【EDENS ZERO】あらすじをネタバレ紹介！シキの目的やマザーの正体とは？

EDENS ZEROは2018年から週刊少年マガジンにて連載されている惑星を渡り歩いて冒険するスペースオペラ漫画です。お馴染みとなったスターシステムを採用し、前作以前からのキャラクターも登場する本作は2022年2月時点では22巻が敢行する程の人気作品になっています。2021年には2クールのアニメ化も行われ、こちらも高い評価を受けてアニメ2期の制作も決定し発表されています。

EDENS ZEROの作者はアニメ化もされた「RAVE（レイブ）」「FAIRY TAIL」で知られる真島ヒロ先生です。漫画界の中でも圧倒的な速筆が特徴的な先生で、徹夜も当たり前な漫画業界において毎日しっかり睡眠を取りながら仕事をこなしている作品になっています。休載も極端に少なく、その上にマガジン1のゲーマーを自称するなど趣味の時間も確保できているなど様々な偉業で知られている先生です。

EDENS ZEROの物語はロボット達が暮らす国、グランベル王国から始まります。グランベル王国は元々はテーマパークでしたが人間がロボットを残して去っていき、現在は寂れてしまっていました。B・キューバーのレベッカと相棒のハッピーはそんなグランベル王国にネタを探しにやってきます。実に100年ぶりの来客にロボット達がレベッカを歓迎する中、ロボットの国のはずなのに出会う事になった少年が主人公のシキでした。

シキはこの国唯一の人間であり、ロボットに囲まれながら暮らしていました。シキを始めロボットに案内を受け、就寝したレベッカですが、翌日目を覚ますと広場で拘束されていました。ロボット達がウイルスに侵され自分達を捨てた人間への憎悪から襲われてしまったのです。その憎悪はこれまで共に暮らしてきたシキにも向けられます。レベッカはシキに助けられ、2人はグランベル王国を逃げ出すように後にします。

ネタバレすると実はロボット達はウイルスに侵されたわけではありませんでした。実はロボット達は既に稼働年数の限界がきており、このままではシキが動かなくなったロボット達の中1人取り残される可能性があったのです。これを回避する為、ロボット達は総出で演技を行い外から来たレベッカがシキを連れ出すように追い出したのでした。

冒険者シキ・グランベルとなったシキはレベッカと共に惑星ノーマを訪れます。新たな宇宙船を求めてレベッカの恩人であるワイズ博士を訪ねようとしたのです。しかし2人が惑星ノーマに辿り着くとそこは何故か50年前のノーマでした。ここで2人は50年前のまだ青年のワイズと出会う事になり、彼が組織の裏切りに巻き込まれる事になります。

なんとか惑星ノーマからの脱出に成功したシキ達。しかしそこで宇宙海賊エルシーに捕縛される事になります。エルシーの元に殴り込みこれを倒すシキですが、そのエルシーは実は偽物であり、本物のエルシーは別の船にいました。そしてエルシーはシキに、その船を譲ると言い出すのです。実はエルシーはシキの育ての親である魔王ジギーに恩があり、その船はかつて魔王ジギーが乗っていた宇宙船だったのでした。

こうしてシキ達は宇宙船「エデンズゼロ」を手に入れる事になり、エデンズゼロの管理人ウィッチと出会う事になるのでした。

シキはエデンズゼロに新たな魔王として認識されウィッチからは魔王様と呼ばれる事になります。そしてエデンズゼロが本領を発揮するにはウィッチを含む魔王四煌星の再集合が必須だと教わったシキ達。船を降りている3人の魔王四煌星と合流するべく、一行は魔王四煌星の1人シスターが向かったという事もありブルーガーデンに戻る事になります。

しかしブルーガーデンに戻った所でレベッカはB・キューバーを狙った誘拐事件に巻き込まれる事になります。シキ達は誘拐犯の仲間と思わしき人物のギルストへ来いという言葉を元に謎の少女ホムラを加えてギルストに向かう事になります。誘拐されたレベッカも他のB・キューバーと共になんとか脱出しようと奮闘する事になります。

ギルストに襲撃をかけたシキ達はそこで傭兵団の団長シスターと対面する事になります。事前に聞いていた話と違うシスターの様子に困惑するシキ達でしたが、シスターとの戦闘中、もう1人シスターを名乗る人物が現れる事になります。

無事にシスターとも合流を果たしたシキ達は残り2人の魔王四煌星の1人、ハーミットを探す事になります。ちょうど通りかかった宙域がハーミットが好き好んでいた場所だった事もあり捜索するとあっさりハーミットが見つかります。しかしハーミットは完全に心を閉ざし、異常なスリープ状態にありました。シキ達は彼女を救うべく、仮想空間デジタリスに向かう事になります。

無事にハーミットも仲間になったシキ達でしたが、残り1人の魔王四煌星ヴァルキリーの居場所は見当がつきませんでした。そこで一行は伝説の占い師シャオメイに頼るべく惑星ミルディアンに向かいます。シャオメイはシキ達に占う条件として試練を与え、シキ達はその試練に挑む事になります。

無事にシャオメイの試練を乗り越えたシキ達にシャオメイはヴァルキリーの情報と共にマザーの情報も与えます。おとぎ話のような存在のマザーでしたが実際に存在している事、時詠みと呼ばれるシャオメイの力もマザーに与えられた事、そしてマザーは大魔法使いであるという事を知らされる事になったのです。そしてシキ達はシャオメイの情報を元にヴァルキリーのいるサンジュエルへと船を向かわせます。

サンジュエルは紅婦人が独裁体制を敷く星で、争い事を起こしたものは問答無用で地下労働区に収容される星でした。強盗と争った事でシキとホムラはこの労働区に飛ばされる事になります。労働区に飛ばされた2人はそこで労働者達の英雄となったヴァルキリーの亡骸を発見する事になるのでした。そしてこの紅婦人こそがホムラの母親であった事が明らかになります。

ホムラを新たなエデンズゼロの剣としてエデンズゼロに戻ったシキ達。そんなシキ達の元に過去にできた因縁もありドラッケン・ジョーが迫ります。当初は戦力の違いから逃げていたシキ達ですが、シキの提案で反転攻勢に出ます。しかしそれすらも見越していたドラッケン・ジョーによりシキ達の作戦は失敗、エデンズゼロのメンバーは全員捕らえられ、シキも殺される事になってしまうのでした。

最悪の未来を歩んだエデンズゼロのメンバー。そんな中、戦意喪失して監禁生活を送っていたレベッカのエーテルギアが発動します。レベッカが気がつくとそこはレベッカを含むエデンズゼロのメンバーがまだドラッケン・ジョーと出会う前の世界でした。レベッカはこれを一種のタイムリープ能力だと考え、前回の世界線での記憶を元にドラッケン・ジョーと再び戦う事になるのでした。

EDENS ZEROにおけるシキの目的はレベッカと共にマザーに会いに行く事です。マザーはシキ達がいる桜宇宙（サクラコスモス）の外にいるとされており、そんなマザーに会う為にシキは宇宙を冒険する事になるのです。

そんなシキの目的であるマザーですが、元々はおとぎ話のような存在で星程も大きな女性で、会えばどんな願いでも叶えてくれる存在として登場しました。後にシャオメイにより、マザーの正体が大魔法使いである事が明らかにされていますが詳細については2022年3月時点での原作漫画最新刊においても明らかにされていません。

EDENS ZEROの主人公がシキ・グランベルです。重力のエーテルギア「サタングラビティ」とこれを応用した武術「魔械流」を用いた戦闘を得意としています。ロボット達に囲まれて育った経緯から当初は人間が珍しく、また育ての親であるジギーの教えから友達を作る事を目的にする事も多いキャラクターになっています。ちなみにファミリーネームは冒険者ギルドに登録する際にレベッカにより出身星の名前から付けた物になっています。

EDENS ZEROのヒロインであり、冒険者ギルド所属のB・キューバーですが残念ながらあまり人気がないです。物心ついた頃にはブルーガーデンに一人であり、家族に関しての記憶がありません。好奇心旺盛で、動画のネタになると思えば色々な事に首を突っ込む所があります。

EDENS ZEROにて真島ヒロ先生の採用しているスターシステムでFAIRY TAILから登場しているキャラクターがハッピーです。EDENS ZEROではヒロインレベッカの相棒であり、過去の経験から機械の身体になっています。普段の容姿や性格はFAIRY TAILと変わりませんが、B・キューブを首に付けているのが違いになっています。また変形してレベッカが使用するエーテル銃「ハッピーブラスター」になる事もできます。

惑星ノーマにてシキ達が出会う事になったのがワイズ・シュタイナーです。元々レベッカとは面識がありましたが、50年前なので当然出会っておらず、この頃は盗賊のような事をしていました。機械を自在に改造出来るエーテルギア「マキナ・メイカー」を所有しています。

対機械用のアンドロイドとして登場するのがEMピーノです。EMPを放って機械やエーテルギアの効果を強制的に無効化する力を持っています。50年前の惑星ノーマに迷い込んだ後シキ達に救われて以降仲間になりました。

EDENS ZEROにて和装の女性剣士で謎の存在として登場するのがホムラ・コウゲツです。ヴァルキリーを育ての親としており、彼女から剣術「戦乙女一刀流」を身に着けています。行方不明になったヴァルキリーを探して旅をしており、シキ達に同行する事になりました。

銀河六魔将の1人であり、宇宙海賊の頭目をしているのがエルシー・クリムゾンです。ジギーとは旧知の中であり、エデンズゼロを預かっていました。FAIRY TAILのエルザのスターシステムキャラクターになっています。

シキの育ての親であり「魔王」と呼ばれたアンドロイドがジギーです。シキを惑星グランベルで育てていましたが耐久年数の限界から停止してしまいます。その頃は人と機械の調和を求める性格をしていましたが、後に復活し、全人類とそれに与する機械の支配を目的に行動するようになります。

EDENS ZEROの世界において、宇宙のどこかに存在していると言われるのがマザーです。星程の大きさの女性であり大魔法使いである事、どんな願いでも叶えてくれる存在になっています。

エデンズゼロの防衛を担当する魔王四煌星の1人がウィッチです。普段は口元だけが露出したヘルメットをかぶった見た目をしています。エデンズゼロのシステム統括を担当しており、船からほとんど離れる事ができませんが、エーテルを様々な属性に変えて操る事が出来る力を持っています。

星系六祈将の1人として登場するのがジャスティスことジェームス・ホロウェイです。エルシーと同じ出身の王子でしたが、エルシーが星ぐるみの暴挙を暴いた事で全てを失いエルシーを恨んで追い回しています。FAIRY TAILのジュラールのスターシステムキャラクターでもあります。

ここからは既に漫画やアニメでEDENS ZEROを視聴した人の感想をネタバレありで紹介していきます。EDENS ZEROは元々人気漫画だったレイブやFAIRY TAILを手掛けた真島ヒロ先生の作品という事で注目の高かった作品ですが、反面それまでのファンタジー色の強い作品から宇宙を舞台にしたSF要素の強い作風だけに未知数に感じたという声が多いです。

一方実際に漫画やアニメを視聴したファンからはそこまでSF要素は強くなく、レイブやFAIRY TAILと近い感覚で見る事が出来るという声が多くなっています。

特にアニメ1話の演出は非常に良かったという声が多いです。これまでの作品との世界観の違いをしっかりと示しつつも真島ヒロワールド全開だったという声が多く、ロボットの存在や宇宙の壮大さなどが明確に描かれていたのが良かったという声が多くなっています。

原作漫画は冒険譚としても人気を獲得していったEDENS ZEROですが、アニメの作画や演出も作風をしっかり支えているという声も多くなっています。アニメにおける重要な要素である声優も豪華な声優が採用されておりキャラクターのイメージにあったものが多いという感想が見られます。

EDENS ZEROは真島ヒロ先生が手掛けるスペースオペラ漫画で、2021年にはアニメ化も行われた人気作です。前作FAIRY TAILまでとは違う宇宙を舞台にした作品ながらSF要素はそこまで強くなく、むしろFAIRY TAILではあまりなかった冒険譚的作品として評価される作品になっています。スターシステムでFAIRY TAILやレイブから登場するキャラクターも多く、ファンなら間違いなく楽しめる作品です。

EDENS ZEROのアニメも非常に評価が高く、原作漫画をしっかりと踏襲しつつ、演出面、特にバトル面の描写はかなり細かく描き込まれており引き込まれる形になっています。あらすじを知っていても楽しめる作品なのでまだEDENS ZEROを視聴した事がない人は1度視聴してみてはいかがでしょうか？