【ドラゴンボール】タピオンはヒルデガーンを封印した英雄！トランクスとの関係は？

『ドラゴンボール』のタピオンとトランクスの関係についてまとめていく前に、タピオンのプロフィールを紹介していきます。タピオンとはどんな人物なのかが分かる内容となっておりますので、事前に読んでおく事で後述のメインのまとめがより一層楽しめます。また、タピオンの弟であるミノシアや、ボスキャラである幻魔人・ヒルデガーンについても紹介しますので、ぜひご覧になってみて下さい！

『ドラゴンボール』は鳥山明による漫画作品で、『週刊少年ジャンプ』にて1984年から1995年まで連載されていました。単行本は全42巻で、全42巻の完全版も合わせると2022年4月現在全世界発行部数は2億6000万部を突破している人気作品です。現在まででテレビアニメシリーズは5作品が放送され、劇場版は20作品が公開されました。タピオンが登場する『龍拳爆発！！悟空がやらねば誰がやる』は16作品目となっています。

孫悟空は、ドラゴンボール探しをした事をきっかけにブルマやクリリンをはじめとした多くの仲間達と出会い、レッドリボン軍やピッコロ大魔王などの強敵との戦いを通じて地球を守る存在となっていきました。そして、兄であるラディッツが地球に現れた事で、悟空は自分が戦闘民族サイヤ人出る事を知ります。悟空はその後、フリーザとの戦いを経てスーパーサイヤ人へと覚醒し、セルや魔人ブウといった最大の敵と戦っていくのでした。

タピオンは南の銀河に存在するコナッツ星出身の伝説の勇者です。1000年もの間オルゴールの中に封印されていましたが、悟空達がドラゴンボールを集めて願いを叶えた事で復活しました。復活した当初は、自身の運命から周りを遠ざける態度をとっていましたが、トランクスと仲良くなった事をきっかけに少しずつ打ち解けていき、元々の優しい性格が垣間見れるようになっていきます。

赤みのある茶髪をモヒカンにした髪型が特徴で、劇中ではブルマが『いい男』と称していた事から端正な顔立ちをしている事がうかがえます。持ち物はヒルデガーンを封印するための笛と伝説の剣で、タピオンが吹く笛の音色はタピオンのテーマソングにもなっています。戦闘シーンは少ないですが、魔人ブウを倒した悟空が『すげえ気だ』と発言していた事から、かなりの戦闘力を持っているようでした。名前の由来は『タピオカ』です。

タピオンは1000年前にヒルデガーンを封印した事でコナッツ星で勇者として称えられるようになりました。ヒルデガーンとはコナッツ星の悪の気を吸い取っていた魔人像の霊体が、魔導士達によって邪悪なエネルギーを注がれた事によって実体化した幻魔人で、恐竜の何倍もあろうかというほどの巨体を持っています。アルティメット悟飯の攻撃をもろともしないほどの頑丈さを持ち、口からは火炎放射を放ちます。

また、肉体をエクトプラズム化させて相手の攻撃を避ける事が出来ますが、ヒルデガーンが攻撃する一瞬だけ実体化します。1000年前にコナッツ星を壊滅寸前にまで追い込みますが、タピオンと弟のミノシアが笛でヒルデガーンの動きを止め、神官が伝説の剣で身体を真っ二つにした事で倒され、その後、タピオンとミノシアの身体に上半身と下半身それぞれが封印されました。

ミノシアはタピオンの弟で、ヒルデガーンの下半身を身体に封印してオルゴールの中で1000年の眠りについていました。ヒルデガーンが二度と復活しないようにとタピオンとは違う銀河へと流されましたが、1000年前にヒルデガーンを復活させた魔導士の生き残りであるホイによってオルゴールの中から解放され、劇中の冒頭でヒルデガーンによって殺されてしまいます。

1000年前の回想シーンでは逃げ惑う人々の中で、タピオンに対して笑顔を見せており、兄想いの性格をしている事が分かります。タピオンもミノシアの事を『トランクスのように優しい子だった』と語っているシーンがありました。ミノシアの名前の由来は『椰子の実(やしのみ)』を逆から読んでもじったものです。

ヒルデガーンを身体に封印した事で伝説の勇者となった事が分かったタピオンですが、ここからはトランクスとの関係を解説していきます。伝説の勇者であるタピオンとトランクスはいったいどんな関係を築いたのでしょうか？

ドラゴンボールによってオルゴールから解放されたタピオンは、自分の中にヒルデガーンが封印されている事から周りを遠ざけて眠る事も出来ないでいました。そんなタピオンに対してトランクスは毎日食事を持っていき、仲良くなりたいと思っていましたが、タピオンはトランクスを怒鳴りつけるなどして寄せ付けません。トランクスがなぜタピオンに執着したかについては、勇者に対する憧れと、兄が欲しいという思いによるものです。

トランクスの優しさによって心を開くようになったタピオンはトランクスに弟であるミノシアの面影を感じるようになります。そして、劇中の最後では悟空によってヒルデガーンは倒され、タピオンはブルマの作ったタイムマシンで1000年前に帰還する事になりますが、その時に自分の剣をトランクスに託します。この剣は、本編で未来から来たトランクスがフリーザを両断した剣と同じデザインをしていて深い関係にある事が分かります。

映画の劇中のEDでもトランクスがフリーザを剣で切り裂いている映像が流れるため、この流れで言うと未来のトランクスが持っている剣はタピオンから譲り受けたものと解釈出来ますが、未来トランクスの世界にタピオンが登場したのかについては分かっていない事から、タピオンの剣と未来トランクスの剣が同じものなのかという事についてははっきりはしていません。

ドラゴンボールによって復活したタピオンはオルゴールの中から光と共に現れました。この時に、ホイが魔術を使ってタピオンの身体の中のヒルデガーンを蘇らせようとしていたため、タピオンはそれを抑えるために笛を吹きながらの登場を果たします。復活すると即座にホイに向けて剣を向けるタピオンでしたが、悟空に止められた事でいったんは剣を納めていました。その後、タピオンは去って行ってしまいます。

タピオンの声を担当した声優は優希比呂(ゆうきひろ)です。東京都出身で1965年2月13日生まれの2022年4月現在57歳で、1988年から声優として活動しています。元々は結城比呂という名前で声優活動をしていましたが、2007年に現在の芸名に改名し、以降は専門学校などで後輩声優の育成に力を注いでいます。若い印象を受ける高音域のかっこいい声が特徴の声優で、多くのアニメ作品で主人公を演じてきました。

優希比呂は1994年に放送されたアニメ『覇王大系リューナイト』の主人公であるアデュー・ウォルサムの担当声優として有名です。アデューはリューナイト・ゼファーを操る見習い騎士でがむしゃらで明るい性格をしている事から、みんなから好かれやすい人物となっています。優希比呂はアデューを演じていた時に声が若かった事から、周りの声優達に新人だと勘違いされたというエピソードがあります。

『ドラゴンボール』の中でタピオンが一番イケメンだというファンの感想があります。『ドラゴンボール』にはトランクスや17号など数々のイケメンキャラが登場していますが、その中でもクールな目つきのモヒカンイケメンであるタピオンが一番かっこいいと感じる方は少なくありません。

『龍拳爆発！！悟空がやらねば誰がやる』でのタピオンのテーマソングは劇中でタピオンが笛を吹いている時などで数回聞く事が出来ます。切なさを感じさせる綺麗なメロディーとなっていますが、これを口笛で吹くと気持ちいいというファンの感想がありました。

タピオンのデザインは原作者である鳥山明が担当していますが、鳥山明はSFC用ゲーム『クロノトリガー』のキャラクターデザインも担当しています。そして、『クロノトリガー』の主人公であるクロノとタピオンは髪型と耳の形以外は見た目が酷似しており、服装までも似ている事からツイッターなどでファン達からたびたびネタにされています。

『ドラゴンボール』のタピオンについてまとめてきましたが、過去にヒルデガーンを封印した伝説の勇者で、トランクスと親交を深めた事で最後には剣を託していたという事が分かりました。今回のタピオンについての記事を読んだ後にもう一度、『龍拳爆発！！悟空がやらねば誰がやる』を観てみるというのはいかがでしょうか？