【黒執事】ハーコートは弟系小悪魔アイドル！監督生にならなかった理由は？

「黒執事」のジョアン・ハーコートとは、「寄宿学校編」と「青の教団編」に登場したキャラクターです。モーリス・コールの後任でエドガー・レドモンドの寮弟となりました。登場回数は決して多くないキャラクターですが、儚げで美しい容姿や控えめで愛らしい性格に胸を打たれるファンも多くいます。

「黒執事」22巻に掲載された公式人気キャラクター投票結果は、バイオレットと同率で54票を獲得し23位でした。「黒執事」の「青の教団編」では、ファントムファイブのメンバーの1人に選出され、弟系小悪魔というキャラ付けでした。

「黒執事」は、ファンタジー漫画雑誌「月刊Gファンタジー」で2006年10月号から連載されている作品です。「黒執事」の作者は埼玉県出身の漫画家・枢やなであり、本作において2010ジャパン・エキスポ・アワード最優秀少年漫画部門受賞を獲得しています。2021年9月にコミックス「黒執事」31巻が発売され、累計発行部数は3000万部を記録しています。

テレビアニメ「黒執事」第1期は2008年10月から2009年3月、第2期「黒執事」は2010年7月から9月、第3期は2014年7月から9月に放送されました。「豪華客船編」を原作としたアニメーション映画「劇場版 黒執事 Book of the Atlantic」は2017年1月21日に公開され、興行収入4億8000万円を記録しています。主演に水嶋ヒロが抜擢された実写映画は、2014年1月18日に公開されています。

舞台は19世紀末期のイギリス。ファントムハイヴ伯爵家は、女王陛下の命により裏社会の汚れ仕事を請け負う悪の貴族として活動していました。まだ12歳の当主・シエル・ファントムハイヴに付き従うのは、教養や武術あらゆる分野に優れた完璧執事のセバスチャンでした。人間離れした能力を持つ彼には、とある秘密がありました。

「黒執事」に登場するジョアン・ハーコートは、身分が高い高貴な生徒が集う「深紅の狐寮」に所属する2年生です。ストレートの金髪のボブヘアーが特徴の中性的な美少年であり、性格も大人しく控えめです。運動神経が良く、クリケット大会では選手として出場しており、強い回転のかかったボールを投げ、シエルを追い詰めていました。

ヘーゲルの「論理学」原書で読むことができる頭脳明晰な人物であり、P4から白鳥宮で開かれるお茶会に招待されたこともあります。しかし、伝達係だったモーリス・コールに妨害され、学内で孤立してしまいます。モーリス・コールの被害者を探していたセバスチャンは、証言者の1人として彼の話しを聞き、誤解はいずれ解かれると励まします。

その後、モーリス・コールは今までの悪事が明るみになり、レドモンドとの寮弟関係を解消されます。後任としてハーコートがレドモンドの寮弟に選ばれます。誤解が解かれ、平穏な学園生活を送れるようになったハーコートは、セバスチャンに恩義を感じるようになりました。「青の教団編」では、セバスチャンの頼みを受け、ファントムファイブのメンバーの1人として舞台に立ちます。キャラ付けは、弟系小悪魔でした。

ウェストン校は、イギリス中の貴族の息子らが通う寄宿学校でした。身分の高い高貴な生徒が振り分けられる「深紅の狐寮」、頭脳明晰な生徒が振り分けられる「紺碧の梟寮」、運動能力に優れた生徒が振り分けられる「翡翠の獅子寮」、一芸に優れた個性的な生徒が振り分けられる「紫黒の狼寮」がありました。

監督生（プリーフェクト）は、それぞれの寮から最高学年の中から成績や人格が優れた者が校長より選出され、学校の自治を任されます。さらにウェストン校は、下級生が1人の上級生の身の回りの世話をするという伝統がありました。寮弟と呼ばれるこの役割は、上級生側からの指名制になります。「深紅の狐寮」の監督生・エドガー・レドモンドの寮弟は、モーリス・コールが務めていました。

しかし、シエルとセバスチャンの活躍により悪事が公となり、レドモンドから寮弟関係解消を言い渡されます。その後、レドモンドの寮弟になったのがハーコートでした。しかし、クリケット大会の後に開かれた真夜中のお茶会の席で、監督生4人がデリック・アーデンを含む数名の生徒と、アガレス副校長を殺害していたことが発覚します。デリック・アーデンは、ヴィクトリア女王のいとこであるクレメンス公爵家の息子でした。

事件の発端は、デリック・アーデン本人が起こしたスキャンダルが原因だったため、国はこの殺人事件を揉み消し、表向きは事故死として処理されます。監督生4人は逮捕は免れましたが、放校処分という扱いを受けます。

その後、新しい監督生となったのは、「翡翠の獅子寮」はエドワード、「紺碧の梟寮」はクレイトン、「紫黒の狼寮」はチェスロックであり、ほとんどが以前の監督生の寮弟を務めた生徒でした。しかし、「深紅の狐寮」だけは寮弟だったハーコートではなく、別の人物が監督生となりました。

監督生は、4つの寮それぞれから成績や人格など優れた最高学年の生徒が校長より選出されます。「翡翠の獅子寮」はエドワード、「紺碧の梟寮」はクレイトン、「紫黒の狼寮」はチェスロックの3人は、最高学年より1つ下の5年生だったと推測されます。ハーコートは2年生であり、監督生になれる年齢ではなかったため、監督生にならなかったと推測されます。

ウェストン校の恒例行事である寮対抗のクリケット大会が行われることになります。校長が主催する真夜中のお茶会は、監督生とその寮弟の他、クリケット大会で活躍した生徒が1人招待されます。生徒の行方不明事件を調べていたシエルは、なんとしてもお茶会に参加する必要がありました。シエルが所属する「紺碧の梟寮」は、勉強は得意でも運動は苦手な生徒が多いため、頭脳を駆使して寮を優勝に導くことにします。

クリケットは試合時間が長いため、2時間おきにティータイムが設けられていました。セバスチャンは、「深紅の狐寮」のミートパイを下剤入りのものとすり替えます。ちょうどシエルが打者、ハーコートが投手の時に下剤の効果が表れ、不運にもコート上で悲劇に見舞われます。

ハーコートは、2年生でありながらヘーゲルの「論理学」の原書で読めるほど頭脳明晰な生徒でした。監督生4人に白鳥宮に招待されますが、モーリス・コールの妨害により招待をすっぽかしてしまい、学内で孤立してしまいます。セバスチャンはハーコートの被害報告を聞き、彼の言葉を信じるとした上でいずれ誤解は解けると励まします。その後、モーリス・コールの悪行が明るみになり、ハーコートへの誤解も解かれます。

以来、ハーコートはセバスチャンに恩義を感じるようになり、ファントムファイヴのメンバーになってほしいと頼まれた時も快く引き受けています。ファントムファイヴのその他のメンバーは、チェスロック、クレイトン、エドワード、ソーマがおり、それぞれキャラ設定が設けられています。ファントムファイヴでハーコートは、弟系小悪魔というキャラ付けでした。

「黒執事」のハーコートは、「寄宿学校編」から登場したキャラクターです。「黒執事」の「青の教団編」では、セバスチャンの頼みでファントムファイヴの一員となり、舞台で歌とダンスを披露しました。中性的な美少年であり、性格は控えめです。登場回数は多くありませんが、公式人気キャラクター投票では23位にランクインするなど人気があります。好きなキャラクターのあげる人も多く見られました。

「黒執事」の「寄宿学校編」でハーコートは、モーリス・コールの妨害行為を受け、学内で嘘つき呼ばわりをされ孤立していました。セバスチャンの活躍により、モーリス・コールの悪事は明るみになります。この一件により、ハーコートはセバスチャンに多大な恩義を感じるようになり、恩返しとしてファントムファイヴの一員となりました。ファントムファイヴの姿も人気があり、アニメでみたいという感想もありました。

クリケット大会で、毎年最下位の「紺碧の梟寮」は、「深紅の狐寮」と対戦しました。クリケットは試合時間が長いため、2時間おきにティータイムが設けられていました。セバスチャンは、「深紅の狐寮」のミートパイに下剤を仕込みます。ハーコートが投手の時に効果がやってきて、「深紅の狐寮」は棄権することになりました。クリケットでのハーコートの悲惨なシーンも面白いと評判です。

「黒執事」の「寄宿学校編」に登場したハーコートのプロフィールや、活躍などを紹介してきました。その後、「黒執事」の「青の教団編」でファントムファイヴのメンバーとして再登場しています。