【春の呪い】その後夏美と冬吾はどうなった?番外編のあらすじをネタバレ

小西明日翔による漫画作品「春の呪い」。2021年10月には実写ドラマ化された話題作です。本編で描かれた夏美と冬吾の関係はその後どうなったのでしょうか?本編は8話で完結していますが、本編で描けなかったエピソードが番外編2話で明かされています。この記事では、春の呪いのその後を知る手掛かりとなる番外編をはじめとして本編8話のあらすじをネタバレ解説していきます。この機会にぜひご覧ください!

【春の呪い】その後夏美と冬吾はどうなった?番外編のあらすじをネタバレのイメージ

目次

  1. 春の呪いとは?
  2. 春の呪いのその後夏美と冬吾はどうなった?番外編をネタバレ
  3. 春の呪いの漫画あらすじネタバレ
  4. 春の呪いの登場人物一覧
  5. 春の呪いに関する感想や評価
  6. 春の呪いのその後まとめ

春の呪いとは?

春の呪いの概要

「春の呪い」は、漫画家・小西明日翔(こにし・あすか)による初めての連載漫画作品です。最愛の妹の死後、彼女の婚約者だった男と付き合うようになった姉の心の葛藤を描きます。

漫画「春の呪い」は、一迅社の「月刊コミックZERO-SUM」2016年1月号より翌2017年1月号まで連載されました。(本編全8話及び番外編2話)単行本はZERO-SUMコミックスより全2巻が刊行されています。2016年の「NEXTブレイク漫画RANKING BEST50」で9位にランクインしたほか、「このマンガがすごい!2017」でオンナ編2位を獲得しています。

また、詳細は次項で紹介しますが、2021年にテレビドラマ化されテレビ東京系列で放送されました。

春の呪いの実写化

漫画「春の呪い」は実写ドラマ化され、2021年5月22日から6月26日までテレビ東京系列の「サタドラ」枠で放送されました。

監督・脚本はテレビドラマ「世にも奇妙な物語」の監督などで知られる落合正幸、主人公・立花夏美役には、テレビドラマ初主演となる女優の髙橋ひかるが抜擢され話題となりました。そのほかの主な配役は以下の通りです。

  • 春の婚約者・柊冬吾… 工藤阿須加(幼少期は後藤成貴)
  • 夏美の妹・立花春… 桜田ひより(幼少期は田中乃愛)
  • 冬吾の母・柊聖美… 高島礼子
  • 夏美と春の父・立花浩司… 飯田基祐

サタドラ「春の呪い」|主演 髙橋ひかる|テレビ東京

春の呪いのその後夏美と冬吾はどうなった?番外編をネタバレ

ネタバレ①夏の暑い日の出来事

漫画「春の呪い」のその後はどうなったのでしょうか?ここからは春の呪い・本編8話の後で執筆された番外編2話をネタバレで解説していきます。

最初は、夏の暑い日の出来事をコミカルに描いた番外編・第1話のネタバレです。季節は夏真っ盛り、肌を刺すように日差しが照り付け、セミの鳴き声が耳をつんざきます。通りを歩いていた夏美と冬吾は、冷たい飲み物を求めてスーパーへ駆け込みました。2リットルの麦茶のボトルの前に来て「あった!」と叫ぶ夏美に対して、「それを持って歩くつもりか?」と冷めた声で答える冬吾。

夏美は、麦茶2本で10%引きになると言い、新たにおにぎりを加えて合計金額を計算しようとします。暗算が不得手で中々答えを出せない夏美に対して、冬吾は「税込み441円」と即答します。さらに、冬吾の飲料98円を加算しようとして混乱する夏美を尻目に、「税込み546円」とサラリと答える冬吾です。

ところが、ペットボトル2本で10%引きに気づいた夏美は、再計算しようとします。見かねた冬吾は「296円×0.9+210円に消費税1.08を乗算して税込み514円」と計算式まで示してあげます。「ありがとう」と礼を言う夏美でしたが、心の中では『この人、電卓のアプリみてぇだな』と呟くのでした。以上、夏美と冬吾の和むような日常を描いた番外編第1話でした。

ネタバレ②冬吾が中学の頃

続く「春の呪い」番外編・第2話は冬吾の中学生時代の回想シーンです。お正月に叔父さんからお年玉をもらう冬吾。叔父さんは年頃の冬吾にこう尋ねました。「彼女はいないのか?」と。「ええ、まぁ…」とお茶を濁す冬吾。彼女はいないと見たのか叔父さんは「どんなタイプの女の子が好きなのか?」と質問を変えてみます。

静かで騒がしくない…前に出過ぎない女がいいです。髪は長いとうっとうしいのでどちらかといえば短いほうが…。あとは自分と同程度の学力だと会話がしやすいのでありがたいです

今度は淀みなく答える冬吾。冬吾の答えを受けて叔父さんが次のようにまとめました。「つまり物静かで頭のいいショートカットの大和撫子か」

過去の回想から現実に戻る冬吾。夏美との待ち合わせ場所で、先に着いて待っている間に思い出に耽っていました。暫くすると夏美が遅れてやってきました。「遅れてすみません。来る途中で自転車のタイヤがパンクしちゃって」、ハハハと大声で笑う夏美を見て冬吾はため息をつきます。理想とは逆の女を好きになるものだという番外編第2話のネタバレあらすじでした。

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春の呪いの漫画あらすじネタバレ

1話あらすじネタバレ

漫画「春の呪い」番外編あらすじの後は、本編各話のあらすじをネタバレ解説していきます。まず1話のあらすじからです。立花夏美は、妹・春の棺に彼女の婚約者・柊冬吾と写った写真を入れました。その日は最愛の妹・春の葬儀の日でした。

春と冬吾は両家がセットしたお見合いで知り合い、交際がスタートしました。春は夏美にとって心許せるたった1人の肉親でした。彼女が小学4年生の時に両親は離婚。母親は家を出て行き、父親はすぐに後妻と再婚します。2人の間には間もなく夏美にとって異母弟となる男の子が生まれました。

夏美と春はいつか2人で一緒に暮らそうと約束します。姉妹の絆は固く結ばれていました。それなのに冬吾が2人の仲を引き裂いたのです。夏美は冬吾を殺意を覚えるほど憎みました。ところが、先に逝ってしまったのは妹の春、病死でした。病室で看取った夏美が最後に聞いた妹の言葉は「冬吾さん」。

春の死後、立花家から夏美と冬吾を結びつける提案がされ、鬼畜生と思った夏美でしたがある条件付きで了承します。しかし、冬吾と付き合うことになった夏美は罪悪感に苛まれます。思い余って踏切に立ち電車に飛び込もうとする夏美。そんな彼女を冬吾が救います。「呪いみたいだ」と夏美は呟きます。しかし、そのあとで夏美は春の声を忘れないでいられるなら呪いでもいいと思い直しました。

2話あらすじネタバレ

続いて春の呪い2話のネタバレあらすじです。冬吾と春の交際が始まって2年が経ちました。夏の昼下がり、がんを患い入院している春の見舞いに病院を訪れた冬吾は、そこで甲斐甲斐しく妹の世話をする夏美を見ます。妹のために大学の栄養学科に進学し、恋人も作らずひたすら学校とバイト先を往復し、寸暇を惜しんで妹も見舞いにやってくる夏美。普通の姉がそこまでするか?と冬吾は底知れぬ違和感を覚えました。

春の葬儀の日、親の決めたことだからと前置きし冬吾は夏美に交際を申し込みます。夏美は、冬吾が春と言った場所めぐりをすることを条件に了承します。その条件を出した理由を尋ねると、夏美の口を突いて出てきたのは「春が好きだから」。夏美は春のことを妹としてではなく、恋愛対象として愛していたようなのです。

夏美と冬吾が最初に訪れたのは、バッティングセンター。運動嫌いな春とは結びつかない場所を疑問に思った冬吾は、彼女に理由を尋ねます。春は、姉と弟が野球をしている姿が羨まかったと答えました。野球チームでエース格だった夏美の姿に憧れていたとも。

春との思いでめぐりが終わると、夏美との交際も終止符を打つことでしょう。罪悪感に苛まれる冬吾ですが、同時に夏美との別れも耐えがたいものになりそうでした。

3話あらすじネタバレ

「春の呪い」3話では、冒頭で夏美のバイト先を冬吾が訪れます。デートの待ち合わせ時間が過ぎても夏美が現れなかったので、心配になり押しかけたのです。2人は連れ立って、かつて春とのデートで来た美術館へ出かけます。

栄養士としてある病院に就職した夏美でしたが、春との辛い日々を思い出してしまい暫くして仕事を辞めてしまいます。父親は激怒していて夏美は家に居づらくなっていると打ち明けます。冬吾は「家を出たら?」と提案。即答できなかった夏美は、冬吾さんはどうなの?と尋ねます。資格をたくさん持っている冬吾なら家を出ても生活に困ることはありません。ところが冬吾は柊家からは逃れられないと言います。

逍遥する2人の耳に夏祭りのにぎやかな喧騒が入ってきました。冬吾はこれまで夏祭りには言ったことがないと夏美に打ち明けます。それでは夏祭りに行こうと誘う夏美。2人は初めて春と関係のない場所に赴きました。

4話あらすじネタバレ

夏美と冬吾は、春がいつも楽しみにしていたというカフェへと出かけます。カフェでコーヒーを飲んでいると、冬吾の口から驚くような言葉が飛び出します。それは、2人の交際終了宣言でした。急なことに驚く夏美。冬吾の母親がどう考えるのか気になった夏美は、疑問を冬吾にぶつけます。すると意外な言葉が。母は喜ぶだろうというのです。

実は、夏美と交際できるように画策したのは母親ではなく冬吾だったのです。冬吾は夏美に好意を抱いていたことを白状します。今まで黙っていたのは、話したからと言って夏美の気持ちが自分に傾くとは思えなかったからだと言います。「もう二度と会わないだろう」と告げると、冬吾はその場を去っていきました。

その夜、夏美は春が自分をどう思っているのかが気になり、『姉、恋人、盗られる』というキーワードでネット検索をかけてみます。すると検索結果の中から、姉と病院に行ったという文章が目に飛び込んできました。このアキというアカウント名のブログを読み進めるうちに、夏美はそれが春の闘病日記であることに気付きました。

5話あらすじネタバレ

夏美は春の日記を夢中になって読みふけります。そこには病気に対する不安とともに、冬吾との関係に対する不安も綴られていました。冬吾が夏美と楽しそうにしているのを見て、姉の夏美の方が冬吾とうまくいきそうと考えたりします。急に自分の嫌な面が気になる春。姉を羨ましいと感じ、姉みたいになりたいと真剣に考えますが、いつも最後はなれるわけないという結論に落ち着きました。

『自分が死んで2人が付き合い始めても自分にはどうしようもない、でもそれは嫌だ』と書き記す春。『死んでも冬吾を離したくない、もしどちらかを連れていけるのなら姉を地獄に連れていく』と春の日記は続けられていました。夏美は今際(いまわ)の床で、春から棺に入れてほしいと冬吾との写真を手渡されました。その背景にこんな思いがあったとは、と夏美は強いショックを受けました。

6話あらすじネタバレ

夏美は、バイトを辞め、着ていた衣類を脱ぎ捨て古着屋に売り飛ばします。ネットで春の日記を読んでから、怖くてたまらなくなっていたのです。

一方、冬吾は、はとこの真由子とお見合いをします。その帰りに2人がデートで映画館に入ろうとした時、「若い女の人が電車に飛び込んだ」という大声が耳に入りました。冬吾は真由子を置いて電車の止まっている方に走り出します。野次馬の1人の「女子高校生だって」と言葉に安心する冬吾。ところが、野次馬に推されて道路に飛び出した冬吾は、やって来た車に轢かれてしまいます。

7話あらすじネタバレ

冬吾が交通事故に遭ったことを知った夏美は、救急病院を片っ端から当たり遂に冬吾の運ばれた病院を突き止めます。病室を訪れた夏美は「生きていてよかった」と涙を流します。冬吾は頭を打っていたものの軽傷でした。

夏美は冬吾に春の日記の件を話します。冬吾には生きていてほしいという妹の願いも。それと同時に妹の恋人を好きになった自分の苦しみも吐露します。その上で、冬吾と一緒にいたい、春に呪い殺されるなら本望とまで。

冬吾は、自分は目的のない人生を送ってきたけど、夏美と一緒にいるとそれ自体が生きる目的に思えると心のうちを語ります。冬吾は夏美を抱きしめました。改めて互いに愛を確かめる2人でした。

最終回あらすじネタバレ

いよいよ「春の呪い」最終回のあらすじになります。検査入院していた冬吾は翌日には退院。夏美と冬吾は、話し合った結果それぞれ実家を出て一緒に暮らしていくことになります。夜の7時に駅前で待ち合わせすることにして、2人はいったんそれぞれの家に帰ります。

夏美は義母にすべてを打ち明けます。「もう引き止めないわ」と義母は言いました。彼女は父親が返ってくる前に家を出るよう夏美に助言します。そして、相次いで娘を失うことを悲しみ涙を流しました。「お母さん、ごめんなさい」夏美は義母に謝罪しました。

6時半、待ち合わせ時間より少し早く駅で再会する2人。夏美は春がどう思っているのか気になります。「俺もお前も本当は呪われていないのかもしれない。だが、それが解ける瞬間は恐らく一生来ない」と冬吾は押し出すように言葉を発しました。その夜2人は、冬吾にとって初めてとなるビジネスホテルに宿泊することになりました。

春の呪いの登場人物一覧

立花夏美

父と後妻の義母に不信感を抱いている本作・春の呪いの主人公です。妹・春をただ一人の肉親として愛していました。

柊冬吾

立花春の婚約者で、柊財閥・御曹司のイケメン男性。血筋を重んじる柊家は、遠縁に当たる良家の子女・春を冬吾の嫁に取ることを決めます。2人はお見合いの末、婚約することになりました。

立花春

主人公・夏美の妹。癌に侵され19歳の若さで夭折します。親が決めた見合いで冬吾と知り合い、その後心から彼を愛し婚約に至りました。

海斗

夏美と春の異母弟で立花家の長男。夏美や春にとっては、実父と後妻の間に生まれた異母弟です。夏美との関係は良好で、寝坊しがちな夏美を起こしてあげたりします。野球が好きで、夏美をチームに誘い入れ一緒にプレイしていました。

春の呪いに関する感想や評価

ここまで春の呪いのその後について特集してきましたが、最後に春の呪いに関する感想や評価をTwitterより紹介します。

最初に紹介する春の呪いに関する感想や評価は、原作漫画と実写版ドラマとの違いに戸惑う方のツイートからです。主人公・夏美のキャラが変わっていて残念だったと言います。原作漫画を見て感動した人には、受け入れがたい変化だったのかも知れません。

続いて紹介する春の呪いの感想・評価は、夏美に対する評価に関するツイートからです。普通は主人公・夏美に感情移入するものですが、春と同じような経験をした投稿者の母親は夏美が怖い女だと思ったそうです。育った環境と感性の間には相関関係があるのでしょうか?

最後に紹介する春の呪いに関する感想や評価は、小西作品の特徴を語るツイートからです。夏美と冬吾、春の関係が切なく、読んでいて苦しくなるそうです。それにもかかわらず、読後の総会考えられるのが小西作品特有の感覚だと言います。小西明日翔の他の作品が読みたくなるようなツイートではないでしょうか?

春の呪いのその後まとめ

ここまで、「漫画・春の呪いのその後夏美と冬吾はどうなった?」と題して番外編をはじめとして本編各話のあらすじをネタバレ解説してきました。いかがでしたでしょうか?

まとめのイメージ

2人の関係を春がどう思っているかで悩み苦しんだ夏美でしたが、その後は順調に交際を続けているようです。番外編では、夏美に対する冬吾の愛情が改めて描かれていました。その後の2人の様子も垣間見えて、心穏やかになれた読者も多かったのではないでしょうか?

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