【ドラゴンボール】ビッグ・バン・アタックはベジータの必殺技！使用したシーンは？

ビッグ・バン・アタックについて詳しく解説していく前に、使用者であるベジータのプロフィールを紹介していきます。もはや知らない人はいないほどの有名な人気キャラであるベジータですが、ここでもう一度おさらいです。また、『ドラゴンボール』の作品情報も解説していきますので、ぜひご覧になってみて下さい！

『ドラゴンボール』は鳥山明による漫画作品です。『週刊少年ジャンプ』で1984年から1995年まで連載され、JCコミックスは全42巻、完全版は全34巻となっています。物語は主人公の孫悟空が世界を飛び回る冒険活劇でしたが、途中からバトル漫画へと変わっていきました。全世界累計発行部数は2022年3月現在2億6000万部を突破しているほどの人気漫画で、原作が終了してからもアニメやゲームなどで新作が制作され続けています。

類まれな強さを持っている少年・孫悟空は、ドラゴンボール探しをしているブルマと出会った事をきっかけに一緒に様々な場所を旅するようになります。その中で多くの仲間と出会い、強敵と戦い続けてきた悟空は、宇宙からやってきた自分の兄と名乗るラディッツの出現で、自分が戦闘民族サイヤ人である事を知ります。そして、サイヤ人の王子であるベジータが地球に来襲する事を知った悟空は、さらなる鍛錬を積んでいくのでした。

ベジータは惑星ベジータ出身のサイヤ人の王子で、フリーザによって滅ぼされたサイヤ人の数少ない生き残りとなっています。エイジ732年生まれ、身長164センチ、体重56キロ、趣味はトレーニングで、食べ物の好き嫌いはありません。名前の由来は『ベジタブル(野菜)』からきており、フルネームは『ベジータ四世』です。サイヤ人の王子としてのプライドが高く、自分以外の他人には基本的に高圧的な態度で接します。

しかし、地球に住むようになり、ブルマと結婚して子供であるトランクスが生まれてからは家族に対して少しずつ愛情を見せるようになっていきました。さらに、悟空に対しても当初とは接し方が変わっていき、『魔人ブウ編』では悟空の事をナンバーワンと認めています。原作者の鳥山明は、ベジータの事を『悟空よりも変わった優しいサイヤ人』と語っていました。

ここからは、ベジータの必殺技であるビッグ・バン・アタックの強さ・やり方を紹介していきます。『ドラゴンボール』にはかめはめ波をはじめ、多くの必殺技が登場しますが、どれも構えや強さが異なり、それぞれの特徴を見せています。ベジータの有名な必殺技であるビッグ・バン・アタックは、いったいどのようにして発動するのでしょうか？また、ビッグ・バン・アタックが違う構えで放たれたシーンも存在するようです。

ベジータの必殺技であるビッグ・バン・アタックは『人造人間編』にて初登場を果たしました。19号と20号の圧倒的な戦闘力によって戦士達が苦しめられていた時、スーパーサイヤ人へと覚醒を果たしていたベジータが現れて19号をねじ伏せ、トドメとしてビッグ・バン・アタックを放ちました。19号は粉々になっており、以前までベジータが使用していたギャリック砲よりも強い威力を持っている事がうかがえます。

『人造人間編』で味方の戦士達を苦しめていた19号を木っ端微塵に吹き飛ばして勝利を収めていた事から、高威力である事が分かるビッグ・バン・アタックですが、実は『ドラゴンボール超』の『銀河パトロール囚人編』のボスキャラ・モロも使用していました。モロはビッグ・バン・アタックを放った直後、『普通の気功波だな、たいそうな名前つけやがって』というセリフを発言しており、普通の気功波である事を示唆していました。

確かに、ビッグ・バン・アタックは悟空のかめはめ波のようにビーム上で発射されるわけでもなく、少し大きな気功波という印象を受ける見た目です。19号を一撃で倒した事から高威力だと感じられるビッグ・バン・アタックですが、それは単にベジータが強かったという事で、モロの発言によってビッグ・バン・アタックはかっこいい名前を付けた気功波だという事が分かりました。

ベジータのビッグ・バン・アタックは、悟空のかめはめ波のように気を溜める動作を必要とせず、大きく開いた掌から放ちます。また、ベジータの技の中では珍しく、片手だけで放つ事も特徴です。放った後も体力が奪われている様子も無く、普通の気功波だという事がこの点でも分かります。

テレビアニメ『ドラゴンボールGT』にて、ボスキャラのベビーがベジータの身体を乗っ取ってベビーベジータとなりますが、この時にビッグ・バン・アタックを使用しています。しかし、ベビーベジータは前述のやり方とは違い、両手を真正面に構えてから『ビッグ・バン・アタック！』と叫んでビーム状の光線を放つという方法をとっていました。

この技は、構えや技の性質を考えると完全にベジータがセルに向かって放ったファイナルフラッシュそのもので、視聴者は困惑しました。この事に関しては言及されていませんが、ベビーがベジータの記憶を探って技を発動した事から、ビッグ・バン・アタックとファイナルフラッシュが混同したのではないかというのが有力な説となっています。

初めてベジータがビッグ・バン・アタックを放つ際、このセリフを発言していました。ベジータは19号と20号の前に姿を現した際に自分の事を『超ベジータ(スーパーベジータ)』と称して周りに知らしめており、ビッグ・バン・アタックを放つ時も自分がスーパーサイヤ人になった事を強調してこのセリフを言ったと考えられます。ベジータの中でも人気のセリフとなっており、19号を倒したことも相まってかっこよさを感じられます。

ビッグ・バン・アタックが初登場したのは、原作漫画『ドラゴンボール』の344話『うろたえる人造人間』で、アニメ『ドラゴンボールZ』では130話『20号の不敵な笑い…ドクターゲロの秘密』となっています。人造人間19号を肉弾戦のみで圧倒したベジータに対して、19号は走って逃げようとします。しかし、ベジータは決して逃がそうとせず、空中からビッグ・バン・アタックを放って19号を跡形もなく粉砕しました。

かめはめ波よりもビッグ・バン・アタックの方が好きというファンの感想があります。かめはめ波と言えば主人公である悟空の得意技で、ここぞという場面で活躍してきた『ドラゴンボール』の中でも人気の必殺技です。しかし、人気キャラであるベジータのビッグ・バン・アタックも負けてはおらず、名前のカッコ良さや初めて放った時のセリフもあって、一番好きだというファンの方は非常に多くいます。

『ドラゴンボールGT』にて、ベジータの身体を乗っ取ったベビーがファイナルフラッシュの構えでビッグ・バン・アタックを放ちましたが、これが許せないというファンの感想があります。ベジータファンにとってビッグ・バン・アタックは大切な必殺技であり、やはり間違えて放つという事には不快感を覚えるようです。さらに、ベビーベジータはその後のゲーム作品でもビッグ・バン・アタックの間違った構えを貫き通しています。

ビッグ・バン・アタックの構えは5本の指を開いた片手を前に突き出すという簡単なものなので、似たような構えをしたほか作品のキャラなどがいると、ファン達はツイッター上でビッグ・バン・アタックというツイートをして楽しんでいるようです。また、自分でも真似しやすいという手軽さもビッグ・バン・アタックの魅力となっています。

ベジータが地球に来襲した時には、ギャリック砲を得意技としていました。しかし、ビッグ・バン・アタックやファイナルフラッシュが登場した事によってあまり使用しなくなっています。ビッグ・バン・アタックの方が威力が高いという事が理由として考えられますが、『ドラゴンボール超』ではビルスやキャベに放っているシーンがありました。

ベジータの必殺技であるビッグ・バン・アタックについてまとめてきましたが、19号を倒すシーンで登場し、かっこいいセリフで放った事から人気となっている事が分かりました。多くの必殺技が登場するド派手なバトルが人気の『ドラゴンボール』ですが、ビッグ・バン・アタックも大事なシーンで使用され、長年愛されている必殺技です。