【進撃の巨人】ラムジーは謎のスリ少年!最後は死亡?エレンとの関係や伏線を考察

「進撃の巨人」謎の少年ラムジーの正体を徹底解説します!諫山創による漫画作品「進撃の巨人」。単行本の累計発行部数はすでに一億部の大台を突破し、アニメ化をはじめ小説やゲームなど様々なメディア展開が行われている今や国民的漫画です。この記事では、スリ少年として登場するラムジーにスポットを当て、彼の正体や主人公エレンおよび始祖ユミルとの関係、さらには作中で最も悲惨な最期と言われる死亡についても詳しく解説します。

【進撃の巨人】ラムジーは謎のスリ少年!最後は死亡?エレンとの関係や伏線を考察のイメージ

目次

  1. 進撃の巨人とは?
  2. 進撃の巨人のラムジーは正体不明のスリ少年?エレンとの関係を考察
  3. 進撃の巨人のラムジーは地鳴らしで死亡した?エレンの謝罪を考察
  4. 進撃の巨人のラムジーに関するエレンの謎・伏線を考察
  5. 進撃の巨人のラムジーに関する感想や評価
  6. 進撃の巨人のラムジーまとめ

進撃の巨人とは?

進撃の巨人の概要

「進撃の巨人」は、巨人と人間たちとの壮絶な戦いを描く諫山創によるダーク・ファンタジー漫画で、それを原作とした小説やアニメ、ゲームなどの作品群のタイトルにもなっています。

「進撃の巨人」が世に出たのは講談社の別冊少年マガジン2009年10月号で、以降11年以上にわたる連載の末2021年5月号で完結しました。その間、小説化や4シリーズに及ぶのアニメ化など数多くのメディアミックス展開がなされてきました。

原作漫画「進撃の巨人」の単行本は、講談社コミックスマガジンおよびプレミアムKC(限定版・特装版)より全34巻が刊行され、累計発行部数は2019年12月時点で1億部を突破しています。累計発行部数が1億部を超えた作品は、「進撃の巨人」以外では「ワンピース」や「ゴルゴ13」など16作品ありますが、講談社では「金田一少年の事件簿」に次いで2作目となります(2021年12月時点)。

進撃の巨人のあらすじ

物語の舞台は巨人たちが支配する世界。巨人の餌となり絶滅の危機に瀕した人類は、巨大な三重の壁を築きます。壁の中で暮らすことで巨人の迫害を免れた人類は、その後100年の間何とか命を繋ぎとめてきました。主人公の少年エレンは、1度も見たことのない壁外の世界への憧憬を抑えられません。そんな時、城壁をも超えてしまう超大型巨人が出現し、エレンを含む人類に新たな試練を投げかけます。

TVアニメ「進撃の巨人」The Final Season

進撃の巨人のラムジーは正体不明のスリ少年?エレンとの関係を考察

考察①ラムジーとの出会い

ここからは、この記事のメインテーマである「進撃の巨人」のラムジーの話題に移っていきます。まず、謎のスリ少年・ラムジーの正体や進撃の巨人の主人公エレンとの関係について考察します。

スリ少年ラムジーが進撃の巨人に初登場したのは、「進撃の巨人」の第120話「刹那」での事です。ただし、この時はラムジーと言う名前は明かされず、単に貧しい生活を強いられながらも逞しく生きる一少年として登場しています。

「進撃の巨人」120話では、エレンに仲間を殺され復讐を誓う少女ガビが、エレンとジークの連携を阻止します。ガビの攻撃でエレンは首を刎ねられてしまいますが、吹き飛んだエレンの首がジークの手で受け止められると壁内人類の最終兵器「地鳴らし」が発動します。

一方エレンがジークと接触したことで、エレンとラムジーの関係が明らかになっていきます。過去に出会った人々の記憶が蘇っていくエレン。過去に関係した人々の1人に帽子を被った少年がいました。彼こそがラムジーその人でした。彼の正体は、難民キャンプで貧しい生活を余儀なくされている一族が、いつの日か豊かな暮らしを手に入れることだけを願っている健気な少年でした。

考察②難民キャンプにいたラムジー

引き続きエレンとラムジーの関係やラムジーの正体を追っていきます。「進撃の巨人」第123話ではラムジーの名前や正体が明かされます。パラディ島の和平について討議する調査兵団のメンバーたちがアズマビトの館に集結します。その中の一員であるエレンは会議を中座し、独り難民キャンプへと向かったのです。

ここでラムジーの正体が明かされます。彼の正体は戦争により故郷を後にした難民で、難民キャンプで祖父をはじめ家族と共に暮らしていました。エレンとの関係は、財布を盗んだかどで大人たちに暴行を受けていたところをエレンが救ってくれたことで始まります。ラムジーの正体を知ったエレンは、ラムジーの恩人という関係で彼の家族の歓待を受けました。

その後、突然姿を消したエレンの身を案じて追ってきたジャンやサシャ、コニーもまた手厚いもてなしを受けることになります。難民たちの素顔に触れたエレンたちは、今まで特別視してきた壁外の住人も壁内と何ら変わらない人間であることに気付きます。

考察③ラムジーがスリをしていた理由

エレンと偶然関係を築いたラムジーですが、彼は言われなき差別を受け続ける一族の幸せだけを考えている少年でした。そんなラムジーがスリをしていた理由とは一体何なのでしょうか?

ラムジーの正体に迫る真実は、「進撃の巨人」第131話「地ならし」にて明らかになります。ラムジーはスリにより稼いだお金を弟・ハリルの目の前に並べます。そしてハリルに、自分が死んだらこのお金を皆に渡すよう頼みました。

スリ行為に及んでいるところをマーレ人に見つかり、右手を切り落とされてしまうラムジー。次に捕まったときには腕どころか命まで失いかねません。しかし、ラムジーはそんな危険を顧みず、スリを続行しお金を貯めていきました。

マーレでは難民に対する迫害がひどく、仕事や住居はおろか病気になっても医療すら受けることができません。満足に働くこともできない社会で生き抜いていくには、他人の物を盗むしか方法がなかったのです。

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進撃の巨人のラムジーは地鳴らしで死亡した?エレンの謝罪を考察

考察①エレンが涙で謝罪した理由

ここからは、「進撃の巨人」でエレンが涙を流して謝罪した理由やラムジーの死亡原因など、ラムジーにまつわる謎について考察していきます。

パラディ島の和平を話し合っていたアズマビトの館を抜け出したエレンは、スリの現場を押さえられ激しい制裁を受けているラムジーを目撃します。素通りしようとしたエレンですが、少年のうめき声を無視することができませんでした。ここでエレンとラムジーの関係が始まるのです。

エレンはラムジーを助け出し、彼の住処である難民キャンプへと送り届けます。そして、なぜか涙を流しながらラムジーに謝罪したのです。異国語を話すエレンの言葉はラムジーには通じません。なぜ泣いているのかわからず戸惑うラムジー。

進撃の巨人のエレンは、この後自らが引き起こす「地ならし」のことを詫びていたのです。壁外の世界を一瞬にして全滅させる地ならし。この悪魔の所業を決行せざるを得ないエレンでしたが、1人の無垢の少年を目の前にして言いようのない罪悪感に苛まれ、思わず謝罪の言葉と涙が吹き出してしまったと言われています。

考察②地鳴らしが起こりラムジーは死亡した?

進撃の巨人では、エレンが予告した通り地ならしが発動され、ラムジーたちのいるマーレ大陸にも押し寄せてきます。逃げ惑う罪のない人々と迫りくる巨人たちの群れ。辺りは地獄図と化しました。ラムジーは為す術もなく弟ハリルと共に巨人に踏みつぶされて死亡しました。

死亡する前にラムジーはエレンのことを思い浮かべていました。彼は今になってエレンの涙の意味が理解できたようでした。一族の者たちが豊かに暮らせるように富を築きたいというラムジーの夢は、巨人たちの進撃に遭ったラムジーの死亡により、はかなく砕け散ってしまいました。

考察③ラムジーに始祖ユミルが見えた理由

巨人に踏みつぶされ死亡する最期の瞬間に、進撃の巨人の始祖ユミルの姿がぼんやりと浮かびます。これは、ラムジーに始祖ユミルが見えたことを描写していると考えられます。始祖ラムジーは2000年以上も前に死亡しています。そんなユミルがなぜラムジーに見えていたのでしょうか?

進撃の巨人ではユミルの民は、2000年にわたり民族浄化のため他の民族に子供を産ませて子孫を残してきました。ユミルの民が子供を産ませた他民族の中にはラムジーたち移民も含まれていたと考えられます。この民族浄化の間にラムジーたちの民族がユミルの民となっていたとしても不思議ではないでしょう。

進撃の巨人の始祖ユミルは現在、座標近くの「道」にいるとされています。ユミルの民と巨人は「道」を介して1つの座標につながっていることがわかっていますが、巨人に踏みつぶされる瞬間ラムジーが巨人と触れたことで「道」を介して始祖ユミルが現れたのではないでしょうか?

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進撃の巨人のラムジーに関するエレンの謎・伏線を考察

考察①エレンとラムジーが出会ったタイミングはいつ?

ここからは、「進撃の巨人」のラムジーとエレンに関する謎や伏線について考察していきます。最初の謎ですが、エレンとラムジーが出会ったタイミングはいつなのでしょうか?

すぐに考えつくタイミングとしては、漫画「進撃の巨人」123話でエレンが皆のところから去った直後です。しかし、そのタイミングだとエレンは帽子を被っているはずですが、遠ざかるラムジーを見送るエレンに帽子は見られません。

そこで、もう1つの可能性として浮上するのは、エレンが皆の前から失踪していた間のどこかのタイミングです。エレンが失踪していたのは、ラムジーが財布を盗んだ直後からキヨミ邸に向かうまでの間です。時系列でまとめると以下のようになります。

まず、漫画「進撃の巨人」123話で港に着いたエレンがラムジーと出会います。その後ラムジーはサシャの財布を盗み走り去ります。その後、街中を逍遥しているときにラムジーと再会し泣きながら謝ります。そして、ラムジーを見送るエレンは帽子を被っていません。このタイミングで2人が出会ったと考えるのが最も自然だと言えるのではないでしょうか?

考察②「ちょうどよかった」というエレンのセリフの意味

ラムジーのおじいさんが孫を助けてくれたエレンを難民キャンプに招きもてなしてくれます。そこへやって来たジャンやサシャたちを見て、エレンが「ちょうどよかった」と言うのです。この「ちょうどよかった」というセリフにはどのような意味があるのでしょうか?

その答えは、このシーンの直前に交わされたエレンとミカサの会話に隠されています。ミカサは皆の前から失踪していたエレンをなじります。それに対して「俺はお前の何だ?」と逆に質問を投げかけるエレンに向かって、ミカサは「あなたは家族です」と答えました。

ミカサに好意を抱いていたエレンは、「あなたは家族」というミカサの言葉にショックを受けたのではないでしょうか?エレンはミカサにフラれたと理解し、ラムジー家のもてなしの席でミカサと顔を合わせたくなかったのかも知れません。そんなところにジャンたちが来てくれたので「ちょうどよかった」と本音を漏らしたのです。

エレンにフラれたと自覚したエレンは、もう思い残すことはないので明日の国際討論会が終わったら皆の前から姿を消そうと決心していたと考えられます。ジャンたちがやって来たのは、今夜の晩餐がお別れ会にもなるので気心の知れた仲間が現れて「ちょうどよかった」と言ったのかも知れません。

考察③エレンは港でラムジーを見ていた?

「進撃の巨人」123話で、エレンは港でリヴァイがラムジーを助けるところを目撃します。そして、その場から走り去るラムジーの後姿に目を送ります。暫くしてエレンは再びラムジーと再会します。その時のエレンの言葉に違和感を覚えた方も少なくなかったのではないでしょうか?

ラムジーを見たエレンは、「あの少年…未来の記憶で見たことがある」と言っています。先に説明したように、しばらく前にエレンは港でラムジーを見ています。そのラムジーのことを言うのなら、「さっき港で見た少年」となるのではないでしょうか?

この謎を解くには「進撃の巨人」のエレンの言葉を精査する必要があります。エレンは、「未来の記憶で見たことがある」の後に続けて「おそらく俺はこの少年を助ける」と言っています。「未来の記憶で見たことがある」は「あの少年」の説明ではなく、次の「この少年を助ける」につながるのです。

つまり、「この少年を助けるという行為を未来の記憶で見たことがある」となり、「港で見た」という説明がなくても何ら不自然ではなくなります。こうした巧妙な伏線とその回収は、進撃の巨人に数多く隠されていると言われています。

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進撃の巨人のラムジーに関する感想や評価

ここまで進撃の巨人のラムジー特集をお届けしてきましたが、最後にラムジーに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する進撃の巨人のラムジーに関する感想・評価は、ラムジーの死亡について語るツイートからです。ツイートによるとラムジーの死に方は「進撃の巨人」作中の中でも一番悲惨とのことでした。

続いて紹介する進撃の巨人のラムジーに関する感想・評価は、こちらもラムジーの死の理不尽さを語るツイートからです。誰でも生きている間に多かれ少なかれ罪を犯しているもの。だからと言って人間としての尊厳や生きる権利を奪う理由にはならないと説いていました。

最後に紹介する進撃の巨人のラムジーに関する感想・評価は、進撃の巨人の世界観に関するツイートからです。進撃の巨人の世界観=因果応報説を否定しています。その根拠として「地ならし」による不条理を上げていました。

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進撃の巨人のラムジーまとめ

ここまで、「進撃の巨人」に登場する謎の少年・ラムジーに焦点をあて、彼の正体や主人公・エレンとの関係や伏線を考察してきました。いかがでしたでしょうか?

一族の幸福な未来を願ってスリを続ける健気な少年ラムジー。2000年にわたる民族浄化により、始祖ユミルの子孫である可能性も高いと言われています。エレンが発動した地ならしによって、残虐シーンの多い進撃の巨人でも話題となるほどの悲惨な最期を迎えました。エレンの流した涙の意味を理解した次の瞬間には不条理な死が彼を待ち受けていました。

2022年1月9日より、いよいよ「進撃の巨人」アニメファイナルシーズンが始まりました。このアニメでラムジーがどのように描かれているのか、作品鑑賞のポイントの1つとなるかも知れません。

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