【アオアシ】サイドバックに求められる能力とは?アシトがFWから転向した理由は?

「アオアシ」は「東京シティ・エスペリオンFC」ユースチームを舞台に描いた作品で、主人公の青井葦人(アシト)はサイドバックとして活躍します。今回は、「アオアシ」の主人公の青井葦人(アシト)がフォワードからサイドバックに転向した理由をネタバレ紹介します。また、「アオアシ」のサイドバックにおいて大切なことや、アシトが司令塔の役割を果たす理由などもネタバレ紹介するのでチェックしてみてください。

【アオアシ】サイドバックに求められる能力とは?アシトがFWから転向した理由は?のイメージ

目次

  1. アオアシとは?
  2. アオアシのサイドバックに求められる能力を考察
  3. アオアシの葦人がFWからサイドバックに転向!その理由は?
  4. アオアシのサイドバックに転向した葦人の性格や福田・花との関係
  5. アオアシのサイドバックに関する感想や評価
  6. アオアシのサイドバックまとめ

アオアシとは?

アオアシの概要

「ビッグコミックスピリッツ」に2015年6月から連載されている「アオアシ」は小林有吾さんが作者の漫画作品です。サッカー漫画としては珍しい、Jリーグのユース年代を題材としていて、2017年マンガ大賞第4位、2020年第65回小学館漫画賞一般部門を受賞している人気作品。そんな「アオアシ」は2022年4月からアニメ版が放送されることが決定しています。

また、「アオアシ」は2022年2月現在で26巻まで発行されているほか、主人公の青井葦人の兄が主人公のスピンオフ作品「アオアシ ブラザーフット」が連載中です。そんな「アオアシ」の累計発行部数は900万部を突破しました。

アオアシのあらすじ

あらすじと書かれたスケッチブック

「東京シティ・エスペリオンFC」ユースチーム監督の福田達也に声をかけられた青井葦人はユースセレクションを受験します。ユースチームに合格をしますが、青井葦人はチームメイトより個人技や個人戦術ができずに落ちこぼれてしまいました。そこで青井葦人は止めて蹴るという、サッカーの基本技術から取り組むことになります。

小林有吾「アオアシ」 | ビッグコミックBROS.NET(ビッグコミックブロス)|小学館

アオアシのサイドバックに求められる能力を考察

サイドバックとは?

サッカーのサイドライン

ここからは「アオアシ」のサイドバックに求められる能力を考察します。サイドバックはサッカーのポジションの1つで、ディフェンダーの1種です。ディフェンダーのなかで、ピッチの両サイドのどちらかをメインにプレイするポジションです。どちらのサイドを主戦場にするかによって、右サイドバックと左サイドバックに分けられます。そして、ディフェンダーなので守備がメインになりますが、攻撃参加も重要な役割です。

ちなみに、日本代表選手でサイドバックとして活躍したのは内田篤人選手や長友佑都選手などが有名です。サイドバックはほかのポジションと違う能力を求められますが、それについては次の項から詳しく紹介します。

サイドバックに求められる能力

サイドバックに求められる能力①守備力

ゴール裏

「アオアシ」のサイドバックに求められる能力として、高い守備力が挙げられます。サイドバックはディフェンダーなので、抜かれてしまうとその後ろには味方がいません。そのため、相手の攻撃を防ぐことがとくに大切です。サイドはゴールから距離があるためすぐにシュートされるわけではありませんが、サイドを抜かれてセンタリングを上げられると、失点に直結します。

そんなサイドバックは、相手の攻撃陣を抜かせないため1対1の対人守備が重要になります。また、裏に出されたパスに相手攻撃陣より早く追いつくため、機敏さも求められるポジションです。また、サイドバックとはいえ、サイドだけ守ればいいのではなく状況に応じて中央の守備に参加するなど、守備の仕事は数多くあります。

サイドバックに求められる能力②攻撃力

カラフルなサッカーボール

「アオアシ」のサイドバックの求められる能力は、守備力だけではなく攻撃力も挙げられます。ディフェンダーですが、守備だけしていたのではチームの攻撃力が落ちてしまいます。サイドバックの役割は、ボールを中央や前線につなぐためのパスや、相手のサイドを突破することです。とくに、サイドを突破してからセンタリングを上げることで得点チャンスを増やすことができます。

サイドバックが攻撃参加するときは、相手のサイドバックとの1対1の状況になりがちです。足が速い選手が多いサイドバック同士の攻防は、ゲームの勝敗に大きな影響を与えるとされています。

サイドバックに求められる能力③状況判断力

サッカーの競り合い

「アオアシ」のサイドバックに求められる能力として、状況判断力が挙げられます。ここまで紹介してきたとおり、サイドバックは攻撃・守備ともに重要です。しかし、試合を通して動き続けていればどうしてもどこかで体力が落ちてしまい、思ったプレイができなくなります。また、守備をすべきタイミングで前に上がると大きなピンチを招くことになりかねません。

そのため、サイドバックには試合の状況をしっかり見極めて判断する能力が必須だとされています。「アオアシ」のアシトはサイドバックでありながら司令塔的な役割を果たしていますが、それは状況判断力があることが理由の1つのようです。

サイドバックに求められる能力④視野の広さ

「アオアシ」のサイドバックに求められる能力として、視野の広さが挙げられます。これは先ほど紹介した状況判断力にも通じるもので、ピッチをしっかり見極める視野の広さがあってこそ、正しい状況判断ができるためです。また、ピッチを見極める視野の広さがあるからこそ、アシトが司令塔として活躍できています。

サッカーは日々進化していて、もともとサイドバックに司令塔的な役割はあまり期待されていませんでした。しかし、近年では「アオアシ」と同じように実際のサッカーにおいてもサイドバックに司令塔的な役割が任されるケースがあります。

サイドバックに求められる能力⑤体力

「アオアシ」のサイドバックに求められる能力として、体力が挙げられます。サッカーにおいてもっとも走るポジションとしてミッドフィルダーがあります。しかし、サイドバックもミッドフィルダーに次いで体力が必要とされます。攻撃参加、守備とサイドを舞台に前へ後ろへと走らなくてはいけないサイドバックは、体力がない選手には辛いとされています。

実際に、日本代表のサイドバックとして長く活躍している長友佑都選手は、その豊富な運動量から基本的にはミッドフィルダーの愛称になる「ダイナモ」という愛称がつけられています。

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アオアシの葦人がFWからサイドバックに転向!その理由は?

葦人がサイドバックに転向することになる

ここからは「アオアシ」の主人公である青井葦人(アシト)がフォワードからサイドバックに転向したことについて、ネタバレを含めて紹介します。「アオアシ」の主人公のアシトは、物語がはじまった時点ではフォワードで、「世界一のフォワードになる」と言っているほど、点を取るフォワードにこだわりがありました。

しかし、漫画「アオアシ」の61話で福田達也監督によりディフェンダーに転向するように指示されました。ネタバレをすると、福田達也監督はアシトと出会ったときからフォワードではなくサイドバックとしての才能を見込んでいました。その判断は、「アオアシ」の物語が進むにつれて正しかったことが証明されていきます。

葦人は栗林から「首振り」の動きを学ぶ

サイドバックに転向することを指示されたアシトでしたが、フォワードとして活躍することばかり考えていたアシトにとってはショックな指示で、転向してしばらくはサイドバックとしてのプレイにモチベーションが上がりませんでした。そして、フォワードとサイドバックでは動きが違うため、転向したばかりのアシトはプレイがうまくいきません。

そんなアシトがサイドバックとして目覚め始めるのは、ネタバレ解説をするとチームメイトの栗林のおかげです。悩んでいるアシトは「栗林の動きを見習うといい」というアドバイスを受け、試合中に栗林が首を振り状況把握していることに気づきました。それを悪戦苦闘しながら身に着けたアシトは、持ち前の俯瞰の能力を底上げしサイドバックとして目覚めていきます。

葦人はFWに向いていなかった?

アシトがサイドバック転向を命じられた理由のネタバレとして、フォワードに向いていなかったことが挙げられます。アシトには「足もとにボールが収まらない」「敵の間を縫って抜け出す俊敏性がない」「最初の10メートルのダッシュ力がない」という弱点があると福田達也監督が語っています。足もとへボールを収めるテクニックは練習でそれなりに伸びるかもしれません。

しかし、俊敏性やダッシュ力は努力だけでは限界があるとされています。そのため、フォワードより高い適性があるサイドバック転向を命じたとされています。

福田達也が葦人をサイドバックに転向させた理由

理由①俯瞰を活用するため

福田達也監督がアシトがサイドバックとして活躍できると考えた理由をネタバレ解説します。まず1点目は、アシトの俯瞰の能力を活用するためです。アシトはフィールド全体を見渡す俯瞰の能力があることに福田達也監督は気づいていました。しかし、フォワードだと前線しか見ないので俯瞰の能力を完全に活かすことができません。

しかしサイドバックは自陣深くにポジションするため、ピッチ上すべてを俯瞰で把握できます。アシトの俯瞰の能力は、前線より後ろのポジションの方がより活かせるということが転向の理由でした。

理由②司令塔に育てるため

福田達也監督がアシトをサイドバックにした理由として、アシトを司令塔として育てたいと考えていることが挙げられます。「アオアシ」の作中で冨樫慶司と本木遊馬が実際にアシトが司令塔になるのではないかと予想していました。サイドバックに転向したばかりのころは、慣れていないこともあり司令塔としての役割どころか、サイドバックとしての動きだけで精一杯でした。

しかし、サイドバックとして成長していく中で司令塔としての力も身に着けていきます。高校最強の青森星蘭戦では、青森星蘭の司令塔である天才プレイヤー北野蓮をしのぐプレイも見せました。また、北野蓮はアシトと同じく俯瞰の能力があり、そのことに気づいた2人は敵チーム同士ですが意気投合しました。

理由③後ろに敵がいないから

福田達也監督がアシトをサイドバックに転向させた理由には、後ろに敵がいないポジションであることが挙げられます。アシトは技術的に未熟なため、中盤に配置すると全方向を気にしなくてはいけなくなり混乱することが考えられました。サイドバックであれば注意する方向が限定されるため、未熟なアシトでも活躍できると考えたようです。

また、サイドバックは攻撃・守備と自由に動き回るポジションです。俯瞰の能力をもつアシトには自由を与えた方が光ると福田達也監督は考えていました。

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アオアシのサイドバックに転向した葦人の性格や福田・花との関係

ネタバレ①葦人(アシト)の性格

アシトは地元の愛媛でプレイしているときは「全盛期のロナウドの生まれ変わり」と豪語していました。また、ヤジで家族が馬鹿にされたときに相手に頭突きをして一発退場になってしまうような直情的な部分があります。そして、成長するためには誰にでも頭を下げて教えを乞う素直さ、成長のため何でもするというハングリー精神を持ち合わせたキャラクターです。

ネタバレ②葦人(アシト)をスカウトしたのは福田

アシトは愛媛の弱小中学校のサッカー部に在籍していました。そんなアシトを「東京シティ・エスペリオンFC」のセレクションに誘ったのは福田達也監督でした。アシトが持つ俯瞰の能力を買ったことと、エリートばかりのユースチームにアシトのような「淀み」が必要だと考えたためです。

ネタバレ③葦人(アシト)と杏里の関係

「アオアシ」に登場する海堂杏里は、エスペリオンのスポンサーである海堂電機の令嬢です。杏里は少しずつアシトに惹かれていきます。しかし、花とアシトの絆の前に負けていることを自覚していました。それでもアシトに告白しますが、アシトはそれが愛の告白ではなくプレイスタイルが好きだという告白だと勘違いしました。アシトにとって、杏里は気になる異性というわけではないことが証明されたシーンだとされています。

ネタバレ④葦人(アシト)と花の関係

「アオアシ」の一条花は、福田達也監督の義理の妹です。アシトのプレイスタイルに惚れた花は「世界最初のアシトのファン」だという自信があります。また、アシトに惹かれていて一緒に行動することが多く、お互いに好意を抱いているシーンが描かれます。しかし、作中ではまだ2人は付き合っていません。ですが、いずれ付き合うのではないかと言われています。

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アオアシのサイドバックに関する感想や評価

「アオアシ」のアシトは、サイドバックながら司令塔としての役割を果たします。現実の世界で、イングランドの名門チーム「マンチェスターシティ」に在籍する、ジョアン・カンセロというサイドバックがいます。ジョアン・カンセロは、まさに「アオアシ」の司令塔的サイドバックだという感想がたくさんありました。

「アオアシ」のおかげでサイドバックというポジションについて詳しくなれたという方や、サイドバックについて学べたという方がいました。

サッカー漫画で主人公がサイドバックというケースはあまりありません。「アオアシ」は主人公がゴールを決めるポジションじゃないことで、よりちゃんとサッカーを描いているという感想がありました。

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アオアシのサイドバックまとめ

まとめと書かれたボード

「アオアシ」のサイドバックや、サイドバックに転向したアシトについてのネタバレ解説を紹介しました。サッカーをリアルに描いていると話題の「アオアシ」、サイドバックや司令塔といった役割に注目してチェックしてみてはいかがでしょうか?

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