本当にあった気がする」と。すると母親の静子は嬉しそうに、10年も前で、静一がまだ3歳だった頃の出来事であり、覚えていることがすごいとはしゃぎます。そして、静一に近づき、そっと頬に手を添えると「ママに抱きしめさせて」といいます。しかし、年頃の静一は恥ずかしいと嫌がり、自室に戻ります。

少しばかり過剰なスキンシップを静一に求める母親の静子ですが、あくまで当人が気にするほどではありませんでした。翌日になると、昨日約束していたおばさんとしげちゃんが自宅へやってきます。おばさんは父親の姉であり、しげちゃんはその息子で、静一のいとこにあたります。しげちゃんと静一は、二階の静一の部屋へと向かい、リビングでは母親とおばさんが世間話に花を咲かせているようでした。

漫画「血の轍」(ちのわだち)のネタバレあらすじ紹介!過保護な母親

二人でテレビゲームをしていると、しげちゃんは静一に「静一の母親は過保護だ」とからかいます。静一自身は一度も過保護だと感じたことがありませんでしたが、しげちゃんは「静子さんは静一にベタベタ触る」「静一が幼稚園の頃、静子は毎日教室の後ろで立っていた」「それは過保護すぎる、普通ではない」と告げます。静一は「お母さんのことを悪く言わないで」と真顔で答え、しげちゃんは冗談だと笑うのでした。

明日も来ると伝えると、しげちゃんとおばさんは帰っていきました。しげちゃんに言われたことを意識しているのか、静一はどこかぎこちなく、静子は「なにか言いたいの?」と頬を突きます。静一は、照れながら「ママ、いつもありがとう」と伝え、母親の静子は静一の頬にキスをし、「ママうれしい」といって微笑むのでした。

漫画「血の轍」(ちのわだち)のネタバレあらすじ紹介!しげちゃんとおばさんは毎週やってくる

それからしげちゃんとおばさんは、毎週のように静一の家に来ました。毎週末、土曜日も日曜日も。ただ、母親の静子も、おばさんと世間話に花を咲かせて楽しそうに見えます。話は中学二年の夏休みに進み、友人の誘いも「いとこがくるから」と断り続けていました。終業式の下校日、静一が恋心を抱く吹石が、一緒に帰りたいといって後を追ってきます。恥ずかしいながらも、一緒に下校途中、吹石から「今度家に遊びに行ってもいいか」と尋ねられます。

静一はひとまず、帰宅してから母親に確認すると伝え、また電話で日付は決めるということで話はまとまりました。帰宅後、母親は静一の通知表をみて、「いつもえらいね」と静一の頭や頬をなでます。家に友達を呼んでもいいかと尋ねると、来週しげちゃんやおばさん達と旅行に行くので、その後なら…と許可してくれました。ただ、「なんだか今日はやけに機嫌がいいね、いいことでもあったの?」と、静一のちょっとした変化も見逃しません。

漫画「血の轍」(ちのわだち)のネタバレあらすじ紹介!みんなで登山へ

舞台は翌週へと進み、ついに旅行当日。静一、静子家族と、しげちゃん、おばさん家族。そして親戚たちとともに登山を始めます。三分の一ほど登ったところで一行は休憩を始めます。気温も高く、皆それぞれ腰掛けたり、水分補給をしながら休んでいました。そこへしげちゃんが、「静ちゃん(静一)、こっちへおいでー!」と呼びかけます。ちょうどそこには崖があり、見晴らしもよく、切り立った崖は大変高い位置にあります。もっとこっちにおいで、ゾクゾクするよ、などとはしゃぎながら、しげちゃんはとても楽しそうにしています。

しげちゃんが静一をからかい、すこし背中を押すと、とっさに静子は静一を抱きとめました。とっさの行動でしたが、しげちゃんやおばさん、その他の親戚もみな「静子さんは静一に対して、本当に過保護だ」とゲラゲラと笑うのでした。時間は進み、昼食時。静一と静子は、少しだけ皆から離れたところで静かに食事を摂っています。するとしげちゃんが、一緒に立ちションをしにいこう、と強引に誘ってきます。

漫画「血の轍」(ちのわだち)のネタバレあらすじ紹介!強引なしげちゃん

断ることもできず、静一はしげちゃんと茂みに向かいます。用を足したあと、しげちゃんは冒険をしにいこうといって聞きません。一人でしげちゃんはどんどん進み、静一はいやいやながらも後を追いかけます。そしてしげちゃんは先程の崖よりも更に高く、切り立った場所にたち、おどけはじめました。早く来いよ、としつこくしげちゃんは言いますが、静一は「またさっきみたに、後ろから押すんでしょ?」と嫌がります。

しげちゃんは全く悪びれもせず、いいかかってきますが、静一はそれ以上言い返すことがうまくできません。すると後ろから唐突に、母親の静子が現れます。「しげちゃん、そんなところに立ってたら危ないよ」と、静子は注意をしますが、聞く素振りもせず、更にはそこでふざけ始めます。うっかり足を滑らせて転けそうになったところを、静子は抱きとめますが、しげちゃんは感謝もせず、過保護だといいのけます。

漫画「血の轍」(ちのわだち)のネタバレあらすじ紹介!事件ではなく故意に引き起こされた

しげちゃんの腰を抱きかかえたまま、静子は微動だにしません。すこしの間が流れたあと、おもむろに静子はしげちゃんを突き飛ばしました。崖の下にそのまま転落していくしげちゃん。悲鳴のような声が聞こえ、静一は母親の静子を見ます。すると、静子は静一に微笑みかけるのでした。静子は微笑んだあと、悲鳴を上げ、静一にみんなを呼んでくるようにと伝えます。

おばさんや親族は急いで駆けつけ、静子は、しげちゃんがふざけていたら落ちた、と伝えます。救急車を呼びに山を降りるもの、なんとか崖の下に降りれる場所を探すものなど、みな必死になって散り散りに行動をし始めます。そこに残されたのは静一と静子のみです。静子はうわ言のようになにか言い、静一に声をかけられるとハッとして、「静ちゃん、ぎゅってして」と強請るのでした。

血の轍の2巻のあらすじをネタバレ

漫画「血の轍」(ちのわだち)のネタバレあらすじ紹介!しげちゃんの安否

抱きしめ合う、静一と静子親子。静子は離して、といったあと、しげちゃんを探しに行かないと、と告げて唐突に崖を降り始めます。静一はあとを追いながら、どうして静子がしげちゃんを突き飛ばしたのかわけも分からず、母親はおかしくなってしまったのだと思いました。母親がおかしくなっているなら、なんとかして助け無くてはならないと思い始めます。しばらくして、しげちゃんに必死に呼びかけるおばさんを発見しました。

そこに横たわるしげちゃんは、生きているのかも死んでいるのかもわからないほど微動だにしていません。おばさんに「静ちゃんも、呼びかけてあげて」と言われ近づくと、弱々しいい気使いだけが聞こえており、なんとか生きていることだけは見て取れました。虚ろな目をしていましたが、静子は、「しげちゃん、痛い?かわいそうに、もう少しの辛抱だよ」と話しかけます。間髪入れずレスキュー隊が到着し、しげちゃんは担架に乗せられ、レスキューヘリで搬送されていきます。

漫画「血の轍」(ちのわだち)のネタバレあらすじ紹介!警察からの事情聴取

静子は静一に、静かに涙を流しながら、「たすけて」というのでした。場面は変わり、しげちゃんの搬送された病院へ。皆一言も話さなまま、緊急手術が終わるのを待っています。ひとまず一命はとりとめましたが、急性硬膜下血腫を生じていたため、このまま意識が戻らない可能性もある、回復しても障害が残る可能性が高いと告げられます。説明をうけたあと、おばさんは泣き崩れ、一部始終を見ていた静一は耐えきれず、思わず床に膝を付きます。

膝をついて愕然としている静一の背中を、静子は静かに手をかけ、大丈夫かと問いかけます。そこへ警察が訪れ、当時のことを詳しく教えてほしいといいます。静子は状況を伝え、「私がいながらも、助けることができず、遅かった、ごめんなさい」と謝ります。警察は静一に、母親の証言は間違いないかと問いかけ、長い沈黙の後、「ママの言うとおりで間違いありません」と答えるのでした。

漫画「血の轍」(ちのわだち)のネタバレあらすじ紹介!いつもどおりの母親

病院にはしげちゃんの両親が残り、静一一家は帰宅します。静一が何も言えないでいると、お腹をすかせていることを両親は心配し、静子は今までいつも問いかけてきたかのように「肉まんとあんまん、どっちがいい?」と訪ねます。肉まん、と静かに答え、その日は床につきました。

夢の中では、1巻冒頭にもあったように、猫が地面に横たわっています。しかし、いつもと異なるのは、猫の頭がしげちゃんの頭で、血を流しているということ。昔と同じく静子に静一が、どうして死んでいるのか、と尋ねると、「静ちゃん、ママを許してくれる?」と恐ろしい顔をした静子が尋ねるのでした。ひどい夢からさめた静一は、なんとか息を整え、リビングへと向かいます。

漫画「血の轍」(ちのわだち)のネタバレあらすじ紹介!知っているがゆえに見舞いには行きたくない

病院の見舞いへ行くと父親は言いますが、静一は行きたくないと答えます。父親は、仲のいいいとこがあんなことになり傷ついているのだろうと判断し、今日は父親と母親のみで行ってくると告げます。自宅で一人になった静一は、声をあげて泣き始めました。すると、自宅へ吹石が訪ねてきます。静一が吹石に電話をかけなかったため、吹石は訪ねてきたのでした。今は誰も家にいない、と告げると、上がっていくといいます。静一の部屋で少し会話をしていると、やはりしげちゃんのことが気になってしまい、今日は遊べないと静一は言います。

吹石は素直に帰ると答え、あとでこれを読んでほしいといって手紙を差し出します。女の子らしいかわいい手紙は、ラブレターのようでした。ちょうど母親が帰宅してしまい、とっさに静一は受け取った手紙を傍らに隠します。そのまま吹石は自宅を去りますが、どこか母親の静子は、表面上は優しく吹石に話しかけつつも、早く帰れと言わんばかりのような雰囲気を出していました。

漫画「血の轍」(ちのわだち)のネタバレあらすじ紹介!ラブレター

母親は静一に有無を言わせない態度で手紙を渡すようにいい、読み始めます。そして、静一に見たいかと問いかけ、何も答えられない静一の横に腰掛けます。そこにはやはり、吹石が静一に当てた告白の内容が綴られていました。すると、静子は唐突に涙を流し、「むり、受け入れられない」といって、「手紙を捨てていいか」と聞きます。静一は何も答えられなまま、まるで魚のように口をぱくぱくと動かすだけです。次第に涙が溢れ始めます。

言葉にならない言葉を繰り返し、ようやく静一の口から出たのは、「ママ、どこにもいかないで」でした。すると静子は静一に、じゃあ、ママの言うことはこれからずっと聞ける?と問いかけ、吹石からもらったラブレターを二人で一緒にビリビリに破るのです。そして二人は微笑みながらキスをするのでした。

血の轍の3巻のあらすじをネタバレ

漫画「血の轍」(ちのわだち)のネタバレあらすじ紹介!異様な親子

忘れ物をしたといって、先に帰った静子を心配し、父親が帰宅してきました。忘れ物はあったのか、と問いかけながら静一の部屋に入っていくと、そこでは静一と静子が抱き合って横になっていました。行った何をしているのか、早く病院に戻ろうと静子にいいますが、静子は激昂し、あなたには何もわからない、さっさとあなただけ行け、と声を張り上げます。

父親はひとまず、わかったと告げて出ていきます。静一もすこし呆然としましたが、静子はケロッとしており、お昼には何を食べるかと話しながら鼻歌を歌い始めます。

漫画「血の轍」(ちのわだち)のネタバレあらすじ紹介!三週間後…

時はすこし経ち、三週間後。あれから母親の静子は何も言わず、静一も静子もしげちゃんの見舞いにも行っていません。夏休みの宿題を進める静一のもとへ、静子はやってきます。宿題はどうか、と尋ねると、静一はどもりながらも返事をします。少しばかり虚ろな目をしていますが、静一はしずかにうなずくだけです。母親の静子は静一とともに買い物をしようといって外へ出ます。

近所のおばさんに話しかけられても、やはりどもってうまく返事のできない静一。外でクラスメイトを見かけると、帽子を目深に被り直し、どこか避けているようです。二人は昼食にレストランへと向かいます。静子は静一に、「一度もしげちゃんの見舞いに行っていないことを、みんなはどう思っているかな」と問いかけますが、静一は静かに微笑むだけでした。

漫画「血の轍」(ちのわだち)のネタバレあらすじ紹介!また始まる学校生活

夏休みも終わり、また学校が始まります。相変わらず、静一のどもりは治っていません。仲のいい友人は、それをわざとやっているのだと思いからかってきます。なんとか一日を終え、急いで帰ろうとしますが、転んでしまい、追いかけてきた吹石が手当をしてくれます。吹石が手紙を読んでくれたか、返事はどうか、と訪ねますが、静一はどもりながら、やっと、ごめん、ママがいるから。と断ります。

吹石は納得が行かず、どういう意味なのか、それにそのどもりは一体何なのかと問いかけます。母親にひどいことをされているんじゃないか?と心配しますが、静一は吹石の手をはねのけて急いで帰宅します。ドアの前に立つと、どうやら両親が喧嘩をしているようでした。一度も見舞いに行かないため、喧嘩をしているようですが、静子はわたしはひとりぼっちだ、行きたくないというだけです。

漫画「血の轍」(ちのわだち)のネタバレあらすじ紹介!戻りたいと願う母親

「静一がいなければここにいる意味はない、静一もあなた(旦那)も私も生まれる前に戻りたい」と静子がいうと、父親は腹を立てて部屋を出ていきますが、静子はしゃがんだままなにかうわ言のように喋り続けています。そして、静子はどこか微笑みながら、空を見つめているのでした。

父親に誘われ、静一はしげちゃんの見舞いへと向かいます。病室に入ると、そこではおばさんがしげちゃんにつきっきりで看病をしているようでした。久しぶりにみたしげちゃんは、目の焦点も合わず、鼻には管を通されています。おばちゃんは気丈に笑って振る舞いますが、どもってうまく喋ることのできない静一を見て、やさしく抱きしめ、どうか気にしないでほしいと告げます。静子にも、どうか気にしないでほしいと伝えてほしいと。

漫画「血の轍」(ちのわだち)のネタバレあらすじ紹介!僕のせいなの?

なんとかしげちゃんをお見舞いし、帰宅すると、静子はいないようでした。父親は飲み会があるからとでかけ、静一は一人で過ごします。ようやく暗くなった頃、静子が帰ってきました。見舞いに行ったことを知らない静子は静一を心配し、探していたようでした。どこに行っていたのかと問い詰め、見舞いだと告げると、父親に無理やり連れて行かれて可愛そうだと抱きしめます。そして、二人で出ていこうと。静一はゆっくりと頷きます。

その直後、静一は息ができなくなり、苦しみ始めます。喉になにか詰まったようで、それを吐き出させようと静子は静一の口に指を入れます。静一は突然に静子を突き飛ばし、うつむいたまま、どもることなく「全部僕のせいなの?」と問いかけるのでした。

血の轍が高評価な理由を考察

漫画「血の轍」(ちのわだち)の良さをネタバレ考察!一切描かれない心情

それではここから、漫画「血の轍」(ちのわだち)の良さをネタバレ考察していきましょう。高く評価されている漫画「血の轍」(ちのわだち)ですが、一体何がその評価につながっているのでしょうか?

さきほどのあらすじでストーリーはネタバレしましたが、作中で漫画「血の轍」(ちのわだち)の登場人物の心情が描かれることはありません。ただ情景と、セリフが描かれるのみです。ですので、漫画「血の轍」では、セリフがあっても実際にどのような感情を抱えてのか、という判断は読者の考察次第です。

漫画「血の轍」(ちのわだち)の良さをネタバレ考察!美しいが故に恐ろしい母親

漫画「血の轍」(ちのわだち)の表紙を見てもわかるように、母親である静子は比較的美しい人物のようなタッチで描かれています。しげちゃんの母親と比較してもわかることでしょう。その母親の毒親っぷりがギャップを産み、読者への恐怖を煽ります。以上が評価される理由のネタバレですが、実際に読んでみるともっと良さを見つけられることでしょう!ぜひご自身でも考察してみてください。

血の轍の毒母の描かれ方が恐ろしすぎる!あらすじや考察まとめ

漫画「血の轍」(ちのわだち)の毒親っぷりはネタバレ考察だけではわからない!

漫画「血の轍」(ちのわだち)のあらすじ、高評価の理由をネタバレしながら考察してまいりました。しかし、この漫画の本当の恐ろしさである「静子の毒親っぷり」は、ネタバレだけではわかりません。ストーリーについては大まかにネタバレいたしましたが、漫画「血の轍」(ちのわだち)は現在も連載中です。

この記事のネタバレあらすじ紹介、ネタバレ考察を読んで気になった方は、ぜひとも漫画「血の轍」(ちのわだち)を手にとって見てください。静子の毒親っぷり、その狂気から目を離せなくなるでしょう。

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