【黒執事】エドガー・レドモンドはP4の一人！過去の罪と追放されたその後を考察

ウェストン校とは、英国中の貴族の子息たちが通う寄宿学校です。生徒たちは、身分が高く高貴な者が集う「深紅の狐寮」、勉学に優れた者が集う「紺碧の梟寮」、スポーツや武術に優れた者が集う「翡翠の獅子寮」、一芸に秀でた個性的な者が集う「紫黒の狼寮」の4つのどこかの寮に分けられます。

監督生（プリーフェクト）は、各4つの寮から人格や成績が優れたものが校長より1人ずつ選出され、学校の自治などに務めます。全校生徒の憧れの的である4人の監督生は、P4と呼ばれています。本記事で紹介するエドガー・レドモンドは、「深紅の狐寮」の監督生を務めるP4の1人です。

「黒執事」は、19世紀末期の英国を舞台としたダーク・ファンタジーです。作者は、2004年から活動している漫画家の枢やなです。原作漫画は、スクウェア・エニックスの漫画雑誌「月刊Gファンタジー」で連載されており、現段階でコミックスは31巻まで発売されています。コミックスの累計発行部数は3000万部を記録しており、2008年にはアニメ第1期が放送されました。

イギリスの名門貴族ファントムハイヴ伯爵家は、代々女王陛下の命を受け、汚れ仕事を請け負う「悪の貴族」でした。当主を務める12歳のシエル・ファントムハイヴは、両親を殺され自身も誘拐され陵辱を受けるという壮絶な過去がありました。悪魔・セバスチャンと契約し、復讐を果たすために事件の犯人を探します。

エドガー・レドモンドは、「寄宿学校編」に登場するキャラクターです。高貴な生徒が集う「深紅の狐寮」監督生（プリーフェクト）を務める生徒です。立ち振る舞いが上品で、物腰の柔らかい人物であり、P4の中でも中心的な立ち位置にいます。長いブロンドの髪をリボンで結んだ華やかなイケメンであり、女性からモテます。作詞の才能に秀でており、目安箱に投函されていた詩の暗号に気づくなど、教養の高さがうかがえます。

エドガー・レドモンドは、ドルイット子爵の甥であり、容姿も似ています。デリック・アーデンとアガレス副校長を殺害した後、暁学会の関係者であるドルイット子爵に頼り、2人のビザール・ドールを作ってもらっています。ドルイット子爵は、クリケット大会の開会式に来ていました。シエルはそこで、エドガー・レドモンドが彼の血縁であることを知ります。

ウェストン校には、下級生が1人の上級生の身の回りの世話をするという伝統がありました。この役割は、寮弟（ファグ）と呼ばれます。寮弟は、上級生の指名制でした。エドガー・レドモンドは、デリック・アーデン、モーリス・コール、ジョアン・ハーコートと3人も寮弟がいました。デリック・アーデンとモーリス・コールは、素行の悪さがバレて寮弟解消を言い渡されています。

エドガー・レドモンドには、過去にデリック・アーデンという寮弟がいました。彼は、明るく人当たりも良く、文武両道で作詞や刺繍の才能もある優等生でした。しかし、それらの功績は全て他人から奪ったものでした。それだけではなく、取り巻きと共にいじめや飲酒など日常的に行なっていました。彼はアガレス副校長とも癒着しており、悪行を擁護してもらっていました。

デリック・アーデンの悪行を知ったP4の1人・ハーマン・グリーンヒルは、衝動のままに彼を殴り殺します。その他のP4たちは、グリーンヒルの殺人を庇い、さらにアガレス副校長とデリック・アーデンの取り巻きも手にかけます。エドガー・レドモンドは、暁会の関係者である叔父のドルイット子爵に頼み、デリック・アーデンとアガレス副校長のビザール・ドールを作ってもらいます。

しかし、真夜中のお茶会で事件の全貌が明らかとなります。デリック・アーデンは、女王のいとこであるクレメンス公爵の息子でした。身内のスキャンダルを揉み消すため、デリック・アーデンらは表向きは事故死したことにされます。P4は逮捕されず、放校処分という扱いとなり、その後の消息はしばらく不明でした。

ウェストン校から追放されたP4は、その後しばらく消息が不明でした。しかし、「青の教団編」で再登場を果たします。とあるミュージックホールで、身分関係なく老若男女が夢中になる奇妙な集会が行われていました。不審に思った女王は、シエルに調査依頼を頼みます。そこでは、アイドルのような歌とダンスを舞台上で披露するP4の姿がありました。彼らは、ユニット名・スターライト・フォー（P4)として活動していました。

エドガー・レドモンドらP4は、スフィア・ミュージックホールでS4として活動していました。しかし、シエルとセバスチャンの策略により、スフィア・ミュージックホールの悪行が公に晒されます。関係者であるエドガー・レドモンドらS4も容疑者として警察に追われる身となりました。バイオレットを除くS4は、現在も逃走中です。顔は割れており、3人だけで逃げ切るのは厳しいため、捕まる可能性もあります。

エドガー・レドモンドは、ドルイット子爵の甥っ子です。警察に追われているS4らは、ドルイット子爵を頼る可能性もあります。ドルイット子爵は、人身売買の闇オークションに参加して逮捕されるも、金の力で牢から出てきています。さらに、ビザール・ドールを作る暁学会に関係者でもあり、反社会的で倫理観が欠如している人物です。頼られれば、なんの抵抗もなくS4を匿うと推測されます。

貴重な血液・シリウスの持ち主であるバイオレットは、以前からブラバットの裏の顔を知っていました。しかし、楽しそうに活動するS4の姿を見て、なかなか言い出せずいました。スフィア・ミュージックホールの悪行がマスコミにリークされてすぐ、ブラバットはバイオレットを連れて行方をくらませます。

シエルから状況を聞いたS4は、ブラハットが行きそうな場所を教えました。その後、バイオレットは無事保護され入院しています。現在シエルは、ビザール・ドールとして復活した兄と対立しています。バイオレットの思いや、シエルが彼を助けたことを知れば、S4が今後味方についてくれる可能性もあります。

「黒執事」の「寄宿学校編」は、2021年春に「ミュージカル「黒執事」～寄宿学校の秘密～」と題して舞台が公演されました。エドガー・レドモンドの舞台キャストは、佐奈宏紀でした。佐奈宏紀は、1997年2月25日生まれです。第24回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストに出場したのがきっかけで、芸能界入りを果たします。2015年1月から2020年1月までは、俳優ユニット「SUNPLUS」に所属に所属していました。

佐奈宏紀の主な出演作品に、2013年4月から6月に放送されたドラマ「幽かな彼女」西原翼役、2014年10月から12月に放送されたドラマ「地獄先生ぬ〜べ〜」日向勉役、2017年7月に公開された映画「人狼ゲーム マッドランド」庄司蒼空役、2019年6月に公開された映画「パタリロ！」マライヒ役、舞台「銀牙-流れ星 銀-」銀役、舞台版「ロードス島戦記」スレイン・スターシーカー役などがあります。

エドガー・レドモンドは、「寄宿学校編」に登場したキャラクターです。事件発覚後、放校処分となりその後の消息はしばらく不明でしたが、「青の教団編」でS4として再登場を果たしました。作中の出番はそれほど多くはありませんが、優雅な立ち振る舞いと華やかな見た目から、推しキャラにあげるファンも多くいます。

「寄宿学校編」に登場するエドガー・レドモンドは、普段はブロンドの長い髪を下の方で結んでいます。しかし、クリケット大会の時は、動きやすいようにポニーテールにしていました。ポニーテール姿のエドガー・レドモンドも人気があります。

2021年春に公演された「ミュージカル「黒執事」～寄宿学校の秘密～」でエドガー・レドモンド役を演じた俳優は、佐奈宏紀でした。原作のエドガー・レドモンドの完成度が高いと話題となりました。俳優のビジュアルや完成度の高さを絶賛する声もありました。

「寄宿学校編」に登場するエドガー・レドモンドのプロフィールや、エドガー・レドモンドのその後の活躍などを紹介してきました。「寄宿学校編」で登場し、事件発覚後は他のP4共々放校処分を受けます。その後の消息はしばらく不明でしたが、「青の教団編」でS4として再登場しました。青の教団の悪事が発覚し、現在は警察に追われている身です。今後の動向にも注目が集まっています。