【ダンダダン】セルポ星人はアメリカの都市伝説が元ネタ？六根や虚空の意味は？

漫画ダンダダンの第1話で主人公の綾瀬桃を拉致しに来た宇宙人のセルポ星人。漫画ダンダダンの第1話で登場したセルポ星人とは男性しかいない七三分けの宇宙人であり、生殖能力の欠如で意思を全て失っています。漫画ダンダダンの作中で綾瀬桃はセルポ星人の手から逃れたものの、特殊な超能力を宿すことになってしまいました。本記事ではそんなセルポ星人について元ネタとなった都市伝説や｢六根｣と｢虚空｣の意味などをご紹介します。

ではセルポ星人の元ネタとなった都市伝説や｢六根｣と｢虚空｣の意味などをご紹介する前に、セルポ星人が登場する漫画ダンダダンの作品情報とストーリーのあらすじについて簡単にご紹介していきます。セルポ星人が登場するダンダダンとは龍幸伸が描く｢少年ジャンプ+｣の漫画作品です。龍幸伸が描く漫画ダンダダンは元々2021年の4月6日に｢少年ジャンプ+｣で連載が始まった作品であり、2022年3月現在も同誌で連載が続いています。

2022年3月現在も連載が続く漫画ダンダダンは幽霊を信じている主人公の女子高生とUFOを信じる男子男子高校性の怪奇現象との戦いを描いたオカルト作品であり、これまで合計4巻の単行本が刊行されています。そんな漫画ダンダダンは連載当初から｢次にくるマンガ大賞2021｣でWEBマンガ部門の2位に選ばれ、一躍注目を集めました。これにより漫画ダンダダンは人気を博し、100万回を超える閲覧回数を記録することになりました。

漫画ダンダダンの主人公である綾瀬桃は祖母が霊媒師だったため、幽霊を本気で信じていました。一方もう1人の主人公である高倉健はオカルトマニアであるため、宇宙人やUFOを信じていました。ある日高倉健は綾瀬桃を同士と思って声を掛けるものの、彼女が宇宙人やUFOを信じ無いことで喧嘩になってしまいます。そして2人は信じるものを証明出来たらパシリにするという勝負をし、謎めいた怪奇現象の世界に足を踏み入れるのでした。

本記事で元ネタとなった都市伝説や｢六根｣と｢虚空｣の意味などをご紹介するセルポ星人とは漫画ダンダダンに登場するキャラクターです。セルポ星人は漫画ダンダダンの第1話で初登場した宇宙人であり、七三分けの髪型と異様に大きい顔が特徴となっています。漫画ダンダダンの第1話で初登場したセルポ星人はとある都市伝説を元ネタにしており、性別が男性しかいません。なのでセルポ星人はクローン技術を使って子孫を増やしています。

しかし生物は異性同士の繁殖で進化するものです。そのためクローン技術でしか子孫を増やせないセルポ星人は全く進化しておらず、感情を失ってしまっています。セルポ星人はそれを危険視し、地球で生殖機能を取り戻そうと考えています。そんなセルポ星人は漫画ダンダダンの作中で綾瀬桃を拉致し、生殖機能の研究を行おうとしました。しかしセルポ星人は超能力が覚醒した綾瀬桃に反撃され、呆気なく撃退されることになりました。

ではここからは漫画ダンダダンに登場するセルポ星人の元ネタとなった都市伝説についてご紹介していきます。漫画ダンダダンに登場するセルポ星人はアメリカのある都市伝説が元ネタとなっています。その元ネタとなった都市伝説とは｢プロジェクト・セルポ｣です。元ネタとなった｢プロジェクト・セルポ｣とはアメリカの｢ロズウェル事件｣がきっかけで生まれた都市伝説であり、2005年頃に全世界のオカルト好きの間で話題となりました。

都市伝説の｢プロジェクト・セルポ｣は1960年代にアメリカが行った極秘計画の名前となっており、｢ロズウェル事件｣で回収した｢イーブ｣という宇宙人を使って惑星セルポと接触したといわれています。この極秘計画でアメリカは10人の男性と2人の女性を惑星セルポに送り込み、惑星セルポに65万人の宇宙人がいると判明したそうです。しかし結局都市伝説の話であるため、｢プロジェクト・セルポ｣が本当にあったかは不明となっています。

漫画ダンダダンに登場するセルポ星人の名前は都市伝説の｢プロジェクト・セルポ｣を元ネタにしています。また繁殖が出来ないのも人口が少ない惑星セルポの宇宙人が元ネタだと考えられます。しかしせルポ星人の変身した姿は｢プロジェクト・セルポ｣が元ネタではありません。このセルポ星人の変身後の姿は｢ウルトラマン｣や｢ウルトラQ｣のデザインで知られる成田亨の影響を受けていると作者の龍幸伸がコメントしています。

ではここからは漫画ダンダダンに登場するセルポ星人の｢六根｣と｢虚空｣の意味についてご紹介していきます。漫画ダンダダンに登場するセルポ星人は｢六根｣という念能力を持っています。セルポ星人の｢六根｣は高い威力があり、クレーターを簡単に作れます。そんな｢六根｣は仏教の用語で人間の第六感を指しており、超能力的な意味合いを持っています。おそらく仏教用語の意味からセルポ星人の念能力は｢六根｣と名付けられたのでしょう。

セルポ星人は念能力の｢六根｣の他に、｢虚空｣と呼ばれる謎の空間を展開する能力も持っています。作中でセルポ星人は｢虚空｣で学校に空間を作り、｢ネッシー｣や｢ドーバーデーモン｣と共に綾瀬桃と戦いました。そんな｢虚空｣は｢六根｣と同じく仏教用語です。仏教において｢虚空｣は何一つ無い場所や何の妨げもなく全てが存在している場所という意味があります。｢六根｣と｢虚空｣の意味を見ると、セルポ星人は仏教と関係があると考察出来ます。

ではここからは漫画ダンダダンの作中でセルポ星人に拉致された綾瀬桃についてご紹介していきます。綾瀬桃とは漫画ダンダダンの主人公にあたるキャラクターであり、ギャルのような派手な見た目と整ったかわいい容姿が特徴となっています。綾瀬桃はそのかわいい見た目と明るい性格から人気が高く、学校でカーストの頂点に立っています。しかし綾瀬桃は祖母のせいで口が非常に悪く、高倉健が好きという渋い趣味を持っています。

綾瀬桃は霊媒師の祖母のせいで昔からかわれ、祖母に対してそっけない態度を取っています。しかし綾瀬桃は祖母が大好きであり、宇宙人やUFOを信じ無いけど幽霊だけは心から信じています。そんな綾瀬桃は幽霊を信じ無い宇宙人好きの高倉健と出会い、大喧嘩してしまいます。しかし好きな俳優と同じ名前であることから綾瀬桃は高倉健に好意を抱き、彼と共に数々の怪奇現象に立ち向かっています。

漫画ダンダダンの作中で綾瀬桃はUFO出没の噂がある廃ビルへ行き、そこでセルポ星人に拉致されてしまいます。拉致された綾瀬桃は生殖機能の研究対象となり、セルポ星人に犯されそうになります。しかし綾瀬桃はセルポ星人の念能力でチャクラが開いて目視出来る全てのものを掴む超能力を手に入れ、セルポ星人を撃退します。その後綾瀬桃は自身の超能力でターボババアを掴めることが分かり、高倉健の呪いを制御する役割を担いました。

漫画ダンダダンに登場するセルポ星人に関する感想ではセルポ星人が気持ち悪いといった感想が多く寄せられていました。漫画ダンダダンに登場するセルポ星人は優秀な能力を持った宇宙人です。しかしセルポ星人は全員が七三分けの男性の宇宙人であり、非常に気味の悪い見た目をしています。そのためセルポ星人は多数の漫画ダンダダンファンに気持ち悪がられています。

漫画ダンダダンに登場するセルポ星人に関する感想では｢ウルトラマン｣のダダに似ているといった感想も多く寄せられていました。本記事でご紹介した通り、セルポ星人は成田亨の影響を強く受けていると作者が公言しています。そのためかセルポ星人の見た目は｢ウルトラマン｣に登場するダダと非常にそっくりとなっています。成田亨の影響を受けたことを考えると、セルポ星人の見た目の元ネタはダダの可能性が高いといえます。

漫画ダンダダンに登場するセルポ星人に関する感想ではセルポ星人の見た目が好きといった感想も多く寄せられていました。確かに漫画ダンダダンに登場するセルポ星人は見た目が気持ち悪い宇宙人です。しかし見た目の気持ち悪さでセルポ星人は悪い宇宙人らしさが強まっており、強烈な印象を読者に与えています。このことからセルポ星人は敵の宇宙人でありながらも漫画ダンダダンファンに高い人気を博しています。

本記事では漫画ダンダダンに登場するセルポ星人について元ネタとなった都市伝説や｢六根｣と｢虚空｣の意味などをご紹介しました。アメリカの都市伝説を元ネタにしたセルポ星人は綾瀬桃を拉致して犯そうとした悪い宇宙人です。しかしセルポ星人は男性しかいないことから進化が出来ず、感情さえも失ってしまいます。このことを踏まえると、漫画ダンダダンに登場するセルポ星人はある意味可哀想な宇宙人だといえるでしょう。