サマーウォーズの理一は自衛隊のどこに所属？かっこいいポイントも紹介

皆さんは、サマーウォーズの「理一」という登場人物がかっこいいと密かに人気を集めていることをご存知でしょうか？本名は陣内理一（じんのうちりいち）と言い、作中ではあまり登場シーンがないのですが、現役自衛官にも関わらずアバターがまるでゆるキャラのように可愛く、そのギャップが人気の理由の1つです。

また、健二に所属部署を聞かれた際に、「ちょっと言えないとこ」と答えるシーンが有名で、その謎めいた存在にも惹かれる方が多いようです。所属部署が「ちょっと言えないとこ」ということは、同じ自衛隊の中でも国にとって重大な部署の所属なのでしょうか？今回はそんな謎めいた理一の所属部署や、かっこいいポイントについてもご紹介していきます！

サマーウォーズとは、2009年公開の細田守監督による人気作です。夏には約2年おきにテレビでも放送されており、見たことがない方でも名前は知っている方が多いのではないでしょうか。バーチャル世界の戦いという話ながら、親戚一同が集合するシーンやおばあちゃんの死など「家族」の大切さを描いたその作品は、今でも根強い人気を博しています。

忘れていたり、まだ見たことがない方に向けてサマーウォーズのあらすじを簡単にご紹介します。主人公の数学が得意な高校2年生、健二は、先輩の夏希から実家で婚約者のふりをするバイトを頼まれます。そんな中、健二に謎の暗号メールが届きます。健二はその暗号を得意な数学で解いて送り返しますが、それは仮想世界、OZ（オズ）の管理者パスワードでした。

OZはインターネット上の仮想世界で様々なサービスがそこで利用できた為、管理者権限を何者かに乗っ取られたことで現実世界は混乱に。OZを乗っ取った犯人は人工知能「ラブマシーン」で、夏希の家族である侘助が開発した物ですが、彼は混乱が起きることは知りませんでした。ラブマシーンは、権限を利用して小惑星探査機を核施設に落下させようとします。健二と夏希たち家族はラブマシーンから世界を救うため立ち向かいます。

『サマーウォーズ』を制作した細田守監督は、その他にも代表作として、『時をかける少女』や『おおかみこどもの雨と雪』、『バケモノの子』など多数の有名作品を制作しています。また、2018年7月20日には最新作、『未来のミライ』が公開されています。

これら多くの細田守作品に共通して言えるものは「家族」です。『サマーウォーズ』では田舎の大家族、『おおかみこどもの雨と雪』では母親の存在、『バケモノの子』では子どもの成長、そして『未来のミライ』では姉弟、などとそれぞれの作品で家族の関係性が中心に置かれています。これらには細田守監督自身の家族の経験が関わっており、どの作品も物語を通して家族の大切さを再認識することができます。

理一のフルネームは、陣内理一（じんのうちりいち）と言います。家系図では、栄おばあちゃんの長女である万理子の長男です。年齢は41歳で、設定では独身のようです。

理一の勤務先は東京市ヶ谷駐屯地ということが分かっています。この場所は防衛省本省や、陸海空自衛隊を統べる統合幕僚監部などがあり、自衛隊の中枢です。このような場所に勤めている理一はエリートであると予測できます。

所属している部署ですが、公式には公開されていません。しかし、松本駐屯地からミリ波通信装置という大型の装置を借用しています。作中によるとこの装置は100ギガの通信を可能とするそうです。現在ここまでの性能を持つ装置は自衛隊に存在していませんが、「衛星単一可搬局装置 JMRC-C4」という車両がモデルで、これは主に通信科に配備されます。その為、通信関係と密接な関わりを持つ部署に所属している可能性が高いです。

自衛隊の中枢である市ヶ谷駐屯地勤務で、自衛隊の車両を借用することができ、「ちょっと言えないとこ」な部署という手がかりから、所属部署としては「防衛省情報本部」が考えられます。ここは日本最大の情報機関と言われており、アメリカで言うDIA,CIAと似ています。さらにその内部組織の中でも、電波情報の収集・分析を行う「電波部」の可能性が高いです。真実は分かりませんが、エリート中のエリートであることは確かです。

次は、そんなエリート中のエリートである理一がサマーウォーズで魅せるかっこいいポイントをご紹介していきます。まずは先程述べた松本駐屯地からJMRC-C4を借りてくるシーンです。

明らかに特殊な大型車両を運転して現れた理一。これに驚いた健二は、思わず自衛隊の所属部署を尋ねます。少し間を置き、肘をついて返した答えは「ちょっと言えないとこ」でした。

この謎めいた存在がかっこいいと惹かれた方が一番多いのではないでしょうか？Twitterには動画も上がっていました。

現役自衛官でしかもエリートな理一ですが、実はサマーウォーズのバーチャル世界でのアバターが現実世界での見た目とは正反対にとても可愛く、ゆるキャラみたいだと話題です。そんなギャップも彼の魅力の一つです。

Twitterにもこの「ギャップ萌え」に関するツイートが多くあり、4000リツイート近くされているものもありました。多くの人たちがこれに共感しているようです。

作中では、慌てず常に冷静で落ち着いたシブい声で話していた所もポイントです。声優は桐本拓哉さんで、サマーウォーズ以外で代表的な最近の出演作品では『OVERLOAD Ⅱ』のエリアス・ブラント・デイル・レエブン役があります。アニメ以外にも洋画の吹替で広く活動されている方で、『SUITS スーツ』のハーヴィー・スペクターの吹替で有名です。51歳のベテランの方で、理一のかっこいいキャラに適した声の持ち主です。

未来のミライとは、サマーウォーズと同じ細田守監督の最新作で2018年7月20日に公開されています。4歳の男児くんちゃんと、未来からやってきたくんちゃんの妹ミライの2人が時を越えて冒険に出る話です。幼い頃の母や青年時代の曽祖父に会うなど、サマーウォーズと同じく「家族」を描いた物語と言えます。

この作品に登場する「ひいじいじ（青年）」ですが、顔や雰囲気が理一と似ており、同じ監督というのも相まって話題です。主人公のくんちゃんの曽祖父に当たる人物で、戦争で怪我を負いながらも生き残り、時を越えてやってきたくんちゃんと顔を合わせます。彼の生きる世界は物語後半に登場し、中心となるキャラクターの一人のようです。声優は福山雅治さんで、初の声優本格挑戦です。

ひいじいじですが、サマーウォーズの理一と同一人物ではないかという説が出ています。しかし、顔が似ている以外に共通点が見られないため、同一人物ではない、と考えるのが妥当です。また、サマーウォーズで主人公の健二が謎の暗号メールを受信した年は2010年でした。一方、未来のミライのひいじいじは、主人公の曽祖父に当たり、かなり昔であることが分かります。その為、時系列的にも理一とひいじいじが同一人物である可能性は低いです。

顔が似ているというのも、そもそも監督が同じであるため好みが出ているのだと考えられます。現に細田守監督の作品には若く細身のキャラクターが多数登場しています。その例として『時をかける少女』の間宮千昭がいます。彼もサマーウォーズの理一や未来のミライのひいじいじと同じく細身の美形で、作中ではかなりの人気キャラクターです。このようなキャラクターは、細田守監督作品の特徴と言えるでしょう。

サマーウォーズではあまり登場シーンが無いものの、イケメンかつ冷静な判断力と謎めいた存在によって作品屈指の人気キャラクターとなっている理一。今回はその理由や正体、かっこいいポイントについてまとめました。自衛隊のエリートでありながらバーチャル世界のアバターはゆるキャラのように可愛く、そのギャップはとても魅力的です。

サマーウォーズは2009年公開と最新の映画とは言えなくなりましたが、その人気は未だ健在で、夏休みシーズンには約2年おきにテレビでも放送されています。その為今後も見る機会は多くあることが予測できます。まだ見ていない方はもちろん、既に見たことがある方も、この記事を通してサマーウォーズ屈指の人気キャラクター「理一」のかっこいいシーンを是非見てみてください。