鬼滅の刃遊郭編が炎上？アニメ2期への批判理由は子供に見せたくないから？

• 作者：吾峠呼世晴
• 原作漫画：鬼滅の刃
• アニメ監督：外崎春雄
• アニメシリーズ構成・脚本・制作会社：ufotable
• アニメ制作：アニプレックス、集英社、ufotable
• アニメ放送期間：2021年12月5日～2022年2月13日
• アニメ話数：全11話
• 主題歌：Aimer「残響散歌」（OP主題歌）、Aimer「朝が来る」（ED主題歌）

『鬼滅の刃遊郭編』は吾峠呼世晴が手がける少年漫画『鬼滅の刃』の章の1つで、『鬼滅の刃遊郭編』のアニメ版は2021年12月5日～2022年2月13日までの間に全11話で放映されました。『鬼滅の刃遊郭編』は『鬼滅の刃』の地上波放送アニメの2期として制作され、アニメ1期・劇場版と同じくアニメ制作会社・ufotableが手がけています。

アニメ第2期となる『鬼滅の刃遊郭編』では、炭治郎が所属する鬼殺隊の音柱・宇髄天元をメインキャラに迎え、宇髄天元の嫁たちが偵察している遊郭へ潜入する物語が描かれています。2022年2月に『鬼滅の刃遊郭編』のアニメ放送が終了した後には、『鬼滅の刃』のアニメ第3期となる『刀鍛冶の里編』の制作も決定しました。

鬼にされた妹・禰豆子を人間に戻すため、鬼を討伐する集団である鬼殺隊に入隊した炭治郎。ある日上官の音柱・宇髄天元に強制的連行されそうになっていた仲間を助けたところ、代わりに炭治郎・善逸・伊之助の3人が宇髄と共に任務に赴くことになります。そんな3人が連れて行かれた場所というのは遊郭。炭治郎たちは任務のため、女装を施し遊郭に潜入することとなります。

アニメ『鬼滅の刃遊郭編』の前作となる『竈門炭治郎立志編』と劇場版『無限列車編』が大人気となった『鬼滅の刃』。しかしアニメ第2期の『鬼滅の刃遊郭編』は様々な理由が重なり、視聴者からの批判や苦情が寄せられ炎上騒ぎが起こりました。こちらの項目ではそんな『鬼滅の刃遊郭編』の炎上・批判がなぜ起こったのか、その理由を調査。『鬼滅の刃遊郭編』の炎上・批判が殺到した理由を5つに分けてご紹介していきます。

鬼滅の刃のアニメ第2期『遊郭編』がなぜ炎上・批判が殺到したのか？その理由1つ目は遊郭という場所が子供向けではないということ。『鬼滅の刃遊郭編』はそのタイトルの通り、遊郭を舞台としたストーリーとなっています。しかし遊郭というのは現代でいうところの売春施設。子供の読者・視聴者も多い『鬼滅の刃』でそういった場所をモチーフとしたストーリーを展開することに抵抗がある保護者たちも多かったようです。

主に「遊郭の意味を子供に説明しづらい」「遊郭を美化することに抵抗がある」といった意見が出ているようで、子供への教育上の影響が心配されていたり、子供に遊郭の意味を聞かれた際に気まずいといった声があがっています。

鬼滅の刃のアニメ第2期『遊郭編』がなぜ炎上・批判が殺到したのか？その理由2つ目は放送局がフジテレビだったからというもの。これまでに『鬼滅の刃』以外でも多くの人気作品を放送してきたフジテレビですが、視聴者から不評を受け炎上してきた経歴があります。具体的な一例としては「ワンピースの特番回での作画崩壊」「アナと雪の女王のEDでの合唱」「約束のネバーランドの最終回に静止画が多かった」などです。

フジレテビ系列で放送されるアニメでは上記のような視聴者の意図を汲まない内容が度々放送されている経歴があるため、人気作である鬼滅の刃の『遊郭編』の放送局がフジテレビ系列に決定した際に不満や批判の声があがり、今回の『鬼滅の刃遊郭編』の炎上騒ぎの一端を担ったようです。

鬼滅の刃のアニメ第2期『遊郭編』がなぜ炎上・批判が殺到したのか？その理由3つ目は女性差別を助長させるのではないかという意見が出ていたこと。『鬼滅の刃遊郭編』は遊郭を舞台としたストーリー。遊郭とは女性が男性を様々な方法でもてなす施設のため、そういった描写によって女性差別への意識が強まってしまうのではないかと懸念されていたようです。

しかし実際に放送された『鬼滅の刃遊郭編』では女性軽視を助長させるような直接的な描写はありませんでした。しかし遊郭という実在した場所を舞台としていることから、その背景を汲み取って不快な気持ちになる視聴者がいたことも想像に難くないでしょう。そういった理由からなぜ遊郭を舞台にしたのかという感想も出ているようです。

鬼滅の刃のアニメ第2期『遊郭編』がなぜ炎上・批判が殺到したのか？その理由4つ目はメディアによる遊郭編への煽りです。"遊郭"というキーワードから子供を持つ親だけではなく、SNSやネット記事でも取り上げられることのあった遊郭編。『鬼滅の刃』の原作漫画を読んだ人であれば、『鬼滅の刃遊郭編』が成人向けの内容が含まれていないことは明白。

しかし劇場版『無限列車編』で社会現象を巻き起こしメディアからも注目されている作品であったため、鬼滅の刃のアニメ2期である『遊郭編』の制作が発表された際には遊郭を舞台とした内容に注目が集まりました。そんなメディアの煽りに対して鬼滅の刃ファンの中には不快感を感じた人もいたようです。

鬼滅の刃のアニメ第2期『遊郭編』がなぜ炎上・批判が殺到したのか？その理由5つ目は現在の親世代の子供との関わり方の問題です。現在子供を育てている人が多い20代～40代の世代は親と子供だけで生活する"核家族"を経験してきた世代です。

そのため、祖父母や親族と同居していた"大家族世代"と比べると、家族以外の人と気軽に話したり学習する機会が少ない傾向にあります。そのため、昔であれば人との関わりで自然と身につけられた知識などに触れる機会が減り、現在の親世代が子供に何かを聞かれた時にどう伝えればいいのか迷ってしまうということも多いでしょう。

そのひとつとして、「遊郭とは何か？」と聞かれた際に親もしどろもどろになってしまったり、言葉の意味を教えずにごまかしたりといった対応になってしまい、親子ともにわだかまりを溜めたままとなってしまう家庭もあるのではないかと考えられます。そういったきっかけを作ってしまう原因となる可能性もあるため、『鬼滅の刃遊郭編』に批判の声があがっているとも考えられます。

上記では『鬼滅の刃遊郭編』がなぜ炎上・批判が殺到しているのかについてご紹介してきました。次にこちらの項目では『鬼滅の刃遊郭編』は子供に見せても問題ない作品なのかをご紹介していきます。また『鬼滅の刃遊郭編』を子供に見せる際には遊郭という場所の背景をどのように説明したらいいのかについても提案しているので、子供が『鬼滅の刃遊郭編』を見たがっている場合に参考にしてみてください。

『鬼滅の刃遊郭編』を子供に見せても大丈夫なのか判断するポイント1つ目は『鬼滅の刃が深夜アニメ』という部分。鬼滅の刃は小学生など子供にも代人気な作品で、原作漫画も少年向け漫画雑誌の週刊少年ジャンプに掲載されていたものです。しかしアニメは深夜枠で放送され、青少年向けではない内容が含まれていると判断されているのも事実です。

大人気となった映画『鬼滅の刃無限列車編』も軽度ではあるものの、残酷な描写が描かれているシーンがあるため、12歳未満の子供には保護者からの助言や指導が必要とされるPG12の制限が設けられていました。低学年だったり感受性が豊かなお子さんの中には、映画を観てショックを受け泣き出してしまう子供や夜眠れなくなってしまう子供もいたと炎上しました。

『鬼滅の刃遊郭編』では遊郭特有の成人向け描写などは描かれていませんが、『鬼滅の刃無限列車編』と同じように主人公の仲間達や敵が大きな怪我を負うシーンが度々登場します。そのため、流血表現が苦手なお子さんや、そういった場面がトラウマになってしまうと思われる年齢のお子さんには『鬼滅の刃遊郭編』を見せるのは控えた方がいいでしょう。

『鬼滅の刃遊郭編』を子供に見せても大丈夫なのか判断するポイント2つ目は『遊郭という場所の意味を聞かれた際に的確に伝えられるか』。最近では水商売を題材にしていたり、アウトローな内容を描いた作品が人気作として度々見かけられています。しかしこういった作品が子供に悪影響かといえば一概にそうとも言えず、過酷な環境の中で成長していく登場人物たちの姿を通して得られるものも多くあります。

『鬼滅の刃遊郭編』で登場する遊郭という場所についても、実際にそういった思いをして生涯を謳歌してきた実在の人物たちがいたことや、実際にあった日本の風習として伝わってきたという事実を親が受け止め、子供に伝える必要があります。なぜそういった場所が出来たのか？そこで働いていた人々はなぜその仕事をしていたのか？

遊郭という場所の背景を偏見なく伝えることで、好色的な面だけではなく日本の歴史の学習にもなるため、『鬼滅の刃遊郭編』を子供に見せる場合には必要に応じてそういった補助的な知識を伝えることで遊郭という場所や『鬼滅の刃遊郭編』の内容を誤解なく理解することに繋がるでしょう。

『鬼滅の刃遊郭編』を子供に見せても大丈夫なのか判断するポイント3つ目は『遊郭特有の性的描写はない』という部分。一般的に遊郭という場所については「男性がお酒を飲みその後朝まで楽しむ場所」という認識で広く知られているのではなでしょうか？

そのため遊郭は「いかがわしい場所」という認識の人も多いと思われますが、実際には芸子さんが弾く楽器を楽しんだり、洗礼された会話を楽しんだりと、教養も養える場としての役割もありました。『鬼滅の刃遊郭編』ではそういった遊郭の明るい一面を描いており、男女の性的な描写は描かれていないため遊郭特有の生々しい表現があるのではないかと気にしている場合には問題なく見ることができます。

『鬼滅の刃遊郭編』を子供に見せる場合、遊郭という場所をどのように説明するか。この問題は多くの親御さんが気にされているようで、ネットの知恵袋などでも話題にあがっています。その中でも賛同する意見が多かったのは「男の人がお金を払って女の人にお酌してもらったり、芸子さんが踊ったり楽器を弾くのを見て楽しむ場所」と、全てを直接的に話すのではなく遊郭の一面を簡易的に伝えるだけで良いのではないかというもの。

更には「親が知らないところで子供は学んでくるからわざわざ教えなくてもいいのでは？」「下手にごまかすより直球に伝えた方が良い」といった意見もあがっています。子供の性格や親御さんとの関係性にもよりますが、うやむやにするよりは無理なく伝えられる範囲の事実を教えることが大切という意見が多く見られています。

アニメ2期も制作され、ますます視聴者から続編を期待されているアニメ『鬼滅の刃』。現在アニメ3期となる『刀鍛冶の里編』の制作決定の発表もされましたが、3期の放送まで待てないという人もいるのではないでしょうか？

そんな人は『鬼滅の刃』の原作漫画12巻から読み進めると『遊郭編』の続きを読むことができます。『遊郭編』の続きの『刀鍛冶の里編』は漫画の12巻～15巻までの内容となっているため、気になっている人はそちらを手に取ってみてはいかがでしょうか？

鬼滅の刃のアニメ2期『遊郭編』の続きである『刀鍛冶の里編』では、上弦の陸との戦いで折れてしまった炭治郎の刀を直しに刀鍛冶の里まで訪れる物語が描かれています。主な登場キャラクターは霞柱の時透無一郎と恋柱の甘露寺蜜璃、入隊試験で知り合った不死川玄弥の3人。また敵として上弦の伍・玉壺と上弦の肆・半天狗も登場します。

そして『刀鍛冶の里編』の一番の見どころは禰豆子が太陽の光を浴びてしまうこと。鬼は太陽を浴びると消滅してしまいますが、特殊な鬼である禰豆子にはどんな結果が待ち受けているのか？物語の大筋に関わる出来事となるため、盛り上がること必至の章となっています。

遊郭という場所を舞台としているため、一部の視聴者の間で炎上した『鬼滅の刃遊郭編』。しかしその内容は『鬼滅の刃』のアニメ1期と同じく感動できる物語と神作画で好評価を受けています。アニメ2期で登場する鬼・堕姫と妓夫太郎の兄弟愛が良かったという感想があがっています。

アニメ1期と劇場版『鬼滅の刃無限列車編』と同じく、神作画で有名なufotableが手がけたアニメ2期の『遊郭編』。その戦闘シーンは1期と同じく驚くほどの綺麗さだと評判になっています。敵の堕姫が使う帯の動きや登場キャラクターたちの滑らかな動きはアニメファン必見の出来となってます。

2022年の2月に最終話を迎えた『鬼滅の刃遊郭編』。現在動画配信サイトなどで1話から最終話まで公開されているため、一気見をする鬼滅の刃ファンも多いようです。遊郭編の内容は全11話と短めの話数となっているため、まだ見ていないという人はアニメ3期『刀鍛冶の里編』が始まる前にチェックしてみてはいかがでしょうか？

以上、『鬼滅の刃』のアニメ2期『遊郭編』がなぜ炎上・批判が殺到したのか、その理由についてご紹介してきました。アニメの『遊郭編』が炎上した主な理由は、遊郭が舞台となっているため子供に見せられないという意見があがっていたり、遊女が登場するため女性差別を助長させるのではないかという見方が強かったためでした。

しかし放映された『遊郭編』のアニメでは遊郭特有の性的描写を描いているシーンなどはなく、敵の堕姫と妓夫太郎の兄弟愛が素晴らしかったという感想が多く見られています。しかしアニメ1期や劇場版と同じく流血表現のあるシーンが度々登場するため、幼いお子さんや感受性の高い人が見る場合には注意が必要となっています。