【ありふれた職業で世界最強】エヒトの正体をネタバレ！神になった経緯や目的とは？

白米良によるライトノベル作品「ありふれた職業で世界最強」。この記事では、ありふれた職業で世界最強に登場するエヒトを特集していきますが、特集に移る前に「ありふれた職業で世界最強」の作品情報からお届けします。最初に作品概要、そして簡単なあらすじへと進みます。

「ありふれた職業で世界最強」は、白米良による日本のライトノベル作品で、小説投稿サイト「小説家になろう」にて2013年11月から連載されている「なろう系」小説です。書籍版単行本は2015年よりオーバーラップ文庫にて刊行されています。また、本編に遅れること2年、2017年からは外伝の「ありふれた職業で世界最強 零」の刊行が始まりました。2022年1月現在、本編12巻・外伝6巻・短編1巻が刊行されています。

さらに、小説「ありふれた職業で世界最強」を原作として、コミカライズやテレビアニメ化などのメディア展開も行われています。漫画作品はオーバーラップ社のWebコミックサイト「コミックガルド」にて連載されています。（作画は本編：RoGa、外伝：神地あたる）。

その後スピンオフ作品も登場、本作と同じメディアにて「ありふれた日常で世界最強」と「ありふれた学園で世界最強」が連載されました。また、テレビアニメは、1st seasonが2019年7月から10月にかけて、2nd seasonは2022年1月13日よりAT-Xほかの放送局にて放送されています。

高校1年生の南雲ハジメはある日学校のクラスメイトと共に人間が魔人と戦闘を繰り返す異世界トータスへと召喚されます。他の生徒たちが強力な戦闘能力を手に入れる中、ハジメが獲得したのは非戦闘能力「錬成師」。彼を逆恨みする生徒により迷宮の奈落の底に突き落とされたハジメは襲いかかってくる魔物から何とか逃げ切ると、元いた地球へ帰還するための行動を開始します。

ここからは、この記事の主役・エヒトの話題に移っていきます。最初に本名などエヒトのプロフィールを紹介します。

この記事で特集するエヒトとは人間ではありません。エヒトはハジメたちが召喚された異世界トータスの人間族の守護神です。聖教教会では、世界を創造した唯一神としてエヒトを崇めています。

エヒトの本名、すなわち真名は「エヒトルジュエ」といいます。エヒトは、真名を名乗ることで神の能力・神言の強制力をさらに強化することができました。名乗った相手に「苦しめ」と言えば、本当に相手は悶え苦しむのです。「エヒトルジュエ」という真名は、ハジメとの戦いでエヒトが神言を行使するシーンで明らかになりました。

実はハジメたちを召喚したのもこのエヒトの神託によるものでした。トータスの人間が滅亡を回避するため、トータスの上位世界にいるハジメたちが「救い」として招かれたようです。

ここからは、「ありふれた職業で世界最強」のエヒトの正体をネタバレで解説していきます。最初は、異世界トータスで続く争いの真実についての考察です。「ありふれた職業で世界最強」でハジメたちの転生後の話の舞台となっているトータス。ここでは主に人間族をはじめ魔人族、亜人族の3つの種族が生活しています。本来はバランスを取り共存していた3種族ですが、神の手が入り争いを繰り返すようになりました。

エヒトは、遊び感覚で人を駒にして戦わせます。ハジメたちが召喚されたときトータスで勃発していた人間族と魔人族の争いの黒幕がエヒト神の正体です。人間族が築き上げてきた文化的建造物などを破壊するのが楽しくてたまらなかったようです。形あるものを壊し逆らうものは容赦なく殺す、エヒト神はもはや創造主ではなく邪神になっていました。

人の住む世界トータスを超越した世界に存在する神エヒト。このエヒトにも思い通りにならないことがあります。それは神のままでは直接人間の世界に干渉できないということ。トータスで力を使うためには、人間の体に憑りつく必要があります。

そんなエヒトが目を付けたのが、本作「ありふれた職業で世界最強」のヒロインで後に主人公ハジメの正妻となるユエだったのです。オルクス大迷宮の奈落の底でハジメが初めてユエと出会ったとき、ユエは封印されていました。それはエヒト神から身を隠す自衛手段だったのです。

トータスの人間族に創造主として崇められ、聖教協会により唯一神として認定されている神エヒト。「ありふれた職業で世界最強」の物語のラスボス的な存在です。このエヒトの正体はいったい何者なのでしょうか？

エヒトは初めからトータスの神だったわけではなく、その正体はハジメたちと同様に他の世界から転移してきた異世界人です。エヒトが元いた世界はトータスよりも魔法が発達しており、エヒトもまた優れた魔法の使い手でした。ただエヒトの魔法が超絶すぎてその世界を滅ぼすきっかけを作ってしまいます。

そこで元の世界を捨て仲間と共にトータスへ逃げ込んできたのです。トータスにやって来たとき、エヒトは人間だったようです。人間族に崇め奉られているうちに、エヒトは神格化され神になったようです。

トータスに転移してきた時には人間だったのに、人々より崇拝されているうちに神の性質を獲得し実際に神になったエヒト。神になり暫くすると、人々が築き上げてきたものを壊すことに快感を覚える”破壊神”になります。

詳しくは次項で解説しますが、エヒトはその後も人を駒として使い、戯れに破壊を繰り返します。ただし、前述のようにエヒトはあくまで神の世界に存在しているので、人間の世界トータスに直接手を出すことはできません。

ここからは、「ありふれた職業で世界最強」に登場する正体は異世界人・エヒトの目的をネタバレ解説していきます。最初は前項でも触れたエヒトの異常な”戯れ”からです。

エヒト神がトータスの黒幕として君臨している目的の1つ目に挙げられるのが、人々を駒として使うゲームを楽しむためです。この神の遊戯と呼ばれるゲームに興じるのが楽しくて仕方がなかったようです。

ハジメたちを異世界トータスに召喚したのも、この神の遊戯の1つでした。人の運命を左右する遊びこそ神冥利に尽きると考えていたのかも知れません。

ただし、ハジメたちを召喚したのにはエヒトなりの理由があります。エヒトが神の遊戯を楽しみ人間族と魔人族の争いを続けさせていると、トータスの人種間のバランスが徐々に崩れ始めてきました。

そのバランスを回復させることを目的として外部の人間、すなわちハジメのような異世界人を召喚していたのです。自分の戯れの結果生じた問題を解決するため、何の関係もない人間の運命を玩ぶとは、類まれなる邪神ぶりではないでしょうか？

またエヒトは、召喚した者の中から自分と波長の合う人間を「器」として取り込み利用しようと目論んでいました。どこまでも抜かりのない邪神ぶりを示すエヒトでした。

「ありふれた職業で世界最強」のエヒト神の最終的な目的は何と地球の支配です。正体が異世界人のエヒトは、かつていた世界でやったようにトータスを滅ぼし、次に地球に手を伸ばし支配下に置こうと考えていました。

ただし神の世界にいるエヒトは、そのままでは下界の人間たちに力を行使することができません。人間の住むトータスで力を発揮するため、エヒトは自分の目的を達成できる人物を探し出し「器」として利用します。エヒトの目的を遂げるための器となる人物とは、ネタバレになりますがハジメの妻となるユエでした。

「ありふれた職業で世界最強」の終盤で、エヒトは目的達成のため自身の「器」としてユエを確保します。そして、トータスを滅亡させ地球侵略を目論むのですが、最終的には主人公ハジメとユエに倒されエヒトの野望は露と消えました。

「ありふれた職業で世界最強」のエヒト特集の最後に、エヒトの眷属（けんぞく）・アルヴを紹介します。アルヴは真名をアルヴヘイトといい、魔人族が信仰するアルヴ教の神であり、同時にガーランド魔王国の魔王でもあります。数百年にわたり魔人族を支配し、その間魔人族を焚きつけて他の種族との戦争を引き起こしています。

エヒト神に従う眷属となり、神域から外に出ることのできないエヒトに代わって行動します。エヒトが自身の器として狙っていたユエを拘束し、精神の動揺を誘い追い詰めていきます。アルヴのサポートにより、エヒト神はユエの肉体を乗っ取り現界に降臨することができました。

「ありふれた職業で世界最強」の最終章では、アルヴ教の神アルヴヘイトの凄惨な最後が描かれています。ユエの肉体に降臨した後、エヒトは襲撃してきたハジメたちの処刑をアルヴに命じます。

神言を使ってシア・ハウリアを倒したアルヴでしたが、ハジメが繰り出す存在否定能力・概念魔法により取り巻きの手下は全滅します。追い詰められたアルヴは、苦しまぎれに少女ミュウを人質に取り盾にしようとしますが、逆に四肢を切断されてしまいます。最後は神としての自尊心をかなぐり捨てて命乞いをしますが、ハジメには聞き入れられず鎖の檻に押しつぶされ呻きながら消滅していきました。

ここまで「ありふれた職業で世界最強」のエヒト特集をお届けしてきましたが、最後にエヒトに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するありふれた職業で世界最強のエヒトに関する感想・評価は、エヒトを自称神のクズと評するツイートからです。いわゆる”異世界モノ”では、異世界から人間を召喚できるほどの魔力があるのに、異世界での魔法の威力が低すぎると疑問を感じているようです。

ありふれた職業で世界最強では、ハジメたちを召喚したエヒトが地形を書き換えるほどの破壊力を持っており、一般的な異世界モノとしては異例なようです。

続いて紹介するありふれた職業で世界最強のエヒトに関する感想・評価は、エヒトを”様”を付けて呼び大好きだと公言するツイートからです。エヒトを好きな理由は書かれていませんが、同じく好きなキャラとして挙げている檜山大介と天之河光輝から見えてくるものがありそうです。

強うものには媚びへつらうのに弱い者いじめをして優越感に浸る檜山。そして、イケメンで勉強もできスポーツ万能と3拍子揃っているのに、子供っぽく自己中の光輝。魔人族に崇められるうちに神になり人を駒のように使って破壊を楽しむエヒトとは共通点がありそうです。

最後に紹介するありふれた職業で世界最強のエヒトに関する感想・評価は、神の遊戯と称して人々を戦わせて喜ぶエヒトが悲惨な最期を遂げた敗因を分析するツイートからです。

ツイートの投稿者によると、エヒト神が犯したたった1つの間違いは、召喚した異世界人の中に南雲ハジメという普通じゃない”イレギュラー”がいたことだと言います。そんなハジメはいいやつだと、主人公ハジメを称賛しツイートを結んでいました。

ここまで、「ありふれた職業で世界最強」のエヒトにスポットを当て、その正体から神になった目的までネタバレで解説してきました。いかがでしたでしょうか？

「ありふれた職業で世界最強」に登場するエヒトは、人間族の守護神で世界を創造した唯一神として崇められています。真名（本名）をエヒトルジュエといい、この真名を名乗ることでエヒトの能力・神言を飛躍的に強化されます。そんなエヒトですが、その正体はハジメたち同様”異世界人”です。元いた世界を破滅させトータスに転移してきました。人々に崇められるうちに神になったと言います。

トータス国内で勃発する戦争の黒幕として暗躍するエヒト神ですが、その目的は大きく分けて3つあります。1つ目は人々を駒として戦わせる”神の遊戯”を楽しむこと。そして2つ目は神の遊戯で崩れたトータス国内のバランスをハジメたちの召喚で修復すること。最後は地球を征服し支配することです。

「ありふれた職業で世界最強」では神という位置づけのエヒトですが、人の運命を弄び破壊を楽しむなど邪神と言う名がふさわしいラスボスでした。悲惨な最期を遂げホッとした方も多かったのではないでしょうか？