【蜘蛛ですが、なにか？】フィリメス（岡ちゃん）の目的と正体をネタバレ！スキルは？

蜘蛛ですが、なにか？の中でも主要キャラクターでありながら謎の多いキャラクターになっているのがフィリメスです。今回はそんなフィリメスについて紹介していきます。

フィリメスが登場する蜘蛛ですが、なにか？は小説投稿サイトに連載されたweb小説を元に2015年にカドカワBOOKSよりライトノベル化された所謂「なろう系ライトノベル」に名を連ねる作品です。ライトノベル化と同時にカドカワが立ち上げたweb漫画サービス「ヤングエースUP」にてコミカライズ版も連載されるなど非常に高い期待を集めた作品で高い人気を集める事になっています。

なろう系作品らしく異世界転生系の作品に当たる蜘蛛ですが、なにか？は特にその中でも魔物に転生してしまうタイプの作品で主人公を蜘蛛としながらも一見関係がない勇者サイドなどを織り交ぜて描く群像劇のような要素も取り入れた作品になっています。2021年には2クールに渡ってアニメ化も行われました。

スキルやステータスといったシステムが存在する異世界。そんな世界に突如転生する事になった「私」は蜘蛛の魔物として目を覚まします。何も分からないままなんとか生きる為に順応していく私は数々の経験を経て「管理者」の存在や世界の真実について知っていく事になります。その裏ではアナ例と王国の第四王子として転生した少年シュレインを主人公とした通称「勇者サイド」の物語が展開、そこで登場するのが今回紹介するフィリメスです。

そんな蜘蛛ですが、なにか？に登場するフルネーム、フィリメス・ハァイフェナスはエルフの少女です。外見は同じ勇者サイドのキャラクターと同じですが、長寿で成長が遅いというエルフの種族の特性上、他の者よりも幼い見た目になっています。勇者となるシュンと同じクラスの生徒ですが、授業をサボっている事も多くなっているキャラクターです。

フィリメスの正体は転生者の1人で、転生者の中で唯一の大人です。転生者が死亡した教室で古文の授業を担当していた事で死亡、エルフの長、ポティマスの娘として転生する事になりました。転生前は生徒から親しみを持って接される先生になりたいと生徒と話題を合わせるべくアニメやラノベを勉強していた結果ほぼ趣味になってしまった先生で、生徒からは親しみを持たれる事になるもどこか残念な先生として扱われていました。

またそれもアニメなどの影響か転生前から蜘蛛など一般的に忌避される生物に親しみを持つ独特な感性を持っていたりもしています。ただ転生者の中でも唯一の大人という事もあり危機管理能力の高さはダントツで、様々な形でシュン達勇者サイドをサポートする存在になっており、転生後にも転生者の間では「先生」「岡ちゃん」と呼ばれる事が多くなっています。

ファンタジー世界を代表する種族の1つであるエルフですが、蜘蛛ですが、なにか？のエルフ族は害悪な敵として討伐される対象になっています。

そもそも蜘蛛ですが、なにか？のエルフは他のファンタジー作品と同じく尖った大きな耳と長寿が特徴的な種族です。また種族として非常に排他的な性質を持っており、他の種族の者、人族とエルフのハーフであるハーフエルフなどを見下す傾向にある種族です。魔法の扱いにも長けており、エルフの里には強大な結界を張り巡らせるなどと言った存在になっています。

他の種族からすれば扱いにくい存在であるエルフですが、それだけで害悪な敵とまで言われる事はありません。エルフが害悪な敵と言われる理由はその長であるポティマスが影響しています。ポティマスは太古からエルフの長として君臨し続けている存在であり、システム構築前の世界では世界を滅ぼす寸前まで追い込んだ科学者だったのです。そしてそんなポティマスが作り上げた種族とも言えるのがエルフなのです。

なのであくまでも危険なのはポティマス個人であり、エルフの中にも人と有効的な関係を構築している者もいます。しかし本質的にはポティマスのスペアとも言える種族だけに、太古から生きておりポティマスの悪行を知っている存在、アリエルやギュリなどからは目の敵にされているのです。

それまでも敵対していたエルフとは敵対関係にあった魔王軍ですが、そんな魔王軍がエルフの討伐を決定したのにはやはりポティマスの計画が関係しています。ポティマスは転生者を利用し星の寿命を縮める研究を行っていました。アリエルはその実験をやめるように警告しますが、これを辞めなかった為、エルフを討伐するという決断をしたのです。そんな中で唯一生き残る事になったのが転生者であるフィリメスでもありました。

蜘蛛ですが、なにか？の転生者は基本的に主人公である「私」を筆頭にこの異世界の事を何も知らない状態で異世界に放り出される事になりました。それはフィリメスこと岡ちゃんも変わりません。そんなフィリメスは自身のスキルによって生徒達も転生した事を知ると、「自らは先生であり生徒達を守らないといけない」という思いを自身の支えとしてこの異世界での活動を開始する事になります。

蜘蛛ですが、なにか？作中では度々フィリメスが授業を欠席している描写があります。その理由もその目的が関係しています。フィリメスは授業の時間に転生者の確保を行っていたのです。生徒達が安全に暮らす事を目的としているフィリメスは転生者の中でも1番転生前の「先生」という立場を残しているキャラクターであり、生徒を保護する事、そして安全に暮らしてもらう事を最優先事項として行動していました。

ただフィリメスの生徒保護のやり方はかなり強引な方法です。お金での人身売買や時に誘拐なども行っており、結果的に保護した元生徒達からは敵意を持たれ、「加害者」であるとされています。フィリメス（岡ちゃん）としてもその事はもちろん認識しており、それでも尚、保護活動を続けています。そんな岡ちゃんの行動のかいもあってほとんどの転生者はエルフの里で保護されるに至っています。

他の転生者もそうですが、フィリメス（岡ちゃん）もまた生まれた時はエルフの赤ん坊でした。その為、先生として生徒の保護をしたくとも1人で行動を起こす事ができず、成長を待っている時間もない為、頼る事になったのがこの異世界での父であるポティマスでした。ポティマスがエルフの長という立場にある事はフィリメス（岡ちゃん）の目的を果たすという意味では喜ばしい事でしたが、ポティマス自身の性質にはかなり問題がありました。

結果的にフィリメス（岡ちゃん）によってポティマスは転生者の存在を知る事になり利用される事になるのです。それはフィリメス（岡ちゃん）もある程度は承知の上でした。蜘蛛ですが、なにか？の作中では転生者のうち4名が死亡した事になっていますが、それもポティマスの影響が大きいものになっています。

蜘蛛ですが、なにか？では転生者それぞれに性質にあった固有のスキルが与えられています。それは元は岡ちゃんであるフィリメスも例外ではありません。そしてフィリメスが持っている固有のスキルが「生徒名簿」です。このスキルは同じ転生者の過去、現在、未来などを知る事が出来るというものになっています。フィリメスが先生として生徒の保護を行えたのもこのスキルがあってこそです。

フィリメス（岡ちゃん）が生徒の保護と安全を目的として行動するようになったきっかけになったのがこのスキル生徒名簿に1番最初に書かれていた未来です。実はフィリメスが最初にこの生徒名簿を確認した時点で、ほぼ全ての転生者が20歳を迎えるまでに様々な理由で死亡する事が描かれていたのです。

ただしこの生徒名簿の特徴ですが、描かれている未来は絶対的なものではなく行動によって変化させられるというものがあります。そこでフィリメスは生徒の保護を行う事で生徒達が死亡する未来を変えるという事を目的に行動する事になるのです。

転生者限定とはいえ未来視が出来ると言っても過言ではないスキルである生徒名簿ですが、デメリットも存在しています。それはその生徒名簿で知り得た情報を他の転生者に話す事は出来ないというものです。もちろん生徒に生徒名簿を見せる事も出来ません。ただし蜘蛛ですが、なにか？作中では具体的に話したり閲覧させた場合にどうなるのかについては描かれていません。

ただこのデメリットがフィリメスの活動を暗躍に傾かせる理由にもなっています。勇者サイドでも謎の多いキャラクターとして常に一定の疑いを持たれ、保護した元生徒の転生者達からも敵意を抱かれる理由になっているのです。弁明するにはスキル「生徒名簿」の話が必須である為、フィリメスには耐える事しか出来ず現状を受け入れ続けるという精神的なダメージの大きいデメリットになっています。

フィリメスは生徒名簿の話をポティマスにした後、生徒を保護する為には自身の強さが必要であると幼い頃からエルフの里で自身を鍛えてきました。エルフという特性もあって魔法に長け、中でも風魔法を得意とし、また弓に風魔法を載せた攻撃も行っています。ただし、エルフの性質上、単純な身体能力では異世界では同年代のシュン達に負けてしまう為、単純な肉弾戦には弱いという弱点も持っています。

アニメ蜘蛛ですが、なにか？でフィリメスの声優を担当したのが奥野香耶さんです。元々声優志望だったもののの親の反対もあり、大学に進学、しかしそれでも声優の夢を諦められず2012年に開催されたavex×81produce「Wake Up, Girls! AUDITION」第2回アニソン・ヴォーカルオーディションに応募し合格した事で2014年に声優としてデビューする事になりました。
 

奥野香耶さんが蜘蛛ですが、なにか？でのフィリメス役以外にこれまでに声優として出演した作品としては「WakeUP,Girls!」の菊間夏夜役、「ハナヤマタ」の笹目ヤヤ役、「ハンドレッド」の如月カレン役、「灼熱の卓球娘」の佐々木さつき役、「球詠」の高代恵役、「グランブルーファンタジー」のブリジール役、「ルルアのアトリエ」のレフレ・フォン・バイルシュミット役などを担当しています。

ここからは既に蜘蛛ですが、なにか？を視聴した人のフィリメス（岡ちゃん）についての感想を紹介していきます。蜘蛛ですが、なにか？作中でもフィリメスの行動は当初はかなり謎めいて描かれていました。この為、蜘蛛ですが、なにか？ファンからも正体不明であり実は敵になるのではないかなどと様々な考察が行われる事になっています。

蜘蛛ですが、なにか？作中の勇者サイドでは明らかに他の者よりも多くの知識、情報量を持っているにも関わらず、はぐらかし話さないという姿は明らかに不審であり、蜘蛛ですが、なにか？作中でも度々説明を求められても一貫して話さない姿には一種の不気味さがあったという声も多いです。

他の転生者も様々な固有スキルを持っていますが、フィリメスの持つスキル「生徒名簿」はデメリットが辛すぎるという声も多くなっています。元々先生であるという立場を利用するだけしているようなスキルは「管理者D」の悪ふざけがすぎるのではないかという感想も多いです。元々蜘蛛ですが、なにか？のメインエピソードである「私」サイドでスキル面での悪ふざけが描かれているだけにフィリメスの気持ちを考えると辛いという声が多いです。

アニメ蜘蛛ですが、なにか？では2クールの比較的終盤までスキル生徒名簿についての言及がない事、物語的な重要な分岐点で明かされる展開になっており、改めて見返すとフィリメスの感情がより分かってつらいという声も多くなっています。

蜘蛛ですが、なにか？のフィリメスはその正体は転生者の1人で、唯一の大人である元先生、岡ちゃんでした。転生後もスキル「生徒名簿」の影響もあって生徒達を守ろうと行動していますが、スキルの制約も相まって謎の正体不明の多いキャラクターになっており、暗躍を疑われるようなキャラクターになっています。スキル生徒名簿の制約を知った状態で初めからみると切なさが凄いという声も多いです。

蜘蛛ですが、なにか？の主要なエピソードの1つである勇者サイドの中で主要なキャラクターであり正体不明の謎の多いキャラクターとして描かれているキャラクターなので、まだ蜘蛛ですが、なにか？を視聴していないという人はフィリメスの行動と正体、スキル生徒名簿についても頭に入れた上で視聴してみてはいかがでしょうか？