血の轍のあらすじと登場人物まとめ!ヤバすぎる内容と評判をネタバレ紹介

『血の轍』はビッグコミックスペリオールで連載している押見修造先生の漫画です。その衝撃的なあらすじや内容、登場人物の描写から「ヤバい」と評判になっています。単行本は現在4巻まで出版されていますが、1巻の時点から話題となり「究極の毒親」という強烈なキャッチフレーズが帯に出ています。そんな『血の轍』のあらすじをネタバレ紹介しながら、登場人物のまとめや評判などもネタバレ解説していきます。

血の轍のあらすじと登場人物まとめ!ヤバすぎる内容と評判をネタバレ紹介のイメージ

目次

  1. 血の轍のあらすじをネタバレ!ヤバすぎる登場人物や評判を徹底調査
  2. 血の轍とは?
  3. 血の轍のあらすじをネタバレ解説!
  4. 血の轍の登場人物を一覧で紹介!
  5. 血の轍のタイトルの意味とは?
  6. 血の轍の評判や感想をネタバレ調査!
  7. 血の轍のあらすじまとめ

血の轍のあらすじをネタバレ!ヤバすぎる登場人物や評判を徹底調査

注目の「ヤバい」漫画

衝撃的な展開によって、『血の轍(ちのわだち)』が話題になっています。内容はもちろん、登場人物の描き方も魅力的で、ネットでも「ヤバい」という評判が多く見られます。『血の轍』は作品の注目度も高く、コミックスの帯には著名人のコメントが掲載されています。

そこで、今回は『血の轍』のあらすじや登場人物をネタバレ解説しつつ、ネット上の評判も挙げていき、『血の轍』のヤバすぎる魅力に迫っていきます。

Thumb血の轍の漫画をネタバレ!押見修造が描く毒親の恐怖と高い評価の理由を考察 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

血の轍とは?

『血の轍』は2017年からビッグコミックスペリオールで連載を開始した漫画です。作者は押見修造先生で、代表作に『漂流ネットカフェ』や『惡の華』や『ぼくは麻理のなか』があります。『漂流ネットカフェ』はテレビドラマ化、『惡の華』はテレビアニメ化されています。

『血の轍』は現在も連載は続いていて、2018年9月時点で4巻まで発売されています。『血の轍』は「このマンガがすごい! 2018」のランキングにおいて、オトコ編第9位にランクインしています。このランキング集計期間中は第1巻しか発売されていなかった事から、『血の轍』の注目度と評判の高さが窺えます。

『血の轍』では、子供が厄介と感じたり、悪影響を子供に及ぼす「毒親(どくおや)」がテーマとなっていて、作者が繰り返し描いてきた「思春期」も絡めた作品となっています。

血の轍のあらすじをネタバレ解説!

子供の頃に見た光景

静一は夢を見ました。幼い頃、母・静子に手を引かれて歩いていると、道で猫が寝ていました。触ろうと近付きますが、猫は冷たくなっていました。「しんじゃってるんさ。このこ…」と静子は言います。

「どうしてしんじゃってるん?」そう聞く静一に答える事なく、静子は微笑んで静一を見ています。目を覚ますと、遠くでセミの鳴き声がしています。

母親のスキンシップ

枕に顔を埋めていると、静子が部屋に入ってきて、静一の首元をくすぐって起こします。まだ目が覚めきっていない静一は静子の「朝はん肉まんとあんまんどっちがいい?」と問われ、「肉まん」と答えます。

肉まんを食べ、学校へと向かいます。友達との登校中、授業でプールがあるので静一も下に水着を着てきたか確かめるため、静一はズボンを下ろされたりと、ふざけあっています。学校で静一は、同級生の「吹石 由衣子(ふきいし ゆいこ)」が気になっているようで、チラチラと盗み見ています。

静一は友達と土曜日にラーメンを食べに行く約束をしますが、家に帰ると静子から親戚が来る事を告げられます。「無理はしなくていい」と静子は言いますが、静一は友達との約束を断ります。

父親が飲み会で遅くなるため、夕飯は静子と2人きりです。そこで、静一は今朝見た夢の話をします。それは静一が3歳の時の出来事で、覚えていた事に静子は驚きます。「あれから10年経ったんかい」そういうと、静子は静一に手を伸ばし「ママに抱きしめさせて」と言いますが、静一は恥ずかしがって拒否します。

しかし、あの時の猫がどうして死んでいたのか、静一にも分からず、特に気にも留めていませんでした。

親戚のしげる

親戚のしげるが遊びに来ました。しげるとゲームをしていると突然「静ちゃんちはカホゴ」と言われました。静一が幼稚園に行く時、毎日教室の後ろに立っていた、と言います。しかし、静一は「お母さんの事変なふうに言わないで」と真剣な目つきで反論します。

親戚が帰った後、静一は静子に「いつもありがとう」と告げると、静子は頬にキスします。静一は突然の事と恥ずかしさから飛び退きますが、満更でもない表情を浮かべています。

「ママうれしい」と静子は笑顔です。それからも親戚は毎週遊びに来て、静子は楽しそうに笑っていました。

夏休みのハイキング

学校での授業が終わり、夏休みになりました。帰り道、吹石と帰っていると「今度ウチに遊びに行っていい?」と聞かれ、彼女と約束します。家に帰ると玄関に静子が待っていて、通知表を催促します。体育は3で、あとは5という成績を褒め、静一を撫でます。

夏休み、親戚でハイキングに出かけます。静子は常に静一の様子を気遣っています。途中休憩していると、しげるは静一を呼び出すと、ふざけて崖の上から突き飛ばそうとします。とっさに静子は静一に抱き付き助けますが、親戚に笑われます。

セミと鳥の鳴き声がしている中、みんなでお弁当を広げています。静子と静一は親戚の輪に入れないのか、少し離れたところでシートを広げています。

静一はしげるにやや強引に連れ出されると、探検と称して森の奥へと行きます。森の抜けた先には絶景が広がっていました。しげるは崖沿いに立って静一を呼びますが、また押される、と思って行きません。いつの間にか、静一の後ろには静子が立っていました。

「そんなところ立ってたら危ない」という静子を「ほんと過保護だ」と笑い、しげるはふざけて片足立ちします。すると、バランスを崩して落ちそうになります。静子はとっさに駆け寄って抱き付きます。「だから言ったでしょ」としげるの顔を見た静子は、しげるを崖から突き飛ばします。

振り向いた静子の表情は、凶行に及んだとは思えないほど穏やかな笑顔で、猫の死体を見た時と同じ表情でした。ですが、突然取り乱したように叫び声を上げ、静一に親戚を読んでくるように伝えます。

静子は「よろけて落ちた」「間に合わなかった」と事情を説明し、親戚は崖下へ降りて落ちたしげるを助けようとします。「ママを頼む」と父親に言われ、静一はその場で座り込んでいる静子の傍へと近付きます。静子は放心状態で、何かを呟いています。

静一が声をかけると我に返り、静子は静一に抱き付きます。静一も静子の背中に手を回し、抱きしめます。静子の背中は汗でじっとりとしていました。「どうして?」猫の死体を見た記憶と重なり、静一は疑問を抱きますが、静子は離れるとしげるを探しに向かいます。

木がクッションになって、しげるは生きていました。「痛い? かわいそうにこんなになって」と静子は他人事のように、わずかに意識があるしげるに話しかけます。そこへレスキューが到着し、ヘリで病院へ運ばれます。静子は涙を流し「たすけて」と呟いていました。

しげるの手術は成功しましたが、意識が戻らない可能性があり、回復したとしても言語障害や半身マヒ、記憶障害が残る可能性が高いと、医師から説明がありました。そこへ事件の様子を聞くために警察がやってきました。静子は「よろけて落ちた」と説明をし、静一も「ママの言う通りです」と証言します。

吹石の訪問とラブレター

静一は夢を見ました。それは幼い頃、猫の死体を静子の見た時の光景でしたが、猫の顔は血を流しているしげるの顔でした。静子の顔から笑みが消え、「せいちゃん、ままのことゆるしてくれる?」という不気味な口のアップで目が覚めます。

父親が「病院へ行こう」と話しますが、静一は拒みます。病院へは両親2人が出かけます。2人が出かけた後、静一は部屋へ戻ると、声を上げて泣き出します。そこへ吹石が訪ねてきます。吹石に電話する、と言ったきり連絡がないので、彼女の方からやってきました。

吹石は静一の部屋へ行き、ベッドに腰かけます。彼女は家族の人はどこに行ったのか尋ねると、いとこがケガをしたと静一は説明をしますが、直後吃音が出てきます。うまく発音できませんが「ごめん、やっぱり遊べない」と言うと、吹石を返そうとします。

ただならぬ静一の様子に、吹石は帰ろうとしますが、帰る間際に顔を赤くしながら静一に手紙を渡します。静一が手紙を受け取った時、玄関のドアが大きな音を立てて閉まる音がしました。慌てた様子で、静子が部屋に入ってきました。

静子と吹石の会話は当たり障りのないもののようでしたが、吹石は何かを感じ取っていました。吹石が帰ると静一に手を伸ばし、「それ、見せて」と手紙を渡すように言います。静一は静子に手紙を渡します。静子が先に目を通した後、静一にも見せます。それは吹石からのラブレターでした。

静一は内容を読んで頬を染めますが、静子は泣いています。手紙の内容を受け入れられない、と「この手紙、捨てていい?」と静一に聞きます。静一も泣きながら「ママ…どこにも行かないで」といい、静子と一緒にラブレターを破ります。そして、静子は静一を引き寄せて唇を重ねます。

父親が戻りの遅い静子の様子を見に静一の部屋に入ると、破り捨てられた手紙の散らばったベッドで抱き合っている2人の姿を見て驚きます。静子は感情をむき出しにし、病院へ行くのを拒みます。

新学期の始まりと静一の吃音

夏休みが終わり、新学期が始まりましたが、静一の吃音は治りません。友達ともまともに挨拶もできず、逆に笑いを取った、と思われてしまいます。静一は学校が終わると、避けるようにして帰ります。その変化に唯一気付いたのは吹石でした。

手紙の返事を聞かれ、静一は「ママがいるから」と断ります。吹石は「お母さんに、何かひどいことされてるん?」と問いますが、静一はその場から走り去ります。家に帰ると、中から断片的に大きな声が聞こえていました。家の裏に回ると、両親が言い争っていました。

しげるの見舞いに行っていない静子に、一度来るように父親は言います。しかし「あんな人達に会いたくない」「静一が生まれてから、ずっとひとりぼっち」「消えたい。静一がいるから、まだいるだけ」と静子は激しく拒みます。喧嘩の後、静子は虚ろな目をして、独り言を呟いています。

静子を置いて、静一は父親としげるの見舞いに行きます。以前しげるの意識は戻っていません。しげるの母親と話そうにも、吃音のためうまく話せません。「良くなったら、また遊んでくれるかい?」そう言われ、静一は号泣します。うまく発音できないながらも、帰り際にしげるに話しかけます。

家に帰ると静子はいませんでした。父親は飲み会に出かけ、静一は部屋で休みます。空腹で目が覚めると、外は真っ暗でした。一階へ降りてくると、心配そうな表情の静子が帰ってきました。静一の帰りが遅いのを心配して、探し回っていたようです。

しげると所へ行ったと知ると、それまでの心配そうな口調が一転し、厳しく問い詰めるような口調へと変わります。父親に無理矢理連れていかれた、と決めつけると静子は「2人でこの家を出よう」と言います。静一は「その時が来たら一緒に来てくれる?」と問われ、頷きます。

静子がキスしようとして来た時、静一は吐き気に襲われます。喉に指を突っ込んで吐かせようとする静子を突き飛ばします。両親の口喧嘩を聞いてしまった静一は、しげるを突き飛ばした事、ウソをついた事、静子が感じている孤独の全てが自分のせいなのか、と静子に問います。そして「逃げないで」と叫びます。

しかし、静子は表情一つ変えません。それどころか「じゃあ、ママ死んでいい?」と言い、静一の手を掴むと自分の首元に持っていき「はやく。ころしていいよ」と言います。静一が拒むと、「じゃあ、ママがやる?」と言って、静一を押し倒して首を絞めます。

静一の首から手を離すと廊下の明かりをつけ、「ママお風呂に入ってくるね」と即座に日常に戻ります。しかし、背中越しに「なまいき言わないで。いっちょまえに。こどものくせに」と冷たく言い放ちます。

吹石との時間

静子に首を絞められた事と「こどものくせに」と言われた事は、静一にショックを与えました。その光景を夢にまで見るようになります。吃音は治らず、学校では友達にからかわれ、教壇を蹴って壊してしまいます。先生には怒られ、「親御さんにもちゃんと連絡するから」と言われます。

外にはトンボが飛び交っています。まっすぐ家に帰る気にもなれず、静一は人気のない広場にあるベンチに腰掛けます。そこへ、ずっと静一の様子を気にかけていた吹石がやってきます。このベンチは吹石も家にいたくない時に利用していました。「自分もカベけったら穴が開いた事があるから、いっしょ」と笑いかけます。

静一は、吹石からの手紙をもらった事がうれしかった、と告げます。その時、静一はスムーズに声が出ました。「それってどういう意味?」と吹石に問われた時、静一の脳裏には静子や父親、しげるの姿などが浮かび、まるで静子が静一を離すまいとしています。

静一の吃音が再び現れましたが、静子の呪縛を振り払うように、言葉に詰まりながらも「僕とつきあって」と吹石に告げます。彼女は顔を真っ赤にしながら、「うん」と頷きます。吹石と帰る頃には、夜になっていました。

吹石と別れ、家に帰る途中、静一の背後から腕が伸びてきました。振り向くと、心配そうな表情の静子がいました。学校からの連絡があったが帰りが、静一の帰りが遅くて探しに来ていました。吹石にはちゃんと話せていたのに、静子の前では静一はうまく話せません。静子は静一からいい匂いがしているのを逃しませんでした。

吹石といると自然と吃音はでませんでした。放課後は彼女とベンチで夜遅くまで過ごしています。家に帰るとどもってしまい、うまく話せません。帰りが遅くなる理由も、静子には嘘をつきました。静一の中で、吹石の存在がどんどん大きくなっていきます。しかし、静子は静一の変化を感じていました。

吹石と話していると、彼女が元気がないように思えました。理由を聞くと、父親と喧嘩をしたと言い、両親は離婚して母親がいない事も静一はこの時初めて知りました。「帰りたくない」と言う吹石に、「僕もずっとここにいたい」と告げる静一。吹石が寄り添っていると、遠くの土手から「見たわよ!」と声がします。

その声に、静一の表情は強張ります。彼には聞き覚えのある声です。声の主は自転車を乗り捨てて、こちらに向かってきます。静一は吹石の手を引いて逃げます。草むらの中へ逃げ、身を潜めます。静子は「ママに嘘ついたんね!裏切ったんね!一緒に、吹石さんの手紙破ったのに!」「首をしめたのがそんなにやだったん?」とススキをかき分けながら静一を探します。

静一の視界が歪みます。喉を押さえ、涙を浮かべて、何かを言おうとしていますが、言葉になりません。「せいちゃん」と静子が言う言葉が、さらに静一を追い詰めます。その時、吹石は手を伸ばし、静一の耳を塞ぎます。静子に見つかります。「離れなさい!」と叫ぶ静子を睨み付け、「私の手紙を破いたって、どういうことですか?」と、吹石は毅然とした態度で接します。

静子が吹石に手を伸ばそうとした時、静一が2人の間に立ち塞がります。再び吃音の症状が出ますが、振り切るようにして「あっちいけ!おまえなんか!おまえなんかいらない!」と静子に言い放ちます。

魂が抜けたように「いらない」「いらない子」と呟きながら、指を噛み、爪を割ります。指先から血が滴ると、静子は猫の死体を見た時と同じ穏やかな表情を浮かべて、その場から立ち去ります。吹石は「あのお母さんこわい」と言うと、「逃げなきゃ」と決意します。そして静一に「私と逃げよう。あのお母さんから」と言いました。

血の轍の登場人物を一覧で紹介!

長部静一(おさべ せいいち)

『血の轍』の主人公です。序盤は吹石の事が気になっている、マザコン気味の中学生、という印象の登場人物です。しかし、しげるが静子に突き飛ばされる現場を目撃し、静子と秘密を共有し、支配されるに従って吃音の症状が現れます。

あらすじのネタバレ解説の通り、中盤から吃音のため、うまく喋る事ができません。そのため全体を通してセリフは少なめですが、行動や表情で心理状態を表しています。最初は静子の異常性に気付いていませんでしたが、徐々に母親から離れようと必死にもがきます。

静一の吃音は静子に支配されている時に顕著に現れています。また静子の呪縛から逃げ出そうとすると息が詰まるなどの症状も出ます。しかし、吹石と付き合った事で静一の吃音はなくなります。『血の轍』において、静子の支配を抜け出た事を表すシーンです。

長部静子(おさべ せいこ)

静子の母親であり、『血の轍』の中心にいる登場人物です。美人で、単行本の表紙では優しそうな母親をイメージさせる柔らかい表情をしています。しかしあらすじのネタバレ解説でも分かるように、その本性は静一に異常なまでの愛を注ぐ毒親です。

静一をふざけて突き飛ばそうとしたしげるを崖から突き落とし、静一が受け取ったラブレターを一緒に破るなどの行為で息子を支配しています。静一に恋人ができてしまうと、自分から離れてしまう、と感じて2人を必死に引きはがそうとします。ネタバレ解説からも、静子と言う登場人物の狂気が見て取れます。

作中のセリフから、静子が毒親と化してしまったのには理由があるようです。彼女の幼少期の体験なのか、夫の親族との不仲が原因なのか、原作でもネタバレでもまだ明かされていません。精神的に病んでしまっているようでもありますし、二重人格のような描写もあり、『血の轍』登場人物の謎の1つとなっています。

吹石 由以子(ふきいし ゆいこ)

『血の轍』のヒロインであり、静子と対立する登場人物です。押見作品のヒロインに共通する「猫目」と「ショートカット」という特徴を持っています。序盤から静一に好意を抱いていました。清楚で明るく、ネタバレ解説でも活躍しています。

静一が接する「外の世界の女性」であり、静子の支配から逃れるための重要な役目を担っている登場人物です。また、静子に対して物怖じせずに立ち向かうなど、芯の強さを随所に現れています。

静子の異常性を察知し、常に静一を気にかけていました。あらすじのネタバレ解説からも分かるように、『血の轍』の今後に大きく関わってくる登場人物です。また、数少ないまともなキャラクターで人気も高く、「かわいい」と評判です。

血の轍のタイトルの意味とは?

ボブ・ディランのアルバム『血の轍』

『血の轍』というタイトルの由来は、ボブ・ディランのアルバム「血の轍」からきている、と押見先生はインタビューで答えています。このアルバムが重要な要素になっているというわけではないようですが、「すごくシックリきた」と語っています。

轍とは車が通ったあとにできる車輪の跡です。『血の轍』というタイトルは、静子の過去に何かあって、その出来事が現在まで尾を引いている、ともとれます。また、轍は通常2本残るため、「静一と静子」の寄り添う姿、と捉える解釈もあるようです。原作でもネタバレ解説でも、その謎ははっきりと分かっていません。

血の轍の評判や感想をネタバレ調査!

読み進めるたびに怖さが増した!

『血の轍』の評判は、ネット上でも盛んに語られています。第1巻の最初から描いている日常が読み進めるにしたがって徐々に恐怖が増していき、1巻の最後でピークを迎えます。あらすじのネタバレ解説で言うと、しげるが突き飛ばされる所です。

『血の轍』が持っている不気味さや恐怖は、言葉にするのは難しいようで、評判を表す際に「ヤバい」という単語が頻繁に使われています。読めば分かるけど、言葉にして伝えづらい。『血の轍』にはそんな不思議な感想や評判が多くあります。

最初に感じていた不穏な空気は、読み進めていくと恐怖へと変わり、1巻読み終わった段階で背筋が寒くなるような感覚に襲われます。漫画の登場人物である静子の毒は、読者にも影響を与えているようです。

男女で異なる評判

『血の轍』の評判は、男女で異なるようです。男性は「静子ママが怖い」や「ママがエロい」といった評判が多いようです。男性読者からすると、静子はまるで得体のしれないモンスターのような印象があるようです。

しかし、女性読者は「私も静子みたいなところあるかも」や「自分も毒親にならないか心配」といった、自分の境遇に引き寄せて読んでいるようです。そのため、男性とは違った感想や評判になるようです。

血の轍のあらすじまとめ

怖いけど止まらない漫画

『血の轍』は毒親を描いた漫画で、怖いながらも一度読みだすと止まらない作品です。ストーリーはもちろん、登場人物の活躍も、これからどんどん面白くなっていきます。静子に反発した静一と吹石の行方や、静子の次の動きなど、ネタバレの続きが気になるところです。

また、表紙に描かれている静一が成長しています。表紙のデザインや、巻末に載っているフォトグラフは長部家の過去の様子を知る事ができます。急展開を迎える『血の轍』は、まだまだ目が離せない注目作品です。

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