【アオアシ】トリポネは仲間思いな船橋学院高校FW！実力・能力や過去を考察

2022年4月からアニメ化が決定している「アオアシ」には、トリポネ・ルフィンというキャラクターがいます。船橋学院高校の強力なFWであるトリポネは、日本人離れをした身体能力をもっています。また、弟のサミーとの人気のエピソードなどがあるトリポネについてこの記事で紹介していきます。

「アオアシ」は「ビッグコミックスピリッツ」に2015年6月から連載されている漫画で、作者は小林有吾さんです。「Jユース年代を本格的に取り扱った作品がない」という当時のスピリッツ副編集長の言葉から決まった企画だと言われています。そんな「アオアシ」は2017年マンガ大賞第4位、2020年第65回小学館漫画賞一般部門を受賞している人気作品です。

愛媛の弱小中学校サッカー部に在籍していた青井葦人は、抜群の嗅覚やサッカーセンスなどを「東京シティ・エスペリオンFC」ユースチーム監督の福田達也に買われて、セレクションを受けるように誘われます。そんな青井葦人は見事に合格しますが、未熟なテクニックなどで苦労します。しかし、サイドバックとして頭角を現し活躍する姿が描かれます。

トリポネ・ルフィンは船橋学院高校のFWで、ハーフの長身選手です。トリポネ・ルフィンがいる船橋学院高校は攻撃的なチームで、その主力選手として活躍します。しかし、ハーフで日本人とは違う色の肌をしていることで、弟のサミーとともに苦労した過去があります。

「アオアシ」に登場するトリポネ・ルフィンは船橋学院高校のFWとして活躍します。3強の一角とされる船橋学院高校は、とくに攻撃力が魅力的なチームです。船橋学院高校にはトリポネのほかに二原尚章という強力なFWがいてツートップを形成しています。ちなみに、この二原尚章はJリーグの鳥栖に内定、トリポネの将来についてはのちの項で紹介します。

ちなみに、船橋学院高校は高校サッカー界では強豪と知られる市立船橋高校がモデルではないかとされています。市立船橋高校は、過去に高校選手権で何度も優勝したことがあるだけではなく、天皇杯でJ1の横浜Fマリノス相手にPK戦まで持ち込んだことがあります。

ここからはトリポネ・ルフィンの実力や能力について紹介していきます。トリポネの身長が明記されているわけではありませんが、身長が200cm近くあるのではないかとされています。また、身長が高いだけではなく鍛え上げられた筋肉をもち、フィジカル的に強力な選手です。そして、高さ・強さだけではなく圧倒的なスピードをもつことが特徴。

エスペリオンユースでは、その圧倒的なスピードを活かしたカウンター攻撃でエスペリオンユースを苦しませます。

トリポネ・ルフィンの実力や能力として、日本人離れした可動域が挙げられます。トリポネは父親が外国人、母親が日本人のハーフです。そんなトリポネは日本人離れをした柔軟性をもち、それをプレイに活かしています。それが現れたシーンは、シュートブロックをしようとしたアシトに対して、普通では考えられない体勢でシュートを決めた場面です。

トリポネ・ルフィンの実力や能力として、すでにプロ契約をしている点があります。先ほど紹介した通り、船橋学院高校でツートップを組む二原尚章はJリーグの鳥栖に内定していますが、トリポネは同じくJリーグの横浜Mに入団が決まっています。また、U-18日本代表にも選ばれていることから、同世代の中でもトップクラスの選手であることは間違いありません。

ちなみに、トリポネのモデルとされる選手はオナイウ阿道さんです。オナイウ阿道さんは日本代表にも選ばれた選手で、トリポネと同じくハーフです。そして2020年から横浜Mのモデルである横浜F・マリノスに在籍していました。そんなオナイウ阿道さんは現在フランスのトゥールーズFCに在籍しています。

ここからは「アオアシ」のトリポネ・ルフィンの過去をネタバレ紹介します。すでにプロ入りも決まっているトリポネですが、実はエスペリオンユースのスカウト候補に名前が挙がっていませんでした。その理由は、トリポネの活躍が船橋学院高校に入ってからで、中学生時代は無名の選手だったためです。「アオアシ」のトリポネが過去に無名だったのには、能力ではない理由がありました。

「アオアシ」のトリポネ・ルフィンが中学生時代に無名だったのには、その過去に理由があります。ここまで紹介してきたとおり、トリポネはハーフの選手です。そんなトリポネにはサミーという弟がいますが、トリポネとサミーは肌の色が違うという理由で少年時代に差別され続けていました。それも、サッカーチームだけではなく日常生活・学校生活で差別されていたトリポネとサミー。

その結果、トリポネは心に壁を作ってしまいます。また、少年時代は差別されていたため能力を活かすことができずにトリポネはエスペリオンユースのスカウト候補になりませんでした。そんなトリポネは実家が貧しかったため、サッカーを続けるために中高6年間の授業料免除の特待生として船橋学院に入部しました。そこでも事件がありました。

「アオアシ」のトリポネ・ルフィンにサミーという弟がいることは紹介した通りです。そのトリポネの弟のサミーが差別的な発言をされたことがあります。それはトリポネが「4年前の出来事」と言っているので、中学時代のことになります。船橋学院中等部は地元のクラブチームと練習試合をしました。このときの対戦相手が「今日の対戦校に黒いのがいるぞ」といい、サミーを侮辱しはじめます。

そしてサミーだけでもなくトリポネを侮辱する対戦相手。このときトリポネは我慢できなくなり差別発言をした相手にタックルをしてしまいました。チームメイトが騒ぎを聞きつけ駆け寄ってきましたが、トリポネはこの試合の出場を自粛します。

「アオアシ」のトリポネ・ルフィンは差別発言された試合でブチ切れてしまいました。しかし、このとき船橋学院のチームメイトがトリポネとサミーが差別に苦しんできていたことに気づきます。浦和学院に入ってからもチームメイトと距離を置いていたトリポネ、その理由をチームメイトが知りました。そしてこの試合、フリーキックのチャンスでチームメイトはトリポネにフリーキックのキッカーを託します。

そして「このチームに仲間を貶めるような奴は一人もいねえからな」「サミーに加勢して殴ってやろうかと思っていた」といった発言をします。このときトリポネは大切な仲間を得ることができました。この出来事をきっかけにトリポネは選手として覚醒していきます。

「アオアシ」でトリポネ・ルフィンに差別発言をしたチームの監督は、選手たちを諫めるのではなく擁護しました。その監督に、船橋学院の夏目監督が「教育者として恥を知れ」と一喝しました。自分たちを仲間として信頼してくれる船橋学院のチームメイト、そしてそんな自分たちを守り指導してくれる夏目監督を原動力としてトリポネはプレイします。

そんなトリポネがいる船橋学院は、プロを目指すために集まっているエスプリオンユースとは違い、仲間で勝利を勝ち取るという意識が強いです。そのため、エスペリオンユースの栗林晴久は浦和学院戦を振り返り「あいつらの執念は正直怖かった」と語っています。

「アオアシ」のトリポネ・ルフィンといえば、その身体能力を活かしたプレイが魅力的です。とくに、圧倒的なスピードでカウンターを決めるシーンが好きという感想があります。

トリポネとサミーが差別されていたエピソード、そして仲間として受け入れている船橋学院のメンバーが好きという感想があります。

トリポネはエスペリオンユースのメンバーではないので、それほどたくさん登場するというわけではありません。それでも、「アオアシ」でトリポネが一番好きという方が数多くいました。

「アオアシ」に登場するトリポネ・ルフィンの魅力について紹介しました。トリポネは「アオアシ」の中でも人気があるキャラクター、そしてサミーとのエピソードなど見どころがたくさんあります。2022年4月からアニメ化される「アオアシ」で、トリポネの活躍に注目しましょう。