【ルックバック】修正箇所はどこ?何が不適切表現だった?変更された理由を考察

漫画「ルックバック」に修正箇所がある事をご存知でしょうか?漫画「ルックバック」は、「チェンソーマン」や「ファイアパンチ」などで知られている藤本タツキ先生の長編読み切り作品です。そんな漫画「ルックバック」ですが、実は連載時から変更された修正箇所があると言われています。今回はそんな漫画「ルックバック」の修正箇所についてどこのシーンで、なぜセリフが変更されたのかという理由を詳しくご紹介してしていきます。

【ルックバック】修正箇所はどこ?何が不適切表現だった?変更された理由を考察のイメージ

目次

  1. ルックバックとは?
  2. ルックバックの修正箇所はどこ?何が不適切表現だった?
  3. ルックバックの見どころや名セリフ・名シーン
  4. ルックバックに関する感想や評価
  5. ルックバックの修正箇所まとめ

ルックバックとは?

漫画「ルックバック」とは、「チェンソーマン」や「ファイアパンチ」などで知られている藤本タツキ先生による長編読み切り作品です。漫画を描く事が趣味の女の子2人による物語で、その深いストーリーから多くのファンが涙した名作漫画と言われています。そこでまず初めに漫画「ルックバック」について詳しくご紹介していきます。

ルックバックの概要

漫画「ルックバック」の概要です。「ルックバック」は、藤本タツキ先生が、WEB漫画サイト「少年ジャンプ+」で2021年7月に掲載した長編読み切り作品です。「チェンソーマン」の連載終了後の最新作として注目された「ルックバック」は、全143ページにも渡る長編ですが、少女から大人になっていく2人の登場人物の人生を描いた作品として多くのファンの心に響く名作となっているようです。

ルックバックのあらすじ

小学4年生の藤野は漫画を描く事が得意で、4コマ漫画を学年新聞に連載していました。しかしある日、京本という不登校の生徒が描いた漫画が掲載されます。京本の漫画は、藤野の漫画よりも面白い作品でした。藤野のファンだった生徒達も京本の漫画を高く評価しました。そして劣等感を抱く藤野は卒業式の日に京本と初めて出会い、京本からファンだと告げられました。こうして2人の出会いから漫画家としての歩みが始まっていきました。

『ルックバック』コミックス一覧|少年ジャンプ公式サイト

ルックバックの修正箇所はどこ?何が不適切表現だった?

漫画「ルックバック」には連載時から変更された修正箇所があると言われています。そこで次はそんな「ルックバック」の変更されたセリフのある修正箇所について、どこのシーンで、なぜセリフが変更されたのかという理由を詳しくご紹介していきます。

ルックバックの殺人犯の犯行動機が変更された

漫画「ルックバック」の修正箇所は、京本を襲った殺人犯が犯行動機を叫ぶシーンでした。京本を襲った殺人犯の犯行動機は当初「大学内に飾られている絵画から自分を罵倒する声が聞こえた」と言う「幻聴」を動機とするものでした。しかし修正箇所では「誰でも良かった」と言う短絡的な犯行動機に変更されていました。そしてこの変更に伴い、犯人の叫ぶセリフも変更されていました。

「ルックバック」では殺人犯が京本を襲うシーンで、当初は「元々俺のをパクったんだろ」と言うセリフで、京本がまるで自分のアイディアを模倣したような妄想をしていた事が分かっています。しかし、この殺人犯のセリフは修正箇所では「見下しやがって、絵描いて馬鹿じゃねぇのか」と言うセリフに変更されていました。その後も「社会の役に立てないくせして」と京本を蔑み追い詰めていくセリフも言っていました。

画材道具が写されている写真

京本は元々不登校児で、自分に自信のないキャラクターです。秘めている才能は秀逸していましたが、京本自身は自覚がありませんでした。しかし藤野との出会いによって勇気をもらった京本は、外の世界へと踏み出し、自分の才能を磨く為に美大に進学するという「大きな一歩」を歩んでいました。そんな京本にとって「社会の役に立てない」と言うセリフは非常に残酷で、このセリフを投げかけられた京本は絶望した表情をしていました。

ルックバックの殺人犯の犯行動機が変更された理由はなぜ?

「ルックバック」の修正箇所は殺人犯が京本を襲うシーンで、犯行動機が大きく変更されていました。修正箇所では殺人犯の「幻聴」と言う犯行動機から「無差別殺人」へ変更されています。ではなぜこのように殺人犯の犯行動機が変更されたのでしょうか?次は修正箇所でなぜ変更されたのか理由をご紹介していきます。「ルックバック」の修正箇所で殺人犯の犯行動機が変更された理由は、「読者からの指摘」だったと明かされています。

「少年ジャンプ+」の公式SNSによると、「読者より作品内に不適切な表現があるという指摘を受けた」と明かされています。ではなぜ「不適切な表現」とされたのでしょうか?その理由は殺人犯が「精神障害者」を彷彿とされる「幻聴」を犯行動機にしていた事が「不適切」とされたと言われています。この指摘を受けた藤本タツキ先生は、殺人犯の犯行動機を「誰でも良かった」というありきたりな理由へ変更しています。

地面に刺さっている包丁の写真

「ルックバック」の修正箇所で変更された殺人犯の犯行動機ですが、読者からはこの修正箇所の変更は賛否両論があったようです。読者の中には、殺人犯の当初の犯行動機である「幻聴」は、芸術を志す者の苦悩をテーマにする「ルックバック」に合っていると感じるファンも多いようで、今回の指摘による変更を「残念」だと感じている方も多いようです。

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ルックバックの見どころや名セリフ・名シーン

「ルックバック」の修正箇所がどこで、その修正箇所がなぜ変更されたのかという理由をご紹介してきました。次はそんな修正箇所が大きな話題となった「ルックバック」の見どころについてご紹介していきます。

見どころ①名画「雨に歌えば」を彷彿とさせるシーン

「ルックバック」の見どころ1つ目は藤野が雨の中で踊っているシーンです。このシーンは、名作映画「雨に唄えば」のオマージュであると言われていました。藤野が京本の才能に嫉妬し、心の底から挫折を味わった後、その京本から「漫画の神様」とまで言わせる程尊敬されていた事を知って、浮き足立っている藤野の高揚感を表したシーンを、「雨の中傘も刺さずに踊る」というシーンで印象付けていました。

見どころ②藤野の空手キックのシーン

「ルックバック」には、京本の死後から2つの世界が描かれていました。「京本が死んだ世界」と「京本を藤野が助ける世界」でした。もう1つの世界では、京本が殺人犯に追い詰められ、絶体絶命のシーンで犯人の背後から藤野が「空手キック」で登場し、殺人犯を制圧してしまうという「現実とは異なる」展開が描かれていました。この藤野の「空手キック」は、「京本と出会わなかった」からこそ繰り出された必殺技でした。

藤野は京本の漫画に嫉妬し、大きな挫折を味わいました。どれ程努力しても超える事のできない才能を前に、藤野は筆を折ってしまいました。現実ではその後京本に出会い、藤野は再び自信を取り戻しています。しかし、もう1つの世界では京本と出会わずにそのまま漫画の道は諦め、その後藤野は姉の勧めもあり空手を極めていきました。この選択があったからこそ、ヒーローのように京本を救う「空手キック」が登場していたようです。

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ルックバックに関する感想や評価

こちらは「ルックバック」の単行本を手にし、話題となっていた修正箇所を確認したいという方の投稿です。「ルックバック」はファンも多い作品で、修正箇所については大きな話題となりました。この方は、「ルックバック」を熟読している為、修正箇所は読んだだけでも分かると感じているそうです。

こちらは「ルックバック」の修正箇所を確認して、殺人犯の犯行動機が変更された事で「無敵の人」になっていたと感じたそうです。この修正箇所では犯行動機を「無差別殺人」のような短絡的なものへ変更していた為、「幻聴や妄想」という複雑な犯行動機からの落差が激しいという声も挙がっていたようです。

「ルックバック」の修正箇所は、一度修正された後、単行本に収録される際にも修正されていました。2度目の修正によって「無差別殺人」のような単純な犯行動機から、当初の「妄想」を彷彿とされる変更となっていました。単行本収録時の修正箇所では、犯人のセリフは「元々俺のをパクったんだろ」から、「絵描いて馬鹿じゃねぇのか」に変更され、その後「俺のアイディアだったのに」というセリフへ変更されていたようです。

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ルックバックの修正箇所まとめ

「ルックバック」の修正箇所まとめはいかがだったでしょうか?「ルックバック」の修正箇所がどこのシーンで、なぜ変更されたのかという理由を詳しくご紹介してきましたが、今回の修正箇所の変更は読者の声を重く受け止めた作者の藤本タツキ先生の配慮だったそうです。そんな名作漫画「ルックバック」をご覧になった事がない方は、この機会にぜひ修正箇所に注目しながら、ご覧になってみてはいかがでしょうか?

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