【終末のワルキューレ】ベルゼブブの強さ・能力を考察！特徴や対戦相手は？

月刊コミックゼノンにて連載中の漫画作品「終末のワルキューレ」。アニメや舞台作品も制作されている人気作品です。この記事では、終末のワルキューレのベルゼブブを特集していきますが、まずは終末のワルキューレの作品情報からお届けします。最初に作品概要、そして簡単なあらすじへと続きます。

終末のワルキューレは、原作：梅村真也、構成：フクイタクミ、作画：アジチカによる日本の漫画作品で、月刊青年漫画雑誌・月刊コミックゼノンにて2018年7月号より連載されています。単行本はゼノンコミックスより2021年12月現在13巻まで刊行され、累計発行部数は1000万部を超えています。

また、本作連載開始の翌年2019年には月刊コミックゼノンにてスピンオフ作品「終末のワルキューレ異聞 呂布奉先飛将伝」の連載が開始されました（作画：オノタケオ）。そのほか、2021年には漫画終末のワルキューレを原作としたアニメ作品が制作され、6月よりNetflixにてネット配信、10月からはTOKYO MXほかにてテレビ放送が行われました。なおアニメについては2期制作もすでに決定しています。

1000年に1度開かれる「人類存亡会議」にて、神々は人類の歴史に終止符を打つことを議題に決議を行います。ところがその時、異議を唱える者が現れます。戦乙女・ブリュンヒルデは、人類の命運をかけ神と人類によるラグナロク（最終闘争）の実施を提案します。最初は乗り気でなかった神々ですが、ブリュンヒルデの度重なる挑発に応じラグナロクの開催を決定。ここに最強神と最強人類による13番勝負が幕を切りました。

ヘブライ語で蠅の王という意味のベルゼブブ。ユダヤ教やキリスト教における悪魔として知られています。キリスト教の旧約聖書「列王伝」に登場する豊穣の神バアル・ゼブルが基になっていると言われています。また、新約聖書「マタイによる福音書」にも登場しますが、名前はベルゼブルとなっています。

漫画やゲームでは、悪魔の親玉など常に悪役として登場するベルゼブブですが、本作終末のワルキューレでは神々の代表として人類代表と対戦予定です。ただし、他の神々とは一線を画し、悪魔のドンとして独自の活躍を見せてくれることでしょう。

旧約聖書ではバアル・ゼブルと呼ばれていたベルゼブブ。バアル・ゼブルは、現在のシリアにあたる地域で崇拝されていた嵐と慈雨の神バアルの尊称で「高き館の主」という意味があるそうです。シリアのパルミラにある有名な神殿遺跡にもこの名前が残っています。

バアル・ゼブルは、その後時代の変化に翻弄されその扱いも変わっていきます。現在のイスラエルに入植してきたヘブライ人たちがペリシテ人の信仰を忌避し、バアル・ゼブルに邪教神の烙印を押します。やがてバアル・ゼブルは「蠅の王」という意味を持つ「ベルゼブブ」と呼ばれるようになりました。

次に、終末のワルキューレのベルゼブブの強さや能力について考察していきます。終末のワルキューレ本編のラグナロクの戦いには未だ登場していないベルゼブブ。出番がいつ回ってくるかも不明です。そんなベルゼブブの強さは当然未知なのですが、ベルゼブブがその強さや能力の片鱗をのぞかせる場面がやって来ます。

それは、神と人類の戦い・ラグナロクの第6回戦でのこと。人類代表の釈迦と神代表の零福との戦いが幕を切りました。ところが、零福は突然姿を変え、第六天魔王として冥界を滅ぼした波旬が出現します。実はこの時波旬誕生を画策していたのがベルゼブブだったのです。

ベルゼブブ自身の強さや能力はまだ顕現していません。しかし、波旬を創りあげた事実から、尋常ではない能力や強さを持っていると推測されます。

ここからは、ベルゼブブが波旬誕生にどのように関わっていったのか順を追って見ていくことにしましょう。能力や強さにおいて謎の多いベルゼブブですが、前述のラグナロクの第6回戦で、ベルゼブブがある能力を発揮したことが描かれています。

第6回戦に出場するはずの神代表・零福の姿がありません。代わりに登場したのは、かつて冥界を壊滅させカオス状態にした第六天魔王の波旬でした。波旬はベルゼブブ同様に悪魔でありながら神側に付いています。

波旬の登場でラグナロクが混乱している時、ベルゼブブは冥界に来ていました。ベルゼブブは波旬の肉体の残りカスを回収します。その肉体のカスを培養し、ある実験を始めようとしていました。

ベルゼブブでは手に入れた波旬の肉片から波旬の種子を生成。そして零福が寝ている間にその種子を彼の角に植え付けました。ラグナロクの第6回戦が始まると突然零福に異変が生じます。零福は卵の中に吸い取られ、次の瞬間卵が割れると中から波旬が現れたのです。こうしてベルゼブブは、神の代表・零福を第六天魔王・波旬に置き換えることに成功しました。

控室のモニターの前には、事の成り行きを見守るベルゼブブが陣取っていました。波旬が誕生した瞬間、ベルゼブブの顔には満足げな笑みが浮かびました。そして独り言を呟きます。「誰でもよかったんだ」。まるで零福に白羽の矢を立てたことには何の意味もなく、波旬を生み出したことこそが重要だと言わんばかりでした。

善神・零福を悪魔の化身に変えてしまうというとんでもない能力を披露したベルゼブブ。今後もベルゼブブは、ラグナロクにおいて一波乱も二波乱も引き起こすかも知れません。

ここからは、終末のワルキューレで恐怖を巻き起こすベルゼブブの性格や特徴、オーディンとの関係などを考察していきます。最初は、前項でも紹介した独り言についてです。寡黙なベルゼブブですが、とにかく独り言が多いのです。ベルゼブブの周囲には不気味な雰囲気が漂っています。

波旬誕生の瞬間に話を戻します。神々の控室に設置されたモニターで波旬の出現を楽し気に見守るベルゼブブ。自分が関わった波旬誕生の過程に興味があったようです。そして波旬が誕生すると前述の独り言を呟きました。

ベルゼブブは単独行動を好み、他の神々との関わり合いを避けているようにも見えます。誰かの相槌を求めることもなく独り言を呟きます。自分の殻にこもり外部と交流しないのには何か意味があるのでしょうか？

途中で波旬に入れ替わったラグナロク第6回戦が終了。控室でモニター画面にかじりついていたベルゼブブは、部屋の隅にある暖炉に近づきます。波旬関連の資料をつかむと暖炉に放り込みました。証拠隠滅を図ったのです。神の側に立っているにもかかわらず倫理観の欠片もないようです。

ベルゼブブが証拠隠滅を図っているちょうどその時、控室のドアが開き北欧の最高神オーディンが入ってきました。オーディンは波旬登場にベルゼブブが絡んでいるとにらんで彼に会いに来たのです。オーディンの突然の訪問にも動じずに、ベルゼブブは資料を燃やし続けます。

ラグナロクを何よりも大切に考えているオーディン。ベルゼブブの背中越しに、オーディンはラグナロクの戦いを邪魔するのは許さないとは通告します。このオーディンの脅しに対し、ベルゼブブは「興味深い」と応じ不快感を顕わにしました。

平気で悪事に手を染め証拠隠滅まで図るベルゼブブと未だ本性を顕わにしていないオーディン。口数が少なく物静かだということがベルゼブブとオーディンに共通した特徴となっています。今後ベルゼブブとオーディンの2人はどのような関係を築いていくのでしょうか？

ラグナロクの戦いにおいて神代表に名を連ねているものの、未だ対戦相手の決まっていないベルゼブブ。彼が戦う人間代表は誰になるのでしょうか？すでに第6回戦が終了していますので、残りの人間代表の中からベルゼブブの対戦相手となりそうな人物を予想してみましょう。

人類代表の残りのメンバーは以下の6名になります。沖田総司、ニコラ・テスラ、レオニダス王、グレゴリー・ラスプーチン、ミシェル・ノストラダムス、そしてシモ・ヘイヘと個性的で高い戦闘能力を備えたメンバーが残っています。

この中で、ベルゼブブの対戦相手として真っ先に思い浮かぶのがフランスの生んだ世紀の預言者ミシェル・ノストラダムスです。ノストラダムスは神々が地上からアースガルズへとかけた虹と闇の門を破壊したため、人類でただ1人冥界に落とされたという人物です。同じように冥界に行ったことのある悪の権化・ベルゼブブの対戦相手としても、何ら不足はないのではないでしょうか？

終末のワルキューレのベルゼブブの対戦相手予想、続いてはグレゴリー・ラスプーチンです。帝政ロシア末期に活躍した祈祷僧のラスプーチンは、その異様な容貌から怪僧とか怪物と呼ばれ謎に包まれた人物です。実力が未知数のベルゼブブとの対戦は読者の度肝を抜く事態を引き起こすかもしれません。

終末のワルキューレのベルゼブブの対戦相手として最後に挙げるのは、8つの言語を操る電気技師にして発明家のニコラ・テスラです。テスラコイルなど後世の科学の発展に寄与する偉大な鉱石を残したテスラですから、ベルゼブブの邪悪な野望を打ち砕いてくれるかもしれません。以上、ベルゼブブの対戦相手候補を予想してみました。

ベルゼブブの対戦相手予想に続いて、人類代表との対戦結果について考察してみます。ベルゼブブは人間に勝つことができるのでしょうか？

ベルゼブブは、冥界を壊滅寸前に追い込んだ第六天魔王の波旬誕生にずっと心血を注いできました。そして晴れの舞台であるラグナロクでその研究を開花させます。その研究成果を戦闘で生かすことができれば、ベルゼブブに勝機が見えてくるかも知れません。

対する人類代表には、自身の肉体を武器に変える戦乙女の神器錬成（ヴェルンド）という能力があります。人類代表も簡単には倒されないでしょうし、成行きによってはベルゼブブといえども苦戦を強いられる展開となるかも知れません。

ここまで終末のワルキューレのベルゼブブ特集をお届けしてきましたが、最後にベルゼブブに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する終末のワルキューレのベルゼブブに関する感想・評価は、終末のワルキューレの謎について語るツイートからです。その謎とは、神側にベルゼブブがいることだと言います。確かに神のイメージからは程遠いのかも知れません。

続いて紹介する終末のワルキューレのベルゼブブに関する感想・評価は、帰宅途中に購入した終末のワルキューレ最新刊を、電車の中で読み切ってしまったという方のツイートからです。新たに登場したベルゼブブのビジュアルの良さで、これからに期待が持てたそうです。

最後に紹介する終末のワルキューレのベルゼブブに関する感想・評価は、天使や悪魔に興味がある方のツイートからです。終末のワルキューレではベルゼブブの登場を心待ちにしていたようですが、初めて見たベルゼブブの容姿の良さに唸ってしまったそうです。

ここまで終末のワルキューレのベルゼブブの強さ・能力やオーディンとの関係などを考察、またラグナロクでの対戦相手の予想も併せてお届けしてきました。いかがでしたでしょうか？

Twitterの感想にもあるように、神代表に名を連ねているのが不思議なほど悪辣で危険な雰囲気を漂わせているベルゼブブ。「蠅の王」と呼ばれているほか、肉片を培養し波旬を生み出すなどその能力は底知れぬ破壊力を秘めていると言われています。今後神代表としてラグナロクの戦いに登場予定となっていますが、天地を揺るがすような事態を引き起こす可能性が指摘されています。

この記事では、ベルゼブブの対戦相手として不足のないフランスの生んだ世紀の預言者ミシェル・ノストラダムスや、帝政ロシア末期の祈祷僧グレゴリー・ラスプーチンなどを予想しました。はたして終末のワルキューレにおいてベルゼブブはどのような活躍を見せるのか、今後の展開を期待して待ちましょう。