【つぐもも】あざみの正体はかずやが作った付喪神？和服・洋服姿の違いもネタバレ解説

「つぐもも」は浜田よしかづさんによる漫画作品で、「月刊アクション」に連載中です。浜田よしかづさんはテーブルトークRPGリプレイ「新ソード・ワールドRPGリプレイ」のイラストで人気になり、連載漫画としては「つぐもも」がはじめての作品です。「つぐもも」は2021年9月現在で27巻まで刊行、累計発行部数は150万部を突破している人気作品です。

そんな「つぐもも」は2017年4月から6月まで1期アニメ「つぐもも」が放送。そして、2020年4月から6月まで2期アニメ「継つぐもも」が放送されました。

ごく普通の男子中学生である主人公のかずやは、幼いころに母親の奏歌を亡くしているため父親と姉との3人暮らしをしています。そんなかずやは亡くなった奏歌の絹の袋帯の匂いが大好きで、肌身離さず持っていました。ある日突然妖怪に襲われたかずやの前に謎の美少女が現れます。その美少女は絹の袋帯の付喪神である桐葉でした。

ここからは「つぐもも」に登場するあざみの正体について紹介していきます。あざみは桐葉によく似た風貌をしている付喪神ですが、その始まりはかずやの母親である奏歌です。そのため、あざみに関するネタバレの前に奏歌の正体などから紹介します。奏歌の旧姓は甲斐谷で、心の動きが希薄な少女でした。そのため妖怪たちから器として狙われるなか、家族を失い天涯孤独になってしまいました。

そんなときに織小花央菜により奏歌は「つづら殿」へ引き取られました。つづら殿とはすそはらいを育成する機関、そしてすそはらいとはつぐももを使役して怪異を退治する役割を持つ者です。家族を失っても悲しみを抱けなかった奏歌は、すそはらいになって怪異退治をして家族の仇を討てれば気持ちの変化があるかもしれないと感じ、つづら殿へ行くことを決意しました。

つづら殿へ行った奏歌ですが、そこでの成績は良くありませんでした。また、外から連れてこられたため「外様」として東那ひよりなどからいじめられます。ちなみに、つづら殿へ行ったばかりのときの奏歌は能力が低かったのですが、実はすそはらいとして千年に一人の才能の持ち主でした。そして、能力に覚醒したあとは好戦的な感情を表に出すようになります。

また、すそはらいとしての能力を開花させた奏歌は、自分をいじめていた東那ひよりなどを「開発」しました。また、同時に夫となる高校生の同級生加賀見一明と交際したことから桐葉などから両刀だと思われていたというエピソードがあります。

すそはらいとして能力を開花させた奏歌は、上岡のすそはらいに就任しました。上岡は高難度怪異が出現する土地だったため、怪異を討つことで心を満たしていた奏歌にとって都合のいい土地でした。奏歌は上岡での怪異退治で心を満たしていましたが、次第にうつろな表情を見せるようになっていきます。その理由は、上岡の高難易度怪異を退治しつくしてしまい物足りなくなってしまったためです。

そんな奏歌は心を満たすため、全国の怪異を出張して狩るくらこごりをおこないます。それでも奏歌の心が完全に満たされることはなく、どうしても退屈だと感じてしまいます。

怪異を倒すことで心を満たそうとしますがどうしても退屈してしまう奏歌は、高校時代の同級生である加賀美一明と結婚します。そこで奏歌は忌み子を産んでしまいました。奏歌には2人の子供がいて、1人目は長女のかすみ、2人目の長男が「つぐもも」の主人公であるかずやです。そして、忌み子というのはこのかずやのことでした。それではどうしてかずやが忌み子となってしまったのでしょうか?

かずやがおなかにいるときに奏歌はいつものようにすそはらいの任務をおこなっていました。そのときに磐長姫の怨念がこもった呪詛(すそ)に触れてしまいます。その結果、かずやは生まれつき呪詛を引き寄せる体質の忌み子となりました。土地神のくくりは桐葉の所有権を奏歌からかずやに移すことでその呪詛を抑えます。

忌み子として生まれたかずやですが、実はかずやは母親の奏歌と同じく千年に一人の才能を持っています。退屈していた奏歌ですが、かずやを育てていくうちにそのことに気づき願ってもいない存在になりました。しかし、いくら千年に一人という才能を持っているかずやだとしても、訓練を始めたばかりのときは能力が開花していないため、どうしても奏歌はつまらなそうな顔をしてしまいます。

そんな奏歌のつまらなそうな顔を見たかずやは、自分自身が強くなるという決意をします。それがあざみ誕生のきっかけの一つとなりました。

あざみをかずやがつくった理由の前に、どうしてあざみという存在をかずやが作れたかを解説します。あざみは付喪神の「つぐもも」で、そのなかでも「あまそぎ」と呼ばれるものです。そんな「あまそぎ」をかずやが作れた理由は、千年に一人の才能があるといわれる高い霊力のおかげです。そして、「あまそぎ」のあざみをつくった理由は、奏歌が望む強いすそはらいになろうとした為でした。

つぐもものあざみには和服バージョンと洋服バージョンがあります。そんなあざみですが、最初につくられたのは和服バージョンのあざみです。あざみを生み出したときに使ったのは和服の黒帯だったため、それが具現化したときに和服のあざみとなりました。和服バージョンのあざみは実力が高く、「桐葉より威力があるかも」とかずやが言ったほどです。

かずやはそんなあざみと一緒にいることを望むようになり、自分の部屋にあざみを住まわせて交流を深めていくほか、一緒にお風呂に入ることもありました。そうすることで、2人の絆は深くなっていきます。

和服バージョンあざみの紹介に続いて、洋服バージョンのあざみが生まれた理由について紹介します。かずやは自分と戦うための強いあまそぎを生み出そうとしていました。そんなときに使ったのが、奏歌の古いワンピースです。奏歌の古いワンピースに「僕を殺せ」と強い願いを込めたとき、そのワンピースはあまそぎになるのではなく和服バージョンのあざみを取り込みました。

ワンピースに取り込まれたあざみは洋服バージョンとなり、かずやに殺意を抱きました。さらに奏歌に取りつき、取りつかれた奏歌はかずやを殺そうとします。そんな奏歌ですが、くくりに倒されました。

あざみのオリジナルはあくまでも和服バージョンで、洋服バージョンのあざみは奏歌のワンピースのあまそぎが和服あざみを取り込んで生まれたものとされています。ただし、この説については作中で明確に語られているわけではないので、ほかの可能性もあるとされています。また、和服のあざみと洋服のあざみは記憶を共有しているようです。その理由として、洋服のあざみは最初からかずやに好意を抱いていました。

「つぐもも」であざみ役を演じる声優は大野柚布子さんです。大野柚布子さんは2015年にはマウスプロモーション附属俳優養成所の養成所生となり、2017年にマウスプロモーションに所属しプロ声優としてデビューを果たしました。2017年には「天使の3P!」の五島潤役などメインキャラクターを演じましたが、2018年に健康上の理由により治療に専念するため一時休業を発表。

しかし、2019年に治療の経過を見ながら仕事に復帰することを発表し声優活動を再開しました。そんな大野柚布子さんは2021年に「結城友奈は勇者である ちゅるっと!」でメインキャラクターのひとりである国土亜耶役を演じました。

• 天使の3P! 五島潤
• このはな綺譚 紬
• 魔法少女サイト 朝霧彩
• ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士 ジャンヌ・ダルク

「つぐもも」にはかわいい女性キャラクターがたくさん登場しますが、そのなかでもあざみがとくにかわいいという感想があります。

つぐもものあざみファンの中に、あざみを演じる大野柚布子さんの声がとてもよかったという方がいました。

白い帯のきりは、黒い帯のあざみという2キャラの対比が面白いという声や、ライバル関係が熱いという感想がありました。

つぐももに登場するあざみの正体について紹介しました。かわいいだけではなく、誕生に大きな秘密をもっているキャラクターです。あざみに注目をして、つぐももを視聴してみてはいかがでしょうか?