君の名は。原作小説のあらすじは?映画版との違いや裏設定・謎も解説

日本だけではなく、海外でも大ヒットした「君の名は。」。主人公ふたりの結末とは?生きている世界が違う?そんな原作小説と映画版の違いや、あらすじなどをネタバレで紹介!そこには、深い謎や、裏設定なども存在している。誰でも一度は考えていた、気になる原作ならではの謎や裏設定なども詳しく解説。「君の名は。」は日本映画歴代2位の人気を誇る、日本が代表する映画のひとつである。原作小説も、売上第一位を誇っている人気小説。

君の名は。原作小説のあらすじは?映画版との違いや裏設定・謎も解説のイメージ

目次

  1. 君の名は。原作小説のあらすじをネタバレ!映画版との違いなども紹介
  2. 君の名は。の原作小説と映画版の違いはある?
  3. 君の名は。原作小説のあらすじをネタバレ!
  4. 君の名は。の裏設定・謎を解説!
  5. 君の名は。の原作小説を読んで理解を深めよう!

君の名は。原作小説のあらすじをネタバレ!映画版との違いなども紹介

原作小説も映画版も大ヒット!「君の名は。」とは?

原作小説「君の名は。」とは、映画版「君の名は。」の公開2ヶ月前に発売された小説である。映画公開間近に発売されていることから、「君の名は。」の台本と言われている。映画版「君の名は。」では明かされていない設定や、謎などが原作小説「君の名は。」では明かされている。原作小説「君の名は。」は、119万部を売り上げており、文庫部門一位を獲得している大ヒット作品である。

映画版「君の名は。」は興行収入250億円を超える大ヒット作品となった。日本での興行収入ランキングでは「千と千尋の神隠し」、「タイタニック」、「アナと雪の女王」に継ぐ第四位を獲得している。日本映画では第二位である。前作では公開規模は23館だったが、本作では300館と大きい規模の公開となった。若い世代だけではなく、30代、40代と年代も関係ないヒットとなった。公開期間も大人気のため延長公開が決定していた。

原作小説「君の名は。」のあらすじや、映画版との違いとは?

原作小説「君の名は。」と映画版では大きい違いはないようだが、原作小説「君の名は。」では、映画版よりも事細かく描かれている。あらすじも違いは全くないが、ここにも裏設定や、謎など原作小説「君の名は。」には隠されている。ストーリーは、東京に暮らす少年、瀧と飛弾の山奥で暮らす少女、三葉。この二人に起きた「入れ替わり」という現象と1200年の時を経て接近する「ティアマト彗星」をめぐるあらすじとなっている。

映画『君の名は。』公式サイト

君の名は。の原作小説と映画版の違いはある?

大ヒット!君の名は。を生み出したのは深海誠監督

大ヒット小説と映画「君の名は。」を生み出したのは、深海誠監督。全作品において、「深海ワールド」と称されている。作品の内容は、少年と少女の恋愛を描いていることが多い。元は、ゲーム会社で勤務していたが、退社しており、アニメーションに携わっている。初の公開作品「ほしのこえ」では最優秀賞を受賞している。その後、数々の賞を受賞しており、一気に知名度を上げた。

今回の、「君の名は。」でも少年と少女の恋愛をテーマに描かれている。原作小説と映画版に関しては、映画の公開2ヶ月前に原作小説が発売されているため、「どちらが原作かと問われると、微妙なところ」と語っている。公式ビジュアルガイドでの7冊の売り上げは250万部を突破している。

深海誠監督の作風は、人の心をきれいにしてくれるような作品が多く、たくさんの人の心を掴んできた。その美しい描写や、すべてにおいての細やかな表現力が支持されており、一度ならず、また見たくなる作品になっている。ポスト宮崎駿といわれるほどとなった。

原作と映画の違いとは?

展開や物語の流れは原作小説と映画版は全く同じである。所々、違ってみえてくるところはあるが、「違う」という表現ではなく、原作小説では映画版より「付け足されてる」という表現のほうが合っている。例えば、主人公である三葉と瀧。映画版ではこの二人以外のほかのキャラクターは描かれていないが、原作小説では三葉の友人のテッシーとさやちんの会話が描かれている。

大きな違いはないが、原作小説のあらすじの描写が細かい?

原作小説でのあらすじは事細かく描かれている。映画版の延長戦という感じだ。原作小説では、基本的に二人視点で物語は進んでいく。主人公以外のキャラクターの視点も、描かれているため見ごたえがある。映画版での終盤のシーン、三葉の生存理由が語られているところも、原作小説ではぼかされている。最も、重要なのは映画版以上に瀧と三葉しか知らないことが独自で描かれていることが原作小説のいいところである。

映画版「君の名は。」を見たけど、いまいち分からない!という人はぜひ原作小説を見て欲しい。映画版で疑問に思ったところや、気になるキャラクターなどがいれば、原作小説ですべて描かれている。映画版と原作小説。ふたつの楽しみを作り上げた深海誠監督は才能に溢れている。

君の名は。原作小説のあらすじをネタバレ!

君の名は。のあらすじとは?

「君の名は。」のあらすじは、東京に住む男子高校生の立花瀧は、ある日目を覚ますと岐阜県飛弾の山奥にある糸守町に住む女子高校生の水宮三葉になっていた。逆に、三葉は瀧になっておりお互い夢だと思いながらお互い知らない人として過ごしていた。翌日、無事にお互い元の姿に戻っていたが、その後、週に2~3度入れ替わるようになり、知らない誰かと現実に入れ替わっていることに気づく。

性別も性格も知らない二人だったが、入れ替わるたびお互いが楽しみつつ打ち解けていった。しかし、その「入れ替わり」が突然途絶えた。記憶を頼りに糸守の風景をスケッチしていたことを頼りに瀧は飛弾に向かった。瀧の様子が変だと思いながらもバイト仲間である藤井司と、バイト先の先輩である奥寺ミキも瀧と同行していた。

しかし、たどり着いた糸守町は変わり果てた姿だった。3年前に隕石(ティアマト彗星の欠片)が直撃して糸守町ごこ消滅しており、三葉やその家族、友人など住民500人が死亡していることが判明する。瀧は以前に、三葉と入れ替わりの際、口噛み酒を奉納したことを思い出し、山上にある水宮神社のご神体へとひとりで向かった。ご神体が実在していたことから、入れ替わりは3年間のズレがあったと気づいた。

瀧は、もう一度入れ替わりが起こることを願いながら3年前に奉納された口噛み酒を飲んだ。目が覚めた瀧は隕石落下の日の三葉の身体になっていた。隕石落下のことを知らせるべく、三葉の友人である克彦と早耶香と共に、住民を避難させるため、変電所を爆破し、街を停電させ、町内放送アナウンスで避難を呼びかける計画した。が、三葉の父親である、俊樹に「妄想だ」と一蹴されてしまう。

計画も上手く進まず、瀧(身体は三葉)は、三葉(身体は瀧)に会うためご神体のある山上へと向かう。3年の時間のズレがあったが、お互い聞こえる声を頼りに、お互いの姿を探した。声しか届いておらず、姿は見えなかったが、黄昏が訪れたときお互いようやく姿が見え、入れ替わりも元に戻り、会話することが出来た。三葉は瀧から避難させる計画を聞き、それを引き継ぎ下山する。

計画通りに、街を停電させて、避難指示の放送を流すが、そのことがバレてしまい阻止されてしまう。三葉は改めて父親の説得するため町役場に向かった。そして、その日の夜にティアマト彗星の欠片が糸守町に落下した。月日は流れ、5年後。あの日、「偶然にも住民が避難訓練をしており一人も死亡者が出なかった」と糸守町は助かっていた。

瀧は就活の毎日を送っており、三葉は東京に住んでいた。たまに、街中で気配を感じるだけで、入れ替わりのことは忘れてしまい、‘‘ただ知らない誰かを探している‘‘という思いだけをお互い秘めていた。さらに月日は流れた春。たまたま並走する別々の電車の車窓からお互いを見つけた瀧と三葉。次の駅で降り、お互い探すため走り出す。住宅地の神社の階段で二人は再会した。

一度はすれ違うが、お互い涙を流してこういった。「君の名前は?」。これこそが、タイトルの君の名はなのであった。

糸守町に住む女性主人公・宮水三葉とは?

岐阜県飛弾の山奥の糸守町に住んでおり、糸守高校の17歳だが、実は瀧よりも3歳年上。妹の四葉と共に、宮水神社の巫女を務めており、祖母と四葉の3人暮らしである。母親は病死しており、父親は町長を勤めている。父親の選挙活動や、神社の巫女の仕事などに飽き飽きしており、華やかな都会で暮らしたいと思っている。瀧と出会うまでは恋愛経験もなく、誰かに恋愛感情を抱いていることもなかった。

宮水神社の巫女という勤めは、代々受け継がれており、それが「入れ替わり」という能力でもあった。しかし、祖母も母親もその事には、あまり気づいておらず、三葉も分からぬまま瀧と入れ替わっていた。おしゃべりでいつも三つ編みベースのまとめ髪をしている。誕生日は12月1日生まれである。映画版と原作小説でのキャラクターの違いは全くない。

東京に住む男性主人公・立花瀧とは?

東京の都心に住む男子高校生で、東京都立神宮高校に通っている。三葉よりも3歳年下で父親とふたり暮らしをしている。母親は詳しくは不明だが、瀧自身は「母親は数年前に離婚した」と思っている。東京タワーの見える家に住んでおり、絵を書くことが得意で建築や美術関係に興味がある。イタリアンレストランでバイトしており三葉と出会うまでは、バイト先の先輩である奥寺ミキに好意を寄せていた。

モサッとした長めの髪型で、あまりおしゃべりではない。誕生日は12月1日。三葉と同じ誕生日である。三葉になっているときは炊事を担当しており、レストランで学んだ料理を簡単にしたものなどを振舞っている。バイト先でも上手く溶け込み頑張っている。こちらも映画版と原作小説でのキャラクターの違いはない。

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君の名は。の裏設定・謎を解説!

宮水家の巫女の役割とは?

映画版「君の名は。」でのあらすじで最も重要だったのが、宮水三葉と瀧がなぜ入れ替わってしまったのか?という点。三葉のおばあちゃん、ひいおばあちゃん、そしてお母さん。水宮家の巫女はみんな入れ替わりタイムトラベルを経験していた。ここで瀧が導き出した答えこそが、入れ替わりタイムトラベルの能力は水宮家で受け継がれていた役割では?というものだった。

つまり、1200年ごとに起きる厄災(彗星が落ちる)ことを阻止するために、数年先を生きるものと夢の中で交信する能力こそが巫女の役割であり、水宮家の血筋にいつの間にか備わったものであり、世代を超えて受け継がれていた警報システムということである。映画版だけだと全く分からないが、小説で細かく明かされている。三葉は自然にその能力を使って彗星災害を阻止しようとしていたということになる。

ご神体の岩に描かれた彗星の絵とは?

瀧と三葉の入れ替わりがなくなってから、ご神体に足を運んだ瀧。その時、ご神体に絵が描かれていた。あの時は既に瀧が三葉の記憶にトリップしていると匂わせていたが、岩に刻まれていた絵は、1200年ごとに訪れる厄災のメッセージであり警告だった。糸守湖は、1200年前の隕石湖。隕石も彗星と同様、1200年ごとにもたらされていた。つまり、彗星災害は予期されていた厄災だった。

三葉の友人のテッシーが糸守町の歴史を語っているのも重要なヒントだった。だから、その絵を見た瀧は‘‘避けることもできる災害‘‘だと判断ができ、「全部、1000年も前から準備されていたことなんだ!」と語っている。

三葉の髪型はお母さんの思い出だった

いつも、主人公である宮水三葉がしていた三つ編みをアレンジした髪型。そしていつも、付いている赤い紐状のリボン。あの三葉の髪型は、お母さんに教えてもらった髪型だった。お母さんは、三葉も妹の四葉が生まれてからすぐ亡くなっている。なので、三葉が小学生くらいまでは、あの髪型をお母さんにしてもらってた思い出の髪型だった。そこから、三葉はずっとその髪型をしている。

瀧と三葉のiPhoneにも細かい設定があった

実は、あmり気づかれていないところにもしっかり設定がされている。「君の名は。」では三葉より、数年先を生きている瀧との物語であるが、この時注目してほしいのは、瀧と三葉のiPhoneである。三葉はiPhone5、瀧はiPhone6を持っており、ちょうど3年ずれていることが分かる。持っている携帯ひとつもしかり物語と合っているように設定されている。

前作「言の葉の庭」のヒロインが出ている?

深海誠監督の前作品である「言の葉の庭」。そこにヒロインとして出ていたのが、ユキノという女性で「君の名は。」で三葉が通う糸守高校の古典の教師もユキノという女性で同一人物だった。ユキノというキャラクターは「言の葉の庭」のなかで教師をしていた。その時は、教師のいじめをあっていたりなど辞めざる負えなかったが、糸守高校では生徒とも教師ともうまくいっており、ユキノのその後も描かれていた。

彗星災害の日に避難訓練をして助かった謎

「君の名は。」の物語では、三葉に入れ替わった瀧が町長である三葉の父親にを説得するシーンがあったが、父親には「病院にいけ」と断られてしまう。しかし、瀧が見たテレビの放送では、たまたま街では避難訓練をしていたことで助かったと書かれてあります。頑固な父親をどう説得したのかは描写されていなかった。

その理由についても、深海誠監督は「そこを描写しても、映画も面白さには貸さないから。なぜ、町長を説得できたのか?を観客は推察できるだけの描写はそこまででしているつもり」と語っている。描くと面白みがないという発想も深海誠監督だからできるものなのかもしれない。しかし、避難訓練をしているのだから、三葉が父親を説得出来たことは間違いない。

感動!瀧が三葉の手に名前を書かなかった理由とは?

物語終盤のシーンで、瀧が「目が覚めても忘れないようにさ、名前書いとこうぜ」といったシーン。三葉が手を出し、その手に書かれたのは瀧という名前ではなく、「すきだ」という文字だった。三葉は「これじゃあ、名前わかんないよ・・」と完璧と思えるほどの感動シーンでしたが、なぜ、瀧は名前を書かなかったのか?

深海誠監督は、「三葉の手に触れて、瀧は急に気持ちが溢れてきてあの言葉を書いたんだと思います。名前よりも先に気持ちを伝えたかった。もし瀧が名前を書いていたとしたら、てのひらの文字は消えていたのかもしれません。」と語っている。気持ちじゃなく、名前を書いていたら8年後にふたりは再会していなかったかもしれない。

瀧と三葉がお互いの記憶がなくなった理由

瀧と三葉は、記憶がどんどんなくなっていき、ついには名前まで忘れてしまう。名前を知らぬまま、お互いが空に手を伸ばし「君の名前は?」と問いかけるシーン。「君の名は。」で最も感動するシーンのひとつである。しかし、彗星落下の被害は回避できたのに、ふたりはなぜ記憶がなくなってしまったのか。

ご神体に口噛み酒を奉納する際、三葉のおばあちゃんがこう言った。「此岸に戻るにはあんたたちの一等大切なもんを引換えにせにゃいかんよ」。ふたりにとっての大切なものがまさに‘‘お互いの記憶‘‘ということだった。お互い大切なものを犠牲にすることが条件だったために、瀧も三葉も今までの記憶が消えてしまった。

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君の名は。の原作小説を読んで理解を深めよう!

映画版とは違う原作小説の魅力とは?

映画版「君の名は。」も感動的で素晴らしいが、やはり映画版を見ると細かい設定や、疑問が残るという人は多いのではないだろうか。原作小説「君の名は。」では、その映画版での疑問や謎、そして細かい設定などもすべて描かれている。そこが魅力のひとつだ。読みやすさなども好評を得ている。映画版では味わえないお互いひとりひとりの感情がそのまま描かれているためとても読みやすいのも魅力のひとつだ。

まとめ

これまでに、感動でき、見た直後にもう一度見たい!と思える小説には出会えることができないだろう。深海誠監督の才能が全て詰まった物語である。謎や、裏設定なども紹介したが、全てにおいて細かく考えられているのがわかっていただけただろうか。一度見ただけでは少し難しい「君の名は。」は映画版を見て、原作小説を読んで、また映画版を見るのがオススメである。大ヒット「君の名は。」をぜひ、一度は見ていただきたい。

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