【不能犯】漫画のあらすじと最終回の結末をネタバレまとめ!名シーンや感想も紹介

マインドコントロールを駆使して犯行に手を染める殺人鬼の動向を描いた漫画「不能犯」は、主人公の巧みな心理操作や、標的となった人間たちの悲惨な末路が恐怖を覚えるサイコサスペンススリラーです。本文では、謎めいた最終回が話題を呼んだ、漫画「不能犯」のあらすじネタバレと最終回の結末ラストのネタバレ、登場人物一覧、「不能犯」の最終回に関する感想や評価などをネタバレ紹介します。

【不能犯】漫画のあらすじと最終回の結末をネタバレまとめ!名シーンや感想も紹介のイメージ

目次

  1. 不能犯とは?
  2. 不能犯の漫画あらすじと怖い名シーンをネタバレ
  3. 不能犯の漫画12巻最終回の結末ラストネタバレ!打ち切りだった?
  4. 不能犯の漫画やドラマの続編はある?
  5. 不能犯の漫画の登場人物一覧
  6. 不能犯の漫画の面白い魅力をネタバレ
  7. 不能犯の漫画最終回に関する感想や評価
  8. 不能犯の漫画最終回ネタバレまとめ

不能犯とは?

漫画「不能犯」の紹介・イメージ画像

ドラマや映画化された漫画「不能犯」は、マインドコントロールを駆使して犯行に手を染める殺人鬼と、彼を追う警察官の奮闘を描いたサイコサスペンススリラーです。以下では、謎めいた結末ラストが賛否両論を巻き起こした漫画「不能犯」から、各巻のあらすじネタバレや、最終回結末ラストのあらすじネタバレ、登場人物一覧、作品の面白い魅力、「不能犯」に関する感想や評価を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

不能犯の概要

漫画「不能犯」の概要紹介・イメージ画像

「不能犯」は、宮月新原作・神崎裕也作画によるサスペンス作品で、2013年~2020年11月にかけて、「グランドジャンプ」で連載されていた漫画です。物語は、マインドコントロールを駆使して、被害者をショック死させる不能犯・宇相吹正と、とある事件をきっかけに彼の身柄を拘束した刑事・多田友樹の数奇な関係を描いています。

不能犯の作者

漫画「不能犯」の作者・イメージ画像

マインドコントロールによる犯行や、後味の悪い展開・結末が興味をそそる「不能犯」の原作者・宮月新先生は、催眠術や心理戦を題材にした作風を得意とする漫画原作者で、白泉社刊行の「ヤングアニマル」にて連載された「シグナル100」の原作者としても知られています。

漫画「不能犯」の作画を担当した神崎裕也先生は、漫画「ウロボロス -警察ヲ裁クハ我ニアリ-」で知られる漫画家で、2015年には「ウロボロス」の実写ドラマが放送されました。

不能犯の漫画あらすじと怖い名シーンをネタバレ

不能犯の漫画あらすじと怖い名シーンをネタバレ・イメージ画像

マインドコントロールを駆使して、自らの手を汚さず標的を死に追いやる宇相吹正の犯行は、物的証拠を残さない完全犯罪が目を引く一方、宇相吹の心理テクニックに惑わされた登場人物の末路は、例えようのない恐怖を感じさせるでしょう。以下では、宇相吹と登場人物のやりとりや、後味の悪い結末が興味をそそる、「不能犯」の漫画1巻~11巻のあらすじと、怖いシーンをネタバレ紹介します。

ネタバレ①1巻のあらすじと怖い名シーン

警察から「不能犯」と呼ばれる宇相吹正は、マインドコントロールなどの心理テクニックを用いて標的を誘導し、自身の手を汚すことなく、被害者を死に至らしめています。物的証拠を出さず犯行に手を染めることから、警察側が血眼になって行方を追う一方、SNS上では、「電話ボックスの男」と言われ、ある場所の電話ボックスに依頼を記した手紙を置いておくと、宇相吹が依頼を遂行してくれると噂されていました。

宇相吹に標的の始末を依頼する人間は、裏社会の人間だけでなく、標的への復讐を目的とする者もおり、宇相吹に依頼した者の中には、警察官の姿もありました。相手の真意を知らず死に至らしめ、後悔の念に苛まれる者、宇相吹の犯行後に真相を知り自らの死を望む者、自分の心を宇相吹に見透かされ、大切な人の命を自らの手で奪ってしまうなど、依頼人も何かしらのダメージを追わされ、自滅を迎えています。
 

喫茶店で休憩する宇相吹・イメージ画像

そんな中、宇相吹のマインドコントロールにより、自殺に追い込まれた夜目刑事の部下で、事件の調査を行う多田刑事は、喫茶店で休む宇相吹と出会います。その後、宇相吹は、赤ん坊である息子の死を望む母親から依頼を受けるも、子供は手にかけないことを信条とする信条から、赤ん坊の命は守りながら、依頼人でありターゲットである母親を、事故に見せかけて死に至らしめます。

実は、宇相吹は、赤ん坊の実の祖母であり、依頼人の実母である教育学者の女性からも、依頼を持ちかけており、今回の犯行は教育学者である母親の依頼を引き受けました。赤ん坊の教育を巡り、娘より自分が育てた方が良いという想い込みから宇相吹に依頼を持ちかけた祖母でしたが、自分の顔を見る孫の表情は、母親を殺された憎しみへと変貌し、祖母は孫の無垢な笑顔に恐怖を覚えます。

ネタバレ②2巻のあらすじと怖い名シーン

その日も、例の電話ボックスには宇相吹に宛てた手紙が置かれ、依頼を受けた宇相吹は、さっそく仕事に取り掛かります。近所では評判の良い中年男性の裏の顔や、お小遣い稼ぎとして援助交際に走った少女の末路、課長の椅子を巡る壮絶な出世競争、宇相吹の幻術で夢のような日々を送った自殺願望者、玉の輿のために過去を捨てたい女など、己の欲望を満たす手段として宇相吹を頼る人間が後を絶ちません。

そんなある日、人間が魚に見えるほど仕事に熱中する寿司職人から依頼を受けた、宇相吹は依頼人の思い込みを利用した犯行を計画します。後日、いつものように魚を捌き始めた寿司職人でしたが、第三者の指摘により、魚ではなく、標的となった人間その人を捌いてしまったことに気が付きます。宇相吹の心理操作で、本当に人間が魚に見えてしまった寿司職人は、罪の意識にさいなまれ自滅していきました。

ネタバレ③3巻のあらすじと怖い名シーン

恋人・春日との結婚を叶えるため、芸術家としての成功を夢見る若手彫刻家・遠野は、次の大会に向けて作品造りに着手するも、なかなか良いアイディアが浮かばず、頭を悩ませていました。同時に、バイク事故で本物の人間の死を目の当たりにし、それらから着想を得た作品が賞に選ばれた経験から、作品作りのためにもう一度、人の死を見たいと願うようになります。

作品作りに取り組む遠野・イメージ画像

そんな遠野の心境を察してか、宇相吹は自分なら彼の願いを叶えることができると言います。始めこそ、宇相吹の話を信じようとしなかった遠野でしたが、目の前で飛び降り自殺を目撃します。再び人の死から閃きを得た遠野は、死を題材にした作品を作り上げ、念願だった大賞を受賞します。そんなある日、春日が見知らぬ中年男性と親しくする姿を見かけます。

中年男性は、宇相吹から話しかけられた後、パニック状態に陥り、春日を木棒で叩きつけます。男性は、宇相吹によって人間がブロンズ像に見えるように暗示をかけられ、犯行に至りました。この事件は、遠野が望む死を見せて新たな作品を生みだして欲しいと願う春日からの依頼で、最愛の人の死を題材にした作品ならば、傑作が生みだせるだろうと、宇相吹は皮肉を放ちます。

ネタバレ④4巻のあらすじと怖い名シーン

ある事件をきっかけに、宇相吹のことを知った探偵の保坂は、彼の犯行をこの目で見たいがために、自身の探偵事務所を訪れた依頼人から、殺しを必要とする人を宇相吹に斡旋しようと画策し、家出した娘・梓の行方を探す栄子に目を付けます。梓は、サイトで知り合った阿比留という男の元に身を寄せており、彼がドラッグ常用者であることを突き止めた保坂は、栄子を説得させ、宇相吹に連絡を入れます。

娘の帰りを待つ栄子・イメージ画像

犯行当日、宇相吹の犯行の様子をこの目で見るべく、保坂が阿比留のアパートに張り込む中、娘の帰りを待つ栄子の元へ宇相吹から連絡が入ります。梓の帰宅に喜ぶ栄子でしたが、自宅にいたのは梓ではなく、男に弄ばされる梓が映るビデオを見て興奮する、夫・利昭がいました。再婚相手である夫のしられざる面を見た栄子は、怒りのあまり夫をゴルフクラブで殺害し、栄子も自ら命を断ちました。

一方、阿比留のアパートに張り込む保坂へ宇相吹から連絡が入り、依頼者である栄子が死んだことで、阿比留を殺害する仕事がキャンセルになったことを聞かされます。宇相吹からの電話が切れた直後、保坂は阿比留の襲撃を受け、木の枝を阿比留に刺してしまい、殺人の快楽に目覚めてしまいます。

ネタバレ⑤5巻のあらすじと怖い名シーン

公園で高校時代の同級生・いずみと再会した百々瀬は、彼女がヒモと思われる男・陽一と一緒にいる光景や、いずみが宇相吹に依頼を持ちかける光景を目の当たりにします。いずみは、子供ができないことを理由に嫁ぎ先から嫌がらせを受けるようになり、そんな中であったのが陽一でした。自分がいなければ何もできない陽一に自分の存在意義を見いだしたいずみは、夫・義理の両親を邪魔者のように思い、宇相吹に殺害を依頼します。

そして、いずみの願い通り3人は死亡し、陽一との生活に心を躍らせるいずみでしたが、帰宅すると陽一から仕事が決まったことを報告され、陽一が自分を頼りにしていないことに激怒します。陽一は馬鹿にされたと怒りながら部屋を出ていき、その先で宇相吹に殺害されてしまいます。

宇相吹は、自分を孤独に陥れようとする人間を殺して欲しい、という依頼人の希望を忠実に決行したに過ぎず、ようやく目を覚ましたいずみは、事の重大さに気づかされます。数日後、いずみはボランティア活動に精を出していた公園で、精神を壊された状態で発見されました。

ネタバレ⑥6巻のあらすじと怖い名シーン

保坂の事件により、宇相吹との記憶を失った多田は、記憶を取り戻すきっかけとして坂口巡査の自宅に招かれます。坂口巡査は、多田の交番勤務時代の先輩で、私生活では妻と子供2人の幸せな家庭を築いていました。しかし、その裏では出世競争で敗れたことへの劣等感から、坂口は妻に暴行を振るうようになり、多田は坂口の子供からもらった折り紙に書かれたSOSのサインを通じて、坂口家の異変を察します。

坂口の家庭内暴力・イメージ画像

多田の指摘を受け、表向きは平静を装う坂口でしたが、家庭では妻へのDVが後輩に知られたことへの怒りや恐れから、妻を絞殺しようと試みます。しかし、実際は坂口が自らの首を絞めつけており、心配した多田が駆けつけたことで、一命を取り留めます。坂口の妻は、夫がこのような状態になったのは多田のせいだと言います。

その後、坂口は自ら命を断ち、多田も失われた記憶を取り戻します。同時に、宇相吹に恨みを持つ心理カウンセラー・結夏に偽の記憶を吹き込まれ、そられに惑わされていたことを知ります。多田は、いつの日か宇相吹に言われた「中途半端な正義が生み出した、歪んだ人間」と言う意味を身を以て知ることとなり、警察官を退職をすることを決断します。

ネタバレ⑦7巻のあらすじと怖い名シーン

居酒屋を営む森尾は、見て見ぬふりが出来ない中年男性で、ある日、男から暴力を受けたと見られる女性・真奈を採用します。しかし、1年が経過しても真奈は暴力の恐怖に怯えており、森尾は彼女を救うべく、宇相吹に依頼を持ち込みます。真奈と2人になれる時間が作れ有頂天になる森尾をよそに、宇相吹はある事実を突き止めており、依頼を遂行しかねていました。

真奈の知られざる正体・イメージ画像

そこで、ある指定手配犯のポスターを森尾のアパートに郵送し、真奈の真実を明かします。元交際相手から暴行を受けていたと思われていた真奈は、実は元彼と警察官を殺害した犯人であり、指名手配され、森尾の事務所にも、そのポスターが貼られていました。しかし、真奈に好意を持つ森尾は、彼女を犯人だと認めたくないために、あえてポスターを事務所に貼り、宇相吹に元カレ殺害の依頼を持ちかけました。

もし、真奈と別れれば、森尾は真奈の元カレとなり、宇相吹に殺される運命が待っていました。しかし、宇相吹は、森尾が死を免れる選択も用意していました。それは、真奈に自首を促して一生添い遂げるか、または、見て見ぬふりを続けるか、森尾は究極の選択を迫られます。

ネタバレ⑧8巻のあらすじと怖い名シーン

会社の不正を見つけた功績の独占を目論む会社員の依頼を受け、宇相吹は会社の不正を知った全ての人物の殺害を決行します。事は順調に運んだと思われた矢先、ひょんなことから依頼人の妻と息子が不正について知ってしまい、宇相吹の魔の手が迫ります。しかし、依頼の取り消すためには、依頼人自らが命を落とすことが条件でした。

依頼人は、会社の不正をたった1人で暴き出したことへの功績よりも、自分のせいで命の危険にさらされた妻・息子の命を守る選択を選び、ビルから飛び降りて命を断ちました。

ネタバレ⑨9巻のあらすじと怖い名シーン

依頼人に求められるまま、標的を次々と殺害し、いつしか宇相吹に邪魔者の排除を持ちかけた依頼人も精神的に追いやられ、悲惨な結末や自らを死を選ぶ者が続出していました。相手をコントロールすることで、自ら手を汚さず犯行を遂行してきた宇相吹でしたが、そんな彼に恨みを持つ者も少なからず存在していました。

そして、宇相吹への憎悪はやがて殺意へと豹変していき、これまで相手を追い詰める側だった宇相吹は、今度は追い詰められ、命を狙われる側となります。宇相吹の殺害を計画する南条は、宇相吹と数奇な関係にある多田に目をつけ、彼を利用して宇相吹を破滅に追い込もうと画策します。

ネタバレ⑩10巻のあらすじと怖い名シーン

表面では陽気な人を装いながら、凶悪な犯行に手を染める南条の刃は、「不能犯」「電話ボックスの男」と呼ばれる宇相吹正に向けられます。宇相吹を憎む南条は、次の標的を宇相吹の依頼に定め、予想外の事態に直面した宇相吹には、ある感情が芽生え始めます。

ネタバレ⑪11巻のあらすじと怖い名シーン

ついに化け物の皮を剥がした南条は、殺人鬼としての姿を見せます。そして、赤井刑事を殺害し、逃走する南条をよそに、宇相吹は想定外の事態を受けた影響で心を乱され始め、ついに致命的な異変が生じてしまいます。

不能犯の漫画12巻最終回の結末ラストネタバレ!打ち切りだった?

不能犯の漫画12巻最終回の結末ラストネタバレ・イメージ画像

「不能犯」では、宇相吹への一方的な恨み・憎悪から彼の命を狙う登場人物も浮上し、物語は最終回に向かうにつれ、波乱の展開を迎えました。以下では、予測不能な結末と後味の悪いラストに議論が巻き起こった、「不能犯」の漫画12巻最終回の結末ラストのあらすじネタバレと、不能犯の漫画最終回の打ち切りの真相を紹介します。

不能犯の漫画12巻最終回の結末ネタバレ

宇相吹の殺害を決意する多田刑事・イメージ画像

赤井刑事を殺害後、中学校に立てこもった南条は、宇相吹に操られるままナイフで自分の腹部を刺し、命を断ちました。多田は、数奇な関係にあった宇相吹を殺すことを決意、また、宇相吹自身も多田に殺されることを望み、自分が死ねば多田と一つになり、彼の中で生きられること、そして、多田が知りたかった自分の正体も分かると、言葉巧みに多田を誘導します。

百々瀬の制止を振り切った宇相吹は、多田のナイフを自身の方へいざない、部屋から落下します。また、多田も、自らの首を切り、その場に倒れ込みます。事件後、宇相吹が落ちたとされる場所には、彼の遺体がなく、多田が犯行に使ったナイフからも、宇相吹の血が出てきませんでした。宇相吹を殺害した証拠が一切出てこなかった多田は、不起訴・無罪を言い渡されます。

依頼の手紙が置かれた電話ボックス・イメージ画像

数年後、多田は百々瀬と結婚し、もうすぐ子供が生まれようとしていました。そんな中、町ではある都市伝説がささやかれていました。その内容は、殺したい相手を紙に書き、それらを電話ボックスに置いておくと、殺し屋が依頼を遂行してくれるものでした。ある日、外出中の多田は、電話ボックスに依頼が来ていないか確認し、第二の宇相吹正として暗躍していました。

不能犯の漫画は打ち切りだった?

「不能犯」の打ち切りの真相を調査・イメージ画像

多田刑事が第二の宇相吹正になるという、後味の悪いラストで締めくくられた「不能犯」の最終回は、主人公・宇相吹の過去や伏線が未回収のまま結末を迎えました。謎めいた結末ラストから、「不能犯」の最終回は打ち切りだったとも言われる一方、あえて謎を残したラストは、作者・宮月新の構想とも考えられるため、不能犯・最終回は、打ち切りではないと言えるでしょう。

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不能犯の漫画やドラマの続編はある?

不能犯の漫画やドラマの続編について調査・イメージ画像

読者の予想を裏切る展開や、宇相吹に依頼を持ちかけた登場人物の悲惨な結末、続きを予感させる最終回ラストから、「不能犯」の漫画の続編を期待する感想が寄せられています。以下では、謎めいた最終回ラストで締めくくられた、「不能犯」の漫画やドラマ・映画の続編の可能性について考察しました。

不能犯の漫画の続編はある?

不能犯の漫画の続編・イメージ画像

多田友樹が第二の宇相吹正になるという、想定外の結末ラストで締めくくられた最終回から、「不能犯」の漫画の続編を期待する感想も見られます。しかし、2021年10月時点で、「不能犯」の漫画の続編に関する情報は発表されておらず、今後、続編が描かれる可能性も低いでしょう。

不能犯のドラマや映画の続編はある?

主人公・宇相吹の巧妙な心理テクニックや、救いのない登場人物たちのラストが目を引く「不能犯」は、2017年にドラマ化、2018年に映画化されました。「不能犯」の実写版は、主要登場人物の設定変更や、原作漫画とは異なるストーリー展開から、原作漫画ファンからの評価が低く、ドラマの続編が放送される可能性は低いです。

また、「不能犯」の実写映画版も、ストーリー自体が、映画オリジナルの内容だったことや、出演俳優の不祥事などを理由に、続編は制作されないと考えられるでしょう。

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不能犯の漫画の登場人物一覧

不能犯の漫画の登場人物一覧紹介・イメージ画像

オムニバス形式で描かれた漫画「不能犯」は、毎回、様々な登場人物が宇相吹に依頼を持ちかけ、標的とされており、宇相吹と関わった登場人物たちの知られざる人間性も、作品を面白くしています。以下では、「不能犯」の漫画の登場人物一覧を、あらすじネタバレ紹介します。

宇相吹正

漫画「不能犯」の主人公で、劇中の狂言回し、心理テクニックや催眠術を駆使して標的を思惑通りに誘導、時には幻聴や幻覚をみせてショック死や自殺に追い込むなど、自らの手を汚さず完全犯罪を成し遂げるため、警察から不能犯と呼ばれています。彼の存在は都市伝説としてもささやかれ、ある場所の電話ボックスに置かれた依頼の手紙を元に犯行を遂行します。

殺しに関しては、標的が赤ん坊や子供の場合は殺しはやらない、依頼をキャンセルにするためには、依頼人が自ら命を断たなければならないと、独自のルールを掲げています。私生活では、常に黒いスーツを着用、かつて自分が命を奪った人々の名前を付けた猫と共に生活しています。最終回結末ラストで死亡したと思われるも、遺体が発見されることなく、真相は闇に包まれています。

多田友樹

漫画「不能犯」のもう1人の主人公で、警視庁杉並北署配属の刑事で、階級は巡査部長です。登場人物の中では数少ない、宇相吹のマインドコントロールが効かない特徴を持ち、宇相吹の完全犯罪の実態を見抜くと共に、彼を捕まえるべく奔走します。まっすぐで真面目すぎる性格が玉にキズであり、多田の訴えもむなしく、宇相吹に依頼を持ちかけた被害者の悲惨な末路を目の当たりにしてきました。

そのため、一時は、警察官を辞めることも考えたものの、百々瀬の機転により退職は回避させられ、ある事件をきかっけに本庁・宇相吹事件専従捜査班に転属となりました。最終回では、宇相吹きに導かれるまま彼を殺害し、自らも命を断つも、宇相吹殺害に関する証拠が出なかったため、不起訴・処分が下されました。結末ラストでは、第二の宇相吹正として暗躍していることが示唆されました。

百々瀬麻子

漫画「不能犯」のヒロインで、階級は巡査、先輩である多田と共に宇相吹正の連続殺人を阻止するべく奮闘します。多田の退職届を隠し持つなど多田のことを機にかけており、後に本庁・宇相吹事件専従捜査班へ転属しました。最終回結末ラストでは、多田と結婚して子供を授かるも、夫が電話ボックスの殺人鬼であることは知らない模様です。

保坂篤史

日常では味わえない刺激を求める探偵で、宇相吹の完全犯罪に魅了された人物です。ある調査を通じて宇相吹の犯行を目の当たりにし、その時の刺激をもう一度味わいたいがために、宇相吹との接触を試みます。後に、正当防衛により人を殺めてしまった経験から、殺人の快楽に目覚めてしまい、ついには宇相吹正に成り代わるべく、宇相吹の殺害の計画します。

夜目美冬

キャリア組出身の警部補で、多田の上司にあたる女性です。自分の担当する事件の容疑者として浮上した宇相吹の逮捕に乗り出すも、彼のマインドコントロールにかかり、入浴中に自殺したと見せかけて死亡しました。夜目の死は、依頼を受けた宇相吹の犯行であり、依頼人の正体は、過去に夜目が誤認逮捕し自殺に追い込んでしまった高校生の父親で、警視庁の人間である河津村と判明します。

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不能犯の漫画の面白い魅力をネタバレ

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犯罪を題材にした「不能犯」は、グロテスク描写はマイルドに表現されている一方、人間の心の弱さをついた目に見えない恐怖を特徴とし、新たな事件が起きるたびに、読み手をゾッとさせます。宇相吸正の卓越したマインドコントロールや、私利私欲のために標的を死に追いやった依頼人の悲惨な末路など、救いのない展開が興味をそそる、「不能犯」の漫画の面白い魅力をあらすじネタバレ紹介します。

面白い魅力①誰も救われない

漫画「不能犯」は、一話完結をベースとするオムニバス形式で描かれ、毎回、様々な問題を抱えた登場人物が宇相吹に依頼を持ちかけます。宇相吹の標的とされた登場人物も悲惨な最期が読み手をゾッとさせる一方、依頼者自身も、何かしらの形で破滅または死を迎えています。心にモヤモヤが残るような、誰も救われない結末ラストは、「不能犯」独特の作風であり、作品の面白みの1つでもあります。

面白い魅力②依頼者もクズだったパターンが多い

「不能犯」にて、宇相吹の標的された登場人物は、依頼者に恨みを持たれても仕方がないと思われる人物だけでなく、依頼者でありながら宇相吹の標的にされていたケースも多く、依頼者がクズだったパターンもあります。どのような経緯で宇相吹に依頼を持ち込むに至ったのか、依頼者であり標的となった登場人物の知られざる一面や、予測不能かつ緻密な構成も、「不能犯」の魅力です。

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不能犯の漫画最終回に関する感想や評価

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マインドコントロールを駆使した犯行方法や、宇相吹の心理テクニックで殺された標的、精神的に追い詰められ自滅していく依頼人の末路から、「不能犯」は鬱漫画とも評される一方、予測不能な展開が面白いとの感想も見られ、コアなファンに支持されています。以下では、宇相吹の不可解な最期や、新たな謎の浮上が話題を呼んだ、「不能犯」の漫画最終回に関する感想や評価を、あらすじネタバレを交えながら紹介します。

感想1:後味の悪い終わり方だった

「不能犯」の最終回は、多田のナイフに倒れた宇相吹正の謎多き最期や、完全犯罪に手を染める多田のその後が描かれ、モヤモヤの残る結末だったと言われています。また、漫画「不能犯」の最終回に関する感想の中には、新たな謎を残したラストについて考察した内容や、最後まで後味の悪い終わり方だったとの声も見られ、精神的な面での恐怖をそそる最終回だったと評されています。

感想2:1話のエピソードが一番面白い

オムニバス形式で描かれた漫画「不能犯」は、宇相吹の標的にされた登場人物の悲惨な最期や、依頼を持ちかけた人間の自滅など、後味の悪いラストを迎えるエピソードが多いと言われています。また、最終回まで読み終えたファンの中には、夜目美冬刑事が標的となった第1話が一番面白いとの感想を寄せており、宇相吹の犯行が初めて描かれた、インパクトある回として支持されています。

感想3:漫画「不能犯」が面白かった

宇相吹のマインドコントロールにかかり、精神的に追い込まれる登場人物の狂気や、宇相吹のミステリアスな雰囲気がたまらない漫画「不能犯」は、目に見えない恐怖や嫌悪を煽るグロテスク描写や、スッキリしない結末がまた良いと、コアなファンに支持されています。また、「不能犯」の最終回について、謎多き結末にモヤッとしたけれど面白かった、と前向きな感想が多く見られます。

感想4:ストーリー序盤から想像がつかない最終回だった

漫画「不能犯」の最終回は、多田に殺害されたはずの宇相吹の遺体が消えるという、不可解な結末で締めくくられ、第二の宇相吹として暗躍する多田の姿など、新たな謎を生む結末ラストに、様々な考察が飛び交いました。また、漫画「不能犯」を結末まで読み終えたファンの感想には、物語の序盤からは想像がつかない最終回に衝撃を受けたなど、最後まで読み手の予想を裏切る展開・結末に圧倒されたとの声も見られます。

感想5:予想を裏切り続ける展開に新鮮さを感じた

漫画「不能犯」の魅力と言えば、宇相吹の特殊な犯行や、登場人物の救われなさ、宇相吹に依頼を持ち込む依頼人の人間性など、陰鬱でミステリアスな世界観が挙げられるでしょう。また、オムニバス形式で描かれた「不能犯」は、読み手の予想を裏切る展開の多さも注目され、全ての回にて自分の予想を上回る展開・結末に新鮮さを感じたとの感想も見られ、「不能犯」の人気に拍車をかけています。

感想6:救われない展開に鬱々する

独創的な世界観や、予測不能な展開・結末がサスペンス好きの間で人気を集める漫画「不能犯」ですが、作品に関する感想や評価の中には、登場人物が救われない展開や、依頼人の知られざる人間性等を目の当たりにし、気分が鬱々しているとの声も見られます。各エピソードを通じて人間の心の弱さ・闇に迫ったストーリー構成も、漫画「不能犯」の魅力に数えられ、様々なことを考えさせられるでしょう。

感想7:依頼人の動機が怖すぎる

相手を精神的に追い詰めて死に至らしめる、特殊な犯行を用いる殺人鬼の動向を描いた漫画「不能犯」は、宇相吹の存在や、彼の標的とされた登場人物の悲惨な最期に恐怖を覚える一方、宇相吹に殺害を頼む依頼人の動機も怖いと言われています。依頼人が殺害を思い立った動機はどれも身勝手な理由と捉えられ、気に入らないことがあれば真っ先に人の死を選択する、依頼人の狂気にも恐怖を感じるでしょう。

感想8:単行本・1巻表紙の背景が気になる

序盤から最終回結末ラストまで、謎めいた展開が繰り広げられた漫画「不能犯」は、好みが分かれやすい作品と言われる一方、ミステリアスな主人公・宇相吹の正体や、予測不能なストーリー展開が面白いと評されています。また、漫画「不能犯」といえば、1巻表紙で描かれた北岡明佳先生の錯視も注目を集め、まるで絵が動いているように見える不思議な作品も、「不能犯」の独創的な世界観を演出しているでしょう。

不能犯の漫画最終回ネタバレまとめ

不能犯の漫画最終回ネタバレまとめ・イメージ画像

漫画「不能犯」の各巻のあらすじネタバレ、最終回結末ラストのあらすじネタバレ、登場人物一覧、作品に関する感想や評価などを紹介しました。謎めいた最終回結末で締めくくられた漫画「不能犯」は、宇相吹の狂気だけでなく、標的の死を依頼する登場人物の悲惨な末路も緻密に描かれ、誰も救われない後味の悪い結末や、宇相吹が放つ不気味な雰囲気が、例えようのない恐怖を煽ります。

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