【リゼロ】リカードは「鉄の牙」の団長！強さ・過去やアナスタシアとの関係は？

「鉄の牙」の団長であるリカードは、団員一人一人をよく観察しつつフォローするなど統率能力に優れた存在でした。本文ではリカードの強さや能力、過去、アナスタシアとの関係性などを中心に紹介していきます。それではまず『Re:ゼロから始める異世界生活』の作品情報からご覧ください。

『Re:ゼロから始める異世界生活(略称リゼロ)』とは、タイムリープ能力「死に戻り」を持つナツキ・スバルを主人公に据えたループもの作品です。作中では死ぬことによって特別な能力を発揮することができるという「死に戻り」の能力を使って必死に生きる主人公の姿が人気を博したことで、2022年1月時点では電子版を含めた全シリーズ累計発行部数が1100万部を記録しています。

ここではリゼロで描かれた第1章のあらすじを紹介します。物語序盤で異世界に召喚された主人公のナツキ・スバルは、早々に命の危機に見舞われてしまいます。しかしそこにサテラことエミリアが現れたことによって、窮地を救われこととなりました。

そこでスバルは救われた恩を返すために、サテラの探し物の手伝いをすることにします。ところが手掛かりが掴めたと思った矢先に、何者かに襲撃されて命を落としてしまいました。しかしなぜかスバルは召喚された時点に戻っており…

• 名前：リカード・ウェルキン
• 種族：犬の獣人(コボルト)
• 身長体重：身長206cm、体重140㎏
• 所属：鉄の牙
• 特技：ダジャレ、アナスタシア知識、犬の真似

リゼロに登場するリカード・ウェルキンは、褐色の短い体毛と筋骨隆々の姿が特徴的な犬の獣人(コボルト)です。二つ名は「猟犬」。魔法的な才能と加護は持っていないものの、獣人特有の高い身体能力を有しています。戦闘に使う武器は大きな鉈で、その武器を使いながら本能に任せた戦闘を繰り広げています。

実はリカードは筋骨隆々の姿でありながら身長206cmという大柄な体格も相まって初対面に酷くウケが悪いです。特にカララギ地方特有のカララギ弁を使うことが影響しており、距離感があまりない話し方をしています。またかなり声が大きいという点も悪印象になる理由と言えます。

リカードはアナスタシアの擁する私兵団「鉄の牙」の団長を務めています。鉄の牙は100人規模の亜人を率いている組織なので、その団長を務めている点を考慮すればリカードはそれ相応の強さを持ち合わせていると言えるでしょう。また団長としての器も備えていることに加えて、団員一人一人をよく観察しつつフォローするという繊細かつ慎重なところもリーダーとして必要な統率能力を備えていると言えます。

リカードは魔法的な才能と加護は持っていないという理由でマナに依存しない戦い方をしており、主に武器と身体能力に頼った戦い方をしていました。この戦い方には魔法攻撃の影響を受けなくなるという利点があるものの、一方で攻撃方法が魔法を中心にした戦い方よりも単純になりやすいという欠点があります。

リカードは咆哮波という奥の手を使うことができます。叫びとともに発射することができる奥の手ですが、その威力はかなり高く、実際にカララギにある都市バナンにて戦った四つ腕ディドニー戦や首切り兎シロロ戦、大罪司教戦、白鯨戦では咆哮波を使って状況を打開する強さを見せていました。

リカードは元々奴隷でしたが、とある理由で奴隷の立場を脱出したためカララギ都市国家第二都市のバナンで生活を送ることにしています。そしてその後に路地裏で生活していたアナスタシアを拾って育てることにしていました。またアスタナシア以外に子猫族の三姉妹であるミミとヘータロー、ティビーとも出会っていました。

リカードに関する最大の謎として、なぜアナスタシアに雇われているのか？という疑問が残っています。その理由については作中で一切判明していません。しかし、リカードがアナスタシアについて「俺は幼少期のアナスタシアを見て投資している」と発言していることから、その理由はアナスタシアの交渉術や問題解決能力などの腕を高く評価していることが妥当だと考えられます。

リカードはバナンで生活を送ることになった後も奴隷時代の首輪をつけたままでした。これは自分への戒めとしてつけていたのですが、王戦開始時点では既に首輪が外されています。実は、首輪が外されている理由にはアナスタシアとリカードが交わした約束が関係していました。

その約束というのがアナスタシアがお金を貯めてリカードを買い取り、主人として首輪を取るというものです。実際にアナスタシアが「もうリカードはうちのもの」と発言していることからも裏付けられます。

どうやらネット上ではリカードとアナスタシアの過去には切っても切れない関係があると噂されています。今のところは過去について何も明らかになっていませんが、リカードと幼少期のアナスタシアには何らかの出来事があったのではないかと考えられます。

ここからはリカードの過去や謎をネタバレ考察していきます。考察するネタバレの内容として絶滅寸前のウルフィン族と元奴隷だった過去、片腕の存在を取り上げているのでぜひご覧ください。

リカードはコボルト族を自称していますが、実はコボルト族ではなくウルフィン族です。ウルフィン族とは、強大な力を持つ一族。しかし、強大な力を持つあまり人々から恐れられて迫害された過去があります。それによって大きく種族数を減らして遂には絶滅寸前だと言われる危機に陥ってしまいました。リカードはこのような過去があるからこそ、コボルト族を名乗るようになっているのです。

これまで度々リカードが元奴隷であることに触れていたのですが、なぜ奴隷になったのか？その過去については明らかになっていません。おそらく亜人戦争がその過去に関係していると考えられます。

リカードはプリステラでの「悪食の暴食」ロイ・アルファルドとの戦いで片腕を失っていました。では、リカードが片腕を取り戻すことはあるのか？ということですが、結論を言うと片腕を取り戻すことができていません。

ちなみに片腕を失った後はプレアデス監視塔に向かったアナスタシアの帰りを待ちながら療養していただけでした。しかし、クルシュも白鯨戦で「強欲」レグルスによって片腕を失っていますが、フェリスの治療によって腕を取り戻しているので、もしリカードの腕が残っているようであればフェリスの治療によって元に戻せるかもしれません。

短編集3「カララギガール・ミーツ・キャッツアイ」で描かれたリカードの活躍シーンは以下の通りです。

• 首輪を戒めてして付けているリカード
• 幼少期のアナスタシアを拾って育てる
• アナスタシアに自分を買ってもらう約束をする
• チュデン紹介の用心棒として活躍する
• バナン周辺の商隊を襲撃する盗賊の撃退を命じられる

• 傭兵団を率いて盗賊を捜索するも失敗する
• 護衛の多腕族「ディドリー」と奴隷商「ラズクルー」に出会う
• アナスタシアの伝言をディビーから受け取る
• ラズクルーが盗賊の正体が強盗商会と判明
• 傭兵団を率いてラズクルー商会を襲撃
• 多腕族のディドリーを衝撃波で撃滅する
• アナスタシアたちを救出

短編集5「カララギガール＆キャッツアイ」で描かれたリカードの活躍シーンは以下の通りです。

• ローシからミミたちを引き取るために極貧街へと向かうアナスタシアに同行する
• 交渉に失敗した後に馴染みのママの店を訪れる
• 奴隷時代の知り合いであるライゼルから野党の助力を頼まれる
• 護衛として参加した最強傭兵団の隊長格の一人「首切り兎」シロロ・トリネコと出会う
• 護衛を引き離すことを頼まれていたため、シロロ相手に戦ったものの苦戦する
• アナスタシアとヘータローたちの危機を知らせにミミが現れる
• シロロの両剣を折って手打ちにした後、アナスタシアを追いかける
• アナスタシアを追いかけている影人とライゼルを発見する
• 衝撃波によって影人とライゼルを倒す
• シロロに竜車の中身を返して話をつける

リカードの活躍シーンはリゼロ外伝「Before Memories」で描かれています。リゼロ外伝「Before Memories」はリカードがアナスタシアと出会ってから6年後が描かれており、アナスタシアーに首輪を取られたことで彼女のものとなったリカードの姿がありました。アナスタシアの呼び方もお嬢に変わっています。その後は夕暮れ時のバナンにて、アナスタシアやミミ、ヘータロー、ティビーたちと仲良く歩くリカードの姿がありました。

次に紹介するリカードの活躍シーンはリゼロ外伝「陣営結成秘話」における一幕です。陣営結成秘話でのリカードは武闘大会の参加者である名の知れたレスリーたちからの報復を未然に防ぐという役割を任されていました。そしてリカードは鉄の牙を率いて奇襲をかけ、見事傭兵団としてレスリーの一団を壊滅させます。

その後、リカードは宿で待機を命じられたため、お酒をたしなみつつアナスタシアたちの帰りを待つことに。するとそこに激怒しているアナスタシアが帰ってきます。そこでリカードはその原因をミミたちから聞き出そうとしますが、彼女たちも分からなかったため大方欲しいものにフラれたのだろうと見当をつけて納得するのでした。

次に紹介するリカードの活躍シーンはリゼロ外伝「Another Memory Snow」における一幕です。Another Memory Snowでのリカードはミミたちと雪合戦をしていました。リカードは途中参加となりましたが、彼が作り出す大雪玉での攻撃が強すぎたため、全員がリカードから逃げる展開となってしまいます。

次に紹介するリカードの活躍シーンはリゼロ第3章「Truth of Zero」における一幕です。リカードはアナスタシア私兵団「鉄の牙」の団長として登場しました。そして白鯨戦と魔女教徒討伐作戦で討伐隊の戦力として圧倒的な強さを見せつけています。

次に紹介するリカードの活躍シーンはリゼロ第5章「歴史を刻む星々」における一幕です。歴史を刻む星々では1周目と4周目でリカードが登場しており、あらゆる場面で活躍していました。そこでここでは、リカードの活躍シーンを場面ごとに一覧化しています。

• 水の羽衣亭～：アナスタシアから別件で命令を授かる
• ミューズ商会～：アナスタシアの護衛としてミューズ商会を訪れる
• 外で負傷者を模索しつつ警戒する
• ミューズ商会に戻って作戦会議に参加する
• ミミの仇を細身の女と定める
• 都市庁舎奪還作戦～：八ツ腕のクルガンと対峙するも不利とみて撤退する
• カペラの黒炎を咆哮波で打ち破る
• 広場にて再び八ツ腕のクルガンと対峙

• 水門から解放された濁流に飲み込まれて流される
• 都市庁舎～：ユリウスを励ます
• スバルの放送を絶賛する
• ユリウスとともに「暴食」と対峙することが決定する
• 二番街前の広場～：陣営の身近な人物が暴食の餌食になった可能性が浮上する
• 暴食のロイ・アルファルドと遭遇する
• ロイにユリウスとの連携して先制攻撃を放つ
• ユリウスを庇ったことにより片腕を斬り飛ばされる

次に紹介するリカードの活躍シーンはリゼロSS「水門都市残留組、プリステラ復興日誌」における一幕です。リカードは「魔女の遺骨」の保全チームに参加して大神殿を捜索していました。そして捜索中にプリステラとの戦いとなりますが、リカードは戦闘中に片腕を失ってしまいます。その後リカードは大神殿で地下へと落下しますが、その地下通路を奥へと進んだことで守護者と名付けた異形と遭遇することとなりました。

リカードは守護者と張り巡らされた罠を前に、ガーフィールとともに前衛を務めることで最前線を戦い抜いていきます。そしてようやく5体目の守護者を撃退した段階で、リカードは体力切れ寸前の状態まで疲労していました。その後遂に最奥の石室に辿り着いたリカードは中に入ることとなりますが、その時に「トガハクサビトナッテケッシテノガサズ」という言葉が聞こえたと同時にテュフォンの試練を受けることになりました。

するとそこにミミに頼まれて救援に駆け付けたヘータローとティビーが現れます。そして二人も試練の重みに影響を受けるのですが、オットーからその仕組みを聞いていたため、リカードは右腕を無くして心配をかけた罪を許されることとなります。

そして腕による心配ごとを許されたことで試練の重みから解放されたため、リカードはガーフィールとともにシャトランジ盤上の駒を破壊していきました。こうして魔女の遺骨を入手するとリリアナが罠を発動させたことによって大量に水が放出され、その流れに乗って地上へと帰還することに成功します。

アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』に登場するリカード役を演じた声優は、岡山県出身の声優である乃村健次です。彼は1970年7月23日生まれの声優で、現在は声優事務所「青二プロダクション」に所属しています。1997年から声優として活動をスタートさせており、デビュー作は『VIRUS』です。外国映画が好きだったことがきっかけで声優を意識し始めているようで、高校卒業後に高桑慎一郎主催下の学校で声優の素養を学んでいます。

• 1997年～：夢のクレヨン王国(カメレオン総理 役)
• 2001年～：グラップラー刃牙(範馬勇次郎 役)
• 2002年～：キン肉マンII世(バッファローマン、スカーフェイス、ハラボテ・マッスル 役)
• 2003年～：PEACE MAKER鐵(原田左之助 役)
• 2009年～：戦場のヴァルキュリア(ラルゴ・ポッテル 役)
• 2010年～：SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors(曹操ガンダム 役)

こちらではリゼロに登場する「鉄の牙」団長リカードの魅力に関する感想があがっています。感想では「リカードが男前だった」と言われているので、ぜひ取り上げられているリゼロ40話にご覧ください。

こちらではリゼロに登場する「鉄の牙」団長リカードが登場した白鯨戦に関する感想があがっています。どうやらリゼロで描かれた白鯨戦におけるリカードの姿がかっこよく映っているようです。興味のある方は白鯨戦でのリカードの活躍に注目してみてはいかがでしょうか？

こちらではリゼロに登場する「鉄の牙」団長リカードの魅力に関する感想があがっています。この方もリカードのことを「かっこいい」と評価しているようです。またリカードの名前と並んでリゼロのユリウス・ラインハルト・ヴィルヘルムの3人の名前が挙がっているのでリカードと比較してみると良いでしょう。

リゼロに登場する「鉄の牙」の団長リカードについて、強さ・過去やアナスタシアとの関係を交えつつ紹介してきましたがいかがでしたか？リカードは元奴隷という過去を持ちながらも、アナスタシアやミミたちの父親的な存在になるなど気が良く器も大きい人物でした。

強さと頼りがいのある気質を持つリカードはアナスタシアたちにとって兄のように信頼できる存在であると言えるでしょう。当記事でリカードの強さや過去に興味を持たれた方は、リカードと関係する人物についても注目してみると良いかもしれません。