鋼の錬金術師(ハガレン)のバリー・ザ・チョッパーとは?過去や最後も紹介

荒川弘先生の大人気漫画『鋼の錬金術師』。「ハガレン」の相性で親しまれる『鋼の錬金術師』には「バリー・ザ・チョッパー」と呼ばれる殺人鬼が登場します。本記事ではそんな「バリー・ザ・チョッパー」にフォーカスを当てて、バリー・ザ・チョッパーの過去や死亡に至るまでの経緯、そしてアニメ版『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』(2009)における担当声優を紹介。バリー・ザ・チョッパーの最後にまつわるハガレンの魅力的なエピソードや名言なども解説していきます。

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目次

  1. 鋼の錬金術師(ハガレン)のバリーとは?
  2. 鋼の錬金術師(ハガレン)のバリーの活躍・過去や最後をネタバレ
  3. 鋼の錬金術師(ハガレン)のバリーの名言や名セリフ・名シーン集
  4. 鋼の錬金術師(ハガレン)のバリーのアニメ声優
  5. 鋼の錬金術師(ハガレン)のバリーに関する感想や評価
  6. 鋼の錬金術師(ハガレン)のバリーまとめ

鋼の錬金術師(ハガレン)のバリーとは?

2021年に20周年をむかえた人気ダークファンタジー作品『鋼の錬金術師』をみなさんご存知ですか?「ハガレン」の相性で親しまれる『鋼の錬金術師』には数多くのキャラクターたちが登場し、敵味方問わずとても魅力的な過去や最後に至るまでの葛藤や成長などが豊かに描かれ多くのファンを獲得しています。

そんなハガレンに登場する魅力的なヴィランのひとり、「バリー・ザ・チョッパー」に今回は焦点をあてて、バリー・ザ・チョッパーが劇中に至るまでの過去や、死亡した経緯、最後に遺したものなどをご紹介していきましょう!なお、名言や声優紹介のコーナーでは、原作漫画『鋼の錬金術師』とアニメは『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』準拠で扱わせていただきます。

鋼の錬金術師の作品情報

「バリー・ザ・チョッパー」の過去や死亡経緯の紹介の前に、まずはハガレンこと『鋼の錬金術師』の前情報をおさらいしましょう。

鋼の錬金術師の概要

『鋼の錬金術師』は2001年から連載が開始された「荒川弘」先生の代表作です。スクウェア・エニックスの『月刊少年ガンガン』においても主だった人気作品のひとつでもあり、2003年と2009年にそれぞれアニメ化がされたり、映画も『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』(2005)と『鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』(2011)の2本のアニメ作品と、2017年の実写版などをはじめとして数々の派生作品が存在します。

鋼の錬金術師のあらすじ

アメストリス国東部の田舎町「リゼンブール」で牧歌的な暮らしをしていた「エドワード・エルリック」と「アルフォンス・エルリック」の兄弟は、父の出奔と母「トリシャ・エルリック」の死によって錬金術師であった父の書斎を探して母親を取り戻す方法を模索します。そうして禁忌とされた人体錬成に手を出した兄弟は、技術や知識と引き換えに手足や弟を失い、弟のアルフォンスを助けるために「賢者の石」を求めて旅に出るのでした…。

バリー・ザ・チョッパーのプロフィール

本記事の主人公である「バリー・ザ・チョッパー」はハガレンきっての序盤のヴィランのひとりであり、ハガレンのテーマのひとつでもある「魂の拠り所」にヒントを与える存在でもありました。そんなバリー・ザ・チョッパーはアルフォンス・エルリックと同じく魂を甲冑に定着させられた存在として劇中には登場しており、初登場時は第五研究所の門番「ナンバー66」としてエルリック兄弟と対立します。

第一前提として甲冑に魂を定着する錬成方法は「人体錬成」に並んでかなり特殊で忌み嫌われる部類のものであり、ハガレンの劇中でも同じような存在はそうそういません。そんな忌み嫌われる方法を使ってバリー・ザ・チョッパーがなぜ魂を定着させられてしまったかというと、それはバリー・ザ・チョッパーが過去に人体を解体しつづけてしまった肉屋という肩書きを持っており死刑囚として捕まって一度死亡してしまったことに起因します。

バリー・ザ・チョッパーの性格

死刑囚という人体実験の的にされても社会的に隠蔽しやすい立場と、バリー・ザ・チョッパーの殺人鬼としての戦闘能力や性格が災いして死亡してからも使い回されるような憂き目をみることになってしまったのです。もっとも、バリー・ザ・チョッパーにとってはこの魂の定着に関してはネガティブな印象は持っておらず、「また人を斬り刻める」と喜んでいる節さえあります。

そんなバリー・ザ・チョッパーは強い女性に惹かれたり、そんな女性たちの気概を好意的にとって立ててみようとするなど良い意味でも人間臭い性格をしています。また、余談ながら2003年放映のアニメ『鋼の錬金術師』の方ではよりバリー・ザ・チョッパーの過去や狂気的でアンバランスな性格が強調される形で描き出されています。

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鋼の錬金術師(ハガレン)のバリーの活躍・過去や最後をネタバレ

この章ではハガレンのヴィラン、「バリー・ザ・チョッパー」について過去の出来事から最後に死亡してしまうまでの経緯と活躍を紹介しましょう!

ネタバレ①第五研究所の門番をする

バリー・ザ・チョッパーが『鋼の錬金術師』で初登場したのは、エルリック兄弟が賢者の石についてセントラルで調べ物を開始し、「第五研究所」と呼ばれるもう使われていない施設への侵入を計画した時のことです。エアダクトから内部へ侵入した兄のエドワードと、外で見張りを行うことにした弟のアルフォンスがそれぞれ死刑囚から作られた門番たちと対峙することになります。

この死刑囚コンビのうち、アルフォンスと交戦することになったのが本記事の主人公であるバリー・ザ・チョッパーこと死刑囚ナンバー66です。バリー・ザ・チョッパーはここで軽快に過去に自分が殺人鬼としてセントラルで恐れられていたことや、甲冑に魂を定着させられて門番として雇われていることを話したことで、エルリック兄弟はセントラルで秘密裏に人体実験が行われていたことを知ることになるのです。

また、バリー・ザ・チョッパーはアルフォンスに対して、名言の章でご紹介するように「魂を定着させられた自我は人工的に生み出された偽物であり、記憶も錯覚に過ぎないのではないか」という重要な問いをアルフォンスに投げかけます。この問答は実はハガレンにおいては非常に重要な問いであり、中盤以降も繰り返しテーマとして浮上することになります。

ネタバレ②ホークアイ中尉に惚れる

第五研究所の崩落にあわせて守衛を斬殺して逃亡を図ったバリー・ザ・チョッパーは過去の事件を自分でなぞるように女性を夜道で襲おうとしてマスタング大佐の右腕であるリザ・ホークアイ中尉を襲撃します。しかし、アルフォンスの正体を知っていてなお協力する覚悟を決めており、また正確無比な射撃の腕をもつホークアイ中尉はバリー・ザ・チョッパーを一蹴。

己の姿にたじろぐことも己の凶暴性に恐怖することもなかったホークアイ中尉の力強さに一目惚れし、以降死亡に至る最後の瞬間までマスタング大佐に秘密裏に協力することになります。快楽殺人鬼としての面だけでなく、意外にも義理堅い性格であることがこの辺りから掘り下げられたことで露見し、ハガレンファンの好感度はうなぎのぼりになっていくのでした。

ネタバレ③肉体と魂の最後と死亡

その後、マリア・ロス少尉をめぐる敵のホムンクルスとマスタング大佐の一派の攻防戦に協力して、高い戦闘能力を発揮するなど活躍をみせていきます。そんななかで、バリー・ザ・チョッパーの肉体は刺客としてホムンクルスから差し向けられ、シンから来た新たなキャラクターたちを含めて三つ巴の戦闘を繰り広げることになります。

辛くも敵を退けたマスタング大佐の一派が撤退したホムンクルスやバリー・ザ・チョッパーの肉体を追うなかで、地下に存在する「第三研究所」の存在を「肉体がいる気がする」という直感から引き当てることに貢献し、ホークアイ中尉やハボック中尉、マスタング大佐などを激戦地に導くことになっていきます。

第三研究所の地下で待っていたのはホムンクルスのひとりでもある「色欲のラスト」であり、過去の殺人のなかで最初に殺害した妻と似ていたという理由でまっさきにバリー・ザ・チョッパーは踊りでますが、ラストの爪にバラバラに解体されて戦闘不能になってしまいます。

そしてほとぼりが冷めたら逃げ延びようとしていたバリー・ザ・チョッパーの元に最後に訪れたのはなんと瀕死のバリー・ザ・チョッパーの肉体であり、彼によって血の錬成陣を引き裂かれて死亡することになりました。

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鋼の錬金術師(ハガレン)のバリーの名言や名セリフ・名シーン集

この章ではハガレンのバリー・ザ・チョッパーのかっこいい名言や名シーンをご紹介しながらセリフの解説をしていきましょう!

バリーの名言①「その人格も記憶も兄貴の手によって…」

こちらは過去と活躍のご紹介のなかでも話題にあげたアルフォンスへの魂の所在についての問いかけをしたセリフになります。母を人体錬成で蘇生しようとした際に対価として消滅してしまったアルフォンスの肉体。エドワードはそんな絶望的な状況で咄嗟にアルフォンスの魂だけでも引き戻すべく甲冑に魂を定着させる方法で錬成を行いました。

この際に使用したのはエドワードの血液であり、記憶もまたもしかしたらエドワードの血液やエドワードの魂から連想されたものである可能性を指し示していたのがこのセリフでもあります。バリー・ザ・チョッパーはアルフォンスと同じ存在として自分たちは作り物なのではないかと煽りをいれてきたのです。

バリーの名言②「肉体が”魂よこせ”って…」

こちらは肉体だけのバリー・ザ・チョッパーが襲撃してきた際にナンバー66(便宜上区別のためにここではナンバー66と表記します)が言い放ったセリフです。奇しくも肉体のみの存在で生前の知性や思考をもたないバリー・ザ・チョッパーと、魂だけを甲冑に定着させられたナンバー66が対面することになり、直感的に惹かれるような殺したくなるような渇望とともに、肉体側もまた魂を取り返そうとしているのだとナンバー66は考えています。

バリーの名言③「我殺す…」

こちらのセリフはバリー・ザ・チョッパーが初登場時にアルフォンスに語ったイデオロギーです。フランスの哲学者ルネ・デカルトの残した「我思う、故に我在り」という名言になぞらえたセリフでもあり、人間を斬り刻むことへの執着心と逆に殺人を犯す以外のことに関しては無頓着であれるという寛容さが伺えるセリフでもあります。

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鋼の錬金術師(ハガレン)のバリーのアニメ声優

この章ではアニメ版『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』(2009)における担当声優をご紹介していきます。2003年の『鋼の錬金術師』の担当声優である伊藤健太郎さんと石津彩さんについては今回の記事では割愛しております。

梅津秀行のプロフィール

梅津秀行さんは声優事務所「81プロデュース」所属の声優さんです。アニメ声優としてだけでなく、映画の吹き替え声優としても数多くの作品に関わっており、テレビドラマでは俳優として、そしてニュース番組などではナレーション声優としても活躍されています。また、学生時代に歯医者として医学を学んでいたこともありマルチな才能を発揮されています。

梅津秀行の主な出演作品

梅津秀行さんの声優としての代表作としては『ハリーポッター』シリーズ(2001〜)の「アーサー・ウィーズリー」の吹き替えや、『ホテル・ルワンダ』(2004)の「ポール・ルセサバギナ」の吹き替え、スティーヴ・ブシェミやビリー・クリスタル、ドン・チードルの吹き替え声優としても有名です。アメリカの大人気長寿コメディー作品『ルーニー・テューンズ』の「ワイリー・コヨーテ」やナレーションをはじめとする複数役などがあります。

余談ながら、ハガレンの1作目のアニメ版にあたる2003年の『鋼の錬金術師』では医者役として声優を勤めていたりもします。

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鋼の錬金術師(ハガレン)のバリーに関する感想や評価

最後にハガレンを彩るヴィランの一角、バリー・ザ・チョッパーに関してのハガレンファンの声をみてみましょう!

こちらの方は2003年のアニメ『鋼の錬金術師』で加筆されたエピソードでもある生前のバリー・ザ・チョッパーと対峙する回について最高だと評価をしてくださっています。『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』のバリー・ザ・チョッパーだけでなくハガレンファンの間では2003年版のみの追加エピソードを快く思う方々も多く存在しており、両方とも観て欲しいという感想もあがっています。

この方はバリー・ザ・チョッパーの魅力について語ってくださっています。ハガレンの醍醐味でもある敵味方問わずの生き生きとした群像劇という構図はファンの心をがっしり掴んでおり、ことバリー・ザ・チョッパーに関して言えば「生ききった」「案外いいやつだった」などハガレンファンに受け入れられる愛されヴィランとしての地位を獲得しているのです。

こちらの方はバリー・ザ・チョッパーが最後に死亡してしまった顛末をして悲しんでくださっています。バリー・ザ・チョッパーの陽気さや寛容さ、思いっきりの良さは死亡してしまうには惜しいキャラクターだったと評価するハガレンファンは多く、どうして死んでしまったのか、実は生きているんじゃないかと検索なさる方もいるほどの人気があります。

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鋼の錬金術師(ハガレン)のバリーまとめ

ハガレンの魅力的なヴィランであるバリー・ザ・チョッパーの紹介はいかがでしたか?最後は死亡してしまうという悪役らしい幕引きとなってしまいますが、多くのハガレンファンの心を掴んで離さないその魅力の一端を感じ取っていただけたでしょうか。20周年の機に改めて、鋼の錬金術師の作品群を見直してみるのも楽しいかもしれません。

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