借りぐらしのアリエッティの主題歌についてまとめ!歌手のセシル・コルベルとは?

スタジオジブリの人気アニメ『借りぐらしのアリエッティ』。小人のアリエッティと少年の不思議な交流を描いた心温まるこの作品は、公開から数年が経過した今も人気があります。その独特の世界観の構築に大きく影響を与えているのが、セシル・コルベルの歌う主題歌です。その独特の声を聞いていると、不思議な世界に誘われるような気持ちになると評判です。この記事では『借りぐらしのアリエッティ』の主題歌を歌うセシル・コルベルとは一体どのような歌手なのかまとめます。

借りぐらしのアリエッティの主題歌についてまとめ!歌手のセシル・コルベルとは?のイメージ

目次

  1. 借りぐらしのアリエッティの主題歌まとめ・歌手のセシル・コルベルについて紹介
  2. 借りぐらしのアリエッティの主題歌を歌うセシル・コルベルを紹介
  3. 借りぐらしのアリエッティの主題歌を紹介
  4. 借りぐらしのアリエッティの主題歌には英語版がある?
  5. 借りぐらしのアリエッティの主題歌についてまとめ

借りぐらしのアリエッティの主題歌まとめ・歌手のセシル・コルベルについて紹介

『借りぐらしのアリエッティ』はスタジオジブリによって2010年に公開されたアニメ作品です。この借りぐらしのアリエッティの主題歌『Arietty's song』を歌ったのが、歌手セシル・コルベルです。ひっそりと床下に『借りぐらし』をする小人たちの様子が目に浮かぶような、可愛らしくも不思議な雰囲気の借りぐらしのアリエッティに合った曲です。

まるで借りぐらしのアリエッティの世界に迷い込んだような気持ちにさせるこの歌の雰囲気は、セシル・コルベルの独特な美しい声と歌い方によって作り上げられています。この主題歌のおかげで、借りぐらしのアリエッティの作品としての質もより引き立って見えるほどだと言われています。ここからはセシル・コルベルとは一体どんな歌手なのか、まとめて紹介します。

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借りぐらしのアリエッティの主題歌を歌うセシル・コルベルを紹介

『借りぐらしのアリエッティ』の美しい主題歌を知っている人は多くても、誰が歌っているのか知らない人は意外と多いです。主題歌を歌っているセシル・コルベルの出身・特徴・借りぐらしのアリエッティとの出会いについて詳しく紹介します。

フランス出身のミュージシャン

セシル・コルベルはフランスのブルターニュ出身の歌手です。画家の両親のもとに生まれましたが、彼女自身は音楽学校でハープを学び、ハープ奏者となった後、様々なアーティスト達とフランスの各地や世界中で演奏活動を行うようになりました。後に単独でも演奏を行うようになります。

芸術家の両親のもとに生まれ育ち、幼い頃から数多くのレコードや芸術作品に囲まれて育ってきたというセシル・コルベルですが、大学では考古学を専攻しています。このバックグラウンドから、民族的かつ幻想的な世界観を作り出すことができるのだと思われます。

ケルト音楽をベースにした豊かな楽曲

セシル・コルベルと言えば「ハープの弾き語り」をする歌手のイメージがありますが、彼女がハープを学ぼうと決心したのは、ケルト音楽に魅了されたことがきっかけでした。日本ではあまり馴染みのないジャンルですが、一体どのような音楽なのでしょうか。

ケルト音楽とはケルト人の音楽をベースにしてヨーロッパで生まれた音楽ジャンルの一つで、ハープやバグパイプ、バイオリンやリコーダーに似た笛などを主に使って演奏されます。雄大なスケールを感じさせる曲が多いので、日本ではファンタジー作品のゲームや音楽によく挿入されています。

セシル・コルベルの『En la Mar』という別の作品です。ハープやバイオリンの音色が心地よく響きます。このプロモーションビデオも、ケルト音楽発祥の地であるブリテン島北部を思わせる自然豊かな場所で撮影されています。

多彩な言語で歌う

セシル・コルベルはフランス人歌手であり、フランス語の歌を多く発表していますが、多くの言語に興味を持ち、様々な国の言葉で歌っています。『Arietty's song』は日本語で歌われていましたが、他にも英語、ドイツ語、スペイン語、ゲール語など、多種多様な言語を用いて歌うことができます。

借りぐらしのアリエッティ等ジブリと関わったきっかけ

セシル・コルベルはアルバムを作った際、ジブリにCDを送りました。元々ジブリ作品が好きで、自らの楽曲も影響を受けていたのです。これが「アリエッティの世界観と合う」とプロデューサーの目にとまり、セシル・コルベルは『借りぐらしのアリエッティ』の製作に関わることになりました。

セシル・コルベルは他にも様々なところにデモCDを送付していますが、ジブリに送られたCDには「自分の曲はどれもジブリの映画の影響を受けている」というメッセージが付けられていたそうです。確かに、セシル・コルベルのハープと歌声はファンタジックなジブリの世界観とぴったり合います。

ジブリとセシル・コルベルが出会った奇跡

セシル・コルベルがジブリにCDを送った時に、簡単なメッセージと名前以外の情報を書いていなかったため、ジブリが世界中の歌手の中から彼女を探し出して楽曲作成の依頼をするのは非常に難しい事でした。ジブリ側の働きかけで、セシル・コルベル自身が運営するサイトに問合せをし、何とか連絡を取ることに成功しました。

このようにしてセシル・コルベルは歌手として『借りぐらしのアリエッティ』に関わることになりました。映画の公開初日には、監督や声優たちとともに借りぐらしのアリエッティの舞台挨拶にも出演し、観客の前でハープで借りぐらしのアリエッティの主題歌を生演奏するサプライズ演出も行いました。

借りぐらしのアリエッティの主題歌を紹介

こうした奇跡から生まれた借りぐらしのアリエッティの『Arietty's song』ですが、メロディは知っているけれど、意外と歌詞は知らない…という人もいるはずです。ここからは、セシル・コルベルが作詞・作曲をした『借りぐらしのアリエッティ』の主題歌『Arietty's song』について、その歌詞や感想などを詳しく紹介します。

借りぐらしのアリエッティ主題歌『Arrietty's Song』(アリエッティの歌)

セシル・コルベルは『借りぐらしのアリエッティ』に数曲の挿入歌も提供していますが、やはり一番有名なのは主題歌である『Arietty's song』です。床下に住んでいる元気な女の子と、病弱な少年の可愛らしくも儚い友情を思わせるサウンドになっています。

歌詞はもちろんセシル・コルベルによるもので、『借りぐらしのアリエッティ』の監督からストーリーや登場人物の詳細を伝えられ、自らその世界を拡大して歌詞を作っていったそうです。借りぐらしのアリエッティの映画全編を見ずとも、世界観を知るだけでこれほどぴったりな歌詞が作れることは驚きです。

最初は英語版のみ作成されていましたが、日本語に翻訳されたものを聞いてセシル・コルベルが歌う形式になりました。全く知らない言語で歌うことはとても難しそうですが、セシル・コルベルは「日本語の歌詞は歌いやすい」とコメントしたそうです。

借りぐらしのアリエッティ『Arietty song』でセシル・コルベルにハマる人続出!

『借りぐらしのアリエッティ』を見たときに『Arietty's song』を聴き、その美しく繊細な歌声に惹かれて、セシル・コルベルのファンになってしまった人もたくさんいます。その声の一部をご紹介します。

ハープを中心とした民族調の音楽にハマってファンになる人が多いです。まるでファンタジーの世界にいるような音色ですが、あまり日本では馴染みがないスタイルだからこそ新鮮にも映ります。

映画本編を見たことのない人でも、一度セシル・コルベルの曲を聴けばその歌声と演奏に心惹かれてファンになってしまう方もいるようです。

借りぐらしのアリエッティの主題歌には英語版がある?

映画『借りぐらしのアリエッティ』の主題歌として使用されたのは日本語版ですが、『Arietty's song』には英語版も存在します。フランス語・英語・日本語…と多言語を使いこなすセシル・コルベルだからこそ可能なことです。

ゆったりとしたメロディは変わらないので最初は日本語版と区別しづいらいですが、よく聞くと聞き取れる英語があり、英語版だと分かります。

英語版と日本語版を比較!

セシル・コルベルによる借りぐらしのアリエッティの『Arietty's song』の日本語版と英語版の歌詞を比べてみます。歌の中で言っていることはおおむね同じですが、一音に入れられる歌詞の数の関係上、二つの言語の間でわずかに違うところがあります。

【英語版サビ】
Feel my hair blowing in the wind 
See the sky and the summer rain 
Pick a flower from the garden for you 

【直訳】風を髪に感じて 空と夏の雨を見るの 庭の花をあなたのために摘んであげる。という意味の歌詞です。

【日本語版サビ】

風髪に感じて 空を眺めたい あなたに花届けたい

言っていることはほとんど同じですが、日本語版のサビの方がスッキリとまとまっています。歌詞が少ない分、ゆったりと歌えるのかもしれません。

日本語よりも英語の方が1つの音に対してあてられている言葉が多いので、歌詞の分量が多いです。日本語版の方はあまり説明せず、聞き手に想像させる余地を残して言葉を並べています。

セシル・コルベルが母国語で歌うフランス語版も

こちらはセシル・コルベルが母国語で歌うフランス語バージョンの『Arietty's song』です。メロディは同じですが、フランス語になることでよりセシル・コルベルの歌らしい幻想的な雰囲気に変わっています。

フランス語を知らないと歌詞は聞き取れませんが、内容は英語版や日本語版と同じことを言っています。

セシル・コルベルの他の楽曲もおすすめ

やはり日本で圧倒的に有名なのは『Arietty's song』ですが、セシル・コルベルは他にも数多くの楽曲を生み出しています。どれもケルト音楽をベースにした民族調の曲で、聞いていると自分がRPGゲームやファンタジー小説の中に迷い込んだような不思議な気分にさせてくれます。ここでは、セシル・コルベルの他の楽曲を紹介していきます。

セシル・コルベルの『Mary』という曲です。女海賊であったメアリー・リードという女性を主題として書かれました。海の底に沈んだ恋人を思いながら歌われた幻想的な曲で、荒々しくも美しい海原が目の前に広がるような気持ちになると評判です。

こちらはフランス語で歌われていますが、16世紀のイングランドで作られた曲をベースにしているそうです。「エリザベス朝時代のイングランドの雰囲気がとても気に入った」とセシル・コルベル本人はコメントしています。

Promise me, we will live underneath the stars, (約束して、星の下で一緒に生きていく)と恋人たちの幸せな気持ちを歌った曲です。この曲は繊細なPVにも注目です。心地よいメロディーを聴きながら、様々な色が混ざりあって一枚の絵ができていく様子をずっと眺めていられます。

楽曲のすばらしさはもちろんのこと、それぞれの曲のPVの完成度の高さも注目すべきポイントです。どこか不思議で浮遊感のあるセシル・コルベルの世界観を存分に味わうことができるビデオばかりです。

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借りぐらしのアリエッティの主題歌についてまとめ

セシル・コルベルの歌う『Arietty's song』についてまとめてきました。セシル・コルベルの歌声がなければ現在の『借りぐらしのアリエッティ』の雰囲気は出ていなかったかもしれません。元からジブリファンだった人もこの作品を通してセシル・コルベルを好きになった方もいるようです。

これから『借りぐらしのアリエッティ』を見る方は、主題歌までしっかり聞いて、その可愛らしく不思議な世界観に浸ってみてください。そして、セシル・コルベルのファンになった方には他の曲もおすすめです。ハープの優しい音色に癒されましょう。

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