【リゼロ】水門都市プリステラはルグニカ五大都市！歴史や大罪司教との戦いを紹介

この記事では、長月達平のライトノベル「リゼロ」の水門都市プリステラを特集していきますが、その前にまずはリゼロの作品情報をお届けします。最初に作品の概要、そして簡単なあらすじへと続きます。

リゼロは、長月達平による日本のライトノベルで、正式タイトルを「Re:ゼロから始める異世界生活」といいます。2012年4月小説投稿サイト「小説家になろう」に掲載され、現在も連載中の作品です。2014年1月にはKADOKAWAのMF文庫Jより単行本が発行され、2022年1月現在39巻まで刊行されています（イラスト：大塚真一郎）。

2014年にはKADOKAWAの月刊コミックアライブ6月号にて短編小説「Re:ゼロから始める異世界生活 外伝」が掲載されています。電子版・書籍版のリゼロ・シリーズ累計発行部数は、2021年12月時点で1100万部を超えています。また、リゼロはメディアミックス展開も積極的に行われ、漫画やテレビアニメをはじめ、OVAやゲームなどが制作されています。

高校生のスバルは、コンビニの帰り道で突然異世界に転生。そこでチンピラに襲われ命の危機に直面しますが、謎の銀髪少女に助けられます。お礼に彼女が無くした徽章を探していると盗んだ犯人とおぼしき少女を見つけるのですが何者かに襲われ死亡。ところが死んだはずのスバルは、気付くと転生直後の場所に戻っています。その後死と復活を繰り返すうち、スバルは「死に戻り」の能力を獲得したことに気づくのでした。

プリステラとは、ルグニカ王国の五大都市の1つで広大な湖の中ほどに造られた美しい水門都市です。都市国家群カララギの改革を成し遂げた伝説の人物・「荒地のホーシン」が造ったとされますが、雨季には都市が水没してしまうため水門を閉じなければならず、ここから「水門都市」と呼ばれるようになりました。

水門都市プリステラは、アナスタシア陣営の拠点となっています。これは、ユリウス・ユークリウスの弟ヨシュアが「美しいプリステラの絵を描きたい」と駄々をこねたためとされています。

前述のように、水門都市プリステラはカララギの伝説的な人物・荒野のホーシンが中心となって建造されました。そのため、プリステラにはカララギの文化が残されています。

改革の大鉈（なた）を振るった荒野のホーシンが取り入れた文化には、「ワフー建築」や「ダイスキヤキ」、「サシミ」など日本文化・風習を思わせるものが沢山あります。リゼロの主人公スバルは、荒野のホーシンが異世界からの転生者と考えていたようです。

水門都市プリステラは、ゆかりの深いカララギ都市国家群を模した統治機構を持ち、キリタカをはじめとする十人会が運営していました。ところが、大罪司教襲撃により十人会のメンバーが次々に殺害されたため、現在は唯一の生き残りであるキリタカが実質的なプリステラの統治者となっています。

ここからは、リゼロの水門都市プリステラの歴史について解説していきます。最初はプリステラ誕生にまつわる歴史からです。

前述のように水門都市プリステラは、およそ400年前カララギの伝説の商人「荒地のホーシン」によって造られました。都市の地下には400年前に造られたとは思えないほど精密に設計された水路が通っていました。

その頃、世界を支配していた魔女の中でも悪名高い「傲慢の魔女」テュフォンが、都市を尋ね歩いては壊滅状態に追い込んでいました。水門都市プリステラは、そんなテュフォンに業を煮やした荒地のホーシンが、彼女を討伐するために使われた地として知られています。その後テュフォンは水底に沈められ最期を遂げました。

プリステラの地下には巨大な神殿が建造されています。神殿の奥にはティフォンの遺骨が安置され、水門都市プリステラの水没を防いでいます。それゆえ、大罪司教襲撃の際にはティフォンの遺骨を取り除くよう迫られました。

プリステラは、都市が建造された経緯からカララギ都市国家群に属していましたが、ルグニカ王国とカララギとの経済戦争がプリステラにも影を落とします。次期ルグニカ国王を決める王選が始まるころには、プリステラはルグニカ王国の五大都市の1つとなっていました。

ここからは、リゼロのプリステラ編のあらすじや大罪司教との攻防戦についてネタバレで解説していきます。最初のあらすじネタバレは、先代の剣聖テレシアと彼女の夫となる剣鬼・ヴィルヘルムとの出会いからです。

先代の剣聖テレシアは、相手に治らない傷を負わせる「死神の加護」を生まれながらに持っていました。それに加えて剣聖の加護という恐るべき能力を授かってしまいます。稀有の剣才を持つテレシアでしたが、その力で人を傷つけるのを恐れ、戦うことはおろか剣を持つことさえ避けていました。そのためテレシアに代わって戦地に赴いた叔父や姉弟が戦死してしまいます。

剣聖としての責務と人を傷つけることへの恐れとの狭間で苦しむテレシアは、近所の開発区で花の栽培を始めます。テレシアは、同じ開発区で剣の稽古に精を出すヴィルヘルムと運命の出会いをします。その後、戦火に包まれた故郷を救うためヴィルヘルムは戦場へと向かいます。戦場で窮地に陥るヴィルヘルム。思いを寄せるヴィルヘルムを救うため、テレシアはこれまで避けてきた剣を手に取りました。

やがてテレジアの活躍により亜人戦争は終結を迎えます。終戦を祝う式典の最中にヴィルヘルムはテレシアと一戦を交え、ヴィルヘルムが勝利します。ヴィルヘルムはテレシアにもう剣を手にしなくても良いことを伝え、2人は夫婦の契りを結びました。

続くあらすじネタバレは、アストレア家のわだかまりについてです。プリステラ編では、アストレア家の男3人の悩みやわだかまりが顕わになってきます。その男3人とは、テレシアの夫ヴィルヘルムと息子ハインケル、そして孫のラインハルトです。

事の発端は15年前に遡ります。テレシアがハインケルの代役で白鯨討伐に赴きます。その最中に「剣聖の加護」が孫のラインハルトに移譲され、テレシアは命を落としてしまいます。テレシアの夫でラインハルトの祖父ヴィルヘルムは激怒し、ラインハルトとの間に確執が生まれました。

プリステラ編のあらすじ解説、続いてはオットーの活躍場面になります。まず、オットーと暴食の大罪司教ライ・バテンカイトスとの攻防戦では、オットーがあらゆる生き物とコミュニケーションが取れる「言霊の加護」を使って水竜をライに喰いつかせます。ところが、水竜ではライに止めをさせず、飽食のルイ・アルネブへと変化した人格によりオットーは両足に深い傷を負ってしまいました。

両足を負傷し前線から脱落するオットーでしたが、その後目覚ましい活躍を披露します。オットーはロズワールの「叡智の書」の燃えカスを拾い上げると、プリステラで評判の復元師ダーツに修復させたのです。ロズワールの過去の悪事を暴くために取った行動であり、オットーの有能ぶりが遺憾なく発揮された場面でした。

プリステラ編のあらすじのネタバレ解説を続けます。プリステラ編では、謎多き人物アルことアルデバランの能力が判明します。それは色欲の大罪司教カペラとの攻防戦でのことでした。

カペラは、プリステラでアナスタシア陣営の王候補者・アナスタシア・ホーシンを襲撃します。ところがアナスタシアの罠にかかってプリステラの地下施設に転落してしまいました。そこでアルデバランと相まみえることになるのです。

アルは主人公スバルの「死に戻り」によく似た権能「領域展開」を披露します。それは領域展開を発動すると何度でもループして生き延びることができる能力です。1度では脱出できない場面に遭遇しても、この能力を使って何度か繰り返すうちに突破口を見出すことも可能です。カペラとの一戦では領域展開を繰り返し、カペラが黒龍になったところで勝機を見出し都市庁舎の下敷きにしてしまいました。

アルは、その後もループを繰り返しながら地下道からの脱出に成功します。そしてフェリスらと落ち合うのですが、そこに倒したはずのカペラが現れ一同は愕然とします。ところが、カペラはアルたちには手を出さず、福音書の教えに従い退散していきました。

プリステラ編のあらすじ解説を進めます。プリステラ編では、アナスタシア親衛隊・鉄の牙のリカード・ウェルキンの戦闘が描かれています。リカードは、ヴォラキアの英雄・八ツ腕のクルガンや暴食の大罪司教　ロイ・アルファルドと激しい攻防戦を繰り広げました。

暴食の大罪司教ロイとの攻防戦で、ユリウスを守ったリカードは右腕に重傷を負い、片腕を失うことになります。この怪我により、リカードは前線を離れて療養することになりました。また、ユリウスはロイの暴食の権能により名前を喰われてしまいます。

続くプリステラ編のあらすじ解説は、大罪司教の最終決戦の紹介になります。暴食の三人衆とフェリトチームらとの攻防戦が幕を切りました。ちなみに暴食の三人衆とは、ロイ・アルファルドとライ・バテンカイトス、そして突如現れたルイ・アルネブのことを言います。

ロイとリカードとの攻防戦は前項で解説した通りです。次に、叡智の書を探していたオットー、ベアトリス、そしてデルトとライ・バテンカイトスが攻防戦を繰り広げます。ライはフェルトをひと舐めすると権能発動で止めを刺そうとしますが、突然苦しみ出し嘔吐してしまいます。フェルトにはロム爺に名づけられた名前「フェルト」ではなく生まれた時に付けられた名前があり、それがライの攻撃を阻止したようなのです。

ライの権能発動には名前が必要なのですが、フェルトの本当の名前がわからず発動できなかったのです。結局ライはミーティアに倒されました。ところが、その時「暴食の大罪司教」ルイ・アルネブが現れ、オットーに重傷を負わせると去っていきました。

ここからは、リゼロの水門都市プリステラと関連の深いキャラを一覧で紹介していきます。最初は、ガーフィール・ティンゼルとフレデリカ・バウマンの母親であるリーシア・ティンゼルからです。

リーシアは、土砂崩れに巻き込まれ命は取り留めますが記憶を失ってしまいました。その後はリアラ・トンプソンとして水門都市プリステラで第2の人生を歩み始めます。その時援助してくれたギャラクと結婚し2人の子宝にも恵まれたリーシア。ところが、その後ガーフィールに面会したことで記憶を取り戻します。

水門都市プリステラに本拠を置き、魔晶石を扱うミューズ商会の跡取り息子として登場したキリタカ。その後ミューズ商会代表を引き継ぎ、アナスタシアも舌を巻くほどの商人に成長します。また、次に紹介するリリアナの熱烈なファンで、彼女の売り込みに一役買っていました。

「歌姫」と称される吟遊詩人のリリアナ。前述のキリタカはリリアナに入れ上げ、プリステラでは歌姫として最大級のもてなしを受けます。リリアナは、キリタカから贈られたミーティアで歌を放送電波に乗せたり公演でリサイタルを開くなど、歌姫として充実した毎日を送っていました。プリステラ編のラストでは、キリタカに感謝の言葉を捧げるリリアナが描かれていました。

水門都市プリステラに住む少年のルスベル。憤怒の大罪司教シリウス襲撃時には、ガールフレンドのティーナを守るため人質になることを買って出ています。スバルにより危険が回避された後、ティーナとデートするルスベルの姿が目撃されています。

傭兵団「白竜の鱗」を立ち上げ首領を務めているダイナス。故郷の呪いを解くための資金集めのために設立した「白竜の鱗」ですが、その後ミューズ商会・キリタカの私兵団となり、キリタカに忠誠を誓うようになりました。

数少ない復元師のダーツ。燃やされ灰になった状態の書物を復元することも可能だと言います。オットーから「叡智の書」の復元を依頼されますが、現時点で復元に成功したかどうかは不明です。

ここまでリゼロのプリステラ特集をお届けしてきましたが、最後に水門都市プリステラに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介するリゼロのプリステラに関する感想・評価は、リゼロの中でプリステラ編が一番面白いというツイートからです。アニメ2部がプリステラ編の前で終了しているので、プリステラ編のアニメ化を要望しているようです。

続いて紹介するリゼロのプリステラに関する感想・評価は、リゼロのプリステラ編を宣伝するツイートからです。プリステラ編推しの理由を力説していました。

最後に紹介するリゼロのプリステラに関する感想・評価は、リゼロの聖地についてのうんちくを披露するツイートからです。水温都市プリステラはイタリアのヴェネツィアをモデルにしているそうです。

ここまで、「リゼロの水門都市プリステラはルグニカ五大都市！」と題して、プリステラの歴史や大罪司教との攻防戦などあらすじをネタバレで解説してきました。いかがでしたでしょうか？

プリステラ編ではスバル側のキャラが一段と充実し、それまで単独で登場していた大罪司教サイドも暴食の三人衆が攻防戦を繰り広げるなどスケールアップしていると言われています。アニメ第3期ではプリステラ編が中心になるという予想が多いようなので期待して待ちましょう。